2009年4月22日水曜日

執筆中


学術論文じゃありません.

「ゼミ論文・卒業論文の書き方」というテキストを執筆中です.
お前,どんだけ論文のエキスパートなんだ,と思われかねないですが,全然ですよ.

論文を書くことはできなくても,論文の書き方は書くことができる.そう思っています.

なぜ書いているのかと言うと,ぶっちゃけ論文の指導が面倒だからです.

「これ読んで,そこに書いてること守って, “最低限の文章” を書いてきてから添削させろ」
というメッセージです.

執筆するのに数時間かかったとしても,学生に対する年末年始の十数時間分の指導時間が浮くと思ったらやる気がでます.

しょーもないところから指導しなきゃいけないのはしんどいので.まずはコレ読め,と.

自分自身の文章技術の再勉強にもなっていますし,一石二鳥の活動だと思います.


というわけで,今日は久しぶりに書籍紹介をと....
いくつか文章読本を紹介していきましょう.

木下是雄 著『理科系の作文技術』は名著です.
著者は是雄(これお)と読みます.珍しい名前ですね.ってそんなことはどーでもいい.大学生・院生は是非!.私は院生時代に購入したのですが,もっと早く出会っていれば良かったと思っています.レポート,仕事文,メモ書きなど,とにかく実用文のためのノウハウがしっかり載っています.
今執筆しているテキストも,氏の書籍を大いに参考にしています.

野口悠紀雄 著『「超」文章法』は,一般的な文章技術を高めるためには優れた本だと思います.“文章はメッセージが重要.むしろメッセージさえしっかりしていれば書き方はどうにでもなる” というのが氏の主張.うなずけます.

あと,山口文憲 著『読ませる技術』もためになります.これも一般的な文章術を高めるためのノウハウです.これを読めば自身の文章の幅が広がります.

以前にも取り上げましたが,中谷彰宏 著『短くて説得力のある文章の書き方』.短くて説得力のある文章が書けるようになります.ホントです.それしか言いようがありません.文章に対する意識改革が出来る本ですかね.不思議な文章読本です.

他にも,清水幾太郎 氏,澤田昭夫 氏あたりが実用文のための文章読本を出しています.が,似たり寄ったりです.上記4冊さえ読めば文章の書き方はなんとかなるような気がします.ちょっと志向を変えて,スティーブン・キングや三島由紀夫,ディーン・R・クーンツなんかが書いた小説を書く人向けの文章読本を読んでみるのも新鮮.決して自分自身のためにはならないけど(そうは言い切れないでしょうが)楽しく拝見しました.


学生もこれらの本を読むくらいの意識レベルを持ってくれれば最高なんですが...,って言いたくなりますが,じゃテメーは院生時代でやっと読んでるんじゃねーかよ.ってことで,自分のことを棚に上げて言いたくないので,そういう発言はよしときます..

人って,
自分がやっみて 「良かった」 と思ったことをそのまま勧めたい気持ちになりますが,それをダイレクトに伝えても “よけいなお世話” ということが多いんでしょうね.
後に続く者を信ず ってところでしょうか.

できるだけ自分なりに咀嚼して,自分なりの主観的表現に置き換えられるようになって,かつ,その情報を相手に対応させられるようになって.つまり,知見を自分のものにしてから,そのエッセンスをケース・バイ・ケースに伝えることが重要なんだと思います.

そういう意識を持って,この大学の学生向けにテキストを執筆したいと思います.