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12月, 2018の投稿を表示しています

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今年のおさらい

今年最後の記事ですから,2018年のおさらいをしてみたいと思います. 個人的には充実した1年でした. 来年に向けた展望を考える上で重要な期間になりましたし,だからこそ来年は私にとって分水嶺になるでしょう. いろいろ考えていることはありますが,そういうのはまた追々話していこうと思います. 一番印象に残ったニュースは,やっぱり米朝首脳会談ですかね. このニュースに限らず,今年は私にとって本格的に政治・国際関係のニュースから興味がなくなった年でもありました. 身近なところでは,このブログでも教育・大学に関する記事をずっと書き続けているんですけど,3年くらい前から「もうダメだ」と諦めていたところです. ■ 大学教育を諦める 実際には5年前からです. その時はまだ■ こんなホームページの大学は危ない とか■ 「教職員用」危ない大学とはこんなところだ などと遊んでいましたが,もう諦めの境地にありました. それ言い出したら,国内のニュースについても諦めていました.そんな記事を同じような時期から書いていました. ■ 沖縄基地問題を諦める ■ ウヨクの知能を諦める ■ 東京を諦める ■ オリンピック・レガシーを諦める ■ 保育所問題を諦める ■ 日本ブランドを諦める 結局のところは国外問題も,海外の政治も同じ状況なのだなと,そう考えるに至ったのが今年です. 米朝首脳会談はその象徴と言えるでしょう. 参考までに,その時のブログ記事がこちらです↓ ■ 歴史的ということらしい米朝首脳会談 ■ 歴史的ということらしい米朝首脳会談(の補足) 朝鮮半島で戦争が始まるかもしれない. というか,「アメリカが北朝鮮を潰してくれるかもしれない」という期待を日本のタカ派やウヨクは論じていました. アメリカが北朝鮮と戦争をしてもなんの特も無いのに. 下手に北朝鮮に手を出して,中国やロシアと軍事的にこじれる方がよっぽど嫌でしょう. 現状,朝鮮半島で大規模な戦争なんて起きようがないんです. むしろ,どうやって北朝鮮を懐柔するかが隣国である日本をはじめとする中国,ロシア,韓国のミッションになっているはずです. 上記の記事でも書きましたが,日本と韓国は北朝鮮との戦争に耐えられません. 最終的に「勝利」することはできるかもしれないけど,その勝利を

いわゆる「レーダー照射事件」についての率直な解釈

「お前は平和ボケしている」という批判を承知で,率直な感想を述べてみたい. 先日の「韓国海軍レーダー照射事件」です. 日本側からの具体的な反応とか説明が出てから書こうと思っていた記事ですが,それから1週間,たいした反応もなかったので書けず仕舞いでした. ですが,ここにきて防衛省のホームページでレーダー照射時の映像が公開されました. ■ 韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について (防衛省2018.12.28) 本件を伝えるニュースはこんな感じでした. ■ 韓国艦レーダー照射は2回、数分間「意図的な事案」 (産経新聞 2018.12.22) 韓国海軍駆逐艦が石川県・能登半島沖で海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題で、照射が2回にわたって行われていたことが22日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。防衛省は同日、レーダー照射に関し「極めて遺憾であり、韓国側に再発防止を強く求める」との声明を改めて発表した。 以前も中国軍とそんなことがありましたね. ■ 中国海軍レーダー照射事件 (wikipedia) 実のところ,こういう事件について私はそんなに重要視していません. 以前の中国軍との時も,記事にしようか迷いましたが,結局大した事ではないと思ってスルーした事件です. これって,その場の反撃も,その後の政治的な報復もできない立場に置かれている現在の日本が,韓国におちょくられただけでしょう. むしろ,どうして日本政府やマスコミはこんなに本件を騒ぎ立てるのか? 騒ぎ立てない方がおかしいって? いえ,この事件は水面下で片付ける性質のものじゃないのですか? 軍隊同士の索敵調査の話だし. しかし,いわゆるウヨク的な発言が日本のネット上で湧き上がりました. ウヨクみたいなメディアでも大々的に報じました. ■ 「米軍なら即座に撃沈」レーダー照射、日韓関係さらに冷え込み (産経新聞 2018.12.21) 火器管制用レーダーは「FCレーダー」とも呼ばれ、ミサイルや火砲を発射する際、目標の距離や針路、速力、高度などを正確に捕捉し自動追尾する「ロックオン」に用いる。発射ボタンを押せば攻撃可能な状態だ。防衛省幹部は「米軍なら敵対行為とみなし即座に撃沈させてもおかしくない」と語る。 あのさぁ,「米軍な

イニエスタに着ぐるみを着せる大学広報

昨日,よく知る大学の先生と夜中まで男2人でサシ飲みしてたんです. 最近は「サシ飲み」をすると言っても対面(オフライン)ではなく,スカイプとかフェイスタイムを使っての「オンライン飲み会」ができる時代です. この先生とは,こういうオンライン飲み会をもう6年くらいやってます.便利な世の中になったものですね. 話題は「大学広報」になりました. その先生の大学のホームページがヤバイことになっているとのこと. さて,このブログの常連さんなら覚えているかもしれませんが,もう6年以上前の記事になってしまいましたけど, ■ こんなホームページの大学は危ない というのを書いたことがあります. 2012年時点で,「こんなホームページにしている大学は危ないぞ」という警鐘を面白おかしくフザケて書いたんですが,思いのほか世間のウケが良く,閲覧数があれよあれよと何千何万と増えたのも懐かしいです. そこに書いていたことの一部は,2018年現在の大学ホームページにおいては「普通」になってきているものもありますが,その多くはやっぱり大学の「危なさ」と相関性がみられます. そして,件の先生の大学ホームページが,まさにこれにバンバン該当するようなっているとのこと. 実際,私も確認してみたのですが,トップページが表示された瞬間に爆笑するほど「香ばしい大学ホームページ」になっているんです. 思わず「あっぱれ!」って付けたくなるくらい,典型的な危ない大学のHP. 前回の映画の記事と本質的には類似するんですけど,逆の意味で絶妙な構成によって「それじゃない」を作り出している感じ. これを私達は,「例えて言うなら,イニエスタに着ぐるみを着せてるようなもの」とか,「イニエスタにティッシュ配りさせてるようなもの」と評しました. つまり,こういうこと. 普通にフィールドでのびのびプレーさせてれば,それだけで『広告』になってくれるのに,なぜか低レベルな広報戦略に巻き込んでしまい,本人じゃなくてもいいティッシュ配りさせて無駄に「イニエスタにティッシュ配りさせてる俺たちって凄くね」というアピールや,せっかくの『イニエスタ』なのにそれと分からなくなる着ぐるみを着せてしまい,一生懸命に広報させることによって『規定通りに頑張ってるぞ』的なものを無意味に演出している状態. を指します. 実

体育学的映画論「銀魂(実写版)」

主観的なものだし,こういう作品を高評価する人もいるし,結局のところ本人が楽しめればOKだというものなのですけど. やっぱり辛口の記事になってしまうのをご了承ください. かつてもハリウッド版「ドラゴンボール」とか,「デスノート Light up the new world」に辛口評価をしている私ですが,なにも「マンガやアニメの実写化はダメだ」といった考え方をしているわけではありません. ■ 井戸端スポーツ会議 part6「スポーツとニーチェとドラゴンボール」 ■ 体育学的映画論「デスノート Light up the new world」 そうじゃなくて,作品の持ち味や良さを消してしまう,もしくは逆撫でするような設定や脚本,演出が,これら実写化において発生することの危険性を問うているのです. 例えば,世間の評価は低いですが,私の評価が高いアニメの実写化として「Next Generationパトレイバー」があったりします. ■ 大学院進学を考える人へ「実写版・パトレイバー」 (けど,そのNext Generationパトレイバーも,完結編である「首都決戦」の出来は悪いと思う) 例のドラゴンボールにしても,この銀魂にしても,どうしてこうなっちゃうんでしょうかね. 同様のコケ方をしたものとして,実写版「進撃の巨人」というのもあります.あまりの出来に,これまでずっと触れずにいましたが,あれも酷かった. 共通するのは,中途半端な原作再現です. でも,マンガやアニメというのは実写では表現できないことをやっているのだから,実写にするにあたっては「実写」であることの持ち味を出さなければいけません. でなければ,映像技術に自信がある学芸会になってしまう. このあたりのことは,日本のゾンビ映画「アイアムアヒーロー」でも見られたことですので,■ 体育学的映画論「カメラを止めるな!」 でも少し触れました. もちろん,この「原作再現」は金をかければなんとかなる例もあります.ロード・オブ・ザ・リングとか,マトリックスとか. シンプルなストーリー,退屈な展開を,圧倒的な映像で乗り切るテクノロジーが求められます. でも,そこまでの予算と技術がないのなら,実写であることにこだわるべきです. マンガやアニメは実写と比べて「身体性」が弱くなります. 例えば

高性能なはずのトラックボールMX ERGOがスクロールできない件

泣きそうになっていました. 昨年の ■ 新型トラックボールの使い心地 の記事でもご紹介した,ロジクールのMX ERGOがスクロールできんのです. これじゃ30年前のパソコンデバイスに逆戻りじゃねぇかと. 仕方なくマックのMagicトラックパッドでやっていたのですが,思い当たるフシが1つ. 昨日なんとなしに現れた 「ロジクール・オプションズ(Logicool Options)のアップデート」 というものを実行したからです. このブログの更新頻度がだだ下がりではありますが,それは仕事で別のホームページを作っていたり,Youtubeの動画を作成したりと,結構時間を削られていたから. その時に起きた今回の「MX ERGOがスクロールできない事件」は,作業効率がめちゃくちゃ下がる大問題でした. 結論から言えば,ロジクール・オプションズのアンインストールで直ります. マック画面の上部にある「移動」から「ユーティリティ」に入り, 「Logicool Optionsアンインストーラ」を起動 させます. Logicoolのサイトには「以前のバージョン」というものがあるので,これをダウンロードしてインストールすれば,普通に使えます. すぐに「Logicool Optionsがアップデートできます」みたいな通知が来ますが,これは無視するのがMX ERGOユーザーに必要な選択です. 上記の症状は昨年12月以降に発生していたものですが, 2019年6月6日現在,またスクロールが動かなくなりました その直し方としては, いったん「 「ロジクール・オプションズ(Logicool Options)」の アップデートを行い,再度,ロジクール・オプションズのアンインストールを行う. というものです. 手順としては簡単ですが,なんだかんだ面倒ですね.

興味のある話題ってなんでしょうか

やばい. ブログに全然手がつかなくなってきました. 「やらなきゃいけない事」があるのだから幸せという人もいましょうが,私はどっちかって言うとこれを幸せとは思いません. のんびりボチボチ生きていくことが人生の目的です. 仕事を仕事と思わずに生きる. それができなきゃその環境を離脱する,を生きる指針にしています. ところで先日,非常勤講師として一緒に仕事している方々と食事会を開いたのですが,そこで言われたのが「○○(私)先生が興味のある話題が分からない」というもの. これまでにも,気を遣って私の興味がありそうな話題を振ってくれていたのでしょうか? いつも昼食を同じ「教員控室」で摂るものですから,そこでこの方々と雑談になるんですけど,いろいろ餌を変えて釣り糸を投げ込むも,ぜんぜん食いつかないから不安になっていたのですね. たしかに,私は自分から話題を振らないし,そこで話されている話題に興味があっても「会話」するのが面倒だからスルーしていることもある. でも,概ねそこで話されている話題に興味がないというのが実情です. 芸能関係,男女関係,政局,グルメトーク,ファッション,最近の若者(学生)論,組織論などが展開されることが多いのですけど,どれも正面から向き合うのがどっちかって言うと嫌いな話題ばかりです. 実際,好奇心と嗜好のベクトルが真逆に近いんだろうな. 具体的に言えば,この方々は「課長島耕作」っていうマンガを愛読されていて,それを人生の指針にしているし話題にすることも多いんですけど,上述しましたように,私は違うものを人生の指針にしています. 話題が合うほうが不思議ですよね. 芸能関係なんてのは,全くと言っていいほど不案内です. どっかの誰かが不倫したとか,どこそこのお笑い芸人がケンカしてるとか,はっきり言ってどうでもいい. 芸能人というのはそういうことをネタにして生きている人たちです. 不倫もケンカも,それが仕事みたいなものでしょう. そういうのに,いわゆる「マジレス」するのは野暮ってものでしょう. 政治や政局の話題なんて,何を根拠や哲学にして言ってるのかさっぱり分からないし,笑点の三遊亭円楽さんの如く,「庶民のことを考えてないのが日本の政治家」みたいな感じで雑にまとめようとする. いえ,別に円楽さんを批判しているわけ