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3月, 2020の投稿を表示しています

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これからの花見は「離れて」するもの

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桜の花見についてドローンとかコロナとかの話 全開の記事で,東京都知事が花見について言及していることを取り上げました. こんなニュースでした. ■ 花見は不要不急、小池都知事「桜は来年も咲く」 (読売新聞 2020.3.28) 花見といえば「花より団子」ということで,実際のところ桜を見ることにかこつけた宴会が目的のイベントとして知られています. 今年はそんな宴会とかパーティーが中止になって喜んでいる人も多いことでしょう. 気兼ねしないメンバーでの風流な花見ならともかく,宴会目的だけの無教養な奴らと一緒に,酒飲んでカラオケいったバカ騒ぎに辟易している人は多いものです. しかし,落ち着いて花見ができないこともたしかですね. 自由に歩き回れないらしいし,それが憚られる雰囲気,周囲の人間に気を遣わないといけないのは痛手です. ちゃんとした花見は心を豊かにします. オリンピック中止・延期なんかよりも,こっちのほうが文化的な活動としてのダメージは大きいかもしれません. とは言え,それも都会だけの話. 田舎には全く無関係なのがコロナ騒動と花見です. 私の自宅周辺にはソメイヨシノやヤマザクラといった標準時期の桜が咲きました. 早い木であれば,既に散りかかっています. ここで花見をする人なんか私達家族だけしかいません. 辺境の地でひっそりと咲いているのを,山仕事をしながら楽しむ贅沢な時間. 今年はドローンを購入したので,うちの山の桜を空撮してみたんです. ずっと雨が続いてきたので残念な状況ですが,昨日の晴れ間に撮っておきました. まだ時期としては早いので豪華な見た目にはなっていませんけど,いつもとは違った桜の山の楽しみ方になったと思います. 撮影した動画を見て,自分でも驚きました. 結構な勢いで見栄えの良い春の山だったんです. 実のところ,この季節の自宅にいるのも20年以上ぶりなので,どんな土地だったのか忘れていたんです. 撮影したエリアは,ここの地域の人たちが「東谷(ひがしだに)」と呼んでいるうちの山です. 自然に生えて育ってきている桜もありますが,半分くらいは私の父が長年かけて植樹してきたものです. 次は私の番ということ. あと50年くらいすれば,もっとバランス良くて風流な雰囲気の山にできているか

不要不急とはなにか?

周囲の人たちからは「東京から帰ってきて良かったね」って言われます 仕事をしてもらっているパート勤務のお婆さん方がいるんですけど,その人達から, 「今ごろ東京にいたら大変だったね.こっちに帰ってきて良かったね」 って言われている私です. 最近,首都圏や近畿都市部の交通制限とか外出制限が課されるようになっているんで,余計にそういう会話が増えています. 私は2月中旬まで関東にいたわけですけど,新型コロナへの警戒色が強くなってき始めた頃には離れてしまいました. で,今となっては蜂の巣をつついたような騒ぎになっています. ところで,イベント中止や交通制限の要請をする上で,話題となっているものがあります. 「不要不急」についてです. 「不要不急」をどのように解釈するかで悩んでいる人がいる? 「不要不急の外出は避けてください」 という,各地で首長の指示が出ているわけですが,この「不要不急」とはどこまでの行動を指すのか? で悩んでいる人がいるという話題があるんです. 「それくらい自分で考えろ」 などと怒り出す人もいるんですけど,いやいや待ってくれ. そんなに熱くなるような話題じゃないでしょう. そもそも,「不要不急の外出を避ける」の意味が本当に分からない人なんて,ほとんどいないと思いますよ. 私の予想ではたぶんこんな感じだと思う. 最初,「不要不急の外出は避ける」を聞いた人たちのなかで, 「不要不急って,どこからどこまでのことを指すのか微妙だよね(笑)」 っていう楽しい世間話としてのツッコミを入れた人がいるんです. 類似したものとして,「電車を待つ際は,黄色い線の内側でお待ちください」という駅構内アナウンスに対し, 「黄色い線の内側(つまり外側)だと電車にぶつかって危ないよね」 というお笑いネタがあります. もちろん,常識的に考えたらわかることですが,あくまで笑いのネタです. おそらく,「不要不急」の解釈を,こうしたお笑いネタとして捉えている人は,世間の8割くらいいます. ところが,それ以外の人達の中で,10人に1人くらいが本気で, 「ホントだ! どこからどこまでが不要不急なのか分からない! こんな指示じゃ困るぞ!」 などと言っています. この1割は,声もデカイしヒステリックなので

コロナ騒動|やっぱり騒ぎ過ぎだと思う

風邪の原因となるウイルスが新しく現れた,ってだけの話 視聴率とか販売部数,あと政治的な対応としては仕方がないのかもしれませんけど,やっぱり今回の新型コロナの騒動は煽り過ぎだと思います. この騒動について過去記事でも書いてきましたけど,騒げば騒ぐほど「医療崩壊」を起こして死者数は増えます. だから,「風邪の一つ」として,のんびり構えているのが得策なんです. 新型コロナ以外の普通のケガや病気で診察・入院している人にもその余波がある方が,なんぼか危険です. 医師や看護師が「コロナ対応」に体力・精神力を奪われて,満足な通常営業ができないことの方がヤバい. 「新型だからデータがないので不安」という声もありますが,既に中国で医療崩壊を起こして大流行をしているし,そこでの騒動で得られたデータがあるんですから,もはや「データのない新型」とは言えません. 「中国のデータは信用できない」という話もありますけど,医科学データの信頼性なんて日本のほうが怪しいもんです,いやコレはマジで. だって,中国の研究倫理は日本以上ですから. ■ 研究不正大国・日本|なぜ日本は不正論文・撤回論文が多いのか? それに,今なら中国以外の国々のデータも出てきていますし,それによれば概ね類似したものであるようです. あと,「ウイルスが変異するかも」という意見もありますけど,そんなの既存のコロナでもインフルでも同じことが言えるし,他にも突然なんの変哲も無いウイルスが凶暴になるかもしれない. こんなものを言い出したら,我々ホモサピエンスを含めて,すべての生物は正気を保って生きていけません. 受け入れざるをえない,常時リスクです. もうひと月近く前の記事になりますが, ■ 新型コロナ騒動|どうせ死者1000人くらいになるんだから諦めて慣れていこう の記事で以下のようなことを書きました. 例年,日本国内において肺炎で死ぬ人は年間約10万人. ウイルス性の肺炎の死者は,そのうちの約3万人. この半数の約1万5千人がインフルエンザ由来. コロナウイルスでは数千人ほど死んでいる. だから,この新型コロナでも1千人くらいは死ぬはず. (中略) 考えてもみてください. 10万人が365日で死んでいるんですから, 1日あたり250人以上が死んでいる んです.

学校教育問題を語りたい人が知っておくべきこと

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学校と教育を再考する だいぶ前に,「パノプティコンと学校」について記事にしました. ■ パノプティコンの教室 ニュースサイトを賑わす 「いじめ問題」 について,その解決手段の一つが 「パノプティコン」 を学校で利用するというもの. パノプティコンについては,ウィキペディアで調べると以下のような解説があります. ■ パノプティコン (Wikipedia) パノプティコンは、円形に配置された収容者の個室が多層式看守塔に面するよう設計されており、ブラインドなどによって、収容者たちにはお互いの姿や看守が見えなかった一方で、看守はその位置からすべての収容者を監視することができた。 この「刑務所」用に考案された思想を学校に応用できないか? というアイデアがあるんです. つまり,学校敷地内のあらゆる場所に監視カメラを設置して死角を無くし, 全生徒の動きを完全監視下におくことを目指すのがパノプティコン学校 です. これでいじめ問題を解決しよう,という思考実験をしてみたのが, 飲茶 著『正義の教室』 でした. 詳しくは前回と前々回の記事を御覧ください. ■ パノプティコンの教室 ■ 【大学教員になる方法】哲学の基本はおさえておきましょう 学校をパノプティコンにする パノプティコンは刑務所の設計として著名なシステムです. なので,「刑務所のシステムを学校に持ち込むのはちょっと・・・」と思うかもしれません. ですが,パノプティコンの思想は刑務所に限らず,あらゆる職場や施設に利用することを前提として提案されたものです. パノプティコンとは, 人間は,完全な監視下に置かれれば悪さをしなくなり,その社会が円滑に運営できるよう振る舞うようになるだろう. という,ジェレミ・ベンサムの 功利主義 から誕生したもの. 実際,ベンサムがパノプティコンを考案したのは,厳格な管理システムを敷くことで収容者を威圧させることが目的ではありません. こうした完全な監視下に人間を置けば,巡り巡ってみんなハッピーになるはずという善意から考案しています. お気づきかと思いますが,後にこの思想が社会主義や共産主義へと発展します. 最近は話題にのぼらなくなってきた「マイナンバー制度」も,監視体制を強化することで悪巧みをする人が減って

入野松原|知る人ぞ知る名勝・リゾートスポット

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地元民のくせに,私は初めてこの場所に立ちました 子供の頃から名前は知っていたし,名勝だということも知っていたし,日本屈指のマリンスポーツ・リゾートスポットだったということも知っていた. けど今回,この場所に私は初めて訪れたんです. 入野松原. 地図で示すと以下のところです. Google Earthの航空写真だと,こんな海岸です. 中央の南北に長い砂浜部分が入野松原.約4kmあります. 「高知県」と聞くと,県外の皆さんは「海」をイメージされるかもしれませんが,実は高知と海洋スポットの関係性は強くありません. どっちかというと山(と川)の県なんです. ただ,私の地元である黒潮町というところは別です. 町の名前からして海なんですけど,たしかに海の影響を強く受けています. なんせ,日本で最も津波が高くなる町として,嫌な意味でも「海の街」として有名です. ■ 国内最大級􏰀津波想定􏰀高知県・黒潮町が考える「防災」􏰀お作法 (黒潮町HP) そんな中でも,入野松原はマリンリゾートスポットとして西日本でも屈指の場所. 物凄く開放的な松原の砂浜で,まさに「The・海」な場所として知られています. 猛烈に過疎ってる町なので,訪れる人もほとんどいません. こんな浜辺を贅沢に散策することが可能です. まるで,なにかのコマーシャルとかに出てくる外国の浜辺みたいな感じですね. でも,かつては休日平日関係なく,いつも大混雑のビーチだっだんですよ. 特にサーフィン客でごった返していた時期があります. それは90年代の話です. 当時は周辺にもレストランやサーフィン関連のお店がたくさんあって,西日本におけるサーフィンのメッカとして著名だったそうです. しかし,長引く不況とアクセスの悪さからサーファーの足は遠退き,今は波乗りをする人ほとんどいません. サーフィンの街だった面影は既にゼロですね. やっぱり,高速道路の整備が遅れているのは致命的です. 公共事業をケチると,こういうところに響いてくるんです. 県最大の街は高知市ですが,そこから3時間くらいかかります. 最近,高速道路が途中の四万十町まで整備されましたが,それでも1時間半はかかる. 愛媛県側からもアクセスは最悪で,どうしても宿泊

「大学が壊滅する2025年」が早まりそうですね

2025年頃に大学経営難が深刻化する,って言っていましたけど・・・ 以前,こんな記事を書きました. タイトルは,そのものズバリ, ■ 大学関係者が知っておくべき,2025年頃に受験者数が激減する未来予想図 というものです. この記事は, 日本経済の不況と,チャランポランな大学改革がこのままの調子で進むと, 2025年頃に大学受験者数が激減することは確実 なのだから,チャランポランじゃない大学改革を今のうちから取り組んでいないと,本格的に日本の学術界が悲惨なことになるよ っていう内容です. たぶん,現在の大学関係者の多くは, 「そうは言っても,いわゆる『大学崩壊論』って,不安を煽った口先ばっかりの自嘲・自虐ネタじゃないの?」 などと思っているはずです. けどそれは楽観的過ぎるし,もっと言えば学術活動に対して余りにも無責任です. 学術活動の自由,研究活動の発展が妨げられることは,現代文明においてはその社会の凋落没落を意味します. 自嘲・自虐して世間話の一環のような扱いをしている場合ではありません. 実際,冷静に分析すればするほど,マジで大学崩壊へと進行しています. どうして2025年に受験者数が激減するのか? については,その過去記事に詳細を書いたので,そちらを参照してください. ■ 大学関係者が知っておくべき,2025年頃に受験者数が激減する未来予想図 簡単に言えば,2025年頃になると・・・, (1)高学歴なのに低所得な世帯(就職氷河期世代が受験生の親というケース)が増える (2)この世代は,転職キャリアアップで美味しい思いをした人間のパターンを見聞きしている (3)そんな親は,我が子を「大学」に通わせようと考えにくいし,そもそも所得が少ないから通わせられない という理由からです. 上記の過去記事では社会調査データを交えて論じていますので,この話が信じられないと思う方はどうぞ御一読ください. ですがまだ現在は,低所得世帯の間でなんとなくボソボソと噂になっている程度の話でしょう. しかしこの, 「将来設計において「大学卒業」の肩書って,マジで 薄くなっているらしいよ」 という評価が,ある一定の閾値を超え

田舎暮らしを始めた曖昧だけど結構大きな理由

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土地が「身体化」されていない,って感じてたので 仕事柄,「身体」について考えたり研究してたということもあるんですけど, 「私にとって土地が身体化されていない」 っていう感覚が,大学業界を離れてでも田舎暮らしを始めた結構大きな理由です. つまり,これまで住居を転々としてきましたが,一部を除いて,住んでいる土地が「自分の体の一部」になっていかない感覚に強烈な違和感を覚えるんですね. どうしても耐えられない,っていうほどのことではありませんが,避けられるなら避けたい感覚. それが特に関東にいた際には強かったんです. 例えば関西に住んでいた際にも,たまに自然の中に入りたくて,お気に入りの寺の奥の院まで散策に言って気分転換をよくしていたものです. その時の写真を探してみましたが,例えばこんなところ. ちなみに,そのうちの一つは国宝があるような有名なところです. 関東にいた頃だと,アクセスの良さから自然の残っていることで有名なお寺に足繁く通っていました. 紅葉がきれいなことで知られており,天皇陛下も来られたことがある有名なお寺の境内です. ですが,やっぱり結局のところは他所様の土地. 気分転換に「行く」ための箱でしかない. ただ植物と自然がそこにあればいいってもんではないのですよ,これは. 私と一緒に呼吸・代謝してくれるところっていうのかな. そういう,ややスピリチュアルじみたものです. 自分の身体の一部になれたところは,実家のある土地と,学生時代を過ごした土地だけですね. 私の場合,「田舎暮らし」といっても実家に帰ってきただけなので,一念発起の程度はそれほど強くはありません. 「移り住む」っていうより,どっちかと言うと「戻る」っていう感じです. でも,こういう「私と一緒に生きてくれる土地」って,充実した生活を送る上でかなり重要度が高いと思うんですね. 私の場合,これはかなり重要. よく,自然災害とか事件とかがあった際に,その土地の爺さん婆さんが, 「この土地を離れたくない」 って頑なに転居を拒否するの,あるじゃないですか. 別に爺さん婆さんじゃなくても,特に女性にそんな人って多いものですよね. あれって,私にはよく分かるんですよ. もちろん,行政的にそれが

ウイルスによる文明崩壊を楽しめる方法

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この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた 今,世界が新型コロナに湧いています. 秘境の地である私の自宅では,完全に対岸の火事状態ですが. そうは言いましても,人との接触が完全にゼロなわけではありません. 頑張って感染しようと思えば可能です. 統計学的に考えれば,そのうち近所(半径1kmの距離になっちゃうのだが)でも何名か新型コロナにかかったと言い出してもおかしくないはず. 気長に待ちましょう. さて,今回は「ウイルス性の文明崩壊」が発生したことを妄想して楽しむ本を紹介します. ルイス・ダートネル 著『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』. まだ東京にいた頃,池袋のジュンク堂で思わず購入してしまった本です. どっかのSF作家がエンタメ色をつけて書いたものじゃなくて,実際に起こり得る文明崩壊からの生き残り方と,そこから科学文明を再興する方法について,本職が科学者である著者がシミュレーションしています. 実はこうした分野において「きちんと科学的かつ現実的にシミュレーション」したものってあまりないんです. 映画や小説であれば,どこかでご都合主義的な設定があったり,科学考証が行き届いているわけじゃないから,どうしても矛盾した設定が散見されるもの. そんな「設定」について,本書では敢えて最初から「文明崩壊する上で最も都合のいい大破局」が選ばれています. 世界的自然災害とか,隕石衝突とか,核戦争なんてものが起きたとしても,それらは人類にとって「再起不能の大破局」です. もっと都合のいい破局はないか? 本書ではそれを, 「世界の最善の終わり方」 と称して定義しています. 人類にとって最善の大破局は,ダートネル氏によればズバリ, 「パンデミック」 です. 感染率が高く,潜伏期間が長く,猛毒性のウイルスがパンデミックを起こせば,人類は都合良く大量死するものの,これまた都合よく僅かな人数は必ず生き残ります. しかも,現在のインフラをある程度残したままで. これこそが,生き残った人々が「文明再興」を楽しめる条件なのです. そして,本書はそういったケースを想定した「文明再興の書」として書かれています. では,以下にその内容をかいつまんでご紹介しましょう. 文明再興・第1

この政権,やっぱり専門家を無視するよね

政治家の仕事は,専門家の意見を集約して政策にすること たまには政治ネタをひとつ. すでに政治については諦観状態になった私ですが,民主主義国の義務として権力批判はしっかりしときたいと思います. 相変わらず新型コロナ騒動が続いているわけですけど,もうダメダメ過ぎてスルーしていたこの政権についてです. ずっと以前からそうで,今回もやっぱりですけど,この政権とその取り巻き連中って 「本当の専門家」 の意見を聞きませんよね. なんだかよく分かんない出自(お友達)の「専門家」を呼び寄せて,摩訶不思議な政策(都合の良い政策)を進めるのは上手ですが,民主主義国家が本来やらなければいけない政策は絶対にやらない. こういうのは政治・経済じゃなくて,我田引水と言います. むしろ,彼らから見え隠れするのは,政治家になったら自分の考えを政策にできると思い込んでいるフシがあることです. 今回の新型コロナ騒動にしても,専門家を招集するのが遅いし,意見を聞いてもそれを無視してたりする. ■ 学校休校は専門家会議「完全スルー」で決まった、社会不安を生みかねない (ダイアモンド・オンライン 2020.3.3) 予めやりたい政策があるなら,自分だけで決めてしまえばいいのに. もしくは,その政策を推奨する専門家を呼んで,根拠と理屈をサポートしてもらえばいいのですけど,それすらしません. 例えばこのブログでは「教育問題」,特に「いじめ」とか「大学教育」についてよく取り上げていますが,これらも全部そう. 現場で仕事している人たちから「偏りなく意見を吸い上げる」ことは絶対にしていないし,これらの問題を詳細に研究・分析している専門家から意見を聞き取ることもしない. 最近の記事だと, ■ 大学入試改革の問題点とは,現場を無視して進めることにある とかが,その話題に触れています. 他にも,「いじめ防止対策推進法」なんかも,明らかに機能しない無駄な方策をてんこ盛りにして,教育現場と管理体制を混乱させただけでした. 結果,いじめ問題への取り組みは以前よりも悪くなっています. でも,それを「いじめ防止対策推進法」や,これを作った社会的ムーブメントのせいには絶対にしない. 「学校現場はこんなにダメなんだ.これまでの時代の膿が出ているんだ」と吐き捨てて逃げ回

我が家の桜をライトアップして撮ってみた

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我が家の畑のど真ん中に植えている桜と木蓮をライトアップしてみました 数年前から姿形がよくなってきた我が家の桜(通称,文殊桜)と木蓮. ロケーションが抜群なこともあって,遠方からも写真を撮りに来るマニアな人がいるようです. この桜を先日,ドローン撮影しました. 空中からの撮影も良いのですが,この桜と木蓮,実は「夜」の姿がとてもきれいです. 日没後にドローンを飛ばすのは違反 のようですので,高性能カメラを使って「星空」と一緒に写してみました. 高性能カメラといっても,iPhoneとか適当なデジカメじゃないってだけで,私がいつも使っているNikon 1V3です. レンズは広角レンズである「1Nikkor VR 6.7-13」です.   この機会にライトアップしてみたところ,想定以上に華やかなな姿を見せてくれました. 辺境の地の私有地ですから,夜桜は一般の方は撮りたくても撮れないもの. 代わりに私が撮りました. では,以下より我が家の桜と木蓮の,夜の顔です. 新型コロナで騒がしい世相を忘れて,ゆっくりしていってください. 北向き・月の出直前:桜と北斗七星 東向き・月の出直前:桜と木蓮 北向き:木蓮と北斗七星 南向き:桜とオリオン座 ここがライトアップしていることが周知されてくれば,そのうち夜に写真を撮りに来る人も現れるかもしれません. 一眼レフを使ってちゃんとした人が撮れば,もっときれいな写真ができるはずです. そのときは,皆さんには青い小屋のあたりでコーヒーでも飲んでもらおうかと思います. ※青い屋根の小屋っていうのは,ここにある小屋のこと↓ いっそ,カフェにしてやろうかと.

新型コロナ騒動|どうせ死者1000人くらいになるんだから諦めて慣れていこう

もうコロナのニュースはいいよ・・・. 家族が熱心に新型コロナのニュースを見ています. 相変わらずテレビやネットでは,連日この新型コロナのニュースとかバラエティをやっているからです. でも,この新型コロナウイルスの特性はある程度分かってきているのですから,もはや未知のウイルスではなくなりました. これ以上一般の人たちが本件に関する情報を仕入れる必要性は,だいぶ薄くなっていると言えるでしょう. すなわち,「感染力は高めだが,死亡に至るリスクは低い」というものです. 感染者数の増加を神経質に報じるメディアばかりだし,家族の者もそんな感染経路についてアレコレ議論しているのですけど,もうそんな状況ではないですよね. 日本中どこにいても感染する可能性がある状態です. むしろ気になるのは,死亡リスクについての比較調査がされていないことです. もう1ヶ月近く前に書いた記事になりますが,以下のようなことを述べました. ■ 新型コロナウイルスの件|怯えたり怒ったりするより,まず落ち着こう 例年,日本国内において肺炎で死ぬ人は年間約10万人. ウイルス性の肺炎の死者は,そのうちの約3万人. この半数の約1万5千人がインフルエンザ由来. コロナウイルスでは数千人ほど死んでいる. だから,この新型コロナでも1千人くらいは死ぬはず. 「新型コロナ」っていうキャッチーな不安材料に,思わず右往左往する人が多いのもわかります. でも,私なりに当時入手できる範囲の情報から,それほど危険なウイルスではないと判断しました. それよりも,既存のリスクである「インフルエンザウイルス」や「コロナウイルス」,その他の細菌とそれによる「風邪」の方が危ないだろうと. だって,常時・毎年10万人を死に至らせているのですから. 考えてもみてください. 10万人が365日で死んでいるんですから,1日あたり250人以上が死んでいるんです. 今日もまた,日本のどこかで250人が「新型コロナじゃないけど,肺炎で死んじゃったね」っていう状態が発生しているんですよ. このうちの3割がウイルス性の肺炎という計算ですから,1日当たり70人くらいがインフルエンザやコロナで死んでいる計算です. でも,新型コロナは現在のところ,この3ヶ月間

我が家の春のシンボルツリー|文殊桜と木蓮を撮る

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桜と木蓮が満開です(実際のところ九分咲き) この地域の人たちが「文殊桜」と呼ぶ我が家のシンボルツリーを,先日購入したドローンを使い,あらためて撮影しました. 今年もきれいに咲いてくれています. そして早速,どこから聞きつけたのか知らないマニアの方々が,すでに2〜3台ほど車で駆けつけて写真を撮っているようです. このあたりでは珍しいのだとか. あと,木自体の姿形もきれいで,立っている場所も見栄えがするそうなので. さて,私が撮影に使用したのは,Holy Stoneの「HS720」. あと,手持ちでデジカメの「Nikon 1 V3」でも撮っています.   そして,やっぱり安物ドローンは手ブレ(?)が大きいようなので,動画編集ソフト「iMovie」の「手ブレ軽減機能」も使って編集しました. なんとなく手ブレが抑えられているような,そんな「気」がする程度の補正ですが. ちょうど隣にある白い木蓮も満開に近くなっていますので,一緒に撮っています. 作成した動画がこちら↓ いつも見ている土地や樹木ですが,あらためて新しい撮影機材を通して見ると新鮮ですね. ちなみに,「文殊桜」というサクラの品種はなく,やっぱり皆さんの尊称のようです. 文殊様がお収められていた寺院にあった桜から挿し木されているものを「文殊桜」と呼んでいるのです. なお,このサクラは「台湾桜(タイワンザクラ)」「寒緋桜(カンヒザクラ)」という品種です. 一般的なサクラである「染井吉野(ソメイヨシノ)」よりも,濃いめのピンク色をしています. 開花するまでの写真も撮っておきました. 先日の記事である, ■ドローンで空撮をはじめたよ でも掲載した写真と,現在の写真を連続でどうぞ. 3月1日の時点で以下の状態. 文殊桜 3月1日 3月5日の時点で以下の状態. 文殊桜 3月5日 本日(3月9日)の時点で以下の状態. その他,文殊桜の写真です. ヒヨドリが蜜を食べている 三寒四温でだいぶ気温も上がってきましたし,いよいよ本格的な春の訪れですね.    

与えられた餌を食べるだけの簡単な越冬

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ショウビタキがなついてくれています 以前の記事でも紹介しましたが,我が家にショウビタキがなついてくれました. ショウビタキというのは,以下のような小鳥です. 皆さんも,どっかで見たことがあるでしょう. 日本における代表的な冬の渡り鳥でもあります. 繁殖期である夏場にはもっと北の方(中国北部あたり)にいて,日本には越冬のために渡ってきています. ですからショウビタキとしては,いかにして日本で餌をたくさん食べるかが重要なお仕事となっているのですが. 我が家の主である父に気に入られたこの一匹は,労せずして餌にありつけているのです. 以下のように,餌を頬張る姿をGIFアニメでお見せしましたよね. 与えているのは,市販の鳥の餌用の虫です. もうかなりの金額を食べているそうです. もともとショウビタキは人間に対する警戒心が低いとされています. ですので,このショウビタキ以外にも私の家の周囲にはたくさんいて,いつも騒がしくしています.. あまりにも緊張感のないショウビタキが面白かったので,今回,その餌皿の手前にiPhoneを置いて録画してやりました. それがこちらです. こころなしか,他のショウビタキよりも丸々と太っているようにも見えます. 私の山はノスリやハヤブサもいる山ですから,美味しそうに太ったところを,そういう奴らに襲われなければいいのですが.

イノシシ防護柵:農林水産省および役所に対する不満と疑念

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それってどうなのよ? このブログの主要読者にとっては興味薄な話でしょうが,まあ,いろいろなことに関連する話題なので,とりあえず最後まで読んでみてください. 以前から父から話は聞いていたし,だったら役所に文句か改善策を言いに行けばいいのにとも言っていたことです. それは・・・ イノシシ防護柵の補助金とルールについて 最近,イノシシ,シカ,サルといった農産物に被害を及ぼす野生動物から保護するためのツールの利用に,国から補助が出る制度があります. これを活用している農家も多いんです. 農林水産省のHPに,制度を説明したものがあります. ■ 【改訂版】野生鳥獣被害防止マニュアル-イノシシ、シカ、サル(実践編)-平成26年3月版 私たちの地域では,「イノシシ」と「シカ」の被害が多いので,これに対抗するための手法がなされています. なかでも特にイノシシ被害が大きい ので,国からの補助金・貸与を受けて 「イノシシ防護柵」 を用意している人が多いですね. なお,近年ではシカの被害もバカにならなくなってきたので,若手である私が狩猟免許とって,奴らを撃ちに行こうかと思っているくらいです. 撃ったシカは食べちゃえばいいし. さて,イノシシ防護柵というのは,こういうものです. 農地を取り囲むように設置し,イノシシの侵入を防ぎます. ところがこのイノシシ防護柵,設置基準として 「耕作地(田畑)の外縁を取り囲むように設置する」 というものがあるようで,しかもその設置場所を, 「役人が判断する」 というものになっています. 当然といえば当然. 防護柵をむやみやたらと張り巡らせようとする輩や,自分勝手に使いたがる輩,不必要な量を要求する輩が出てくる可能性がありますので,そういう仕組みになっているのでしょう. しかし,これがもとで変テコな状況をも生んでいます. まず,イノシシ防護柵というのは, 「イノシシが入ってこないようにする」 ことが最大の目的です. しかし,上記のような不正利用を防ぐために用意した, 「耕作地(田畑)の外縁を取り囲むように設置する」 という杓子定規な規定と,イノシシの特性・習性をあまり知らない, 「役人が判断する」 をやっているため,イノシシのことを無視した設置方法をとらねば