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危ない大学に入学してしまったとき
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これまで,危ない(ブラックな)大学がどのような特徴を有しているのか述べてきました.
■こんなホームページの大学は危ない
■こんな挙動の教員がいる大学は危ない
巷にも「危ない大学論」があります.
しかし,この手の理屈が不親切なのは,では,そういった危ない大学に入学しちゃっていた場合,どうすればいいのか?が述べられていないことです.
そういうわけで,このブログでは「危ない大学に入学してしまったとき」にどうすればいいのか,どのような対策があるのかを紹介します.
まず,最も効果的な対処としては「転学」です.
しかし,「それができるんなら苦労はしない」「今更じゃないですか?」というところでしょうから,そういった人達に向けた提案です.
コンセプトとしては,
ブラック大学とはいえ,それでも大学らしい学びを得てやろう
といったところです.
腐っても大学.
カラカラに乾いた雑巾に見えても,思いっきり絞れば水滴の一つや二つが落ちてくるものです.
その貴重な水滴を拾うための方法を以下に示しましょう.
まずは,学生である,あなた自身の心構えから.
1.先生に教えてもらおうと思うな
2.積極的に質問する
3.とにかく本を読め
4.まずは自分一人で考える習慣を持て
特に2〜4については,事あるごとに私も学生に向けて説くことです.
「問う,読む,考える」が大学での学びの基本です.
さすがに1を堂々と説くことはありませんでしたが,ついに先日,多くの学生を前に封切りしてしまいました.
※というのも,私のところの大学も若干のブラックが入っている大学ですので,学生の将来を考えると我慢できず...
どんな大学であっても通じることですが,ことブラック大学ですと,上記の4項目が徹底されていませんし,徹底どころか排除しようとすらされています.
なぜなら,この4項目の逆のことをすればアホは(..,オッと失礼),知的水準の低い学生は喜びますので,それに騙された人達が入学してくれるという寸法です.
つまり,
1.教えてもらえる
2.答えを先取り
3.読まなくてもいい
4.簡単にわかる
そんな大学,ありえないでしょう?
ゆえに,まっとうな大学教育を得たい学生は,まずは自分自身に先に紹介した4項目を擦り込んでください.話はそれからです.
というわけで,その話の続きです.
次は,「教員探し」です.
どんなにブラック大学であっても,まっとうな大学教員はいるものです.
そういう大学教員らしい教員に師事できてしまえれば,普通の大学での学生生活と大差なくなると言っても過言ではありません.
学部や学科が違っていたり,内部の条件などで,ゼミや専門演習(卒論担当など)の教員として配属できなかったとしても,気にせずガッつくことが重要です.
このブログでも繰り返し述べていることですが,大学は学問をするところです.
学問とは「問う」て「学ぶ」ことです.
問う相手がどのような師であるか,それは決定的な問題なのです.
対話の中で,その教員の「考え方」を学ぶわけです.
何度も言いますが,教えてもらおうとしてはいけません.
ましてや「分かりやすさ」を第一に求めるのは笑止千万です.
結果的に「分かりやすかった」というのであれば良いのですが,分かりやすいことと「正しい」ことは同義ではありません.
どうしてもブラック大学の学生の傾向として「分かりやすい=正しい」という図式が強いように感じます.
「分かりやすく伝えることができる人は,正しいことを言っている」というのは,何を隠そう,この日本を大衆世論社会に堕落させた図式に他ならないではありませんか.
話を戻しましょう.
では,ブラック大学における「絶滅危惧教員」を高確率で見つける方法を説明します.
まずは比較的ビンゴしやすい「若手教員」です.
ブラック大学であっても,20代〜30代で大学教員をしている人というのは,いわゆる「大学教員らしい教員」である確率が高いのです.
さらに,30代なのに学科長とかコース主任をやってる人は,かなり匂います.
別の大学に異動する前に(そういう若手教員は,その大学に居続ける可能性は低い),いろいろと「問答」しておくべきです.
年配の教員であれば,ウェブで検索してみましょう.
ブラック大学であっても,基盤となる教員が必要という理由で,高名な先生を呼んでいることがあります.
Amazonとかに著書が出ていたりしたら,その可能性があります.
そんな人を学内で見つけたら,すかさず以下のような質問をしてみましょう.
あなたと馬が合えば,大学らしい教育を受けられるかもしれません.
第一問,
「先生が研究していることは,どんなことに役に立つのですか?」とか,そんな内容です.もちろん,その教員の研究課題を事前に調べてから聞きましょう.
すると,水を得たように猛烈に持論をまくしたてるか,反対に,冷めたように「“役に立つ”の定義によります」とか,とにかく,あなたにとって意味不明・解読不能な回答が返ってきたら脈ありです.
数日が経ったら,第二問,
「先日のお話,実はあまりよく分からなかったのですが,勉強の参考になるものなど紹介してくれませんか?」みたいなことを聞きます.
学生との対話をうっとうしく思わない教員であれば,適当な資料をもらえたり,図書を紹介してくれます.もらった資料や図書も,あなたがほとんど読めない代物であれば,ビンゴです.
こういう教員であれば,ブラック大学でも師事するに値するでしょう.
そもそも,ブラック大学では学生が教員と対話しようとすることが少ないですから,学生から積極的に議論をふれば,まともな大学教員であれば喜んで対応してくれるはずです(もちろん,学術,思想,哲学的な議論です.飲み会とかテスト問題の話ではありません).
最初は先生が何を言っているのか分からないでしょう.
というか,これを言ったら身も蓋もないですが,あなたがブラック大学に入学している時点で「何を言っているのか分からない」のは仕方ありません.
とにかく,自分の頭で考え抜くためのトレーニングをするのです.
大学教育というのは,それに尽きます.
大変苦労しますから,意志が強くなければなりません.
「議論するテーマに興味がないから」などという不満を口にするバカ学生もいますが,そんなことは関係ありません.
テーマは何でもいいわけで,要はとことん考え抜くための題材なのです.
ブラック大学では,こういう教育をする教員の学生ウケは必ずしも良くありません.
逆に,ブラック大学の危ない教員というのは,クレープやたこ焼きを焼いて学生の気を引こうとします.
就職先を頻繁に紹介したりします.
これまた,そういう教員は「学生目線」だの「面白い」とかいって人気が出ちゃうんでやりきれません.
さて,
おわかりでしょうか.
大学教育というのは,大学教員の資質の部分もありますが,学生の学ぶ姿勢というのも多分にあるわけです.
むしろ,学問するためには,学生の「問う」姿勢が最低条件と言えます.
まぁ,言うのは簡単ですが,
「がんばってください」
参考になりそうなネット記事もあります
■授業が終わったら教員に質問しよう(個人ブログ)
■教授と仲良くなること間違いなし!大学教授と仲良くやっていく方法9選
■こんなホームページの大学は危ない
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巷にも「危ない大学論」があります.
しかし,この手の理屈が不親切なのは,では,そういった危ない大学に入学しちゃっていた場合,どうすればいいのか?が述べられていないことです.
そういうわけで,このブログでは「危ない大学に入学してしまったとき」にどうすればいいのか,どのような対策があるのかを紹介します.
まず,最も効果的な対処としては「転学」です.
しかし,「それができるんなら苦労はしない」「今更じゃないですか?」というところでしょうから,そういった人達に向けた提案です.
コンセプトとしては,
ブラック大学とはいえ,それでも大学らしい学びを得てやろう
といったところです.
腐っても大学.
カラカラに乾いた雑巾に見えても,思いっきり絞れば水滴の一つや二つが落ちてくるものです.
その貴重な水滴を拾うための方法を以下に示しましょう.
まずは,学生である,あなた自身の心構えから.
1.先生に教えてもらおうと思うな
2.積極的に質問する
3.とにかく本を読め
4.まずは自分一人で考える習慣を持て
特に2〜4については,事あるごとに私も学生に向けて説くことです.
「問う,読む,考える」が大学での学びの基本です.
さすがに1を堂々と説くことはありませんでしたが,ついに先日,多くの学生を前に封切りしてしまいました.
※というのも,私のところの大学も若干のブラックが入っている大学ですので,学生の将来を考えると我慢できず...
どんな大学であっても通じることですが,ことブラック大学ですと,上記の4項目が徹底されていませんし,徹底どころか排除しようとすらされています.
なぜなら,この4項目の逆のことをすればアホは(..,オッと失礼),知的水準の低い学生は喜びますので,それに騙された人達が入学してくれるという寸法です.
つまり,
1.教えてもらえる
2.答えを先取り
3.読まなくてもいい
4.簡単にわかる
そんな大学,ありえないでしょう?
ゆえに,まっとうな大学教育を得たい学生は,まずは自分自身に先に紹介した4項目を擦り込んでください.話はそれからです.
というわけで,その話の続きです.
次は,「教員探し」です.
どんなにブラック大学であっても,まっとうな大学教員はいるものです.
そういう大学教員らしい教員に師事できてしまえれば,普通の大学での学生生活と大差なくなると言っても過言ではありません.
学部や学科が違っていたり,内部の条件などで,ゼミや専門演習(卒論担当など)の教員として配属できなかったとしても,気にせずガッつくことが重要です.
このブログでも繰り返し述べていることですが,大学は学問をするところです.
学問とは「問う」て「学ぶ」ことです.
問う相手がどのような師であるか,それは決定的な問題なのです.
対話の中で,その教員の「考え方」を学ぶわけです.
何度も言いますが,教えてもらおうとしてはいけません.
ましてや「分かりやすさ」を第一に求めるのは笑止千万です.
結果的に「分かりやすかった」というのであれば良いのですが,分かりやすいことと「正しい」ことは同義ではありません.
どうしてもブラック大学の学生の傾向として「分かりやすい=正しい」という図式が強いように感じます.
「分かりやすく伝えることができる人は,正しいことを言っている」というのは,何を隠そう,この日本を大衆世論社会に堕落させた図式に他ならないではありませんか.
話を戻しましょう.
では,ブラック大学における「絶滅危惧教員」を高確率で見つける方法を説明します.
まずは比較的ビンゴしやすい「若手教員」です.
ブラック大学であっても,20代〜30代で大学教員をしている人というのは,いわゆる「大学教員らしい教員」である確率が高いのです.
さらに,30代なのに学科長とかコース主任をやってる人は,かなり匂います.
別の大学に異動する前に(そういう若手教員は,その大学に居続ける可能性は低い),いろいろと「問答」しておくべきです.
年配の教員であれば,ウェブで検索してみましょう.
ブラック大学であっても,基盤となる教員が必要という理由で,高名な先生を呼んでいることがあります.
Amazonとかに著書が出ていたりしたら,その可能性があります.
そんな人を学内で見つけたら,すかさず以下のような質問をしてみましょう.
あなたと馬が合えば,大学らしい教育を受けられるかもしれません.
第一問,
「先生が研究していることは,どんなことに役に立つのですか?」とか,そんな内容です.もちろん,その教員の研究課題を事前に調べてから聞きましょう.
すると,水を得たように猛烈に持論をまくしたてるか,反対に,冷めたように「“役に立つ”の定義によります」とか,とにかく,あなたにとって意味不明・解読不能な回答が返ってきたら脈ありです.
数日が経ったら,第二問,
「先日のお話,実はあまりよく分からなかったのですが,勉強の参考になるものなど紹介してくれませんか?」みたいなことを聞きます.
学生との対話をうっとうしく思わない教員であれば,適当な資料をもらえたり,図書を紹介してくれます.もらった資料や図書も,あなたがほとんど読めない代物であれば,ビンゴです.
こういう教員であれば,ブラック大学でも師事するに値するでしょう.
そもそも,ブラック大学では学生が教員と対話しようとすることが少ないですから,学生から積極的に議論をふれば,まともな大学教員であれば喜んで対応してくれるはずです(もちろん,学術,思想,哲学的な議論です.飲み会とかテスト問題の話ではありません).
最初は先生が何を言っているのか分からないでしょう.
というか,これを言ったら身も蓋もないですが,あなたがブラック大学に入学している時点で「何を言っているのか分からない」のは仕方ありません.
とにかく,自分の頭で考え抜くためのトレーニングをするのです.
大学教育というのは,それに尽きます.
大変苦労しますから,意志が強くなければなりません.
「議論するテーマに興味がないから」などという不満を口にするバカ学生もいますが,そんなことは関係ありません.
テーマは何でもいいわけで,要はとことん考え抜くための題材なのです.
ブラック大学では,こういう教育をする教員の学生ウケは必ずしも良くありません.
逆に,ブラック大学の危ない教員というのは,クレープやたこ焼きを焼いて学生の気を引こうとします.
就職先を頻繁に紹介したりします.
これまた,そういう教員は「学生目線」だの「面白い」とかいって人気が出ちゃうんでやりきれません.
さて,
おわかりでしょうか.
大学教育というのは,大学教員の資質の部分もありますが,学生の学ぶ姿勢というのも多分にあるわけです.
むしろ,学問するためには,学生の「問う」姿勢が最低条件と言えます.
まぁ,言うのは簡単ですが,
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