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全滅の町,黒潮町

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正月休みで帰省してる自宅である高知県幡多郡黒潮町(旧・佐賀町・大方町)は,「全滅の町」として知られているところです. ググったらいろいろと記事があります. 先日も,いつも見ている「CGS」というネット動画の番組で黒潮町の取り組みが取り上げられており,非常に親近感を得たところです. CGS「 日本の強靭化は強い町から 」(←youtubeのURLを貼っています) なぜ全滅の町と呼ばれているかというと,以下の図を見てもらえると一目瞭然です. 上がGoogle Mapsの黒潮町周辺,下が黒潮町のホームページにある図です. 南海トラフ巨大地震のシミュレーションで,最悪34mの津波が予測された町なのです. ご覧のとおり,町すべてが飲まれることになります. つまり,東日本大震災における東北のいくつかの漁村のようになることが予測されたということなのです. CGSの番組では,京都大学の藤井聡先生が黒潮町の取り組みを好意的に取り上げてくれていました. 黒潮町のように,津波対策を諦めずに検討していく姿勢,住民が一致団結して協力していくことこそ,強靭な日本になるための基礎なのだということです. ただ,地元民である私には,黒潮町が犯したタイムリエラーも耳に入ってきます. 私の両親などは, 「津波対策を最も軽んじる愚かな町,それが黒潮町」 と手厳しく非難しています. ここで少年時代を過ごした私からしましても,黒潮町を含め高知県において南海トラフ巨大地震への関心の高まりというのは,2011年の東日本大震災が契機ではありません. 少なくとも私が物心ついたころから,ずっと憂慮されてきた事項なのです. にも関わらず,黒潮町では,数々のタイムリエラーを発生,そして放置してきています. (1)防災拠点である消防署が,真っ先に被災するでござるの巻 下の図を見ての通りです(さっきの図のアップです).「A」の地点がその黒潮町の消防署の位置です. こんなところにあったら,途中の道が寸断されたらアウトですし(実際,海岸沿いだし崖っぷちだし),そもそも, 「 この町が地震と津波に遭った時,最初に救助しなければいけない場所を知っているかい? 消防署さ」 というアメリカンジョークのような話になっているのです. これはずっと黒潮町では問題視され

【やったほうがいい】卒論・ゼミ論をまずまずの日数で書く方法 その2

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前回の ■ 【やったほうがいい】卒論・ゼミ論をまずまずの日数で書く方法 その1 の続きです. 【ゼミ論文・卒業論文の書き方―指導教員から怒られる数を減らすために】 第4章 文章のつづり方,ワンポイント集 同じ言い回しを続けない 通常,論文に限らず文章は同じ言い回しを続けることを避けます.どうしても続いてしまうこともありますが,極力同じ言い回しを繰り反さないようにしましょう. ---------------- 悪い例) ・・・・・・ということから,先行研究と異なる結果であった.この原因については, A 群と B 群で体重が異なっていたことで運動負荷が異なり,血中乳酸濃度も異なったからではないかと考えられる. ---------------- ここまで「異なる」が続くと何が何だかわからなくなります.同じ言い回しを繰り返す文章を書く学生は結構多いものです. 以下に改善例を示します. ---------------- 改善例) ・・・・・・ということから,先行研究とは異なる結果であった.この原因については, A 群と B 群で体重に差がみられたことで運動負荷に違いが生じ,血中乳酸濃度に影響したからではないかと考えられる. ---------------- 同じ言い回しを避けるための言い回しを以下に集めてみました.参考にしてください. ---------------- A ) 異なった : 違った : 差があった : ~よりも高値 ( 低値 ) であった など B ) 同じであった : 同様であった : 類似していた : 同値であった など C ) 考えられる : 推察される : 思われる : 推測できる など D ) 示唆する : 示される : 可能性がある : 可能性が示される など ---------------- カッコを多用しない 以下にカッコを多用した文を示してみました. ---------------- このように,カッコ ( カギカッコや曲線カッコなど ) を多用 ( 具体的には 1 文に 2 つ以上 ) すると,文章 ( 緒言や考察において特に顕著 ) が途切