2012年1月29日日曜日

プロボーズされてみた

先日,プロポーズされました.

人生初の出来事です.

「まずはお友達から」というような間柄でもなく.
立場上,これは “不適切な関係” に近いので,そのまま華麗にバックステップをきって距離をとりました.
我ながら上手く回避できたと考えております.

でも,これから先も会う近しい人ですので,今後どんな顔して会えばいいのでしょう.

まいっか.
全力でなにくわぬ顔して,
「やぁ!げんきー?!」
ということにしましょう.

なんか,そんな感じで大丈夫そうな感じ.
うん,そうだと思う.

いつも学生には,「思う」とか「感じ」というのを多用するレポートを書いてきたら,「I think ... というレポートは低評価だよ」と厳しく注意しているのにね.

やっぱり,こういう事は I think ですね.


長く感じた今年最後の授業が終わり,ホッとしていい頃だと思った矢先です.
「いやー,長かった長かった.やっとゴールイン!」
というところで,違うゴールインしちゃマズいっすよね.

あの人とはちょっとヤバいだろう(そういう関係).
しかも結婚前提というのは窮屈だろう,前提というのは.
でも,こういう前提があれば適切で健全なのかな?
などと飲酒運転的な思考をめぐらしていましたが,ここはひとつ,ダメなものはダメということにしておきましょう.
でも,こういうのを「思考停止」といいます.
研究者がやってはいけないことです.

そりゃ悪い気にはならないですよ.
嬉しいですよ.
私の基準ですけど美人な方だと思いますよ.
性格もいいでしょうよ.
でも僕は君よりも職の方を選ぶんです.
社会の目を気にするんです.
度胸が無いのです.
そういうことです.
(こんな内容じゃ分からんか・・・.ちなみに,白川郷旅行との関係はありません

プロポーズなんて,特に男はすることはあってもされることは一生ないかもしれない立場ですし.
貴重な体験でした.

昨年夏はお見合いもしたし(その後,めでたく破談しました),2011年度はこんなのが多い年度のようです.


この週末は出張でして.
その帰りの土曜日・夜に恩師を囲む会があったので,会ではこの話で盛り上がろうかとデリカシーの欠片もないサイテーな企みをしていましたが,トラブルがあって出張先から帰れないハメに.

「えぇー,前回は,“最近,お見合いをしました!” という近況報告をした私ですが,今回はと言いますと, “最近,プロポーズされました!” と報告させてもらいます」
というスピーチをしようと原稿を練っておりました.

バチが当たったようです.

楽しみにしていた会だっただけに,非常に残念であります.

2012年1月24日火曜日

そうだ 京都、行こう。

またベタなタイトルをつけてみました.

先週末は前任校の研究室グループと一泊・京都旅行に行ってきまして,久しぶりの良い休日になりました.

どこへ連れて行かれるか直前までわからない恩師の指示.

さながら,

そうだ 京都に来い。

といった感じです.
それが面白いところではありますけどね.

宿泊は「簡易宿所型ゲストハウス」とかいうマンションみたいなところで,完全に自宅気分で泊まりました.
調べてみたら,京都に多いんだそうですね.この簡易宿所型ゲストハウスとかいうの.
旅行2日目はいろいろな京都っぽいところを観光.
この1枚目と2枚目の写真は「大原三千院」で撮りました.観音堂の前の庭と,どっかの階段です.
こういう雰囲気とアングルの写真が好きな私です.
ちょうど雨上がりだったというのも,良い雰囲気が倍増していて嬉しいところです.

3枚目は寂光院の庭ですね.

いずれも高解像度の大きな写真ですので,ページが重くなっていたら申し訳ございません.

気に入っていただけたらコピーとかダウンロードしてもらってOKですよ.画像をクリックしたら大きな画像で見れます.

これらは写メですので,もっとピント合わせやぼかしが効かせられたらと,もどかしい気持ちです.

以前,うちの学生たちと淡路・香川旅行に行った時に,その学生たちが持っていたカメラをますます欲しくなってきました.
■その時の記事はこちら「卒論が終わったので遊んでみた

あとは清水寺とか祇園とか八坂神社とか.
有名なところなので,ここらの写メ紹介は無しということで.

京都と観光について,いつかどこかで記事にしたことあったっけなぁ.と思い出していましたら,ありました.
■これです「カジノ(他)をつくろう

ま,京都観光を直接扱ったわけではないのですが,ちょっと過激な記事なので脳の片隅に残っていたのでしょう.

TPP賛成派であることについては橋下市長(当時知事)とは相容れない私ですが,どうせやるのであれば「これ」をやりましょう.

学生にこれを熱弁したら逮捕されるかもしれないので,まだ自分のなかで温めておきます.

これ2年前の記事ですよねぇ.
あれからもう2年なんですねぇ.

時が経つのは早いです.

2012年1月18日水曜日

センター後日

例のセンター入試ですが,やっぱりトラブルが多発していたようです.

「これ,絶対ミスが出ますよね」
と教員同士でヒソヒソ話していたことが現実となったようです.
例年と比べ複雑なやり方になっていたからです.

うちの大学では大きなトラブルはありませんでしたけどね.自慢するべきことではないかもしれませんが,一応.

いろいろマスコミが報道しているのをかい摘んで見てみます.

14日に行われた大学入試センター試験の「地理歴史」「公民」で問題冊子の配布ミスが相次いだ問題で、大学入試センターは18日、規定の60分を超えて試験時間が延長されるなどしたのは全国81会場に上り、受験生3462人に影響したと発表した。
(2012年1月18日 読売新聞)

うちの大学でも試験時間のスライドがありました.記事にもあるように地歴・公民のところで,5分ほど繰り下げて開始になった会場があります.
私が担当した試験会場も,受験者への作業指示と問題冊子配布にかかった時間が試験開始ギリギリでして,「1分繰り下げましょうか?」というところでした.

延長されていなくても、試験開始時間を遅らせたケースなどを含めると、影響を受けたのは計7515人に上る。再試験の対象人数も、センター試験史上最多。
(2012年1月18日 読売新聞)

この数字に本学のケースも含まれているのですね.

この読売新聞ですが,社説でも息巻いておりまして,「センター試験 混乱の原因検証し再発防止を」と題して,
受験生の将来がかかる試験だ。あってはならない不祥事である。
―中略―
だが、結果的に説明と注意喚起が不十分だった。次回以降、周知を徹底すべきだ。
大学入試センターは、政府が進める独立行政法人改革の中で、他の大学関連機関との統合なども検討されている。こんな不手際が続くようなら、その存在意義が問われても当然だ。
被災地の宮城県の会場では、大学側のミスで英語のリスニング用機器が届かず、試験開始が2時間遅れた。これも緊張感の欠如の表れだ。猛省してもらいたい。

うーん,でもこれ大学入試センターだけの落ち度ではないところもあり.
“緊張感の欠如の表れだ” とか体育会系なこと言われても違和感がありますし.
“猛省してもらいたい” などと精神論・根性論を社説で語られても困ります.

48会場では10分以上開始が遅れ、4053人に影響が出たが、試験時間は確保されており、ある意味で折り込み済みだった。しかし81会場で起きた試験開始後に、問題を配布するミスは「全くの想定外」(柴田統括官)だった。ここまで試験官に周知が徹底されなかったのはなぜか。吉本理事長は「検証して明らかにする」と繰り返したが、最初の科目は地歴とする「試験官の先入観があったのかもしれない」との見方も示した。
(1月18日 産経新聞)


試験官の先入観ですか.
私は地歴・公民の会場を担当したのが今回が初めてですから,そんな先入観なるものはありませんでしたけど.
この問題の主な原因は「試験官」ではなく,その大学の「センター入試担当者(責任者というか)」が深く理解できていなかったことによると思われます.

私なんか「よくもまぁこんなにしっかりと理解できていますね」と,うちの大学のセンター入試担当者に感心したものです.

私自身,結局わからないまま突入したような部分もあったりしましたから.実は.
軸になる人がしっかり把握できていること.これが重要だと思われます.

センターでは、15日夜の会見で、「試験は大学との共同実施。(大学にも)責任はあると思う」としていた。こうした発言に大学から批判の声が上がった。
(1月18日 産経新聞)

大学入試センターさんの気持ち,わからんでもないです.
実際,大学側や試験官もしっかりと入試の全体像を把握して,業務内容を徹底して覚え,対処方法もイメージトレーニングしておけばよいわけで.
しかも,一見そんなに難しい仕事とは思えない代物ですから,くだりの地歴・公民の試験にしても,ちゃんと監督要領を読めば大丈夫なはずでして.
「これくらいの仕事,ちゃんとやれよ!これだから大学のセンセーは社会不適合なんだ!仕事できんのだ!」
とでも言いたいのかもしれません.

ただ,ですね.
一切のミスが許されず,ちょっとした手違いであっても大きな影響が出るようなものを,しかも全国一斉,同時刻,時限性で行うということがどんなに難しいことか.

はっきり言いましょう.
ひねくれ者で凝り性な性格である大学教員と,マシーンのような性格である大学職員でなければ,センター入試なんて到底できるものではありません.

「原因究明と改善策を」ということですが,正直なところ,もうセンター試験をやめたらいいんではないかと思います.
改善策といっても,それはわかりきっていることで,とにかく “シンプルに” で済むことです.

こういうミスが許されない作業の鉄則は,現場でいろいろ考える余地はできるだけ少なくすることです.
とにかく機械的にやらせることです.それこそ監督しながら居眠りできるくらいね.

問題冊子を2冊配る者と1冊の者が混在,トイレ休憩できる休み時間とできない休み時間が混在.しかも対応がグレーの部分有り.
こういうやり方だとミスは絶対に起きます.たくさんは起きないけど,今回くらいのトラブルは起きます.
今回の数はたくさんではないと思います.当然の数です.

やらせる側からすれば,
「考えてやれば分かるだろ,バカか?」
と思えるようなこともあったでしょう.

でも,バカでもできるよう,考えなくてもよい作業にしなければなりません.

2012年1月14日土曜日

センター初日

この仕事をやっていて,最も緊張感走る日が今日と明日のセンター試験というやつです.

うまくいって当たり前.
トチったら世間様に叩かれる.
後述することと含め,やる側としては利が少ない業務であります.


私自身は受けたことがないので,そもそもセンター試験がどのようなものか知りませんでした.

以外と多いようですよ.このセンター試験を知らない人.
「今週はセンター試験の監督なんだよ」
と言っても,
「何?そのセンター試験て?」
という知人も多いもので.

聞いたことはあるけど,実態は知らない.
そんなところでしょうか.

ニュースやなんかで,まるで紅白歌合戦とか24時間テレビのような国民的行事の扱いになっていますが,
「で,センター試験て何なの?」
というところなのでしょう.

私は昨年から関わりだした業務でして,その監督官が担当する試験が何を目的として実施されているのか知らないというのはさすがにマズいと思い,一応調べておきました.

正式名称を,
大学入学者選抜大学入試センター試験
と言います.

たしかに,入試担当部署からもらった「監督要領」という分厚い冊子にも,そのように載っていました.

ウィキペディアとかで調べてみたのですが,
「で,センター試験て何なの?」
を,まともに知ることはできませんでした.
なんだか複雑で意味不明な試験ですね.

どこかで読んだ「大学改革」を取り扱った書籍にあったのですが,
「センター試験を廃して,各大学で独自に入試,学生集めをする制度に変更するべき」
というのは,このことを指していたのでしょう.
わからないということが,やっとわかりました.

肝心の「センター試験とは?」ですが,
まぁ,つまり「足切り試験」ということですね.
就活のSPIみたいなもの?

どうせ各大学の入試を受けるんなら,最初からその大学の試験だけで判定すりゃいーじゃん.
というのも頷けます.

むやみに行政法人とか役所の仕事を増やしてるだけじゃないの?
あっ,それが狙いなのか?

私たち大学としては手当があるので,困ってばかりの業務じゃないのでいいのですけどね.


試験監督側から見たセンター試験ですが・・,
何年か前のニュースにも出てましたけど,居眠り試験監督がいるとのこと.
でもね,気持ちはわからんでもないです.
とにかく,ツラい...

受験生も試験と戦っているのかもしれませんが,こっちサイドとしては眠気との戦いです.


昨年の京都大学での携帯電話&インターネットによるカンニングの一件をふまえ,今年は監視体勢が強化されています.
昨年と比べて,ですけど,
ここまでやるか?というくらいの徹底ぶりです.

去年よりも席の周りを歩く量も増えているのですが,むしろ歩き回るよりも遠くから眺めて怪しい動きをしている受験生を探す方が良いのではないかと思ったり.
でも,歩き回ることが威圧になってカンニングをしなくなる可能性はあるので,それはそれで効果があるのでしょうか.


なんにせよ,うちの大学では無事終了.

“例の” リスニング用ICプレーヤーの不具合連発は想定の範囲内です.
なんとかならんのですか.この試験方法.
ま,いいけど.

大学生のリスニング力,ついてるんですかね?
ついてるんでしょうね.
ついてなきゃ,こっちとしてもやってられないっすよね.

2012年1月8日日曜日

子供の自殺について

以前,
子供による凶悪犯罪は減ってきている
というテーマで記事を書いたことがあります.
以下がそのデータを独自でグラフにしたものです.
以前のは法務省の『犯罪白書』のグラフをそのままコピペしたものでしたが,パワーポイントのスライド用に作りました.

本学の学生にも,
なんとなく...,で物事を判断してはいけないよ
ということを授業やなんかで話したことがあります.

「だからTVや新聞を信じてはいけません」 とか
「今の少年たちは100人くらいしか殺していない」とか
「1960年代の少年は変態スケベ野郎だった」
とまでは言いませんでしたが,こういう情報リテラシー(そろそろ死語だろうか)は大事ですからね.

それにしても,緑線の「強姦」の推移は気になりますね.

『売春防止法』が1958年から施行されていることが関連しているのではないかと言われています(パオロ・マッツァリーノ著『反社会学講座』より).
でも,なぜその後レイプ事件が減っていったのでしょうか?
性教育かな?それとも本屋とかコンビニやでエロ本が簡単に入手できるようになっていったからでしょうか.

もちろん,女子学生相手にこんな話を直球でやったら変態体育教師だなんて思われますので,もう少しやんわりと説明します.



代わりと言ってはなんですが,女子学生相手にはこの手の話で盛り上げときました.
以下,その時のプレゼンスライドと共にどうぞ.


子供の自殺の原因として一番多いのは何か?


というものです.

多くの学生が「いじめ」と答えるのですが,実は違います.

これも,「ちゃんと客観的データにあたる癖をつけなきゃダメだよ」 ということで,
警察庁『平成22年中における自殺の概要資料』を出して説明です.


2010年では「いじめ」が原因で自殺した子供は4名でした.

自殺者のほとんどが 「健康問題」 と 「家庭問題」,それに意外と深刻なのが 「進路への悩み」なんですね.

そして,
お気づきですよね.
ここからが女子学生を相手にした時の鉄板ネタですが,



というものです.
かなり盛り上がりますよ.不謹慎だけど.
年頃の娘たちを相手にするには便利な情報です.

とはいえ実際,いじめられて自殺するより,ふられて自殺する子供の方が8倍も多いというのはかなり問題です.

なので,いじめ問題を取り上げるように,学校では失恋問題を取り上げて,


というホームルームを開いて今流行りの「ロールプレイ」をやってみたり,
(告白する側と,「ごめんなさい」を言う側に分かれて,グループワークもやったりして)

あとは,先生が効果的で包み込むような優しい「ごめんなさい」の見本をみせたり.
関東の学校だったら,歌舞伎町あたりからNo1のホストやキャバ嬢を外部講師としてお招きし,
「必ずおとせる方法」を伝授するのもアリかもしれません.
大阪だったら北新地かな?

社会見学と称して現場を見に行くのも面白いかも.

そして,

なんていう校則をつくることもやぶさかではない....
というネタで笑わせとく,ということで.

2番目と3番目の校則は,1番目の校則との間で論理矛盾を起こしているのではないか?
というところをツッコむ学生はいませんでした.
そこらへんに気づけば「優」をあげるんですが.

2012年1月6日金曜日

塾とはなんだろうか

「XXとは何だろうか」と題する書籍は多いもので,Amazonで「何だろうか」と入力して検索をかけると山のように出てきます.

ズラズラと「XXとは何だろうか」と並んでいる状況を見ていると,なんだかシュールで笑いが込み上げてきます.
殺伐とした終わりなき日常にみつけたオアシスです.この笑いが分かってくれる人は,私とおいしいお酒が飲めそうです.一度ご確認ください.


正月に実家へ帰っておりましたが,その時に仕入れた情報によると,私の弟の就職が決まったようです.
どこかの高専だそうで,どこかは知りません.
西日本のどこかです.そこらへんはなんとなく分かりました.
弟の就職先を兄が聞くのもなんだか気恥ずかしいので.

まぁ,無理して聞かなくても,そのうち知ることになるでしょう.

高専と言えば有名なのがロボコンですよね.
その指導をすることになるかもしれないとのこと.これまでの自身の専門と合致しているのでいいんじゃないでしょうか.というか,その指導ありきで採用されたのかもしれません.

これで兄弟そろって教員をやることになりました.
あやつとは小さい頃から何かと似ていないと思っていましたが,なんだかんだと似たような道を歩いているようです.

実家はドが三つくらいつくドドド田舎ですので,兄弟そろって高等教育機関の教員をやるという噂が回るのは早いのです.
そういう周りの人からよく言われるのが
「2人とも高校はあんなところでしょ?どこの塾に行ってたの?」
というもの.

私は例の禁煙指導高校,弟は地域では無名で有名な高校.
「ほっとけや」
と言いたくなりますが,まぁ...,
大学教員とか高専教員をやるんだから,勉強ができると考えているようです.

でも,以前にも書いたことがあったかもしれないのですが,勉強できる人は大学院に進んだり大学教員をやったりしませんよ.勉強ができるんなら競争率の高い企業の総合職か官僚になっています.
勉強と研究は違いますからね.

実際のところ,私たち兄弟2人とも塾には行っていません.
「塾とはなんだろうか?」
というくらい,塾のことを知りません.
塾がどんな仕組みのところなのか興味があります.通いたいとは思いませんけどね.

最近になって知ったのですが,私たち兄弟以外の周りの子供,つまり僕たちの友達はみんな塾に行ってたんですって.
※参考までに,私たちの地域は一学年10名くらいのクラスでした.今はもっと減ってきていて,むしろ数年後の廃校が決定しています.

ドドド田舎で育っているもんだから「塾」なるものはTVの中でしか触れることができないものでした.で,子供が「あー,嫌だなぁ」と言いながら夜遅くまで通う恐ろしい場所だという認識ではありました.

そのTVだって,ドドド田舎だから「笑っていいとも!」は夕方4時にやるし,ガンダムやエヴァンゲリオンは放送していなかったりで,塾とか人気アニメなどという “そういうもの” に囲まれる環境というのは「都会の暮らし」だと勝手に決め込んでいたところがあります.

あの田舎のどこに塾と呼べるところがあったのでしょう.
いや,実際なかったのです.
だから,みんな遠くの町まで出ていたのだそうですよ.

これはちょっと驚愕の事実です.
我が家は仏教なんだけど,あとはみんなキリスト教だったんだよ,くらいの驚きです.
だからかぁ,小学校高学年くらいから,みんな遊んでくれなかったのは.
みんな一週間に何日かは塾に行ってたんですね.
毎日夜遅くまで野山で遊びほうけていたのは我ら兄弟だけだったようです.
一方で,それに最近まで気づかなかった我ら兄弟も,だいぶ浮世離れしているとは思いますが.

「じゃ,なんで僕ら2人を塾に行かせなかったのか?」
気になって両親に聞きました.すると,

「だって,2人とも勉強が嫌いだったでしょう」
あぁ,そうだね.そうだった.
この記憶は定かです.自信があります.でも,

「塾に行かせずに,心配はなかったのか」
というところも気になりますが,これについては,

「勉強しかできない子にはしたくなかった」
とのことです.

うーん・・・.
子育てって奥が深いですね.

2012年1月5日木曜日

柔軟性について

昨年,ストレッチングを紹介した授業がありました.
以下はその時に出た学生からの質問と私の回答(得点)です.


Q.体がかたいと,ケガをしやすい以外に,どんなことが起きるのですか?

A.何も起きません.条件がそろえば爆発します.(1点)


回答は皮肉ですよ.
大学1年生ですが,まだこういう質問文を書いてきます.


“「体のかたさ」 とケガの関係は一方向的ではない”,ということを取り上げたのですが,あまり伝わっていない学生もいるようで.

体はかたすぎても,柔らかすぎてもケガをしやすい(可能性がある).

これは一般の方々に話してもビックリしてもらえるので,地域開放授業(よく「公開講座」と呼ばれている)でも使っています.
やわらかいほどケガをしにくい,と思われているようですので.

ためしに以下のテストをやってみてください.
関節弛緩性テスト(General Laxity Test)といいます.
日本のスポーツ医学者が開発した簡便なテストです.

判定基準に該当した場合は1点を加算していってください.


1.手首
【判定基準】
母指が前腕につく.
左右両方がついたら1点.片方のみであれば0.5点.


2.肘
【判定基準】
肘が15度以上,過伸展する.
肘を伸ばしてみて,逆方向にまで伸びている状態.
左右両方が該当したら1点.片方のみであれば0.5点.

3.肩
【判定基準】
背中で互いの指が触れる.
左右両方が触れたら1点.片方のみであれば0.5点.


4.膝
【判定基準】
膝過伸展10度以上である.
膝を逆方向に曲げることができる.
左右両方が該当したら1点.片方のみであれば0.5点.

5.足首
膝屈曲位で背屈した際,床と下腿のなす各が45度以下になる.
左右両方が該当したら1点.片方のみであれば0.5点.

6.脊柱
前屈をすると,手のひら全体が床につく.


7.股関節
股関節を外旋して足が180度以上開ける.


得点を総計してみましょう.
何点以上あればどーのこーのというわけではないのですが.

4点以上あれば「関節弛緩性の疑い有り」ということで,
「そんなあなたは体が柔らか過ぎで危ないですよ」
と言えば,かなり興味を持ってもらえます.

1点以下であれば「体がかた過ぎ」ということにして,
「そんなあなたは体がかた過ぎです危ないですよ」
と言うことにしています.

ニュアンスとしては,「体がやわらかい」というよりも「ゆるい」ということなんでしょう.
ゆえに関節の弛緩性を試験しているのです.
弛緩性であって柔軟性ではありません.

このテストで「全部該当してしまった.私はどうすればいいの?」という人もいるのですが,そんなに心配しなくても大丈夫です.
「体力トレーニングをすればケガは予防できます」
と言ってトレーニングへのモチベーションにつなげています.

「全部該当しなかった.私はどうなるの?」という人も当然いて,そんな人には「ストレッチをやりましょう」と言ってストレッチングへのモチベーションにつなげています.

「2点だったよ」という人には,
「その点数をキープするためにも体力トレーニングとストレッチングをやりましょう」
ということで (以下略)

これをやれば,およそ15分,時間をかせぐことができます.
私としては一発ネタとして重宝しているテストです.
重宝はしているけど,重要ではないといったところでしょうか.


以下,学術的なレビューではない私見です.

実際,柔軟性とケガの関係は証明されていないところが多く,「ケガ予防のためにストレッチングを」というのは短絡的過ぎるのではないかとも言われています.
関節弛緩性テストでの評価にもあるように,「かた過ぎてもダメだし,やわらか過ぎもダメ」 というのが直感的にも理解できるところです.

この「かた過ぎてもダメ,やわらか過ぎもダメ」の基準ですが,これはその人の競技種目や運動レベルによるのだと思います.
バレエ・ダンサーや体操選手は柔軟性が高くないと勝負にならないので,柔軟性はパフォーマンスを決める重要な要素です.
でも,走るだけのランナーやスプリンターは柔軟性が必要とは言えない.
サッカー選手や野球選手,テニス選手なんかだと,個人のプレースタイルによるのではないでしょうか.必要な柔軟性や関節可動域は個々人で異なるのではないか,ということです.
一律に 「これだけ必要/不要」 という基準があるわけではないと思います.

では,サッカー選手や野球選手には柔軟性トレーニングやストレッチングはいらないのか?というとそうではない.

私としては,ヒトがストレッチングをやる目的というのは2つあって,
1.柔軟性を高めるため
2.コンディションを一定に保つため
なんだと考えています.
「ケガ予防のため」が入っていないのがミソ.

どうもこの話題というのは,
柔軟性は必要か?と,
ストレッチングは必要か?
が,ゴチャ混ぜになって議論されている気がします.

柔軟性も必要だし不要,ストレッチングも必要だし不要なんです.
どちらも条件次第なんですよ.

その人にとって必要な柔軟性や関節可動域まで達したら,柔軟性を獲得するためのストレッチングは不要になるのではないか,ということです.
過度に柔軟性トレーニングをやってしまうと,関節の弛緩を招いてケガの危険性を高めてしまうかもしれませんからね.

必要十分な柔軟性を持っている人は,最適な柔軟性をキープするためのメンテナンスとしてのストレッチングをやるべきです.
ピークパフォーマンス時の柔軟性を維持するとか,左右差をなくすとか,そんなところ.

こうした適切なメンテナンスによってケガの危険性が小さくなるのではないかと思うんですね.
強度が高い,つまり“よく効くストレッチング”をやればケガの危険性が小さくなるわけではないのではないか,ということです.
ちょうど,レーシングカーのサスペンションをコースに合わせて調節するような感じでしょうか(余計に分からなくなった?).

では,その個人にとって必要十分な柔軟性というのはどれほどか?
それがわかれば苦労しないです.
それに,この仮説が正しいかどうかもわからないですし.

いつか柔軟性とストレッチングの議論に終止符が打たれる日はくるのでしょうか.

2012年1月3日火曜日

4年目に突入

明けましておめでとうございます.

2012年も書くことにしました,このブログ.

昨年はかなり記事の数も減っておりましたが,今年は再度奮起して書いていこうと考えております.

記事ですが,自分の専門をもっと出していこうということで,焦点を絞ったものにしていくつもりです.

別に私の専門ではないのですけど,最近よく見てもらっている記事は「Excelでの統計処理」に関するシリーズです.
これまでに見てもらっていた記事を一気に抜き去って,スキャモンの発育発達曲線に迫る勢いです.

やっぱ,私たちの分野にいる人たちは気になって検索をかけるものなのですね.
でも,こんなブログで勉強してたら先はないかもしれませんよ.
きっかけはこのブログでもいいのですが,ちゃんと専門的に勉強することを推奨します.


普段の学生とのやりとりとか,スポーツ科学に関することとか,普通のメディアでは触れないであろうマニアックな内容を充実させようと考えております.
民主党のこととか,次期主力戦闘機のこととか,どーでもいいと思うことにしました(たまには触れるかもしれないけど).

では,本年もよろしく御願い致します.