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蛇口をひねったら出るようにした|毎日自宅で温泉プロジェクト

なんだかんだで「山の採水所」まで汲みに行くのはしんどいから


家の土地の一角から鉱泉が湧き出ていたので,これを使って「毎日温泉気分」を目指しているプロジェクト.
そろそろ2ヶ月が経とうとしています.

これまでの経緯はこちらの記事をどうぞ.
暇つぶしに自宅で温泉を掘りあてた
鉱泉開発継続中|ドロコン(赤土&セメント混合コンクリート)がネット上で紹介されていない件
■毎日自宅で温泉プロジェクト進行中|近場にある須賀留(すがる)温泉を視察してきた


自宅から約250mのところにあるヒノキ林の中で見つけた「鉱泉」.
位置関係はこちらのドローン空撮写真をどうぞ.



最初はこんな感じで,ちょびちょびと滲み出ていたものでした.



それをハンマーと石ノミでカチ割っていくと,めだたく水量が増えてきたので,この周囲をドロコンで固めて「泉」にしました.



現在は,ゴミや虫などが入ってこないようにビニールで覆い,ステンレス製の蓋もつけて取水堰にしています.




ここから取水用のパイプをひいて,貯水タンクに連結しています.
この設計には,自宅の近くにある「かつて温泉だった須賀留温泉」を見学して参考にしました.



この貯水タンクからは,灯油の補給用に用いられる電動ポンプで汲んでいたのですけど,
「電動ポンプで何十リットルも採水するのは時間がかかる」
「風呂場から250m離れているから,やっぱり遠い」
という難点がありました.


そこで,いっそのこと貯水タンクから本格的な水道用ポンプである「井戸ポンプ」で汲み取ってやろうということになりました.



で,なんやかんや時間がかかりましたが,
「山の中にポンプ用電源の電線を通す」
「井戸ポンプを置く場所を用意する」
「水道設備を準備する」
が完了したので,本日めだたく完成です.




唸るポンプ|革新的な便利さ


貯水タンクから吸水パイプを引っ張ってきて,ポンプを介して排水.
その位置関係はこんなふうになっています.


奥のほうに見える黒くテカってるものが貯水タンク,手前がポンプです.
両者の距離は10mほどで,高さは7〜8mくらいでしょうか.
ポンプの性能のギリギリです.

電線の工事をしてくれた業者の人も興味津々だったようで,完成したらぜひ鉱泉を汲ませてほしいと言っています.
やっぱ,こういうのって楽しいですよね.

業者の方曰く,ポンプも配線も雨ざらしで大丈夫とのことですが,ここは豪雨地帯である高知県.
念の為,このあと雨除けの設備を整える予定です.


いよいよパイプを通して蛇口まで.
ポンプの性能からして,100mほどの距離しか送れないだろうということで,ひとまずは自宅まで半分の距離にある「例の小屋」まで引くことにしました.

場所としても都合がいいし,アクセスもこれまで以上に良好.


位置関係はこんな感じ.




いろいろと手間暇かかりましたが,ついに,蛇口をひねったら「鉱泉」が出るまでになりました.




パイプの長さは120mなんですけど,想定以上に勢いよく水が出ます
かなり弱くなるかと思っていましたが,嬉しい誤算です.

これで採水が非常に楽になりました.
山の中まで入っていかなくていいし,距離は半分だし,蛇口をひねったらジャブジャブ鉱泉が出るんですから.
メチャクチャ便利です.


水道業者の人曰く,ここからさらに距離を伸ばそうと思えば(水平位置で倍の距離がある自宅の風呂場まで),貯水タンクと井戸ポンプをもう一つここに設置して,中継させる必要があるとのことです
水道業者の方も「自宅で温泉プロジェクト」を面白がってくれて,いろいろと手法や施工法を教えてくれました.

ここまでやってきたので,いっそのこと目標を,
「風呂場の蛇口をひねったら,そこから鉱泉が出る」
にしました.
やっぱり浪漫ですよね.

だから,とりあえずここの蛇口は「仮作成」にしておきます.
なので,上記のような紐でくくった簡便な作りなのです.
(本来なら,こういった水栓柱は地中に埋めて設置するものですから)


では,続きはまた後日.


実際に今回の施工に使った材料(Amazonでも買えるやつ)
   
ちなみに,どれも地元の店で購入した方が安いです.


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