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6月, 2020の投稿を表示しています

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災害回避男の称号はどこまで続くか

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私が行くとこ住むとこ,みんな災害が避けていく 一部の知り合いのなかでは,それなりに話題となることがあります. 私は過去に何度か住むところを変えていますが,そのたびにその地には平穏な時間が訪れるのです. 逆に,そこから離れるとヤバいことが起きやすい. なので,私は生まれてこの方,災害で困ったことがない幸運な人生を送っています. 例えば以前関西に住んでいたのですけど,そこを離れると巨大台風が上陸し,海上空港の連絡橋が崩壊したり,そこらじゅうで窓ガラスが割れて,何日も停電っていうことになりました. それまでは大きな災害なんてなかった地域なのに. 出張から帰ってきたら,その地域で地震が発生したり,大雨が降り続いて土砂崩れになったり. 危なかったのは,今年までいた関東における,昨年の台風19号. 地域によっては長らく停電が続くなど大変なところもありましたが,私が住んでいる周辺は無傷でした. さて,今年はというと,私がその土地を離れることを決めた瞬間から,さっそく「新型コロナ」という災害が発生しています. このブログでも時々発信していましたが,2月末の私が引っ越しが事実上の最終便でした. それ以降は,引っ越し作業が大変なことになりましたよね. そして,こっちに住み始めたら,新型コロナなんて全く無縁の生活を送っています. ここ高知県は,高温多湿を代表する土地. 猛暑により熱中症で人がよく死ぬところです. あと,多湿なために「蚊」が大量発生するから,日本脳炎とかで ところがどうでしょう. 今年は地域の皆さんもビックリするほど過ごしやすい梅雨です. そりゃ梅雨ですから,もちろん雨もたくさん降るのですけど,合間合間で結構頻繁に晴れるし,しかもカラッと乾燥していて,まるでヨーロッパの夏. 今日なんて,湿度が60%を切るときもありました. むしろ,朝なんて寒いし. 冷えて震えながら外に出ています. 夕方も急に冷え込んでくるから要注意です. もはやこれは「高知の夏」ではありません. 高知市内の地域は知りませんけど,少なくとも,ここ西部・幡多地域の人は口々に, 「地球環境がおかしくなっている」 という話題を持ち出します. 実際,現在も周辺地域では豪雨災害に警戒されていますが,私たちが住んでいるところは見

コロナ禍をのんびり過ごそう|蜂蜜を絞り取る作業

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「蜂蜜分離器」が思いのほか早く届いた 今回,新型コロナ騒動の影響を受けない生活ができているのは,とても幸運だったと思います. やっぱり,人間の最大の敵は人間自身であり,わけても集団・群衆なんだと痛感しました. 真の幸福を得ようと思えば,畢竟,こういう邪悪なものからは遠ざかるに限ります. そんなコロナ騒動も一段落し,世間の話題は「北朝鮮情勢」とか「河井夫婦議員の買収疑惑」などに移りました. これを機会に,冷静になれたらいいですね. さて,前回の記事では,我が家の養蜂について取り上げました. 希少で美味しいニホンミツバチの蜂蜜を,趣味と浪漫でやってます. ■ ニホンミツバチから蜂蜜を採蜜 巣箱から巣板を取り出して,蜂蜜を入手するのです. その後も,巣箱から巣板を取り出す作業は続けています. 今年は8箱にミツバチが巣を作ってくれました. 蜂蜜の搾り取り作業は,我が家ではこれまでは専用タンクに放り込んで,自然に滴り落ちるものを集める方法でした. 以下のような感じで. たしかに前回の記事までは上記の写真のようにやっていたんですが,今年は私が地元にカムバックしたこともあって,作業のグレードアップを図っています. そのグレードアップのひとつが,「蜂蜜分離器」なるものを購入したことです. 上記のように自然に滴るものを集める方法だと,最初のうちは「さらさらした蜂蜜」が優先的に早く落ちてくるのですが,徐々に落ちるペースは鈍ってくるもので. こうやって放置するだけだと物凄く時間がかかります. じゃあどうするかっていうと,漬物のように重石を載せたり,短気な人は手で絞ったり,ケチな人は細かく裁断して絞ったりします. でも,重石を載せても時間はかかるし,手で絞ったり細かく裁断すると「不純物」がたくさん混じっちゃうんですね. ビジネスで養蜂しているわけではないので,あまり設備投資はしたくありません. 蜂蜜を搾り取る器械が,どこかで安く手に入れられる方法はないかとAmazonや楽天を調べていたら,ありました. 「蜂蜜分離器」と呼ばれています. ここでは分かりやすく,「蜂蜜絞り器」と呼称することにします. Amazonで扱っているものが最も安かったので,これを注文. 中国の企業が輸出販

ニホンミツバチから蜂蜜を採蜜

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農家の趣味であり浪漫|ニホンミツバチの蜂蜜 我が家では,ここ何年かニホンミツバチを飼っていて,そこから蜂蜜を入手しています. 今日はそんなニホンミツバチの巣から採蜜することにしました. ところで,本日6月21日は夏至ということもあり,大潮の日です. 「大潮」というのは,1日のなかで満潮と干潮の潮位差が最も大きくなることで,新月と満月を目安として発生します. 大潮・小潮 画像:気象庁ホームページより https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html ■ 潮汐の仕組み (気象庁ホームページ) 「今日は大潮だから◯◯だ」 というのは農村・漁村ではよく会話に出てくるのですが,私は10代から郷を離れていましたので,いまいちピンとこないところがあったんです. しかし,今年からこうして農家になることで「大潮」とか月齢の重要性を肌身で感じるようになりました. よく言われるのは,大潮(満月・新月)になると動物や虫が騒ぐとか(オオカミ男伝説にも関連するという説もある),人間の体調や気分に影響するといった話は典型ですし,さらには引力の変化が無視できないため地震や火山噴火が発生しやすいという研究もあります. よくよく考えてみれば,気温や湿度,風速や地形の僅かな違いによって動植物の振る舞いは変化するのですから,月という衛星,つまり「引力」によって影響するのも当然のことかもしれません. 市販されているカレンダーにも,この「月齢」が掲載されているものも多く,特に農村漁村では必須となっています. で,今日は新月による大潮でした. そして,今回のようなミツバチの行動も,大潮の影響を受けます. 具体的には,巣作りや分割(旧巣から新たに女王蜂が誕生して,巣を作りに出ていくこと)という現象は,大潮のときに発生することが多いです. その際には,こんな大騒ぎ状態になります. 以下は,今年の5月ごろに撮影した我が家のミツバチの巣です. さて,ここまで引っ張っておいてなんですが,今回の採蜜のタイミングは,この大潮とは関係ないんです. ただ天気が良かったから.

種苗法改正見送り|ウヨク新聞が発狂しだした

そのうちこんなふうに報じるだろうと思っていたら,結構早く報じてきた 種苗法改正問題. このブログでも取り上げたことがあります. ■ 種苗法改正の件|柴咲コウの指摘は至極真っ当です で,本件,やっぱりウヨクが発作を起こしています. なんでも,柴咲コウが日本共産党が発行する『しんぶん赤旗』で記事になっていたからということで,「柴咲コウは共産党員」という話も付け加えて炎上しています. 柴咲コウが共産党員かどうかなんて,どうでもいい話ですが,そうやって「反左翼」という,まるでアメーバーか大腸菌みたいな反応によって,安倍広報室であることを隠さない産経新聞が,さっそくこう報じました. ■ 種苗法改正案継続審議に怒りの声 新品種盗難続発で九州の農家「制度に穴」 (産経新聞 2020.6.19) 17日に閉会した通常国会では、ブランド農産品などを海外に不正に持ち出すことを禁じた種苗法改正案の継続審議が決まった。インターネット上などで盛り上がった「自由な栽培や売買が難しくなる」といった声に押された形ともいえる。ただ、九州では今も新品種の苗が盗まれる被害が相次いでおり、貴重な知的財産の流出懸念は高まり続けている。 (中略) 開発者の権利を保護するには各国で品種登録する方法もある。ただ、日本で新たに登録した品種を海外でも登録可能な期間は4~6年以内と短く、これを過ぎれば無権利状態として栽培されてしまう。 (中略) 農林水産省は諸外国での品種登録を支援するが、各国の手続きは一筋縄ではいかない。そこで流出防止の実効性を高めようとしたのが改正案だ。 これに対し、一部農家は「農作物の自由な栽培が妨げられる」「種を開発する多国籍企業に種苗の権利を独占される」と反対し、芸能人もSNS上で同調コメントを投稿し拡散された。 産経新聞. ここ10年ほど,急速に劣化してますよね. もはや新聞社というより,ネトウヨブログ. 私もここ数年は,まともに記事を読むこともありません. こういうブログ記事における,バカウヨのネタ元として引用するくらい. 別に,改正が見送られたことに怒りの声があがっていることをニュースしてもいいのですが,この産経新聞の記事,ちと発狂し過ぎではないかと心配です. 心配っていうか,もはや手遅れだと思ってますけ

残念!字が読めなかったことに気がついた!

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今でも忘れられない,母親に置いてけぼりにされた駅のホーム 2歳の娘を車内に置き忘れて死亡させた,という事件がニュースになっています. ■ 「仕事考え、忘れた」 父親が話す 車内放置の女児死亡 (ヤフー・ニュース 朝日新聞 2020.6.18) 茨城県つくば市で17日、2歳の女児が車の中で長時間放置され、その後死亡した事件。会社員の父親(40)は「(女児を)保育所に預けたつもりになっていた」と話した。県警は、女児が約7時間にわたって車内に置かれ、熱中症で死亡した可能性があるとみて、詳しい経緯を調べている。 もう何度も似たような事件がニュースになっているから,最近では, 「育児放棄」 「愛情不足」 「親としての責任が欠如している」 などといった正義感からの糾弾よりも, 「事件にまで至らなかっただけで,実はそういうヒヤッとする経験って親なら誰しもがあるよね」 とか, 「ADHDや性格の問題として考えるべき」 といった指摘もされるようになりました. 子供を置き忘れた事件として有名なのが,元読売ジャイアンツの長嶋茂雄氏が,当時まだ幼かった息子の一茂を球場に置き忘れて帰ったというもの. 何度かテレビでも取り上げられているエピソードで,長嶋氏曰く, 「その日のプレーに納得がいかず,考え事をしていたら忘れていた」 とのことでした. 状況がプロ野球選手というだけで,類似したことは一般の人にもあると思うんです. 長嶋氏の置き忘れ事件にしても,たまたま日本の野球場だったから良かったもので,これが別の場所や時代だったら,もしくは悪意のある人間が一茂少年のそばにいたら大事件になったことでしょう. 私も幼い頃に,置き忘れられた経験があります. 3歳の時の話ですが,なぜか記憶に鮮明に残っていて,事実関係も正確なものですから,その場にいた当事者である母からは「そんな幼い頃のこと,よく覚えているね」と驚かれます. 列車で高知市まで移動するため駅にいたのですが,母と私・弟の3人は,発車間際だったので急いでいたんです. 場所は窪川駅というところ. 今から40年近く前のことですが,その後,駅はなんら発展せず(むしろ寂れて),当時の面影を完全に残しています. ■ 窪川駅 (Wiki

フォトジェニック症候群の具体的な発症例|「美術館女子」への批判

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さすが,芸術の世界にはまだ常識がある 先日,現代社会では 「フォトジェニック症候群」 罹患者が多発しているという話をしました. フォトジェニック症候群というのは私が作った用語で,簡単に言えば「フォトジェニック(写真映え)」,つまり「見た目のオシャレやクールさ」を重要な評価対象と考えてしまい,それに対する承認欲求が強い「俗物根性」のことを指します. 詳しくは以下の記事をどうぞ. ■ フォトジェニック症候群|現代社会と教育を蝕む思考 この病状が進行すると,健全な社会と文化が破壊されていくことが予想されます. ようするに,フェイスブックやツイッターは人類の敵です. そんなテーマに関するニュースがありました. ■ 「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」 (芸術手帖 2020.6.15) 美術館連絡協議会(以下、美連協)と読売新聞オンラインによる新企画「美術館女子」が、開始早々SNS上で大きな批判に晒されている。 本企画は、「読売新聞で『月刊チーム8』を連載中のAKB48 チーム8のメンバーが各地の美術館を訪れ、写真を通じて、アートの力を発信していく」(公式サイトより)というもの。その第1弾では、小栗有以が東京都現代美術館を訪れる様子を画像メインで伝えている。 この企画に対し、6月12日の公開後の週末、SNS上では批判の声が相次いだ。指摘されている主な問題は、「〇〇女子」という言葉に含まれるジェンダーバランスへの意識の欠如と、美術館がいわゆる「映え」のみの場所としてとらえられかねない見せ方をした点にある。 (中略) 美術手帖で「 統計データから見る日本美術界のジェンダーアンバランス 」を執筆した社会学者の竹田恵子は、美術館の楽しみ方は多様であることが前提としつつ、「『美術館女子』企画は、ほとんどの女性が美術のなかで『描かれる側/視られる側』=客体化されてきたという議論を無視しているかのように、女性観客をも客体化したつくりになっている」と指摘。 読売新聞が企画している「美術館女子」というのは以下のサイトです. ■ 美術館女子 (読売新聞) 画像:https://www.yomiuri.co.jp/s/ims/bijyutukanjyoshi01/より やっぱりというか,

風呂場の蛇口から温泉を出す|毎日自宅で温泉プロジェクト

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ついに風呂場に温泉(冷泉)を引けた これまで,「毎日自宅で温泉に入りたい」という浪漫を実現するため,幸運にも「(残念ながら)冷泉」が湧き出るところを自宅周辺に見つけたので,これを汲み取るための工事をしてきたところです. 過去記事はこちら. ■ 暇つぶしに自宅で温泉を掘りあてた ■ 鉱泉開発継続中|ドロコン(赤土&セメント混合コンクリート)がネット上で紹介されていない件 ■毎日自宅で温泉プロジェクト進行中|近場にある須賀留(すがる)温泉を視察してきた ■ 蛇口をひねったら出るようにした|毎日自宅で温泉プロジェクト ざっとおさらいしておきます. まず,鉱泉が湧いているのはこちらです. 自宅から約250mのところにあるヒノキ林の中で見つけました. ヒノキ林はこんなところです. そのヒノキ林のなかにある岩盤の間から,チビチビと滲み出ていた頃の写真がこちら. これをハンマーで叩き割っていくと,こんな感じで湧水を貯められるほどになりました. 思い返してみれば,かつては,ここを採水所として柄杓とか簡易式の電動ポンプで汲んでいました. このヒノキ林の中から汲み取って,風呂場まで運ぶのが結構大変だったんですよ. 雨の日は尚の事. その後,この周囲をドロコン(赤土&セメント)によって固めて,ゴミが入らないようにしています. ここから採水できる鉱泉を,水道ホースを使って貯水タンクに貯めています. 使った貯水タンクはスイコーの300Lタイプです. ここに貯めた鉱泉を,家庭用の井戸ポンプで引き上げています. 使用しているポンプは,川本ポンプです. ここから山道の脇に水道ホース&電源ケーブルが続きます. 黒色が水道ホース,白色が電源ケーブル. 当初は,これを自宅から半分の距離の場所にある東屋に引きました. これで「蛇口をひねったら鉱泉が出る」が達成できたわけです. ですが,人間の欲というのは限りないものですから, 「もっと便利に採水したい」 ということで,自宅前まで引っ張ることにしました. しかし,ずっと相談にのってくれている水道屋のオッチャン曰く, 「距離が長くなると水が出なくなるので注意してほしい.ポンプのモーターにも負担が

あたしただ奪う側にまわろうと思っただけよ

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今こそ見るべき,映画『バトル・ロワイアル』 先日より柴咲コウさんに関する話が続いていますが,ついでにこれも取り上げておこうと思いました. 映画『バトル・ロワイアル』 (2000)です. もう20年前の映画になりました. 今では中堅どころの役者さん達が,まだ10代だった頃のもの. みんな私と同世代でもあります. この映画,実は私にとってかなり思い入れのある作品. 「少年処女が無差別に殺し合うゲームを展開する」という内容が,当時非常に話題となっていたので興味はありましたが,映画館から物理的に遠い私は見れず. 大学生になってからレンタルビデオで見たんです. 大学生の時,映画を大量にレンタルして見まくったんですが,なかでも,その後の私の映画を見る目を変えた作品として3本の指に入ります. 他は,シルヴェスター・スタローン主演の 『ランボー』 (1982),スタンリー・キューブリック監督の 『2001年宇宙の旅』 (1968)です. 映画って,CMやトイレ休憩をはさみつつ,スナック片手にボーッと見るんじゃなく,きちんと正座して見れば(実際に正座はしないけど),物凄く奥が深いものなんだなと. 大袈裟じゃなく,大学の勉強にも影響を与えたと思います. 逆に,大学での勉強内容が映画を見る視座にもなりました. そんな作品です. さて,このバトル・ロワイアルですが,映画レビューとして低評価のものに, 「設定が非現実的」 「殺し合う動機が浅くて雑」 というものがよく見られます. リアリティを追求する映画が好きなのであれば,そういう批評も良いのですが,この映画『バトル・ロワイアル』はそのような評価を受ける作品ではありません. 「原作のほうが良い」というレビューもあります. 私は原作を見てませんが,映画だけでも十分完成していると思いますよ. 評価としては,特に欧米の映画評論家からの支持が高い傾向にあります. ウィキペディア上にも作品評価があり,そこではこのように述べられています. (英語記事からの直訳気味な文章ですが,これはウィキペディアの原文ママです) 批評家は、映画が20世紀の終わりの日本社会の問題を反映した社会的主張であるという意見をしばしば発表した。一部の視聴者は、『バトル・ロワイアル』を日