2009年2月21日土曜日

ついでに書こうと思ったこと


昨日は須藤元気・森沢明夫 著『風の谷のあの人と結婚する方法』を取り上げたのですが,その出版社が “幻冬舎” であることが目についたので,思い出話も含めて書こうと思うことがあります.

幻冬舎
設立から15年ほどしか経っていないこの新参出版社で私が思い出すのは,
小林よしのり 著『新・ゴーマニズム宣言Special 戦争論』シリーズ
です.

初めてこの本の存在を知ったのが高校1年の冬だったことを鮮明に覚えています.あの例の高校です.
なんで知ったかというと,先生が「こんなことを書く極右漫画家がいる.問題だ!」という趣旨の紹介をしようとして用意していたものを,たまたま職員室を訪れていた私が勝手にページめくって盗み見したのですね.

第一印象は,
「なんて普通のことを書いているのだろう」
でした.
右翼だ!国粋主義者だ!戦争肯定論者だ!
という意見が,出版された1995年当時に多数派だったというのはその本で知ったのです.私自身,この本に書かれていることが一般庶民の意見だと思っていました.
なんてったって小学校・中学校で歴史の勉強していませんから.

私にとって1940~1990年にかけての歴史というのは,両親と祖母,祖父及びその戦友から聞かされたことが全てでした.特に第二次世界大戦,大東亜戦争については祖父とその戦友たちの昔話が主で,教科書の歴史を知らない私はカルチャーショック.
「えー!!日本人のほとんどが先の大戦を “間違いだった” と思っているだと!?」
信じらーんなーい.世も末だ.
(これでだいぶ私の思想・スタンスが分かってきてくれたと思います)

海軍将校として太平洋全域で戦った母方祖父,陸軍一般兵としてあの地獄のソロモン諸島で戦った父方祖父.それぞれ階級が違うこともあり,戦争で感じたことのニュアンスは若干違いますが,戦いに赴く思いは一緒です.

以前,アニメ『起動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』を紹介しました.そのストーリーは大東亜戦争や旧日本軍を意識しているのではないかという推測をしましたが,私がすぐさまそのように感じたのは,祖父たちの昔話を聞いていたからかもしれません.
前にも紹介したこのセリフ,
「多くの英霊が無駄死にでなかったことの証のために・・・ソロモンよ!私は帰ってきた!」
ソロモン諸島の戦いを祖父から聞かされた私としては,劇中で敵役が放つこのセリフには心震わされるものがあります.他にもこんなセリフが.

「我々はスペースノイド(宇宙コロニー市民)の真の開放を掴み取るのだ.地球からの悪しき呪縛を我が正義の剣によってな!」これって宇宙を日本に,地球をアメリカに,そして剣をペン(言論)に置き換えたら,今の保守・右翼系の論者が言ってることと一緒じゃないですか?
悪しき呪縛,つまりアメリカ依存の国防と外交,そしてその象徴たるものが 「憲法第9条」 でしょう.

敗者は歴史へ口出しする資格はない.という祖父たちの美徳が,今日まで真実が公になってこなかった原因だと思っています.
最近はだいぶ日本人も “右傾化” してきているようで,小林よしのり氏や「(新しい歴史教科書を)つくる会」,また,櫻井よしこ氏や三宅久之氏,金美齢氏の活躍もあって,戦前戦後の歴史を見直すようになっています.


「え?普通じゃん...」
意見を求められてそう返したのを皮切りに,そこにいた先生・友人から猛口撃をくらい,血の気が多かった時期ですから私も負けじと反論してその時は大激論した覚えがあります.

その友人とは以後,ことあるごとに国旗国家,自衛隊,領土問題,憲法9条などについて論争しました.若かりし頃の懐かしい思い出です.
その友人は今なにをしているのでしょうか.