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入野松原|知る人ぞ知る名勝・リゾートスポット

地元民のくせに,私は初めてこの場所に立ちました


子供の頃から名前は知っていたし,名勝だということも知っていたし,日本屈指のマリンスポーツ・リゾートスポットだったということも知っていた.
けど今回,この場所に私は初めて訪れたんです.

入野松原.

地図で示すと以下のところです.



Google Earthの航空写真だと,こんな海岸です.
中央の南北に長い砂浜部分が入野松原.約4kmあります.



「高知県」と聞くと,県外の皆さんは「海」をイメージされるかもしれませんが,実は高知と海洋スポットの関係性は強くありません.
どっちかというと山(と川)の県なんです.

ただ,私の地元である黒潮町というところは別です.
町の名前からして海なんですけど,たしかに海の影響を強く受けています.
なんせ,日本で最も津波が高くなる町として,嫌な意味でも「海の街」として有名です.
国内最大級􏰀津波想定􏰀高知県・黒潮町が考える「防災」􏰀お作法(黒潮町HP)

そんな中でも,入野松原はマリンリゾートスポットとして西日本でも屈指の場所.

物凄く開放的な松原の砂浜で,まさに「The・海」な場所として知られています.







猛烈に過疎ってる町なので,訪れる人もほとんどいません.

こんな浜辺を贅沢に散策することが可能です.
まるで,なにかのコマーシャルとかに出てくる外国の浜辺みたいな感じですね.



でも,かつては休日平日関係なく,いつも大混雑のビーチだっだんですよ.
特にサーフィン客でごった返していた時期があります.
それは90年代の話です.

当時は周辺にもレストランやサーフィン関連のお店がたくさんあって,西日本におけるサーフィンのメッカとして著名だったそうです.


しかし,長引く不況とアクセスの悪さからサーファーの足は遠退き,今は波乗りをする人ほとんどいません.
サーフィンの街だった面影は既にゼロですね.

やっぱり,高速道路の整備が遅れているのは致命的です.
公共事業をケチると,こういうところに響いてくるんです.

県最大の街は高知市ですが,そこから3時間くらいかかります.
最近,高速道路が途中の四万十町まで整備されましたが,それでも1時間半はかかる.
愛媛県側からもアクセスは最悪で,どうしても宿泊を伴うレジャーになっちゃうんですよ.


サーファーですが,ほとんどいないだけで,今でも熱心にやっている方はいます.


長大なビーチに2〜3名しかいないから,乗りたい放題.
地元のサーファーにとっては最高のスポットと言えます.


もともと私は「サーフィン」などのマリンスポーツを毛嫌いしていたし,さらに人混みが嫌いな人間です.
だからでしょう,入野松原に足が向かなかったのは.

それに,自宅からは自動車で20分くらいかかるし,徒歩や自転車で行けるような距離じゃない.
電車(と見せかけたディーゼル車)でのアクセスも悪いから使わない.

そんなわけで,子供時代にここに来ることはなく,大人になってからもきっかけがなく放置していました.


しかし,このたび訪問して驚きました.
まさかここまでインスタ映えするビーチだったとは.


それに,寂しそうにサーフィンしている人たちをみていると,なんだか柄にもなくやりたくなってきました.

これまで仕事の都合がきっかけでスキーとスノーボードをやってきたんですけど,もう簡単に滑りに行ける場所には住んでいません.
なんせ南国土佐ですから.
雪国のスポーツとは縁遠くなるのが当然です.

ですから,「雪の代わりに水に乗ってやれ」という気分になってきました.
今の時期はまだちょっと寒いんで,もう少し暖かくなってから考えてみます.


広大な浜辺に立って海を臨んでいると,自分の存在のちっぽけさと,それだけに何でもやってやろうという開放感が沸き立ちます.

思いがけずこの歳になって,地元でいい場所に巡り会えました.





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