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ラスベガスで起きた銃乱射事件について

被害者の方々にはお悔やみを申し上げるとしても,アメリカでこういう事件が起きてもあまり驚きが無いのが正直なところですね.
つくづくヤバい国だと思わされます.

ただこれ,人類の長い歴史の中で,どこかで誰かがやりかねない事件ですよね.
かつて,やろうと思った人はたくさんいたはずですし.
今回の犯人は,たまたま銃や弾をたくさん買える経済力と,射撃の腕前が優秀だったからこれだけの被害が出たと考えられなくもない.

YouTubeで現場の映像を見ましたが,マシンガンをフルオートで撃ってますよね.しかも夜に.
普通なら当たりにくいはずなのですが,これには高いところから人の密集地に向かって撃つという,とても合理的な方法で対処しています.冷酷なほど頭がいいですね.
案の定,犯人は自殺していたそうです.ある種の自爆テロ.

「アメリカは銃社会だから」というコメントも散見されますが,こうした事件とはあまり関係ないと思います.
日本でも昨年,神奈川県相模原市で銃も使わず20人近く殺害された事件がありました.その前は,オタクの聖地で暴れた人もいます.
日本では刃物を持って無差別殺人するのが主流なんですね.もしかすると海外では,やっぱり「日本はサムライ社会だから」と言われているのかもしれません.

本人が死ぬ気でいるなら,東京の満員電車にガソリンタンク背負って火を付ければ,50人くらいは余裕で殺せます.
別に死ぬ気がなくても,ジワジワと拡散する毒ガスを車内にバラ撒けば何十人も被害が・・・って,それは既に経験済みですね.
電車内でのガソリン着火にしても,2年前に東海道新幹線で死傷者を出しています.この時は,車内が混み合ってなくてよかったですね.

こういう事件が起こったのですから,これに喚起されて類似した「自暴自棄による大量殺人事件」が発生しないことを祈るばかりです.
著名人の自殺とか,未成年の自殺などが取り上げられると,それに呼応するように自殺者数が増加するという現象がありますよね.ウェルテル効果というやつです.
ウェルテル効果(wikipedia)
有名なものだと,「盗んだバイクで走り出す」の尾崎豊の自殺への追従自殺とか,最近は子供のいじめ自殺なんかがウェルテル効果ではないかと考えられています.

つまり,自暴自棄による大量殺人というのは,ある意味で「自殺の演出」の一つとも考えられるため,今回の事件を受けて「どうせ自殺するなら,ラスベガスの銃乱射事件のように派手に行こうぜ!」という着想に至る人が増える可能性があります.

実のところ,一般人による大量殺人は,やろうと思えば結構容易にできてしまうんです.
大量殺人を計画している時点で,一般人ではないのかもしれませんけど.
逆に言えば,思いつきでの大量殺人は難しいということでもあります.

ですから,大量に人を殺そうと計画するような段階に至らせないことが大事ということになります.

ところで,コンサートも大変でしょうけど,オリンピックは大丈夫なんでしょうかね.
ひとまず韓国の冬季大会を様子見としましょう.
東京大会は厳重な警備体制が求められます.