2014年8月31日日曜日

エクセルだけで統計処理する卒論・ゼミ論用アンケート調査のオススメ方法 part2

前回の,
の続編です.
基本的なところは前回書いていますので,そちらも合わせてご覧ください.

では,さっそく続きです.

以下の様なアンケート調査をしたがる人が多いので,その留意点.

5)その人が思う「程度」を質問したいとき
分析の仕方によっては問題ないのですが,以下の様なケースは問題です.指導教員がちゃんとした先生だったら怒られます.
どういうケースかというと,例えばこういう質問用紙を作って,
で,それを以下のようにエクセルに入力して,
「どうやって分析しようかなぁ.あっ,そうだ」ということで,
と,このように平均値を出して,
「この試食料理の評価点は,2.7ポイントだ.まぁまぁと言ったところかな」
「そうだ,この点数を別の試食料理と比較しよう.t検定が使えるじゃないか」
という分析をしてしまうことです.

こういうの,非常に多いので気をつけてください.
いい加減な指導教員なら「なるほど」と言って済ますのですが,たいてい大目玉を食らうので注意が必要です.
この質問方法の場合だと平均値をとったり,その値を比較したりはできません.「非常に美味しい」がX人,「具材が変われば」がY人,「そもそも・・」がZ人でしたぁ,っていうような分析しかできないんですよ.

では,平均値をとりたい場合,どうすればいいのか.
質問用紙はこのようにします.
こういう聞き方であれば,あとでそれの平均値や標準偏差をとることができます.
これを「順序尺度」といいますが,まぁこれは覚えてなくても分析はできます.
「もうちょっと詳しく聞きたい」というのであれば,例えば,
こんなような感じにして,いろいろ工夫できます.

「1〜5の5段階じゃなきゃダメなのか?」というところでしょうが,別に3段階でも10段階でも構いません.
そこらへんを考慮したビジュアル・アナログ・スケール(visual analog scale: VAS)というのもあります.
細い線に見えるところは,ホントに「線」です.
で,この線上に対象者が思う感覚の程度の部分に印をつける(交差する線を1本書かせるやり方が便利)というもの.
こんなふうに(もちろん赤ペンでなくても良い).
んで,その印までの距離を定規で計測して,その長さをデータとして採用するというものです.こんな感じに.
集計と解釈の都合から,10 cmの線を採用することになります.上記の例だと76 mmですので,「76」というデータになります.つまり,100段階尺度ということです.
VASの詳細については,ウィキペディアの英語版のところに以下の参考文献があったので,これをご覧ください.

このVASですが,どうしてもこれを利用して回答させなければいけない質問というのは,実はそれほど無いというのが実際のところです.かなり繊細な違いを確認したい場合(気分や痛み,温度といった感覚など)に採用されることが多いのでしょう.

それに,集計作業がとてつもなく煩雑であることも覚えておいてください.
VASの専用ソフトを使わない限り,いちいち定規を当てて読み上げなきゃいけないので,かなりシンドいですよ.

私が学生の時,このVASを使ったスポーツ飲料摂取による体調調査をしたことがあります.対象者は約300人,VASによる質問も一枚あたり20項目くらい,その調査もプレ,ミッド,ポストの3回を用意していました.
先生から「早くやれよ.遅いぞお前ら」と言われて提出締切に追われ,クリスマスムード漂う街を尻目に,友人と2人で深夜まで,
「44,25,36,12,18,56,77,89,65,73,58,65,16・・・,はい次ぃ・・」
と,黙々と集計していたことは一生忘れません.
おかげで2人ともテンキーのブラインドタッチが出来るようになりました.
(あっ,そうか.きっと先生はそれを狙って・・,なわけないか)


次は,「上位◯個まで選べ」的な質問をしたい場合です.
6)もうちょっと複雑な複数回答の集計
こういうの.
この場合,エクセルにはこんな感じにしておきます.
B列が1位,C列が2位,D列が3位の回答です.
それを合算集計するわけですが.
前回の集計方法を覚えていれば,それに準じたらOKですね.端折って示します.
「COUNTIF」関数を使ってオートフィルで,上図のようにします.
そして回答総数を「COUNTA」関数あたりを使って出して,
それを使って以下のように,前回の記事のような単純な分析をすることができます.
でもこれだと,「上位3つの回答数」とその割合を知ることができますけど,せっかく1位から3位まで順位付けて回答してもらったのに勿体ないわけです.

その集計方法ですが,まずは下準備.
E〜G列の9行目のところに,1,2,3と数値を入力しています.

んで,以下のようにします.
E列10行目のところに,
=COUNTIF(INDEX($B$2:$D$7,0,E$9),$B10)
と入力します.
「$」マークを入れるところ,間違えないように気をつけてください.

で,これをオートフィル.
これで,E列に1位に選ばれた数,F列に2位の数,G列に3位の数が出てきたわけです.

この例であれば,
「単純集計すれば「口コミ」が最も多い(6件)が,順位付けしてみると1位には「テレビ」が多い(4件)」
といったことが見出だせるのです.

今回はここまで.この続きはまた次回に.


関連記事
アンケート結果を統計処理する場合はこちら
エクセルExcelでΧ二乗検定を part3

信頼性係数を出す場合はこちら
信頼性係数をエクセルで算出する

アンケート調査をきっちり勉強したい場合は以下をどうぞ.
 

その他,統計処理のまじめな勉強はこちら
独学で統計処理作業をスキルアップさせるための本

       

2014年8月30日土曜日

エクセルだけで統計処理する卒論・ゼミ論用アンケート調査のオススメ方法 part1

簡単なアンケート調査をやって卒業論文とかゼミ論文に持ち込みたいと考えている4年生は多いものです.
アンケート調査なら作るのも取るのも簡単だし,集計してグラフや表にして出せばOKだろう,などと浅はかにも企んでいることかと思います.

ところが,そうした学生も12月近くになってから後悔するんです.
「先生,出来ました.こんなデータが出ましたよ」って意気揚々と報告すると,指導教員から「じゃあ,そのデータをちゃんと統計処理にかけてから解釈を論述してね」って言われ,「はて?統計処理ってなんぞ?データを統計処理にかけるって,どういう意味なのか分かりません」という状況になり,ちょっとくらい悩んだフリはするものの,そのまま提出間際まで放ったらかしてギリギリになってからバタバタするも,やべぇ,明後日が提出締切なのにコンビニのバイトが詰まっててパソコンの前に座る時間が無いぞぉ,というパターンが日本中,いえ世界中の大学で繰り広げられているわけです.

今回の記事では,統計処理をエクセルだけでやるというニッチなものではなく,「きっちり統計処理しなければいけないのに,残念ながら社会的重要度は低いアンケート調査」つまり,卒論やゼミ論用のアンケート調査を作成する上であらかじめ知っておいたほうが良いことをご紹介しておきます.

断っておきますが,ここで紹介するのは「統計処理が簡単になるアンケート」であって,「意義深い情報を得るためのアンケート」ではありません.
意義深い情報を得るアンケートを作成したのであれば,指導教員やアンケート調査をよく知っている人と事前にみっちり相談しながら進めてください.

往々にして学生は「パソコンは持ってるけど,統計処理ソフトは大学に行かないと使えない」ということでしょう.ですので,コンビニのバイト中でも隙を見つけて待機室で統計処理できることを前提としたアンケートにしています.
※その様子をTwitterで流したりしないようにしましょうね.

なお,エクセルでのアンケート結果の統計処理方法については,
エクセルExcelでΧ二乗検定を part3
を見てください.

記事を書くにあたって下書きしてみたら,結構なボリュームになりそうだったのでシリーズ化して書くことにします.今回はパート1.

ではさっそく、
1)年齢,男女,学年,職種などのデータは,紙面が許すだけ,思いつく限り用意する
こういうのを「対象者の属性に関する問い」などと言います.取っておいて損はありません.あとになっていろいろとグループ分けしたくなるものです.可能な範囲で取っておきましょう.
でも,あんまり多いと回答者が面倒くさがってくるので,ほどほどにします.
以降で紹介することとも関係するのですが,できれば選択式,数値回答式にすることで回答者の負担が減ります.

つまり,こういうこと.
2)自由記述欄はつくらない
それが大事です.
「このアンケートを受けた感想」などといった,どうでもいい記述スペースであれば大丈夫なのでしょうが,以下のような問い方はダメです.

「あなたの職業は?」とか「部署は?」と回答者に記述させるのもダメ.
あれだけ言っても上記のような質問欄を作る学生がいます.苦労するのは自分自身(と,回答者)なのですが.
作るとすれば,以下のようにします.


3)回答方法は選択式の番号で


その中から当てはまるものを1つだけ選べ,というようにするのです.
上記の質問例のように,もの凄く幅広いものを回答させる質問項目であっても,可能な限りシンプルな回答結果になるよう配慮します.
「タイ料理が好きという人はどうするんだ.中華の中でも四川料理じゃなきゃダメだという人はどうするんだ.おい,トルコ料理が無いじゃないか」なんてことも出てきましょうが,そこを頑張って出来るだけ少ない選択肢に絞ってください.

役所のアンケート用紙とか健康診断の記録紙なんかが参考・お手本になるので,それを手に入れてみることをオススメします.

で,エクセルへの入力について.
エクセルへの打ち込み作業では,以下のようにその該当する番号を打ち込めばOKです.
いちいち「和食」とか「その他」なんて書き込む必要はありません.でも,これをいちいち入力する学生が100人中3人くらいはいるので,自分がその一人にならないよう,今のうちに覚えておきましょう.

なお,あなたに友達がいるようでしたら,「読み上げ係」と「入力係」の2手に分かれて,
「1」「はい」,「4」「はい」,「5」「はい」,「1」「・・あ,ゴメンQ4から」,「1」「はい」,「6」「はい」・・・・・・
という感じで打ち込み作業をすれば,圧倒的な速度を得ることができます.感動しますよ.
学友は大事だと痛感します.冗談抜きで,卒論・ゼミ論を履修する意義の一つだと思います.

とまぁ,エクセルへ入力するとこんな感じになります.
その番号ですが,これは「COUNTIF」という関数を使って集計します.
集計の前にまずは仕込み.回答項目とその番号を以下のように入力します.
そして,こんな感じにしていきます.
ここではC列9行目のところに,
=COUNTIF($B$2:$B$7,B9)
と入力しています.
これをオートフィルすると,
めでたく,和食が2人,洋食が3人,中華とイタリアンはゼロ,その他が1人ということが集計できました.
その後どうするかですが,例えば,
この場合,D列9行目に
=C9/SUM($C$9:$C$13)
と入力しています.これをオートフィルすれば,
和食を選んだ人が33%,洋食が50%,その他は17%というように,比率を計算することができます.


4)どうしても複数回答をしたければ,こんなふうに集計する
「どれか一つだけなんて実際的じゃないよね.だから・・」ということで,たしかどっかで見たことがあるぞと思いつき,意気揚々と「複数回答」を作りがちですが,複数回答の統計処理やエクセル処理は厄介です.
可能な限りシンプルなもので質問紙を作成したいのですが,それでもやっぱり「複数回答」がいいという場合もいるでしょう.

で,複数回答の集計で初心者がやらかすのが,これ.
カンマ「,」とかピリオド「.」,句読点やハイフンなどで,一つのセル内で一括して集計しちゃうというもの.結構な数の学生がやります.
別にこの状態から分析ができないわけじゃないのですが,ここは一つ,初心者は以下のように集計することをオススメします.
上の図と同じデータであれば,こんなふうになります.
例のように5つの選択肢であれば,「Qx-1〜5」というようにします.
そこに,回答していれば「1」を.回答していなければ空欄,または「0」を入れるというものです.
そして,
ここの例ではB列8行目のところに「合計」を出しておきました.

では次に,各項目ごとの回答数を算出します.
この例では,C列9行目のところに

=SUM(INDEX($B$2:$F$7,0,B9))
という関数の組み合わせを入れています.

で,これをオートフィルすると,
このように,各項目の回答数が集計できます.
んで,これをこのように,
合計数で割るようにしまして.

あとはオートフィル.
めでたく全体回答数に対する各項目の回答数の割合が算出されるということです.

とりあえず,この記事ではここまで.
続きは次回.


※で.続編の記事はこれ.
エクセルだけで統計処理する卒論・ゼミ論用アンケート調査のオススメ方法 part2
エクセルだけで統計処理する卒論・ゼミ論用アンケート調査のオススメ方法 part3

アンケート結果を統計処理する場合はこちら
エクセルExcelでΧ二乗検定を part3

本当はやらなきゃいけない「信頼性係数」を出す場合はこちら
信頼性係数をエクセルで算出する

アンケート調査をきっちり勉強したい場合は以下をどうぞ.
 

その他,統計処理のまじめな勉強はこちら
独学で統計処理作業をスキルアップさせるための本

       

2014年8月17日日曜日

危ない大学に奉職してしまったとき「新学部・学科名の候補を出せと言われたとき対策」

長いタイトルになりましたが,そういうことです.

大学が奇妙奇天烈摩訶不思議な学部学科名をつけるようになって久しいのですが,その動きは最近さらに加速しています.
例えば◯◯・・,などと書くといろいろ問題があるかもしれないので書きません.
ご了承ください.

大学がへんてこりんな学部学科名をつける理由としては,真っ当な人であれば「へんてこりんな名前だなぁ」と思うやつであっても,一部,いえ,結構な数の人たちが「わぁ〜,なんだか凄そう!」って思ってくれることを期待してのことです.
「わぁ〜,なんだか凄そう!」って思ってほしい人というのは,もちろん高校生とその親です.

「名は体を表す」などともっともらしい事を言って,「だから学部学科の理念を端的に示す名前にしよう」ということで自分に言い訳,乃至,自己暗示をかけてる場合と.
もっと言えば「最近の流行にノリましょう」という自殺願望を押さえ込んだ “ノリ” でつけている場合もあるのでしょう.

深層心理に潜む本音としては,学部学科名なんて何でもいいから学生を確保したい,背に腹は代えられない,学生募集につながればいい,名前がバカっぽくても中身が伴えばOKじゃん,じゃぁ〜ん.
というところだと考えられます.

そんなわけで,不思議な学部学科名が流行する動機は次の3点に収斂されると思われます.
1)高校生が興味をひくものにしたい(学生募集対策)
2)社会の要望にちゃんと応えている姿勢を見せたい(いちゃもん対策)
3)文部科学省が喜びそうなものにしたい(朝貢)

つまり,「お上と客と世間」を気にしているわけです.

ここ最近の傾向としましては,
「スポーツ」「福祉」「心理」「ビジネス」「人間」「総合」「コミニュケーション」「国際」「栄養」「環境」「情報」「健康」
なんてものが増加傾向だったかと思います.これは現在進行形のものも含まれているでしょう.

今回は,今後増加するであろう学部学科名の候補を取り上げてみました.
それはつまり,現在の「お上と客と世間」の様相を反映しているわけです.
なるだけ「今後増加する名称」を選定しているつもりですが,もう既に学部学科名として採用されていたり,(学部学科まで出世していなくとも)コース名・専攻名として存在しているものもあるかと思います(調べるのが面倒なので確認していません.あしからずご容赦ください).

今後,流行しそうな学部学科名のキーワードは以下の3点です.
1)個人の利益を最大化(最適化)
2)個人の利益が社会の利益
3)カタカナ

3番目の「カタカナ」というのは,以前からその傾向があって揶揄されていたことでもあるのですが.
これはひとえに日本の教育界が「反日本的教育(アンチ和風)」であることに起因します.
反日本的が正解.反日本的がクール.反日本的であればAnything OK! というところです.もっと複雑な理由を書くことも考えましたが,とりあえずこの記事では割愛します.


では以下に一気にザザザっと示します.ここでは全て「◯◯学科」ということで表示しております.
10年後くらいに,もう一度この記事を見直してみたいですね.ドンピシャでなくても,かすっているとは思うんです.

■インデペンデンス学科
自主独立の気概を現代の若人に.一身独立して一国独立する.という保守系教育関係者の想いを,斜め上に汲み取ってつけてしまうでしょう.そういう空気が最近の日本には感じられます.

■グローバルビジネス学科
もう既にこの名称は普通でしょうか.ああぁ,もっと早くこのネタで記事にするんだったと後悔しています.4・5年前から予想してたのにぃ!って.
「グローバル」は最有力候補です.なんてったって「スーパーグローバル大学」という計画があるほどですから.
そのうち私の領域である体育とか教育学にもきっと侵食してくるはずです.
■グローバルスポーツ学科
■グローバル教育学科
はきっとまだありません.気味が悪いですが,これは近いうちに出来るのでしょう.

■未来創造学科
■自分創造学科
■ビジョン創造学科
「創造」もここ最近は流行っています.最終的にはこういうところを創造すると想像しています.
■人間創造学科
お前は神か,って.
あとこれは鉄板ですね.
■グローバル創造学科
けど,本当の意味で「グローバル」ですと,
■地球創造学科
という名称も候補に上がってきます.「地球」だったら「なんか凄そう指数」は高くなってきます.カタカナよりも漢字を好む人たちにウケは良いでしょう.

■経済イノベーション学科
■教育イノベーション学科
「イノベーション」も,今後伸びてくるキーワードの一つです.「◯◯イノベーション学科」というのはほぼ確実です.

それに,将来的にはきっとこれ,
■マイイノベーション学科
■ユアイノベーション学科
下段・2つ目の「Your」というのは私のこだわりです.「My」だと直球過ぎるので,将来的にはむしろこちらのほうが好まれるかと思っているんです.
それに,「Your」であれば,「我々大学が,君たちの革新をサポートするよ」というアピールと,それに続けて「そして君たち自身も,周りの “Your” に革新を与える人物になるんだ」などと,ホームページとかにある『学科の理念』みたいなところに書く美辞麗句に仕立てやすいのです.

私の知り合いの先生が上げてくれたのは,
■ユアフューチャープロデュース学科
■マイフューチャープロデュース学科
です.なかなかの作品です.
「プロデュース」というのもきっと伸びてきます.◯◯プロデュース学科という名称は既に採用されているはずです.

それに「フューチャー」.これも来ます.
■フューチャーイノベーション学科
■グローバルフューチャー学科

いやいや,さすがにそこは「未来」でいいでしょう.いくらなんでも恥ずかしいっ.という人が多いと思いますので,近い将来ですと「未来」を採用する大学が多数派でしょうかね.
■未来革新学科
■未来開拓学科
■未来構想学科
そのうちタガが外れて,
■未来さきがけ学科
■未来の自分学科
■輝く未来学科
とか.

「未来」をなんとかしてカタカナにできないものか,でも「フューチャー」はやり過ぎだなぁ,と,そう考えた大学はこれを採用します.
■フロンティア学科
■人間フロンティア学科
■総合フロンティア学科
■フロンティアプロデュース学科
■フューチャーフロンティア学科
■フロンティアイノベーション学科
■フロンティアコミニュケーション学科
ここまでくると,何かの書類にある「学部学科名」の記入欄に書き切れなくなりそうです.例えば,
「ユアフューチャープロデュース学部フロンティアコミニュケーション学科」
0.3mmの芯で思いっきり小さく書いても,幅12センチは喰いますよね.採用したい大学はその点に注意が必要です.

あと,ありそうで無かったのが,
■公務員学科
といった類の,「その業界へ一直線学科」です.似たようなのは既に高校ではありますし,例えば「◯◯大学コース・科」という名称のものまであります.
それの大学版といったところです.
■営業学科
■教育企業学科
■地域企業学科
そうこうするうち,きっとこれ,
■パ◯ナ学科
「んなピンポイントな企業名を入れるなんて,あり得ない」とか思われるでしょうが,でも,既にこれと似たような学科・コースが実在する短大を,あなたは知っていますか?
そこはたしかベネっ..(うわっ!なんだ貴様っ,何をする!離せぇっ・・・)

・・・・・,
( ゚д゚)ハッ! なんだったんだ今のは・・,
頭痛がするなぁ,でもなんだかワクワク感(笑)が・・・

さて,
その他,近くもないけど遠くない将来,切羽詰まった大学はこういうのを採用します.
10年後くらいを楽しみに,思いつくやつを並べておきます.
■羽ばたく自分学科
■マイサクセスプラン学科
■ミッションコンプリート学科
■イノベーティブライフ学科
■ブラッシュアップ学科
■福祉ポテンシャル学科
■仕事発見学科
■未来環境学科
■イニシアティブ構想学科
■マネジメント生理学科

おいおい,さすがにフザケ過ぎだろ.なんて思っている方.
今の状況だって,10年前からしたらグローバルとかイノベーションとか,「そんなのバカバカしい」「ふざけている」,そう思われていたのですから,あり得ない話ではありません.


その他の危ない大学対策は,
危ない大学に奉職してしまったとき「スパイ対策法」
危ない大学に奉職してしまったとき「イベント企画対策」
危ない大学に奉職してしまったとき「高校訪問対策」
危ない大学に奉職してしまったとき「教員評価制度対策」
危ない大学に奉職してしまったとき「授業評価アンケート対策」
危ない大学に奉職してしまったとき「本気の高校訪問対策」

関連記事

2014年8月13日水曜日

万引き容疑者の写真公開について

こういう事件があったので,
まんだらけ、「万引き犯」の写真公開中止 警視庁が要請

で,こんなサイトが有ります.
万引き犯に「顔公開する」と警告、どう思う?

「ダメだろ」
と思いつつ,選択肢を見ると,
「1.やり過ぎだと思う」
「2.妥当だと思う」
「3.分からない/どちらとも言えない」
というもので,「ダメ」という選択肢すら無いことに少し不安を覚えつつ結果を見てみると.
「妥当だと思う」が91.6%(得票数:111.636票)[2014年8月13日現在]でぶっちぎっていました.

今回の記事は,この話題についてです.

これまでにも,近いところですと
続・STAP細胞研究の件
子供の自殺原因「いじめ」は2%,という記事への反応への反応
で似たような話をしてきたので,結局同じようなことなのですが.

万引き容疑で写真公開,そりゃダメです.
罪状や事情,背景といったものが確定していないのに,大衆にこういう刺激を与えてはいけないのです.

推測でしかないのですが,お店側としては,もしかすると写真公開する気なんてなかった,そんなところかもしれません.
だけど,それでも褒められた話ではありません.
ご覧ください.この世間の狂いっぷり.凄いですよねぇ.

こんな中で写真公開なんてしようものなら,喜び勇んで大はしゃぎして,キチ◯イ・モードに突入するに決まっています.
「一億総白痴化」というのは本当なんじゃないかと,最近は本気でそんな気がしている私にとっては,「妥当だと思う」が圧倒的な世論であることを見ると確信に変わっていく思いです.

「万引きはダメだからぁ」とか「犯罪者なんかに名誉も人権も無いんだぁ」という感情が沸き起こることは認めます.
でも,そういう浅はかな感情で評価・判断しようとするところを制するのが,警察という機関が存在する意義でもあります.

もし何かの間違い・勘違いで,実は写真の人物が万引き犯ではないということになったらどうするんですか?
これについては,「それは店側の責任なんだから,店が賠償金を払えばいいんだぁ」
なんていうネットのコメントも見かけます.

もし何かのっぴきならない事情があったり,なかなか表には出せないが深刻な事情があったりしたらどうするのでしょう.
「いやいや,それでも犯罪は犯罪だから」
と言うのでしょうか.

こういう輩は本当に◯◯だと思います.
(◯◯には,あなたが思いついた最大限の侮蔑的表現を入れてもらって結構です)

写真を晒された人の生活はどうなるんでしょう.その家族の人生はどうなるんでしょう.
そういうことを考えられないのですか?っていうか,考えられないから「妥当だと思う」んでしょうけど.

たとえ万引き犯でないことが分かったとしても,それまでにどっかのバカから暴行を受けたり,本人や家族が自殺したり,関係者がいじめを受けたり,勤める会社に迷惑行為があったり・・・.数え出したらキリがありません.
そういう事件が次々と勃発する可能性と,そういう事件を生み出しやすくする社会にしていく危険性について,「妥当だと思う」人はどういう責任をとるのでしょうか.

「え?そんなの私が責任をとることじゃないでしょ」というところなんだと思います.だから「妥当だと思う」んでしょうから.
この手の記事では以前から繰り返していますが,こういう人達は「自分が社会の一員だ」「自分も社会を構成している一人だ」という認識が極めて低いのだと考えられます.

もっと言うと,この写真公開を望んでいる人達は,お店のためを思っているわけでも,治安の改善を望んでいるわけではないのです.
「私を楽しませる話題が欲しい」「誰かが不幸に見舞われていることが嬉しい」
だから,「この話題でこの件にまつわる人物がどうなっていくのか,その顛末を知りたい」という,極めて無責任かつ非建設的な観点から眺めているのだと推したくなるのです.
もしそうでないのであれば,単に思慮が浅いだけです.

そんな事態になったら,警察としてはそれこそ「捜査に支障がでる」どころの騒ぎではなく,社会の秩序や安定性が破壊されてしまうわけですから,「ダメ」と言うことになります.

こんな記事を書くと,
「じゃあ,どうすればいいんだ!万引き犯がのさばるじゃないか」
なんて言い出す人がいるかもしれません.

でも,代わりにどうすればいいのか,なんて話をしているわけじゃなくて,事情も分からず確信も無い人物の写真を,不特定多数の人々の眼前に公開しちゃダメだろって事を言ってるだけでして.

「美味しそうぉ〜」って言いながらウンコを食べようとしてる人に,「ダメだ」って言ったら,
「じゃあどうすればいいんだ!他に美味しそうなものが無いじゃないか」って言われたとしても,こちらとしてはあくまで「ウンコを食べちゃだめでしょ」って言ってるだけ.それと一緒です.

えぇもちろん,ウンコでも食べなきゃいけない事態だってあるでしょう.けど,そういう事態ってそうそう無いわけです.
少なくともこの日本における万引き捜査としては,ウンコでも食べなきゃいけないような事態には至っていない.どうしても何か食べたいなら,もっとマシなものを食べてくれ.と,そういうことです.

だからまずは今まで通りの万引き対策と捜査をやってですね.そして,今後のことを見据えた効果的な防犯と捜査を地道に考案していくしかないんじゃないでしょうか,ということです.

・・・たぶん,多くの大衆は気に入らないはずです.面白くないから.いわゆる「ワクワク感(笑)」がないですからね.
けど,この社会を安定させ,機能させるためには仕方がない事ってあるんです.たとえそれが面白くなくても.

2014年8月6日水曜日

続・STAP細胞研究の件

以前,「論じるための材料が揃っていないから」ということで記事にすることをためらっていたくせに,その騒動が収まる気配がないということに興味をもって感想を書いた記事があります.
STAP細胞研究の件
です.

この度,その収まらない騒動の中で一人の研究者が自殺をするという事態に至ったので,ここでも一つ,論じることはせずとも感想を述べておきたいと思います.

そのニュースについては,以下のサイトなどで
http://www.asahi.com/articles/ASG853DJ9G85PIHB005.html?iref=com_rnavi_srank


とは言え、私としてはこういった「自殺」の話をあれこれつつき回すことは避けたいところではあります.
件の大学教員の自殺ですが,今回のSTAP研究騒動が自殺の原因の大きな要素になったことは,ほぼ間違いないことなのでしょう.
ですが,他の記事でも書いているように「自殺」という行動に至らせた要因について,何か一つに特定して論じることはできない可能性があります.
子供の自殺原因「いじめ」は2%,という記事への反応への反応

ですので,この大学教員の自殺についてSTAP研究騒動との関連で論じるのは難しいですし,慎重でなければならないと思います.
少なくとも事情を知ることができていない私は論じることはできません.

ただ,今回の自殺とSTAP研究との関連性がどれほどのものか不明であったとしても,この機会にもう一度ブログ記事として著しておきたいと思い,ここに記しておきます.

今回の騒動を眺めていて感じたところを改めて書くと,とにかく度が過ぎたバカ騒ぎを皆して続けたという点です.

この騒動の中心に据えられている研究リーダーの女性についてもそうです.
論文執筆においては擁護しきれないほどにポカをやらかしていることが分かってきたのですが,詳細が分かっていないその他の何から何までをひっくるめて叩きまくっているのが,はっきり言えば私としてはムカつきます.

そして肝心の「STAP細胞」の有無ですが,まだ調査中だというのに煩く騒ぎ立てました.
黙って調査結果が出るのを待てよ,と.

だいたい,何をそんなに大勢の人々がいきり立っているのか,そのエネルギーの源は何なのか,それが私としては興味深いところです.
なんだか,阪神が負けたからって(勝ったからって)道頓堀に飛び込む人たちとダブります.
阪神ファンであればオモロイなぁで済みますが,今回の騒動でいきり立っている人々を見ると,
なんかその・・,呆れを通り越して憐れみが込み上げてくるんですよ.

ホントに興味深いんです,なんでこんなに皆さんが騒ぐのか.
実際のところ極一部の人だけが騒いでいるのでしょうが,その一部の人々の騒ぎようがマジでハンパねぇって感じです.

マスコミとしては,一連の出来事について視聴率や販売部数を伸ばすために大騒ぎにしたんだ,という言い訳が成り立つのかもしれません.
たしかに,彼らからするとそれで飯を食っているのですから仕方ない部分もあるのでしょう.

けど,こうした一連の騒動を大衆に見せて何か啓蒙できたことってあるんでしょうか?
「国民が収めた税金で研究しているのだから.それが無駄になっているのだから・・・」という意見もあるのでしょうが,だからってバカ騒ぎを起こしていいこととは別です.
国民がバカ騒ぎしなくたって,今回の研究は科学的な手順を追って粛々と葬られます.それが科学という営みです.良くも悪くも.

本件は,とある研究チームが論文不正をした,って話です.もしかしたら捏造しているかも,っていうニュースです.
たかがそれだけのことで,新聞の一面を全部使って天変地異が起きたような大事件として扱っていることは,見ていて微笑ましいものです.
あぁ,この国は終わってるなぁって.

門外漢の人たちが言えることとしては,
「行き過ぎた成果主義はこういう弊害を生むんですね.日本の健全な科学の発展のためにも,理研はより良い改善をしてください」
という感想を持つくらいでしょう.私もそう思っています.

理研としても,そして日本の科学界としても,不正があったことは日本の科学界全体の信頼性に波及することですので,対処しないわけがない話です.
逆に「特に対処はしない」ってことだったら,大いに騒いでもらって結構かと思いますが,そうじゃないですから.
あんたらに言われなくてもやっとるわ.というのが本音です.

ところで,これでSTAP細胞が再現できることが分かったら,研究チームを叩きまくっていた人たちは一体どういう事を言い出すんでしょうか.
きっと,
「科学は結果が全て.でも論文に不正があったことには変わりがない」
なんてことを言い出すのでしょう.
そりゃそうですけど.
そりゃそうなんですけどねぇ・・.
その時多くの日本人が,科学は結果が全てじゃないし,論文の不正というものが何を意味するのかということと直面するのでしょうが,残念なことにそれをきちんと理解できる人は少ない,ということになって,きっと気味が悪い空気が日本中を包むことになると思います.

まぁ,これは完全に妄想の話ですから,まずは静かに調査結果を待ちましょう.

けど,いきり立っている人の中には,
「じゃあお前,もしSTAP細胞が無かったらどうなんだ?」などという,これだけ話してもトンチンカンな文句をつけてくる方もいるかもしれません.

そういう話じゃないんです.
STAP細胞は有るのか無いのか,論文はどこまで不正なのか,といったことを詳らかにした上で,十分に検証がなされたその上で評価をしなければならない,という話です.
今回のSTAP研究騒動は,なんだか様々なものがごちゃ混ぜになってしまい,ごちゃ混ぜのくせに単純な解決を図ってしまっているという危うさがあります.

2014年8月2日土曜日

学校教育対談

先日,このブログでもご紹介させていただいている和田慎市先生と直接お会いして対談することができました.

などの記事を読んでいただいた和田先生からメールが届いたのがちょうど一年前のことです.
それからもメールのやりとりを続けていたのですが,この度,直接お会いすることができたのです.
猛暑の中,足を運んで頂きありがとうございました.

和田先生は現在は定年退職されていますが,それまではずっと高校教師として教鞭をとられておりました.
現場の教師の立場から,地に足をつけた議論をしたいという思いがあります.

「実際の教育現場ではイジメ・ゼロは無理.理想論を現実にはできない.教師も人間.限界がある」
という,よくよく考えてもらえれば分かってくれるだろう当たり前のことを,そうではない世論に向かって勇気を出して訴えている方です.

もう一度そのご著書を紹介しておきたいと思います.
和田慎市 著『実録高校生事件ファイル』

実際の学校でどのような事件が起きていて,その対処がどのようになされているのか.その体験談や事件の流れをまとめられている本です.
現役の学校の先生にとっては,とても参考になるでしょう.

一般の方にとっては,ここで記されている事件に日々追われる教師が,メディアから流れる理想論で本当に対応できるのかどうか,それを考えさせられるはずです.

ほとんどの日本人が,「卒業生の半分くらいが大学や専門学校などに進学する」という,ありふれた,そして恵まれた高校の卒業生かと思います.
そうした高校を卒業した(大半の)人々にとっては,実は決して少なくはない「指導困難校」で繰り広げられる教育活動への理解が難しくなってしまいます.

私が勤務している大学の学生であれば,ほぼ全ての生徒が大学に進学しているような高校を卒業した者たちばかりです.
「大学進学率は約50%」なんていう話をすると「え! 80%くらいじゃないんですか?」って驚くくらいですから.こっちは逆にそういう認識に驚きますよ.
(ちなみに,私の母校は2000年当時,10%くらいでした)

ということですから,人々の間にある「高校生活」とか「高等学校とはかくあるべきもの」という認識に大きな違いがあるはずです.
そして,メディアで発信する側にいる人々や,そこに登場してコメントしたり,意見を述べる人たちは,概ね「高学歴」であったり,特異な経歴を持つ人たちであり,指導困難校での学校生活を経験している人も少ないことが予想されます.

そんな人達にとっては,指導困難校で繰り広げられる「教育的指導」は「暴力的指導」に見えてしまうのかもしれません.あってはならない指導に映るのかもしれないのです.

普通に考えてもらえたら分かることでしょうが,実際のところ,威圧的な態度で生徒と対峙したい先生なんていません.そりゃそうでしょ.
優しく丁寧に落ち着いてしっかりと生徒たちと向き合って指導できるのが理想ですし,そうしたいのはやまやまです.
でも,毅然とした態度,威圧的な態度,恐れられるような態度で生徒と向き合わなければならない学校や指導現場はあります.

学校の先生が目指すところは,子供たちを「良き大人」になるよう教育することです.
ですけど,皆が皆,聞き分けの良い子供ばかりではありませんので,言うことを聞かせるためにはそれ相応の態度で臨まなければならない事があるのは容易に察しがつくはずです.

なんせ学校の先生は生徒から逃げられません.
態度が悪いから,聞き分けがないから相手をしない.なんていう選択肢はとれないのです.
問題を抱えている生徒であっても,「良き大人」に育てるために対峙しなければならないのが学校の先生であり,それが教育現場の特徴のひとつです.

今回,和田先生ともお話した「地に足をつけた議論」とは何か?ということですが.
「学校は,『良い社会』をつくるために機能しなければならない」という点だったと思っています.これは「大学」も同様です.

時々目にするのが,問題を抱えた生徒は「自己責任」として「退学」や「制裁」が必要だとか,問題を抱えた学校は「淘汰」されたり「消える」べきだという意見です.
しかし,こういう態度で学校教育を捉えていけないと思うんです.

一人でも多くの子供を「良き大人」にすることが学校や大学の教育目標のはずです.
問題を抱えた生徒や子供であっても,彼らをなんとか教育の機会に触れさせなければ「社会」が不安定になっていきます.
問題を抱えた生徒を退学させたり制裁を受けさせても,問題を抱えている人物が消えるわけではありません.問題を抱えた学校を潰しても,問題を抱えた生徒が存在することには違いはないのです.

そうした生徒を多く抱え,彼らを教育するという役割を引き受けている指導困難校を,「事件や問題行動が多いから」と,ことさらネガティブに取り上げたり,改善されなければ潰すという方法をとることは,臭いものに蓋をすることに他ならないのです.

いじめ問題で表顕しましたが,「学校に問題があってはならない」という態度でマネジメントすると,道を大きく踏み外す危険があります.
例えば「学校にいじめは存在してはならない」という態度で挑んでしまうと,学校や教師はいじめがあっても「ない」と報告するようになります.「ある」と言ってしまえば,メディアや世間から叩かれるのですから,そのように報告する者が出てきて当然でしょう.
したがって生徒間にいじめは「ない」と報告しているのですから,学校や教師がいじめ問題として取り組むことも,これまた「ない」ということになってしまうのです.
これでは元も子もない話です.

「かわいい子供たちが夢と希望に満ちた未来を目指して教育を受ける場.それが学校」という意気込みから,そんな聖域に「問題」は存在してはならないと考えてしまいがちですが,現実を見ればそんなユートピアなんてありゃしません.

議論の出発点は,
学校では必ず問題が起きるし,その問題というのは個別性が非常に高い
というところであり,
そうした問題を乗り越えていくところに教育的な価値がある
ということではないでしょうか.

これとは逆に,「学校で問題を発生させないためには」,そして「問題が発生しないところであれば教育がスムーズに進む」という出発点から議論をすると,それはこの国の学校や教師が果たすべき仕事ではなくなってしまうのではないかと思うのです.

では現在の学校や教師の方々が置かれている状況はどうかと言うと,生徒と問題を乗り越えようとする活動を助けるものではありません.
逆に,学校で問題が発生しないようにする方向へと世論が動いているように見えることを私は危惧しています.