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ニホンミツバチから蜂蜜を採蜜
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農家の趣味であり浪漫|ニホンミツバチの蜂蜜
我が家では,ここ何年かニホンミツバチを飼っていて,そこから蜂蜜を入手しています.
今日はそんなニホンミツバチの巣から採蜜することにしました.
ところで,本日6月21日は夏至ということもあり,大潮の日です.
「大潮」というのは,1日のなかで満潮と干潮の潮位差が最も大きくなることで,新月と満月を目安として発生します.
![]() |
大潮・小潮 画像:気象庁ホームページより https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html |
■潮汐の仕組み(気象庁ホームページ)
「今日は大潮だから◯◯だ」
というのは農村・漁村ではよく会話に出てくるのですが,私は10代から郷を離れていましたので,いまいちピンとこないところがあったんです.
しかし,今年からこうして農家になることで「大潮」とか月齢の重要性を肌身で感じるようになりました.
よく言われるのは,大潮(満月・新月)になると動物や虫が騒ぐとか(オオカミ男伝説にも関連するという説もある),人間の体調や気分に影響するといった話は典型ですし,さらには引力の変化が無視できないため地震や火山噴火が発生しやすいという研究もあります.
よくよく考えてみれば,気温や湿度,風速や地形の僅かな違いによって動植物の振る舞いは変化するのですから,月という衛星,つまり「引力」によって影響するのも当然のことかもしれません.
市販されているカレンダーにも,この「月齢」が掲載されているものも多く,特に農村漁村では必須となっています.
で,今日は新月による大潮でした.
そして,今回のようなミツバチの行動も,大潮の影響を受けます.
具体的には,巣作りや分割(旧巣から新たに女王蜂が誕生して,巣を作りに出ていくこと)という現象は,大潮のときに発生することが多いです.
その際には,こんな大騒ぎ状態になります.
以下は,今年の5月ごろに撮影した我が家のミツバチの巣です.
さて,ここまで引っ張っておいてなんですが,今回の採蜜のタイミングは,この大潮とは関係ないんです.
ただ天気が良かったから.
ニホンミツバチの採蜜
【注意】
以下には,虫(ミツバチ)が大量に蠢く写真・動画が多数掲載されています.
そういったシーンが苦手な人は,閲覧に十分ご注意ください.
まずは準備と装備.
刺されると痛いので,ミツバチ用の防護服を着用します.
我が家は養蜂を専門としているわけではないので,あとの用具は適当なものです.
採蜜用のタンクや,巣板を剥ぎ取るための道具は農具を流用します.
これがミツバチの巣箱.
今日のところは,この巣箱から採蜜します.
ちなみに,我が家では「ニホンミツバチ」という希少価値のあるミツバチを相手にしています.
ニホンミツバチは飼育が難しく,しかも取れる蜜の量も少ないのですが,味は一般的な蜂蜜である「セイヨウミツバチ」とは比べ物にならないほど旨いのが特徴です.
ためしにニホンミツバチの蜂蜜をネットショップで検索してみてください.
丁寧に採蜜したものになると,非常に高価ですよ.
そして,巣箱を軽く叩いてハチを追い出すのです.
この際,一時退避用の木箱に入るように工夫して叩きます.
しばらく叩いていると,ハチは木箱のなかに逃げ込むようになります.
そうすると,蜂蜜が入った巣板が見えてきました.
できるだけハチを殺さないように注意しながら,巣板からハチを遠ざけて,巣箱から巣板を剥がします.
ハチを1匹でも惨殺してしまうと,義侠心が旺盛なニホンミツバチは,仲間が殺られたとみるや「うちのもんに何してくれとんじゃワレェ!」と怒り狂って暴れるので面倒です.
巣板は一気に取ることは難しいので,半分ずつに切断しながら取り出します.
以下の画像では半分残った状態のものですが,このあと残りの半分を取り出しています.
この巣箱の場合,巣板は9枚ありました.
全部取り出してしまうと,この巣が全滅してしまう可能性が高いので,少し残しておきます.
ここでは2枚残しています.
あとは,一時退避用の木箱に入っているハチを戻すため,巣箱を元の位置に戻して,その前に置きます.
これでハチたちは,再度がんばって巣を作るのです.
取り出した巣板はこちら.
この中にたっぷりと蜂蜜が入っています.
さっそく蜂の巣そのものを味見をしてみました.
当たり前ですが,めちゃくちゃ旨い!
セイヨウミツバチのようなエグ味が無く,あっさりとした甘みの中にコクがある.
特にこの巣箱のハチは,周囲にある桜の花から蜂蜜を作っていることもあって,とにかく風味が絶品です.
桜から作られた蜂蜜は,バラの香りがすると言われ珍重されています.
逆に言えば,運んでいる花の蜜によって味は変わってきます.
その違いを感じるのもまた楽しいのですが.
我が家は専用の採蜜装置がないので,タンクに入れてちょびちょびと滴り落とし,あとで丁寧に搾り取る方法です.
だいたい1つの巣箱から約2升(3.5L)くらい採蜜できます.
私としては,食パンのトーストに塗るというシンプルな使い方が一番好きです.
農家の空き時間の楽しみでもあります.
最後に,夏至の日の19時15分頃の西の空を撮った一枚.
一年で最も長い日が終わりました.

この際,一時退避用の木箱に入るように工夫して叩きます.
しばらく叩いていると,ハチは木箱のなかに逃げ込むようになります.
そうすると,蜂蜜が入った巣板が見えてきました.
できるだけハチを殺さないように注意しながら,巣板からハチを遠ざけて,巣箱から巣板を剥がします.
ハチを1匹でも惨殺してしまうと,義侠心が旺盛なニホンミツバチは,仲間が殺られたとみるや「うちのもんに何してくれとんじゃワレェ!」と怒り狂って暴れるので面倒です.
巣板は一気に取ることは難しいので,半分ずつに切断しながら取り出します.
以下の画像では半分残った状態のものですが,このあと残りの半分を取り出しています.
この巣箱の場合,巣板は9枚ありました.
全部取り出してしまうと,この巣が全滅してしまう可能性が高いので,少し残しておきます.
ここでは2枚残しています.
あとは,一時退避用の木箱に入っているハチを戻すため,巣箱を元の位置に戻して,その前に置きます.
これでハチたちは,再度がんばって巣を作るのです.
取り出した巣板はこちら.
この中にたっぷりと蜂蜜が入っています.
さっそく蜂の巣そのものを味見をしてみました.
当たり前ですが,めちゃくちゃ旨い!
セイヨウミツバチのようなエグ味が無く,あっさりとした甘みの中にコクがある.
特にこの巣箱のハチは,周囲にある桜の花から蜂蜜を作っていることもあって,とにかく風味が絶品です.
桜から作られた蜂蜜は,バラの香りがすると言われ珍重されています.
逆に言えば,運んでいる花の蜜によって味は変わってきます.
その違いを感じるのもまた楽しいのですが.
我が家は専用の採蜜装置がないので,タンクに入れてちょびちょびと滴り落とし,あとで丁寧に搾り取る方法です.
だいたい1つの巣箱から約2升(3.5L)くらい採蜜できます.
私としては,食パンのトーストに塗るというシンプルな使い方が一番好きです.
農家の空き時間の楽しみでもあります.
最後に,夏至の日の19時15分頃の西の空を撮った一枚.
一年で最も長い日が終わりました.

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