2010年7月12日月曜日

決着がついて


オランダ対スペイン.
スペインがワールドカップ初優勝ということで幕を閉じました.

「無敵艦隊」の異名があるにも関わらず,意外にもワールドカップでの優勝経験がないスペイン.
「やっと優勝できた」というところでしょうか.

別にワールドカップで優勝したからというわけではありませんが,私もスペイン・サッカーについては以前から興味を持っており,村松尚登 著『テクニックはあるが、サッカーが下手な日本人 日本はどうして世界で勝てないのか?』という本も買ってスペイン・サッカーも買っていました.
著者はスペインのサッカー界での指導経験を基に,日本のサッカーがなぜ世界の壁を越えられないかを論じます.とても説得力がある内容で,サッカー以外の種目の指導においても参考になる示唆を含んでいます.
なんだか後出しみたいで卑怯臭いですが,ホントですよ.

著者は「戦術的ピリオダイゼーション理論」なるものを紹介しています.
スポーツ・トレーニングのピリオダイゼーションを研究する者としても興味深い内容です.
キーワードは “カオス” と “フラクタル”.
どちらもサッカーにおける戦術的ピリオダイゼーションだけに言えることだけでなく,スポーツのピリオダイゼーション全般に共通していることです.

ピリオダイゼーションについては,複雑なことなので詳しい内容は省きます.また機会を改めて取り上げようと思います.


日本でも決着がついたことがあります.
参議院選挙です.

私の希望通り,このタイミングで民主党が大敗しました.
私も一時は焦りましたが,日本は私の目論み通りに動いています.なんだか日本社会の黒幕になったような気分で楽しいですね.

国民もバカばっかりではありません.民主党のことをしっかりと判断できているようです.

自民に票が戻ったことは安心できる結果です.
自民ではなく社民や共産,公明党に流れるようであれば日本も終わりだと思いましたが,どうやらそのようにはならなかったようです.
みんなの党に票が集まった部分もありますけど,そこらへんは許容範囲です.

これで緊張感のある政治が始まります.
ここからが本当の戦いです.
国民も政治の動きに注目しやすい状況になったのではないでしょうか.

なんせ,メディアが自民を叩くことができない状況が1年も続き,世論誘導できない期間ができたことが大きいです.
今更 民主党を擁護することもできず,かと言って社民や共産をたてる雰囲気もなく,本当に今の日本に必要な政治理念とは何かを嫌々ながらも報道しなければならない状況ができたのです.
これは本当に画期的です.

ネットでは,テレビ東京の選挙特番における池上彰氏の発言が物議を醸しています.
氏は,公明党の支持母体を「創価学会」だと言い切り,公明党が「民主党と連立を組まない」と宣言したのは創価学会が民主党と仲が悪いから,という趣旨の質問を山口代表にしています.

また,民主党には「今回の敗戦の責任は誰ですか」とバッサリ切り込んでいます.これは前回の参議院選挙で安倍総理に対し全てのメディアが切り込んだ質問ですが,今回は全然そのような趣旨の質問はありません.
民主擁護というメディアの姿勢を捨てた池上氏の質問は逆に新鮮でフェアです.

また,民主党の支持団体に日教組を取り上げていることも前代未聞.今までだったら有り得ないことですよね.

蓮舫議員には「“1番でなければいけないんですか?2番ではダメなんですか?” とおっしゃっていましたが,今回は1番になれませんでしたね」と皮肉.

これが政治を扱うジャーナリストの本当の姿勢でしょう.
今回の件で池上氏を見直しました.
「子どもニュース」や「分かりやすいニュース解説」だけじゃないんですね.
肝っ玉も座っています.

とにかくメディアや報道が政治に対してフェアな姿勢にならなければ根本的解決には向かいません.
今回の池上氏の発言の数々は,そうしたメディアのタブーに挑戦する一撃のように思えます.

これを機に,日本の政治報道に変革が起こればいいのですが.