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TRICKの山田奈緒子が住んでるような貧乏アパートなんて実際には存在しない,って思っていた外務省職員

同年代の私の知り合いに,某有名私立大学出身の大学教員がいるんですけど,その方からお聞きした話です. その方の同級生に,外務省に入局した人がいるとのこと. で,卒業後に同窓会的なところで会った時に,仕事のことをいろいろ話したことがあったそうですが. どうやらこの同級生,外務省が企画した研修か何かで,東南アジアに行ったことがあるとのこと. で,その感想を聞いてみたところ, 「東南アジアには,住むところに困っている子供がたくさんいたことに驚いた.日本ではそんな子供はいないから恵まれていると思った」 などとホザイていたそうです. 省に提出する報告書にも,そんな感じで書いたらしい. この話をしてくれた大学教員の方は,両親ともに公立学校の教師をやっていることもあって,現在の日本の子供たちが置かれている過酷な状況を聞かされています. 一方,この外務省に勤めている同級生は,どうやらいわゆる「上級国民」と称されるお坊ちゃんらしいんですね. 「日本にも貧乏暮らしをしている人はたくさんいて,住むところに困っている子供も増えてきて社会問題になっているんだよ」 っていう話をしても,全然ピンとこない奴なんです. 日本は裕福な国であり,「貧乏暮らし」っていうのは小説やドラマなどで扱われる「ネタ」の一つだと思っている. で,それを示す典型例がこれ. ドラマ『TRICK』に出てくる山田奈緒子が住んでる貧乏アパートってわかりますか? 知らない人はこちらを参考にしてください. ■ TRICKロケ地ガイド (個人ホームページ:全国ロケ地ガイド) このお坊ちゃん,こういうアパートに人が住んでいると思っていないフシがあるようで. つまり,「TRICK」というコメディドラマにおける,「ボロボロの貧乏アパートに住んでいる若い女性」というのは現実離れした笑いのネタ・設定であり,実際にはこんなところに住んでいる人間はいない,って思ってるってこと. 「そんなバカな.街を歩けばそこら中にそんなアパートがあって,そこに人が住んでいることは自明のことではないか」 と思うかもしれませんが,つまりこういうこと. こういう人たちには貧乏アパートで暮らしている人々という事実が,生理学的な現象として目に写っていても,意識下において「見えていない」んですよ. なぜなら,この外務省職員さんは,そういう生活をしている人間と関わったことがない

結構まじめに考えた「選挙で投票に行かない理由」はこちらです

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先日,このブログにたどり着いている訪問者の検索クエリの話をしましたよね. 他にもどんなのがあるのか調べてみたら,「多重比較 理由 簡単に」などという検索をかけている人もいました. で,訪問しているページは, ■ とにかく簡単に「多重比較が必要な理由」と「何を計算しているのか」を知りたい っていうやつ. あらためて自分で読み直してみたんですけど,なかなか分かりやすい説明をしてくれています. 古いので,もう自分でも何を書いているのか忘れてきているもんですから,記事を読みながら「へぇ〜なるほど,多重比較検定ってそういう仕組みなのかぁ」って納得できました. もし学生に統計処理の説明を,なかでも多重比較検定について説明が難しいと思っている人は,こちらの記事を参考にしてもらえると良いかと. 「計算式を一切使わない説明」ということで,なかなかとっつきやすいものになっています. (説明するために数式を出したら,蕁麻疹を起こす人もいますから) 選挙で投票することは善ではない ところで,「あらためて読み直したら,自分の説明に自分で納得できた」という記事は他にもあって. この時期,どうやら「選挙」についての記事もチラホラ読まれているようで. ブログ内検索にそんなのがあったりします. で,たどり着いているページはこういうやつ. ■ なぜ「投票しなかった人は政治に口を出してはいけない」と言われるのか? ■ 選挙に行かなくても政治に文句は言える|しつこいけど繰り返し書きますね ■ 選挙に行かない理由を探している人は、こちらを参考にしてください ■ 民主主義のためには「選挙に行ってはいけない」|「若者よ、選挙に行くな!」は正しい 私は以前から「選挙では投票行為をしない」ことを信条にしているのですが. こういった人間に対する世間の風当たりは,なぜか強く. その理由を説明するのも大変なんです. で,その理由説明をしているのが,これらのブログ記事でして,これまた自分でも読み直してみたんですけど,「やっぱそうだよなぁ」って. いくつか記事を書いていますが,そのなかでも特に, ■ なぜ「投票しなかった人は政治に口を出してはいけない」と言われるのか? ■ 選挙に行かなくても政治に文句は言える|しつこいけど繰り返し書きますね でまとめられています. そこでは,人間がなぜ「選挙」に対して燃え上がるのか. そして

大学教員やめたい って検索して,このブログに来ている人がいるらしい

どうもお久しぶりです. 1ヶ月近くブログ更新をしてませんでした. 実は仕事が繁忙に入ったものですから. 「大学教員 やめたい」っていう検索クエリ ところで,私はこのブログを管理する上で「グーグルサーチコンソール」というツールを使ってます. 「使ってます」っていうか,なにかのきっかけで適当に組み込んでみただけで,別に関心をもっていなかったんですけど. とは言え,毎月あっちから勝手に「今月の分析結果」をメールで送りつけてくるもんだから,とりあえず眺めてみてはいるんです. 今月は〜〜が◯%アップしました! とかいう,どうでもいい情報を教えてくれています. で,その中に「検索パフォーマンス」というやつがありまして. つまり,このブログを訪れている人が,一体どういう検索でやって来ているのかを知ることができるんだそうで. 中でも興味深いのが,その上位(っていうか現在トップ)に, 「 大学教員 やめたい 」 っていうクエリがあってですね. なんだか世も末な感がありますね. まあ,ためしに皆さんもグーグルとかで「大学教員 やめたい」って検索してみてください. きっと私のブログが検索上位にくるんでしょう. なお,その検索によって到達されるページは主にこの2つで, ■ 大学教員やめます ■ 大学教員をやめて,次どうするのか? その1 のようです. ご自身が「大学教員やめたい」って思っているから検索しているのか,それとも「大学教員やめたい」って思っている奴がどんな奴なのか知りたくて検索しているのか. 大学教員をやめたいって思っている人にとっては,私のブログはなんの参考にもならないでしょう. だって,大学教員をやめるにはどうすればいいか書いているわけじゃないし. 実際,やめたきゃ好きにやめればいいんだし. それともなにかな,手続き的な話を知りたいのかな. まずね,辞表を書くんですよ. 今どき,大学教職員用のポータルサイトがあるはずなので,そこから自分に該当する「辞表願」とか「退職届」のフォーマットを検索してですね,それをダウンロードして記入して提出します. 私もこれで大学を退職しました. この退職に関する話は,このブログ記事で取り上げてます. ■ 大学やめます 退職願を書くのって,かなりドキドキしますよ. 書いてるとき,顔とかなぜかニヤけちゃったりして. 直接の上司だからと思って,とりあえ