2010年10月6日水曜日

林檎の種


今回,初めてDVD映画を購入しました.
中古ですが,衝動買いです.
以前から気にはなっていた「AppleSeed」というSFアニメです.

DVDと言えば,私は一時期TSUTAYAで借りまくっていたことがありました.
学生時代,「夏休み中に100本の映画を見る」と目標を立てて,当時あった(今もあるかは不明ですが)レンタル100円クーポンを使ってドッサリと映画漬けになった時期があります.
100本見ても100円クーポンを使えば,トータル1万円.決して高くない経験だと割り切って実行です.

計画的に見れればいいのですけど,用事が重なるなどして返却まで残り24時間というところで,残り10本が未閲覧という時もありましたね.
10本を気合いで見続けた,という日もありました.
1本約2時間ですから,まぁ,そういうことです.
学生ならではの荒技です.
こういう経験こそ学生時代にやっておくべき事の一つだと思います.
今の学生達にも,そっとそのように指導します.

スポーツのトレーニングや練習なんかもそうですが,質と量,両方を高めた期間を作ると,その後一時的に一気にへたってしまいますが,そこから超回復現象が起きます.オーバーリーチングと呼ばれる現象です.
これで映画に関する「見る目」が少し育つのです.
これは,1年くらいかけて100本見るのでは育たない感覚・機能です.2ヶ月で100本だからこそです.

話のパターンだとか,カメラワークだとか,演技の善し悪しだとか.
専門雑誌や解説書なんかを読まなくても映画通に少し近づきます.

別に映画でなくても構わないので,短期間にしょーもないことに対して濃厚な時間を用意するのは善い経験になります.
学生時代にお試しあれ.


前置きが長くなりましたが,「AppleSeed」のことを少し.
これは以前にも取り上げた「攻殻機動隊」と同様の士郎正宗・原作のアニメで,攻殻機動隊の世界のその後,という設定になっています.

サイバーパンク系のSF作品ですが,このアニメでは特にCGのみで作った映像が特徴的です.
CGを多用したアニメはどうしても安っぽく,子供っぽくなります.ディズニー・アニメがその典型です.
ところが,このAppleSeedでは全カットをCGとし,キャラクターの動きは実際の人(モーションアクター)の動きモーションキャプチャーして取り込んでいます.
そして “トゥーン・シェーダー(トゥーン・レンダリング)” によりCGを手書きアニメっぽくすることで,安っぽさをなくすようにしている意欲作です.

とにかく「こんな映像を作る事が出来るぞ!」という限界を探す要素の強い作品ですので,ストーリーの善し悪しはこの際あまり気にしません.
もともと原作の世界観がしっかりしているので,ストーリーに気を入れなくても大丈夫です.

攻殻機動隊(劇場版)では「人が人であるために必要なモノ」をテーマに据えていましたが,このAppleSeedでは「人類はどのように進化するべきか」がテーマです.
重厚なテーマを鮮やかな映像と共にすっきりと観ることができます.