2009年2月20日金曜日

エッセイを読んだ

須藤元気・森沢明夫 著『風の谷のあの人と結婚する方法』というのがその本です.
以前,後輩から借りていた本を早く読んで返さないと,と言ってたやつです.
「なかなか面白いことを書いているので・・・」と勧められて貸してもらいました.

著者の一人,須藤元気氏は元格闘家です.今は引退しているそうですが,素性については詳しくは調べませんでした.
著者紹介の欄による情報では,格闘家から現在はモデルや作家業をやっているのだそうです.

私にとっての格闘技というのは,紅白歌合戦の裏番組として見るくらいで,興味はかなり薄く,同世代の話についていくために仕入れるネタ程度ですので.
ボブ・サップが大学時代は薬学部を専攻し,100 m走のタイムがかなり優れている,事ぐらいしか知りません.

内容はというと,著者2人のメールのやり取りを編集したもの.たしかに面白い.
でも前半で語っていることのほとんどが,どっかの本でで読んだことがあるような内容っだたのがチョッと残念でもあり.
彼自身が最初の章で語っている,

「学ぶは真似る」と言いますが,人間というのは,まったく無の状態から何かを生み出すことはそうそうできないものです。
ということを自ら示している結果に.
その後続けて,

勉強したものも成熟期間を設けると「活性化」されて自分のものになる。
と言っています.
まさにこの本がそれを表しています.

この本で述べられていることの多くは,中谷彰宏氏の著作物に見られるメッセージと類似していますし,稲盛和夫氏や松下幸之助氏ら,偉大な企業家が著作物で述べていることの影響が垣間見えます.

でもたしかにそれらを自分の言葉にして出すことは大変なことで,これは須藤氏も言う ,
「勉強は実践して初めて意味を成す」
ということにつながるのでしょう.
「勉強だけでは意味が無い.実践することに意味がある」 というメッセージはブッダの教えにもあります.真理は体験し,実践するものであり,理屈ではない,と.

とりまく環境に不満があったら,周りの他人を変えようとせず,まず自分を変えること。
については,私自身思い入れのあるフレーズ.

社会に不満があるなら自分を変えろ.それが嫌なら耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮らせ・・・.
以前紹介したことのあるアニメ,士郎正宗 原作『Ghost in the shell』で劇中のキャラクターが口にするセリフですが,この原典は,J・D・サリンジャー 著『ライ麦畑でつかまえて』 でして,主人公が終盤,「こういう生活がしたい」 という理想を語った場面へのオマージュです.

「教えることは最大の喜び」 勉強というインプットはアウトプットすることによって効果を上げる。
というのも納得します.これは,受験勉強対策の神様として崇められている,精神科医であり評論家の和田秀樹氏も『大人のための勉強法』の中で述べています.
“失敗してもいいからやってみる” ということですよね.これは “実践あるのみ” ということにもつながると思います.

それに,私自身このブログを書くことの理由として,このアウトプットによって自分の “考え” を定着,整理することを狙っているのです.

ということで,読み始めたら一気に読んでしまったこのエッセイ.なかなか楽しかったです.
普段なら手にとらない本ですので,いい機会になりました.