2009年5月31日日曜日

No. 54


とりあえず,
以前から気になっていた数字.

ふと気がついたら,
ただなんとなしにポッと出てくる数字.

不思議な数字.

ボーッとしていた時に,メモ帳に書き込んでしまう数字.

エクセルに無造作に打ち込む数字.

記憶の片隅にもない数字.
それがこの54という数字です.



この際,これがどんな数字なのか調べてみました.
あっ,この先読み進んでも,あなたにとって得るものは何も無いので悪しからずご容赦ください.


「54」
ネットやなんかでいろいろ調べたんですが・・・,

自然数また整数において、53の次で55の前の数.
青函トンネルの距離:54㎞.
原子番号54番:キセノン(Xe).
第54代天皇:仁明天皇
第54代内閣総理大臣:鳩山一郎.
源氏物語は全編が五十四帖より成っている.
西暦54年: ローマ帝国でネロが帝位に就く.
昭和54年:『ドラえもん』放送開始.ソニーがヘッドホンステレオ『ウォークマン』発売.
1954年:第五福竜丸が水爆実験によって発生した多量の放射性降下物を浴びる.黒澤明 監督『七人の侍』が封切り.
国道54号:広島県広島市から島根県松江市へ至る.
四国八十八箇所・54番札所:延命寺(愛媛県).
イージス艦艦載砲:54口径(127 mm)砲.


うーん...
なんとも言えない.
住所とか部屋番号とかじゃないし.
生年月日とかでもないし.

他には,5時4分とか,54分とか?
54秒?

いずれの出来事も関連事項も,54という数字がここまで私の無意識の中に溶け込むほどの事とは思えない.

かけ算と言われてパッと思いつくのは,
5×4=20
6×9=54

これも不思議なんだけど...
むしろ,なんにも無いからこそ脳裏に現れるのでしょうか.

みなさんも,ふと気づいたら反射的にイメージングしている「事」ってありませんか?

ないか...

2009年5月30日土曜日

アリの巣コロリ


今から数週間前,
職場にアリが大量に這っておりまして,ホトホト困っていました.

驚いたのはその部屋に設置してあったプリンタにアリが混入し,故障させていたこと.
Brotherのプリンタだったのですが,保証期間内にも関わらず,昆虫混入は保証外ということで無料修理してくれませんでした.

代理業者の人も
「対象外とは言え,こんなに突っぱねる会社は珍しい」
とのこと.

ということで,
Brotherからは製品をもう二度と買いません.
最低の会社です.

我が職場からは今後 Brotherを一掃します.
やっぱOKIがいいですね.


そんなわけで,アリ退治にいそしんだ5月.

アリの巣コロリをつかってみたところ,設置型の顆粒タイプ (緑色の箱型タイプ) では効果がなかったように思います.
設置してしばらく...,若干アリが減った気がしたのもつかの間.
すぐにワンサカ現れて,顆粒タイプを無視して素通りしながらモゾモゾ這い回っておりました.

毒だってことがバレたんでしょうか?

パソコン画面を横切られると,無性にプライドを傷つけられたような気がしてなりません.
気をつかうデータ入力中だと殺意を覚えます.
てか,即 潰してやります.

なんとしてでも全滅させてやる,と心に誓ったのです.


そこで今度は液体タイプ.
窓辺にこれでもかと撒いてみたところ,壮絶な威力に感動.

見事にアリがいなくなってしまったのです.

なんかこう,カタルシスといいますか,根絶やしにしてやったという優越感.
欧州・狩猟民族の血がうずくとはこういう感覚なんでしょうか?
農耕民族である私としても一抹の興奮を覚えました.
『アリの巣コロリ』 なんてカワイイ名前をつけていますが,
要は 一族皆殺し,女・子供も容赦なく毒殺してるわけで.

アリの分際で,優勢種である我らヒトに歯向かった報いです.

同じメーカーのシリーズ商品でも,こうも違うものなんですね.
強力すぎて,なんか土壌に悪影響がないか心配になるほど.
影響は無いと説明書きにはありますが....

そんなこんなで,私の部屋からはBrotherのプリンタとアリを駆逐することに成功しました.

さわやかな初夏の澄み渡る青空のごとき心境でございます.

2009年5月29日金曜日

大所帯になって参りました


今日は例の大学院生勉強会でして,今回は運動生理学と物理学をテーマにして発表してくれました.

昨年から始めたこの会も,最初は5人だったのが今では常時8〜10人が参加する大所帯になってきまして,大学院生だけでなく学部生も参加するようになりました.

いいことです.

学生だけの勉強会というのは積極的にやるべきです(私は学生じゃないけど).
なんといっても発言することが重要です.

知識を得るための勉強会もいいですが,こうした “自ら勉強会を営んでいる意識” が強い勉強会も,得るものが大きいと思います.


とにかく,学生たちには質問しまくってほしいものです.
私としては極力 発言を控えているつもりで,議論が活発になるような投げかけ方を勉強しているつもりでおります.

どんなにシンプルなテーマ,難しいテーマでもワイワイしゃべれる雰囲気づくりが使命だと思っておりますので.


別の分野の人から聴いたのですが,その人が参加している勉強会は先生方しか発言しなくって,学生はその 「ありがたいお言葉」 を受け取るだけの集まりになっているのだとか.
それもいいんですけど,やっぱ面白みに欠けますよね.


その場で疑問が解決しなくてもいいと思うんです.
解決しよう,調べ直してみよう,検証してみようという気持ちをつくることが勉強会の便益ですから.
知識を得るだけなら一人で勉強すりゃいいんです.
テスト勉強が良い例.

学生の皆さん,
とにかく しゃべって しゃべって しゃべりまくってください.
今日なんかでも,大人しい 音無しい 雰囲気でしたよ.

バカ騒ぎしろっ,ていうんじゃないです.
単純なこと?,当たり前?,と思うようなことでいいので,どんどん発言しましょう.
質問を受ける方も勉強になります.
その場にいる人みんなが,それについて思考を巡らす機会になります.


そんなこんなで,
来週は私が発表担当になりました.

アルコール摂取が糖代謝に及ぼす影響

がテーマです.

駅前で実習です.

2009年5月27日水曜日

自民と民主


今日は党首討論がありました.
衆議院選挙のXデーが近づいているでしょうか?

自民党と民主党の対決ムードが強まっています.


これにあわせ本日,同じ職場のO氏と昼休みの前後1時間を使って政治討論.

民主に任せてみるべきだと私.
自民に続けさせるべきだとO氏.

議論は平行線をたどり,侃々諤々の大論争になってしまいました.

ときどき部屋の前を通る学生や先生方が何を言い争ってんだとチラ見していきます.
それだけ大声で互いの主張をぶつけ合いました.

あー,すっきりした.

楽しいものです.


民主もここ数年で自民と同じような主張をするようになりました.
これが民主を次の選挙で選ぶ理由です.

たしかにO氏の「自民の政策の方が良い」の主張にはうなずけます.
現実的で実際的なのは自民であることは異論ございません.

しかし,自民には政官癒着という大きな膿がありますので,一度リセットするためにも民主に政権を任せることも必要かと思います.

自民も自浄しようとする動きをみせますが,この十数年,変化はないのが実際のところです.

民主の政権運営能力は未知数です.
どちらかと言えば「ない」でしょう.
民主もそのうち官僚と癒着しだすでしょう.これはある意味しょうがないところだと考えています.癒着しないわけないんですから.
ボロボロになる可能性はあります.

その時には自民に戻せばいいわけですし,国民はその後,二度と民主のような主張に引っかかることはなくなるはずです.

実際,十数年前,社会党が政権を握ったことがありましたが,その後は語らずとも.
社会党(現・社民)が日の目を見る事は二度とないでしょう.
似たようなこと言ってる共産党もこれを期に沈みました.


要は,民主に任せることでデメリットも増えますがメリットも増えるとみているのですが.
さて,どうなるでしょうか.

2009年5月26日火曜日

殴り合い人生


万人の万人に対する闘争

これが人間社会の本質であると述べたのがトマス・ホッブズです.

なんでこんなことをいきなり...と申しますと,以前取り上げた記事
に通じることなのです.

久しぶりに読書をテーマにしたものを書こうと無理矢理引っぱり出してきました.


ホッブズは著書である 『リヴァイアサン』 で,この 「万人の万人に対する闘争」 という表現により,人間社会が自然状態にあった場合,全てのヒトが互いを敵対関係とみなし混乱状態にあるはずだと述べているのです.

つまり,人は生まれながらにして役割や地位,能力に差があるわけではない,
という, 一見 えーこと言うてるやん と感じられるところから出発し,

だとするならば,

互いが平等であるならフェアに競争できる状態にあるわけであるからして,
全ての人間は殴り合う状態におかれることが自然な状態なのだというわけです.

ヒトは争う事が自然である

という,映画とか小説とかドラマなんかでよくある,ステレオタイプでダークな主張はココが原典です.

以前 紹介したマトリックスやTVゲームの内容に通じるというのは コレなんですね.


ではなぜヒトは殴り合わずに混乱状態を避けることができるのか?
ということに対しホッブズは,
「強力なパワーを持った存在がそれを食い止めている」
のだとします.

その強力なパワーを端的に表した存在,
それこそが 「国家」 なのだとします.

そしてホッブズはこの 「国家」 を 「リヴァイアサン」 に例えているわけです.

ホッブズが比喩に用いた 「リヴァイアサン」(上の写真) というのは,旧約聖書に出てくる途方も無く巨大な怪物のことで,そら恐ろしい存在であり,ヒトが恐れ(畏れ)ている存在です.
大昔のヒトは,リヴァイアサンによって災害や天災が起きると考えており,ゆえにヒトの行動が制約されているとも考えていました.

人間社会も一緒で,ヒトが混乱なく生活できるのは国家が国民を法や罰によって縛り,強力な権力で威圧しているからだというわけです.

学校とかでも,クラスを放っておいたら混乱状態にありますが,先生という存在がリヴァイアサンになり統率がとれた状態にあるということで.

部活ならキャプテンや監督,ヤクザなら組長といったところでしょうか.

リーダーや怖い人がいると統率がとれるということは感覚的にも分かるんですけど,ホッブズの考えが偉大なのは,
その理由として 「ヒトは自然な状態だと敵対関係にある」 として “ヒトの自然状態” を定義したところにあるのです.


この国家も “国家間” になると話は現実的になります.
すなわち,

万国の万国に対する闘争

ってなことで,殴り合い状態,つまり敵対関係による紛争・戦争が起きるわけなのです.

人同士の混乱を抑えるのは国家が最大単位になる,というのがホッブズの考えですが,
では国家間の混乱を抑えるのは何か,
となると,それは現在でいえばアメリカ合衆国,一昔前ならソ連とアメリカということになっているのでしょうか.

実際そうだから仕方ないという考えもあるのでしょうが,これは非常に危険なことでして,
実はアメリカの政府関係者の中には,
「世界の秩序を守るのは我々なのだ」
と本気で考えて各国に軍隊派遣して戦争おっ始めているというからたちが悪い.

これ,どっかで聞き覚えないですか,
そう,あの暗黒騎士さんの考えそのものです.

イスラムは愚かな劣った文化だからUS仕様の民主主義を教えてあげよう,幸せに暮らせるように.
と余計なお世話をしてるわけすね.

ならどうすればいいのか?
というと,それが分かれば苦労しないわけでして.

とりあえず,敵対関係を築いてりゃいいんじゃね.という「不安定な世界こそが平和」という考えに私は戻ってくるのです.

ここから先はかなり複雑になるので,また次回 『構造主義』 について取り上げる時があればその時にでも.

2009年5月25日月曜日

Appleよ part2


またもやAppleサービスセンターがやってくれました.

おととい土曜日に出した修理が,なんと今日帰ってきたのです.

イヤ~,
す・ば・ら・しー.

わたしのApple株は急上昇です.


以前も同じような記事を書きましたが,Appleはサポートがしっかりしてますねぇ~.
こういう対応をしてくれると,「嬉しい」 を通り越して 「感動」 してしまいます.

勤めている大学の備品でして,iMacというデスクトップ・タイプのコンピューター.
ハードディスクが死んでしまったようなので電話したら,丁寧にナビゲートしてくれて難なく引き渡し作業までこぎつけました.
以前はこのAppleの電話ナビに不振を抱いていましたが,今では信頼感があります.

今後ともお付き合い願いたい企業です.
そして,
オススメのコンピューター・メーカーですよ.

ぜひ一度Macintoshに乗り換えてみてください.

2009年5月22日金曜日

新婚さんの自宅訪問


昨日は新婚さんの自宅に泊りがけでお邪魔.

例のブライダルビデオのやつです.


お邪魔したといっても,本当にお邪魔してしまいまして,
かなりアルコールが入って重度の酩酊状態.
用意してくれた布団に入ったことは覚えていますが,
即行で眠りに入ったようで,以後 覚えていません.

目覚めたら見知らぬ部屋にいることにビビりました.
隣にもう1人寝てるし.男やし.浜の番長・三浦みたいやし.

なんとか記憶の糸をたどって昨夜のことを思い出し,
まずはお手洗いにと.

トイレに飾ってあった(なぜにトイレ?) 2人の式の写真.
こんなんだったんだ...,と羨ましく思いながら,
幻の焼酎・赤霧島の香り立つ小水を放ちます.

朝は奥さんが作ってくれた朝食をいただきまして,
いつもこんな和やかな朝を迎えているのかと思いきや
旦那はいつも朝飯食わんのだと.
それでいいんか?

「俺,行くけどゆっくりしていってくれや」 と言って仕事に向かう旦那を見送り,
ホントにゆっくりしてしまって
「大丈夫か?」 と思うような時間に出勤.
案の定,遅刻です.

気づけば,わたくし,この仕事で初の遅刻でございます.
別にタイムカードとかないから何時に出ても構いやしないのですが,
職場の隣の部屋の,恩師でもある大学教授に,
おっ,来てるのか」
という朝の挨拶をされるあたり,気にはされているんだろうなと微妙なプレッシャーをいただきました.

今日の出勤は初の電車.
昨今のニュースなどでは知っていましたが,みんなマスクをつけている姿が物珍しく映りました.
そんなに気にしなくていいだろ,とは思うんですが着けないよりは良いという気分なのでしょう.
どんなにマスクつけても,これだけ電車のエアコンで攪拌されたら,“うつす” も “うつされる” も一緒だろとは思うわけです.

だいたいがマスクつけなきゃならないほどの一大事なら,薬局も暢気にマスクを 「販売」 なんかせず無料で 「配布」 するぐらいになるはずで.
さしずめTVゲームなんかで世界の大魔王と戦ってくれようという勇者に向かって,武器や防具を売りつける町の商人のような状態ですからインフルエンザも世界の大魔王も大した有事ではないのでしょう.
感染力も毒性も通常のインフルエンザ以下ですから,通常の生活を営んでおればいいのだと考えてるのですが.

何はともあれ,2人は幸せそうな新婚生活を送っているようです.
昨夜 集まったメンバーは大学院時代の面子.
今やってる研究の話でも盛り上がりました.
「運動と脳」 に関する話題で話が進んでいたように思いますが,
肝心の私の脳が運動していなかったので記憶にございません.

なんのために皆で話したのか,と怒られないように,なんとか捻り出して来週までに実験デザインをつめておきたいと思います.

2009年5月19日火曜日

一週間の静けさ

インフルエンザですよ.

今日から来週の月曜まで,勤めている大学敷地内が立ち入り禁止です.

学生はいません.

が,仕事はあります.


もっとも,私の仕事は自分でつくる部分が大きいですし,担当している研究室の卒論テーマや実験デザインなどを模索することが大部分なので,どこでやろうと誰がいまいと関係ありませんが.
とは言え,学生がいなきゃ最終的には仕事もクソもないので,

みなさん,インフルエンザに気をつけて楽しく休日をお過ごしください.

にしても,チョッと課題を待たせ過ぎの学生がいます.早く提出してほしいものです.
実験するならするで,日程の調整などしないと始まりません.
どうせ月末あたりから教育実習とかに行くんだから,メドを立てとかないと不安で不安で.


ところで,
本日,めでたく発覚した自身の体質の事実がございます.
どうもここ数年体調がおかしいと思っていましたので,
先週,思い切って内科を訪問し血液検査を受けました.
と言っても,私が担当している研究室が内科ですので,軽いノリで採血してみたのです.

結果,やはり異常が見つかりました.
この歳になって発覚した私の体質...,

紫外線に弱い

のです.
しかも結構,かなり.
日光は要注意なんですと.

以前も紫外線に関する記事を書きましたが,あの時,日焼け止めを塗っていなかったら危なかったかもしれません(んなこたぁ〜ねぇ〜でしょうけど).

学生の時から,「夏は苦手」 を公言してきましたが,やっぱり体質の部分があったのでしょうか?
暑さが,というより,太陽がダメなんですね.

それに確かに,ここ数年,特に日光に弱くなったことを自覚します.
太陽がやたらと眩しく感じます.
日焼け止めなしでは生きていけないかもしれんのです.

夏,海,アウトドアが似合わない男まっしぐらです.

エコ活動にも積極的にならにゃ...
今まで 「地球にきびしい」 生活をしてきましたから,悔い改めて第二の人生を歩もうかと思います.
オゾン層は私の命のバリアです.O3万歳.

α-トコフェロール(ビタミンE)の摂取を進言されました.
今日から早速ナッツをほおばりたいと思います.

ナッツマニアになってやります.
コーヒーはしばらくお休みです.

2009年5月15日金曜日

不安定な世界こそが平和


前回の記事では,TVゲームの中で語られている政治的な話を題材に,

「不安定な世界を形成すること,それこそが最も安定した世界」

だということ(私見ですが…)を取り上げました.

今回は,これに関連する事についてSF映画を紹介したいと思います.

映画『マトリックス』がそれです.
(以降ネタバレあり)


この映画はマシンとヒトの戦いをテーマとしています.
この映画においてヒトは,マシンのエネルギー源としての 「電池」 としての役割を与えられているに過ぎず,「マトリックス」 と呼ばれる仮想現実の世界で西暦2000年前後の地球を体験しながら培養カプセルで生きている状態です.
マトリックスとは,マシンがヒトから効率よく生体エネルギーを抽出するために作り出した仮想生活空間のことです.
こうした中で,ヒトの側に 「救世主」 とおぼしき者(キアヌ・リーブス主演:主人公 ネオ)がマトリックスで発見されるところから物語が動き出します.

ここから,ヒトがマシンに対し平和を賭けた戦いを挑むことが映画の大筋のストーリーになるのです.

このストーリーを理解する上で重要な位置にあるのが,アーキテクト(設計者)と呼ばれるおじいさんと,オラクル(予言者)と呼ばれるおばあさんの2人です.

アーキテクトじいさんはマシン側がより良く生き残るために,合理的で論理的な思考を司り,ヒトを利用することを主目的として存在していますが,オラクルばあさんは合理性とは逆に偶然性や不確定要素を司る存在です.
そして,オラクルばあさんはマシン側のプログラムの一部であるにも関わらずヒトの側を助けたりと,不思議な存在でもあります.

それでですね,マトリックス・リローデッド(だった気がする)における,オラクルの台詞に気になるところがあります.

「アーキテクトはマトリックスの安定を第一に考えて処理を行う.私はその逆」

というものです.
つまり,オラクルばあさんの存在は,マトリックスを不安定にするための存在ともとれるわけです.
マトリックスが安定するためにはアーキテクトだけでいいものなのに,わざわざオラクルばあさんというプログラムを用意しているというカラクリ.

実は,劇中でもアーキテクトじいさんが語っているのですが,
「究極に安定したマトリックスを作成したところ,システムが破錠してしまった」
という設定があります.

このことから,ヒトがマトリックスから脱出したい,そしてマシンからの束縛を脱したいという,マトリックスにとって不安定な状況生み出す状況を容認するわけです.
オラクルばあさんはそれを支援するというプログラムを演じる事になります.

どういう事かというと,ヒトが安住して生きる(物語上,マシンにとって都合のいい電池として存在する)ためには,完璧に安定した世界を与えても崩壊することが考えられるため,ヒトが自由を求めることができる余白を用意しているのです.
これはマトリックスにとっては不安定性を招きますが,マトリックスが存在するために必要なシステムの一つでもあったようです.

アーキテクトじいさんがバラした重大なマトリックスの秘密として,「救世主」 の誕生までもシステムの一部だというものも.そして,主人公が演じた救世主以前にも何人もの救世主がいたのだと言い放ちます.

映画の結末は,どちらが勝者になったというものではありません.
あの流れが,救世主システムが,これからも続いていくんだ,という描写で終わっています.


つまり,マトリックスが存在するためにも,ヒトが存在するためにも,互いに戦争を起こし続ける,すなわち 『不安定な世界』 が,お互いにとって平和な状態だということです.

前回のテーマをそのまま続けることになりますが,理想的な秩序を形成し,与えても,それは 「平和」 にはならないという事につながるのではないでしょうか.

与えられた秩序や平和は,それが完璧であったとしても崩壊してしまう.

平和とは,“戦争がない状態” のことではなく,“戦争を起こせる状態” のことではないか.
これが映画「マトリックス」が持っているメッセージなのではないかと思うのです.

2009年5月12日火曜日

ネットで拾った名文 part 2


前回は,“ネットならでは” という文ではなかったので,今回はネットならではの文を紹介します.

最近はTVを観ることがなくなり,もっぱら youtubeニコニコ動画を観ています.そこにアップされているものにも,違法ではありますがTV発のものもありますので,間接的にはTVを観ていることにはなるのでしょうか.

それでも,普段だったら絶対目にすることがないようなコンテンツを見る機会としては非常に秀逸なメディアですので,いつも楽しませてもらっています.

今回はそうしたなかでも,例のごとく「!!」と感じさせてくれた,しかもネットならではのコンテンツから紹介しましょう.

ニコニコ動画にアップされているコンテンツの中には,TVゲームの映像をただ垂れ流しているものがあります.これが意外と面白くて,RPGとかをプレーしなくてもシナリオを楽しめるという寸法です.下手なドラマよか,よっぽど楽しめます.

その中に,『タクティクスオウガ』という中世ヨーロッパ風の世界を舞台としたファンタジー系ゲームのプレー動画があります.
で,この作品の中には,サブカルチャーであるTVゲームの内容とは思えないようなキャラクター同士の会話があり,思わず見入ってしまいました.

いわゆる 「聖騎士」 と 「暗黒騎士」 が対峙しての会話シーンなのですが・・・,まあ,以下に一部省略していますが記述しましたので読んでみてください.とても子ども向けTVゲームとは思えません.

あらかじめ背景を説明しておくと,悪の帝国っぽい国に所属する暗黒騎士が,とある国を制圧しようとやってきました.その “とある国” を,わけありで助太刀しているイイ人っぽい聖騎士がいます.両者は対峙し,そして暗黒騎士はこの国を制圧しにきた理由を話します.

*********
聖: 力で人を縛り付ける,そうしたお前たちのやり方に問題がある,そうは思わないのか?

暗: 縛り付けた覚えなどないな.彼らは力で支配されることを望んだのだ.世の中を見渡してみろ.どれだけの人間が自分だけの判断で物事を成し遂げるというのだ.自らの手を汚し,リスクを背負い,そして自分の足だけで歩いていく... そんなヤツがどれだけこの世の中にいるというのだ? ・・・貴公らの革命を思い出してみよ. 貴公らが血を流し,命を賭けて守った民はどうだ? 自分の身を安全な場所に置きながら勝手なことばかり言っていたのではないのか?

聖: 彼らは自分の生活を維持するだけで精一杯だったのだ….

暗: いや,違う.被害者でいる方が楽なのだ.弱者だから不平を言うのではない. 不平をこぼしたいからこそ, 弱者の立場に身を置くのだ. 彼らは望んで『弱者』になるのだよ.

聖: ばかな….人には自分の人生を決定する権利がある. 自由があるのだ.

暗: 本当の自由とは誰かに与えてもらうものではない. 自分で勝ち取るものだ.しかし,民は自分以外の誰かにそれを求める. 自分では何もしないくせに権利だけは主張する. 救世主の登場を今か今かと待っているくせに, 自分がその救世主になろうとはしない.

聖: 人はそこまで怠惰な動物ではない. ただ,我々ほど強くないだけだ.

暗: 聖騎士よ,貴公は純粋すぎる. 民に自分の夢を求めてはならない. 支配者は与えるだけでよい.

聖: 何を与えるというのだ?

暗: 「支配されるという特権」をだ.人は生まれながらにして深い業を背負った生き物だ. 幸せという快楽のために他人を平気で犠牲にする….より楽な生活を望み,そのためなら人を殺すことだっていとわない. しかし,そうした者でも罪悪感を感じることはできる.彼らは思う…, これは自分のせいじゃない. 世の中のせいだ,と. ならば,我々が乱れた世を正そうではないか. 秩序ある世界にしてやろう. 快楽を貪ることしかできぬ愚民にはふさわしい役目を与えてやろう. 全ては我々が管理するのだ.

聖: 意にそぐわぬ者を虐げることが管理なのか!

暗: 虐げているのではない. 我々は病に冒されたこの世界から その病因を取り除こうとしているにすぎん.他組織に影響を及ぼす前に悪質なガン細胞は排除されねばならんのだ!

聖: 身体に自浄作用が備わっているように 心にもそれを正そうという働きはある!

暗: それを待つというのか? 貴公は人という動物を信用し過ぎている. 民はより力のある方へ,より安全な方へ身を寄せるものだ.
*********

どうでしょう?皆さんの感想は?
かなり政治色が入った,子どもには理解しがたい会話ですよね.

この暗黒騎士さんが訴えたいこと,分からなくもないです.
“暗黒” というわりに,おっしゃってることはスゴく熱がこもっていて理想主義者ではないかと思うんです.
ていうか,朝日新聞の社説とかTBSの日曜の朝の番組とかが主張しているイデオロギーと本質的には似通ってませんか?

この暗黒騎士さん,きっと居酒屋あたりに連れて行って腹を割って話したら熱血漢でイイやつなんでしょうね.
でもちょっと突っ走るきらいがあって,熱すぎるところがウザがられそうです.
こういう教師,いますよね.つーか,教師にこういうタイプ多そう.


この暗黒騎士さんが訴えたいこと,それはつまり共産主義,社会主義の本性なんです.
別に私,アンチ共産・社会主義というわけではありません.シンパシーを感じる部分,理解できる部分もあります.

民衆は基本的に平和を望んでいる.管理してあげれば,役割を与えてあげれば,それぞれの道でコミュニティを形成し秩序を保ってうまくいく.という,一見理想的な主張です.

聞こえはいいけど,実際は暗黒騎士さんがところどころ熱く語ったところに本性が垣間見えます.
要は,共産主義によって管理者が秩序を与え,形成するのはいいんだけど,それに反発する人がいた時にどーにもこーにもならなくなるってところ.
“安定した世界を与えれば,人類は平和に暮らせる”
...,とってもいーことなんだけど,現実的ではありません.

皆が皆,その管理者が理想とする理想を理想とは思わないわけですから,どうしても軋轢が生じます.
そうなった時,管理者はどうするか?それは歴史が物語っています.
ソビエト連邦しかり,中国共産党しかり,北朝鮮しかり...

やはり,「生物」 だけでなく 「社会」 においても動的な平衡を保つことが重要な要素だと思われます.(※ 生物の動的平衡については以前の記事を参考に)
私としては,“今現在の世界では” 共産・社会主義は適合できないと考えています.残念ながら.

パラドックスのようですが, つまりは「理想的な社会」 を目指しつつも,完璧ではない不安定な世界を形成すること,それこそが最も安定した世界だと思うんですよね.

2009年5月11日月曜日

ネットで拾った名文


カチカチとなんとなしにクリックしていますと,たまに
!!
と思える文に出会うものです.

別に, 「ネットならでは」 というものでもないですが,こうした情報の海に潜っていると,普段は意識していないコンテンツに出会うこともあります.
そして

「・・・・・・,」

と考えさせられます.これだからネットはやめられない.
出会ったら早速,意味や まつわり をググってみます.

今日みつけたのは,


祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
驕れる人も久しからず
唯春の夜の夢の如し
猛き者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

【読み方】
ぎおんしょうじゃのかねのこえ
しょぎょうむじょうのひびきあり
さらそうじゅのはなのいろ
じょうしゃひっすいのことわりをあらわす
おごれるひともひさしからず
だたはるのよのゆめのごとし
たけきものもついにはほろびぬ
ひとえにかぜのまえのちりにおなじ


要するに,
「シャシャんなよ」
ってことやね.

これは平家物語の有名な冒頭です.

読めば読むほど考えさせられます.

栄華を極める者はいつの世にも現れる.そして,それは 「悪いことではない」 がしかし,必ず終焉を迎える.
“それが人の世の常” ということでしょうか.

なんだか,一昔前にあった一連のホリエもん・ライブドア事件を思い起こします.
もう少し前だと,山一證券とか,日本の共産党・左派とか,最近は自民党? (今日は民主の小沢?)

別に栄華を極めなくても,因果の中でもがく人の世では,絶えず繰り返される法則でしょうか?
人は何かをする上では必ず 「成功」 や 「名声」 を求めて,いろいろなアクションをかけます.先にも述べたように,それは「悪いこと」 ではありません.

自らのアクションによって「成功か失敗」,「名声か酷評」 を授かる.
そうした中で人は,今の自分を幸せだ,不幸だ,幸運だ,理不尽だと自己評価をかさね,悩み,もがきます.

しかし,このような人の営みは “ただ春の世の夢の如し” ということなんですね.
えらくバッサリいきますなぁ.バッサリと.
でも心にグッとくるということは一つの真理なのかもしれません.

この文言について,私としては以前は単に 「平家の自業自得に関する一言皮肉」 としかみていませんでしたが,最近は深読みするようになってきました.


せっかくですので,文言の中で出てくる用語を解説しましょう.
その多くが仏教にまつわることでして,

祇園精舎というのは,ブッダが周りの人の力を借りて建てた修行僧用の舎宅.つまり「ブッダ・開眼・スクール (株)」ですね.

で,諸行無常というは,ブッダが説いた教えの一つで,「この世には一つとして不変の物は無い」 ということ.
この世で唯一絶対に言えることは絶対というものが無いこと,という意味.
盛者必衰の理(ことわり)に通じる考え方ですね.


ちなみに,沙羅双樹というのは,日本ではナツツバキ(上の写真) のことを指しますが,ブッダがいたインドでは,沙羅双樹という植物が別にあります.
とある僧が日本の山で沙羅双樹を探したところ,このナツツバキがよく似ていたところから間違って認識してしまい,以後広まったという説があります.ちなみに,日本の気候で沙羅双樹を育てるのは大変なんだそうです.


諸行無常に浸ったところで帰宅.帰路もだいぶ暖かくなってきました.
今宵の月はいつになく赤く濡れています.

2009年5月10日日曜日

京都駅ラーメン屋


京都に行ってきました.

今週(今日)と,来週にまた行くことになっています.

高齢者を対象とした体力測定でして,加齢臭が充満する体育館で脚の筋力を測ってきました.

毎年この測定会に参加しています.今年で3年目です.
測定会に来られる方も固定化してきていますので,今年も見覚えのある顔ぶれです.

名物おじいちゃん・おばあちゃんもいまして,今年も死なずに来てくれました.
いつまでもお元気で...


GWにはどこにも行っていないので,京都には期待していたのですが,どうやら “観光” はできないようです.

ですが,今日は同行した先輩の紹介で駅前の旨いラーメン屋に行きました.
たしかに旨かったですよ.

2軒並んだ両方が有名店なのだそうです.次回には隣に入ってみようと思います.


とりあえず,ボロぞうきんのようになって帰ってきました.

途中の電車でどれだけ “落ち” かけたか....
落ちて降りる駅を乗り過ごすと,とんでもないところまで行ってしまいますので.

2009年5月8日金曜日

東京タワー


今夜は リリー・フランキー 原作「東京タワー」を観ました.

母子の人間ドラマもさることながら,日本ってこんな風に変化・発展してきたんだなと思わされています.

自動車のギミック,バスの外装,新幹線の内装.

不格好で角張ったデザインが,清潔で流線的なデザインへと移り変わるところにも,日本の力を感じます (電気スタンドとかコンセントとかテーブルとか).

こうして人間ドラマを見ながら日本の発展を足早に眺めると,ドラマの細部からにじみ出る先人たちの努力をかいま見ます.
自分も日本の歯車の一つとして頑張らないと,と.


私もここに住むようになって9年.

この町も,大学も,人も,時代も変わってきています.

この9年,

住んでいるアパートも老朽化,
一度はトイレが大破,
周りにもマンションがいろいろ建って,
お店も開店しては潰れ,
大家さんもだいぶ活力がなくなって.

大学も改装,
自分もココで働きだして
恩師の白髪も増え,
幾人かは友の名前も忘れ始め
そして結婚していきます.

携帯電話に写真機能が付き,
ノートパソコンが厚さ3 cmを切り,
マウスがレーザー式になり
テレビの画面が平面になり
プロ野球チームも変わり
新幹線のぞみに自由席ができました.

そして,
私もだいぶ涙もろくなってきました.
まだまだ泣きはしませんがね.

たった9年でこうも変わりますか...

次の9年ではどうかわりますかね.

2009年5月6日水曜日

結婚式 兼 同窓会

結局,今日もどこにも行かず,GWはいつもの終わりなき日常.

雨も降ってたし,行かなくてよかったとも思いましたが...

今日の朝はゆっくりでして,というのも,
昨日は友人の結婚式の2次会(& 3次会)に参加していたからです.
例のブライダルビデオのやつです.

久しぶりに終電で帰宅.

凄いですよ.2次会の参加者150人.
披露宴の延長.というか,もはやこっちがメイン!?

“幸せを分けてもらう” とかいう次元じゃなく,“幸せを分かち合う” という感じでしょうね.

大学時代からの友人ですから,集まるメンツも大学関係が多いわけで,ほぼ同窓会状態.

「おーっ! ○△□!,元気だった?」

あちらこちらで,そんな光景.

「おーっ!・・・,お前,名前なんやったけ?」

あちらこちらで,こんな光景も.

覚えてなくもいいんです.顔が分かっていれば.記憶の片隅に存在していれば.
会ってしまえばアッという間に時が戻ります.

やっぱ,こういう機会がないと会しませんから.
新郎新婦に感謝です.

そう言えば,“当日は同窓会みたいにしたい” って言ってたっけか.


筆ペンで祝儀袋に 「寿」 書いて 自分の名前を入れるのも板についてきました.
こういうのって,やっぱり場数ですよ.
常識とか大人のマナーって言いますけど,「慣れ」の部分が大きいですよね.


さて,明日からまた 「普通」 が始まることになっていますが,これまでの1ヶ月とはチョッと違うんですな,実は.

たいてい,5月から大学は(ある意味)落ち着きます.5月病が蔓延します.
みんな,(ある意味)意図的に感染します.5月病に(ある意味)なりたがっているんですね.
この5月病,来年の3月まで続きます.ピークは11月くらいでしょうか.
今後,人口密度が減ることを(ある意味)期待しています.

世間じゃ新型インフルエンザが騒がれていますが,こいつが蔓延するのはゴメンですけど.

2009年5月4日月曜日

パンクしてら~

今日の予定は,和歌山の高野山,または熊野古道にでも行ってみようかと思っていたのです.

ところが,朝 駐輪場に行ったら自転車がパンクしていました.
昨日の夜から 「おかしいな」 とは感じていたのですが...,
カーブでエッジが効いていない感覚や,上り坂とかでダイレクトに力が地面に伝わらない感覚です.

別に自転車で行くわけではないにしろ,私のライフラインですから,放っておくわけにはいきません.


ということで今日は,自転車のパンクを直すため,近くの自転車ショップまでメンテナンス用具やチューブを買いに行くことにしました.

通常,自転車のパンクを直す場合はタイヤからチューブを引っ張り出してきて,穴の開いた箇所にノリを付けてパッチを当てます.だいたい15分くらいですから,そんなに大掛かりな作業ではありません.

学生の頃は暇を持て余していましたので,よくツーリングに出ていました.
パンクはよく起こすものですし,ツーリングに出た先でパンクしてにっちもさっちも行かないわけにはいかないので,パンクを直す技術くらいは身につきました.
実際,ツーリングの途中でパンクしたことも2回ほどありまして,その際もこの技術で助かっています.

パンク修理を自転車屋に頼むと,1箇所500~700円が相場です.
それに比べ,自分で直したら一箇所当たり,約100円.
・・・・,ん~,たいした差ではないでしょうが,こういった祝日・休日でも直せるところがメリットでしょうか.

今回はチューブごと交換しました.
どうやら,以前換えたチューブは微妙にリム(ホイール)に合ってなくて,いつか交換したいとは思っていたので,ちょうどいい機会でした.
ついでにチェーンやフレームも磨いて,ブレーキやギアチェンジ・システムもオーバーホール.
ゴキゲンなコンディションになりました.


明日は友人の結婚式の2次会.
その準備もあって職場に行ったのですが,そこでこのブログを見ている学生に,
「あれ,どっか出かけてるんじゃないんですか?」
と言われてしまいました.

行きたかったんだけどねぇ....

でも,こういう一日があってもいいんではないでしょうか.
なかなかやらない自宅の掃除もしたし,今日はmaintnance dayということで.

2009年5月3日日曜日

Scammon curve


いわゆるスキャモンの発育曲線(臓器別発育曲線)ですね.

※後日,パワポのスライド用画像を作成しました.
勝手に使ってください.
Scammon curve2

これについて過日,某ジュニアスポーツに関する学科に所属する大学の先生から質問を受けました.

“リンパ型” が10~14歳時において200 %近くになるのはなぜか?

突然,携帯電話に
「これから学生に教えるから,大至急教えてくれ」 とのこと.
そう,授業開始直前だったんです.

もう!ジュニアスポーツの専門家なんですから自分で...,
とは思いましたが, “専門家” と看板を掲げていても,意外と盲点だったということはあるものです.
授業前なので急ぎ説明しました.


このブログを見ている人(たぶんスポーツ関係の人が多数でしょう)だったらどう回答しますか?

私はその時,
「この時期の子ども達はリンパ型臓器(つまり免疫系臓器)が,成人よりも倍近く発達している」
というふうに答えたんですけど,なかなか理解してもらえませんでした.
用語・キーワードというか,解釈の観点が合わなかったのでしょう.


で,授業終了後.
学生から授業についての質問を受けたんだそうですが,やっぱりリンパ型が200 %近くまで急上昇するあの曲線がわからないという学生が多いそうです.

成人の臓器の状態を100 %として表している曲線であることが,なんだかイメージしにくいようです.

どう答えればよかったんでしょうか?
今後,同じような質問を私がされるかもしれませんので(今回は大学の先生でしたが),いろいろ自分で考えてみました.
それでですね,ひとつの方法として神経型や一般型を例にとれば良いんではないか思いました.

「神経」 というのは脳,「一般」 というのは筋や骨格,つまり体格のことです.
これは見た目にわかる変化ですので,まずそれらが成人するまでにたどる成長の度合いを追う曲線だということをイメージしてもらいます.

神経型の曲線につていは,赤ちゃんや幼児は頭が大きいし,その時期は急激に言葉や身体動作を憶えるようになります.
一般型の曲線では,産まれてからすぐは見る見る大きくなり,少し経った後,再び中学生の時に体つきがガラッと変化する様子を思い出してもらえると分かりやすいんではないかと思います.

そして,これらの変化の途中で,成人を超える時期がないことも確認します.
小学生の時に身長170cmだった人が,成人すると160cmなんてありえませんし,
子どもの頃よりバカになったり (もしかするといるかな?),頭振ったら中で何かコロコロ音がする人も見たことありません.
そういうヒトは何かしらの疾患を抱えています.

でも,「リンパ型」 つまり免疫系臓器では,それが起きていることを理解してもらうのです.
まあ,免疫系臓器って,体格や生殖器と比べ,見た目でわからないので理解しにくいんでしょう.
なんかいいエピソードとか例え話とかないですかねぇ.

それに,リンパ型の発育特徴を知ってても 「だからどうした?」 っていう部分が多いことも確かだし,知ってて損はないけど得することもあまりなし.

ヒトはそういうふうに成長するもんだ,つべこべ言うな.と言っても通用しそうです.

2009年5月2日土曜日

GWに突入


DVDを渡しました.例のブライダルビデオです.

これまた渡すのにも一苦労しまして,朝から家に職場に駅にと,自転車バリ漕ぎでした.
もっとスムーズに渡せると思いきや,結構ドタバタ.昨日の早いうちに焼かなかった私が悪いんですが.
まぁ,忙しい日ではなかったので,いい運動になったと思っています.


新郎新婦が今日,会場で打ち合わせがあるとのことで,DVDがちゃんと映るかどうかテストしているはずです.
連絡がありませんのでチョッと心配ですが,便りがないは無事の証拠と言います.大丈夫でしょう.
これで映らなかったらショック! というほどでもありません.むしろショックなのは依頼してきた学生と新婦でしょう.

私はもうビデオが出来たこと自体に満足しています.


すっかり初夏の装いになりました.職場では空調が冷房モードに切り替わり,暑くもないのにスイッチ入れてみました.
お~,冷房だ~っと,小学生みたいに喜び,虚しい気持ちになってみました.

明日からGWが始まりますね.
のんびりできます.例のビデオを作った結婚式の2次会に参加する日もあります.

研究費を当てるためにじっくり書類作る時間もあります.総額最大300万円ですからデカイです.

あとは,たまには外出してみようかとも思います.明日か明後日くらいしか時間ないと思うんで,そこら辺を狙ってみます.
でも外出って言ってもパッと思いつかないですねぇ.慣れないことはしないほうがいいでしょうか.

以前は初詣ということで法隆寺にでかけました.今回はまた別の寺院に行こうかと思っています.
ただ,近々出張で京都に行くことがありますので,京都は外したいんですよね.
となると和歌山か?奈良か?兵庫か?
三重ってのもアリですね.

とりあえず,
どっか行ったらまたここで取り上げようと思います.

2009年5月1日金曜日

学生の方々へ :勉強方法


DVDに焼けました.例のブライダルビデオです.

これまた焼くのも一苦労しまして,忙しい一日を縫ってなんとかDVDにすることができました.DVDプレーヤーで再生できた時の感動は忘れられません.

さすがMacのビデオ編集ソフト.きれいに仕上がります.
TVで見たら普通のテレビ番組と見間違うほどの出来になっていて,自分で驚きました.
以前も話しましたが,次に購入するPCは間違いなくMacです.

と言いたいところですが,最近のMacのビデオ編集ソフト(iMovie)はかなり能力が落ち,操作が簡単ではあるけど,凝った作りにはできないのが玉にキズ.今後に期待です.
まあ,ビデオを創作・編集するのも今後そうそう無いでしょうから,別に気にするほどのことではないですが...


さて,今日はいつもこのブログを見てくれている学生のために,勉強方法について書いてみたいと思います.
学生からは以前から勉強方法について聞かれていたこともあり,最近もそのことについて触れる機会がありましたので.

勉強方法に関しては和田秀樹氏が有名です(受験対策本がバカ売れしたことは記憶に新しい).
が,ここではそういった底辺となる勉強法のノウハウを語るわけではありません.
実際,その本を読めばいいわけですから.

さっき,木山泰嗣 著『弁護士が書いた究極の文章術』というのを読みました.
「弁護士」,「究極」 と胡散臭いダブルパンチに出版社が法学書院ときて,肩書き・バックグラウンドを利用した商法チックで怪しかったのですが,意外と内容は誠実でした.
目新しい内容はありませんでしたが,いろいろな文章読本から利用価値が高いものを取捨選択してまとまっており,有益なものだと感じました.
再発見したところも結構あって,普通の文章・実用文章を勉強したいのであればお勧めです.

で,この本の章のひとつに 「紙面の限定」 というのがありました.
書く量を減らせば簡潔な文章にならざるを得ない.書けるスペースが無いなら筋道がはっきりする.というものですが,これが文章だけでなく,勉強にも重要だと思うんです.

今回紹介するのは受験勉強には応用できないかもしれませんが,大学院生とか研究のための勉強をしている人にはお勧めできます.
具体的にどういうものかと言うと,勉強のためのノートであったり,まとめるための資料を極力少ない字数,紙面で作成するわけです(そんなこと前から知ってる・やってるという人はご了承ください).

勉強会なんかで発表時に配る資料もA41枚とか限定してやってみてはどうでしょう?
なかなか自分の言いたいことをA41枚にするのは大変だということが実感できます.
例えば “論文1編をA41枚にする” というのもできそうで難しいんです.

実はこのやり方,以前私が大学院で授業を受けた時に,とある先生 (もう退官されていますが,神経生理学では高名な方) が学生に課していた方法です.

「論文1編をA41枚でいいから,まとめて紹介してくれいっ」 って江戸っ子なまりで粋良く指示していました.
“A41枚でいいから” っておっしゃってましたが,これが難題.なかなかA41枚には収まらない.

あれもこれもとデータや記述を載せたくなるけど,でもそんなことしたらあっという間にスペースゼロ.余白を詰めても足りません.
えーい!謝ることにしてA3にしたろか! と,挫けそうになる自分を励ましながら,なんとか1枚に入れたくてフォントサイズを8ポイントとかにするけど,70歳の先生の反応が怖くて,あきらめて10ポイントにする私.
よーし!あとは行間・字数だ! とばかりに醜い見にくい資料ができるのでした.

一方,先生が作ってくる論文のまとめはというと,見事なまでにA41枚(拍手).
その論文にとって必要な部分,重要な部分,その分野に及ぼす意義を簡潔にまとめてしまっています.

これって結構な技術がないとできないことですよ.
なによりも,そのまとめる対象をしっかり勉強しないとできません.いい加減なこと書けないことは勿論のこと,削っていい部分もわかってないとできませんから.
この作業自体が勉強になるんではないかと思うんです.

カリカリ教科書をノートしたり,バサバサ資料をコピーして読んだりするより,目的意識ができて善い気がします.


勉強会とか自習でお試しあれ.