2012年7月28日土曜日

facebookはじめました

グラスゴー出張中,同行していた大学院の後輩たちに誘われ,ついに私もfacebookを始めました.

「facebookとはどのようなものか?」

「リスクはないか?」

「どのようなメリットや機能があるか?」

いろいろ彼らから聞き出し,「ま,モノは試しだ」とアカウントを作成.

いろいろ聞き出していた割に,結局どんなものか分からず,というのが現状です.
意外な友達と再開できたり,写真をアップできたり,メッセージを送り合ったり,というところなんだそうです.

さっそく何人かの知り合いから「友達リクエスト」とやらが来ました.

お~!

と小さな驚きです.

卒業生からも見つかり,「お久しぶりです」のチャットもやってます.

どうやって検索してるんですかね.
少し怖い気もしますが,しばらくは様子見をしておきます.

2012年7月24日火曜日

帰路

もう少ししたらグラスゴーからの帰路につきます.
グラスゴーからドバイへ.ドバイから関空へ,という経路.
関西空港に着くのは明日の夕方です.

真面目で健全な従業員である私にとっては不要な研修や会議など,大学のイベントの多くがこのイギリス・グラスゴー出張の間にあったので,それをスルーできたのは儲けものでした.

こっちでじっくりと学会を楽しめると思っていたのですが,そう上手くはいかないのが世の中です.

今回のグラスゴーで目立ったのがポスター発表エリアの閑散ぷりとシンポジウムの空席,そしてシンポジスト,研究発表者の欠席ぶりです.


犯人は中国人です.


オリンピックに合わせて開かれるこの学会(ICSEMIS2012).
前回が北京大会だったこともあってか,出席者の大部分が中国人だったのですが,その多くが学会そっちのけで遊び回っている状態.

そりゃ私達も観光しているわけですから人のことは言えませんが,責任発表時間をすっぽかしたり,シンポジストとして出席しているくせに,出ない.司会が「シンポジストがいないので,このセッションはこれで終了します」とか言ってる状態.
ポスターなんか,そもそも貼ってない.
貼ったとしても,その前で出席証拠写真をパチリと撮ったら会場を去っていく浅ましさ.

やはり中国人.只者ではないようです.

次回のリオ大会に合わせたこの学会でも同じことが起きるのでしょうか.
あまりにも酷かったので,いくらなんでも中国に抗議が入るのではないかと思うのですが.

時間です.そろそろホテルを出発します.
ではまた日本で.

2012年7月20日金曜日

グラスゴーへの出張 兼 休暇

先日よりイギリス・グラスゴーに来ています.
慌ただしい日々が続いていましたが,やっと落ち着いた時間を満喫できております.

学会への出席と研究発表が建前の出張なのですけど,私にとっては休暇の意味合いが強い逃避行です.

前任校からも何人か先生方が来られているのですが,このうちの一人の先生もどうやら「逃避行」として出張しているようです.
やはり同じ穴の狢.蛇の道は蛇でございます.

2010年のテニス・オーストラリアオープンの視察の時と同様,
オーストラリア
学生や知り合いが絶対いないという安心感と開放感は格別です.

オーストラリア・メルボルンもイギリス風の街ですが,今回のグラスゴーでも感じたのが「落ち着ける場所」.
かなり日本と同じ雰囲気があります.

そして写真のような街並みがずっと続きます.
日本も,こんな調子で和風の街並みをデザインすると面白いのですが.


不安だった食事もまぁまぁ(イギリス人にやらせてはいけない職業はコックと言われるほど,イギリス料理の味の悪さには定評がある).
私は苦になりません.
むしろ,普段の私の食事のほうが劣悪なのかもしれませんし.

帰国まで,あと5日.
しっかりと気分転換をして帰りたいと思います.

2012年7月9日月曜日

続・農業のこと

以前,浅川芳裕 著『日本は世界5位の農業大国』を引用しながら,
農業のこと
と題して日本の農業の底力を紹介しました.

ところがその後,まずは2010年10月にTPPなどという農業の力を削ぐような政策が持ち上がってきたかと思っていたら,あれよあれよと言う間に政府も「参加する」とか言い出して,のっぴきならない事態になっております.

追い打ちをかけるように東日本大震災が発生し,農家が多い東北が壊滅状態.
これを機会に農地整備や港整備がされるのかと思いきや,のらりくらりと復興をエコノミカルに,あげくエコロジカルに進めてるもんだから呆れます.

私も昨年,ボランティアの引率として被災地に入ってきましたが,
被災地に行ってきました
そんな悠長な状態ではありませんでしたよ.

福島原発事故について思うことでも書いたのですが,風評被害が出るのは当たり前なのだから,ほとぼりが冷めるまで流通を止めりゃいいのに,「東北の農家のため」とかお涙頂戴を企んで風評被害を拡大させるようなマネまでしておりました.
たしか,「東北の痛みを分かち合おう」とか言って,農産物を全国にバラ撒いてましたよね.
アホです.

理論とか正論も大事なんだけど,ちゃんと“政治”をしてほしいのです.
飽きっぽいのが人間ですから,風評被害は時間の問題.
あれだけ騒いでたのに,今ではすっかりなくなったでしょ.そんなもんです.
ここいらで「東北の農産品は安全レベルなノダー!」とか触れ回ればトドメになるのに.


日本の国力を象徴する農業の行方が決まりそうな事態.
今回は,日本の農業について,別の視点も交えながら書いてみます.

さて,先に引用した浅川氏が今年になって『TPPで日本は世界一の農業大国になる』とかいう本を出していました.
う~ん....,これにはついて行けないなぁ.まだ読んでないけど.

「TPP+農業」はマズイでしょう.
というか,TPPって貿易協定の皮をかぶった政治問題であって,農業にとっても日本自体にとってもメリットがない話です.

日本の農業の力を「経済力」でみると世界5位になるというのが浅川氏の主張.日本は立派な農業大国ですよ,ということですね.これには賛同できます.
でもそれは “今” の制度下だからです.

今回も論点にしたいのが,「食料自給率」.
特にTPP反対論者に多いのが「自国で食料をまかなえない国は危ない」「日本は自給率40%だからマズい」というもの.

この主張,言わんとしていることはわかるのですが,かなり誇張した部分もあるのではないか,というのが私の考え(ちなみに私はTPP反対ですが).



食料自給を100%自国でまかなっているのは,オーストラリア,カナダ,アメリカ,フランス,そしてグラフにはありませんが「発展途上国」です.
オーストラリアやアメリカといった,穀物や肉類といったカロリーが高い物を輸出する国は自然と自給率が高くなりやすくなります.

他方,「発展途上国」がなぜ食料自給率が100%になるのかというと,外国から食料を輸入する余裕(お金)がないうえに,カロリーが高い食品が出回りやすいからです.

ゆえに,オーストラリアやアメリカ,そして発展途上国では,カロリー摂取過多による極度の「肥満」が社会問題になっています.
※発展途上国の肥満は,あまり知られていませんが深刻な問題です.かなり複雑な問題なので,また紙面を改めて取り上げます.

つまり,食料自給率ランキングとは,デブ国家ランキングとして読み替えても良いような問題なのです.
当たり前です,だって自給率が100%を超えるということは,食べ過ぎてるっていうことでしょ?

当然のことながら,食料自給率と肥満人口の割合で散布図を作ると,非常に強い相関関係が見られます.

一方,イギリス,ドイツ,イタリア,スイス,オランダ,そして日本といった国々は自国だけでは食料自給率を100%にはできていません.なぜなら,食料を輸入できちゃうからです.

“できちゃう” というところがミソで,では,輸入できなくなってしまったらどうなるか?
食料自給率は100%になります.

農林水産省が出しているカロリーベースでの統計ではそうなります.
つまり,この指標にはこうした「統計のアヤ」があるのです.

“日本人が健康に生きるために必要なカロリー(1809kcal)で計算し直した場合,その自給率は56%になる.さらに 『統計に隠れたカロリー(廃棄食料,市場に流通していない食品)』 を加えれば,かなりの自給率になる”,という浅川氏の主張は以前の記事でも紹介しました.

さらに私の考えを加えると,食糧危機になった国では弥が上にも「食料づくり」が国をあげて活発になることが考えられます.座して死を待つ,なんてことはないのですから.

平時には贅沢にも “量より質” の栽培や収穫が行われますが,食糧危機においてはそんなこと言ってられず,とにかく量を優先するようになるでしょう.
食品の物価も高まるのですから,農業や漁業,酪農に手を出し始める人も増えるのではないでしょうか?
食べる側としても飽食しなくなりますし.

そうした上で,「いや,自給率は高ければ高いほどいい」 という意見があるのであれば,それはそれでいいのです.
自給率が高いに越したことはないですからね.
※これについて後日,結構な勢いで危ない日本の食料自給状態を記事にしました.
食料自給率を問いなおす

日本って,非常にバランスの取れた状態をウロウロしているんだと考えられます.
それだけに,農業の規模を大きくしにくくなるような状態は避けなければなりません.
まして,TPPや市場競争を煽って金儲けのための農業になってはいけないのです.

前にも書きましたが,農業はおいそれと始められる仕事ではありません.
農業改革をするにも,そこんとこ(曖昧だけど,これについてはまた詰めときます)のバランスを取りながら調整する必要があります.
※農家に補助金を出すだけではダメですし,市場競争を煽ったりしたら,主食である米や穀物栽培からの撤退が起きるのを,目の前で見てきました.

「自給率を高めろ」だけでは,平時に農業をやろうという気にはなりません.
だって,仕事大変だもん.
金儲けのためにやってはいけない,とさっき言いましたが,金儲けできないなら手を出さないのが人情です.
だから農家が減ってるんです.
「生きがい作り」とか「エコ生活」で農家が増えたら苦労しません.

シンプルにいけば,国外からの食料輸入を制限し(莫大な関税をかける),国産を消費しやすくする(食品に税をかけない)という形にすれば,勝手に自給率は上がります.
あとは,状況に合わせて調節することになるのですが.
それ故,その調節をできなくするTPPには断固入ってはいけないのです.


後日,農業問題と食料問題をまとめて記事にしました.

参考記事
参考になる書籍を,以下に示します.