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風呂場の蛇口から温泉を出す|毎日自宅で温泉プロジェクト

ついに風呂場に温泉(冷泉)を引けた


これまで,「毎日自宅で温泉に入りたい」という浪漫を実現するため,幸運にも「(残念ながら)冷泉」が湧き出るところを自宅周辺に見つけたので,これを汲み取るための工事をしてきたところです.

過去記事はこちら.
暇つぶしに自宅で温泉を掘りあてた
鉱泉開発継続中|ドロコン(赤土&セメント混合コンクリート)がネット上で紹介されていない件
■毎日自宅で温泉プロジェクト進行中|近場にある須賀留(すがる)温泉を視察してきた
蛇口をひねったら出るようにした|毎日自宅で温泉プロジェクト


ざっとおさらいしておきます.

まず,鉱泉が湧いているのはこちらです.
自宅から約250mのところにあるヒノキ林の中で見つけました.


ヒノキ林はこんなところです.


そのヒノキ林のなかにある岩盤の間から,チビチビと滲み出ていた頃の写真がこちら.



これをハンマーで叩き割っていくと,こんな感じで湧水を貯められるほどになりました.


思い返してみれば,かつては,ここを採水所として柄杓とか簡易式の電動ポンプで汲んでいました.




このヒノキ林の中から汲み取って,風呂場まで運ぶのが結構大変だったんですよ.
雨の日は尚の事.


その後,この周囲をドロコン(赤土&セメント)によって固めて,ゴミが入らないようにしています.



ここから採水できる鉱泉を,水道ホースを使って貯水タンクに貯めています.


使った貯水タンクはスイコーの300Lタイプです.



ここに貯めた鉱泉を,家庭用の井戸ポンプで引き上げています.


使用しているポンプは,川本ポンプです.



ここから山道の脇に水道ホース&電源ケーブルが続きます.
黒色が水道ホース,白色が電源ケーブル.



当初は,これを自宅から半分の距離の場所にある東屋に引きました.
これで「蛇口をひねったら鉱泉が出る」が達成できたわけです.


ですが,人間の欲というのは限りないものですから,
「もっと便利に採水したい」
ということで,自宅前まで引っ張ることにしました.

しかし,ずっと相談にのってくれている水道屋のオッチャン曰く,
「距離が長くなると水が出なくなるので注意してほしい.ポンプのモーターにも負担がかかる可能性もある」
とのこと.
ただ,
「ほとんど高低差がない(水平に押し出している)から,結構な距離までいくだろう」
ということでしたが,こんなに長い距離を家庭用のポンプで施工したことがないし,設置条件やポンプの能力にもよるから確定的なことは言えないようで.

これいついてオッチャンからメーカーに問い合わせてもらったところ,
「出なくなるところまでならOK」
ということでした.
ようするに,手探りでやれってことです.


今回,ポンプ設置箇所から東屋まで120mです.
そこからさらに50mほど伸ばし,自宅前に蛇口を設置することにしました.

え? なぜ一気に風呂場まで伸ばさないのか?って?
そりゃあ,伸ばしてみたけど水が出ませんでした,っていうのじゃ困るからです.

それに,途中で水が抜けるようにしておくのも,何かと便利だからです.
農作業中に手を洗ったりすることもできるし.


設置した蛇口はそのまま利用して,T型の連結金具を取り付けて,水道ホースを延長します.


こんな感じで伸ばしていきます.
なお,後日このホースは埋めます.草刈りのついでに切っちゃう危険性があるので.



そうやって自宅前に蛇口を設置して出してみたところ,水の勢いは全く衰えずに出てくるんです.
なので,さらにまた延長.



ホースを自宅裏の崖や壁を通して,風呂場まで引きます.




とにかく不安.
恐る恐るです.

だって,高低差をつけてしまうと,それが原因で水圧が弱くなってしまうかもしれないから.


そうして風呂場まで到着.

ここから穴をあけて,中に蛇口を取り付けます.


さあ,いよいよ運命の開栓・・・.


めっちゃ出る〜!


こちらの心配をよそに,猛烈な勢いで水が出ます.

高低差は最大でも3mくらいだと思うんですが,その程度なら,川本ポンプ社のこのクラスの製品であれば,200mくらいは余裕で押し出してくるようです.



今回使用した水道ホースはすべて,ポンプ側が推奨している20mm管を使っています.



泉源から風呂場までの概略図はこちらです.




嬉しい誤算|なんちゃって「温泉」が出るようになった


ところで,こうやって長い距離を水道ホースを引いてきたわけですけど,そこで嬉しい誤算がありました.

ホースが日光で温められて,めちゃくちゃ熱い湯が出るようになったんです.

もちろん,日光が当たっているところだけなので,それほど大量ではないのですが.
それでも,風呂で使う上ではちょっとしたエネルギーの節約にはなります.



そんなわけで,採水タンクを抱えて一輪車に乗せて鉱泉を汲み取る作業が不要になりました.
さながら,人類の生活テクノロジーの革命と進化を,ここ1ヶ月で体験させてもらったようなもの.
非常に良い経験となりました.


さて,今後はここから「敢えて逆戻り」したいと思っています.
人間というのは,便利になり過ぎると,むしろ自然や原点に立ち返りたくなるものなのです.

つまり,採水所の近くに戻って,
「源泉かけ流しの露天風呂」
を作ろうという計画です.

進展しましたら,またご報告します.

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