2010年9月6日月曜日

宵のハイテンション

あと前任校の特徴について,もう一つ.

今は世間の大学は夏休み期間中です.
大学というのは長期休暇中は物静かな雰囲気に包まれるものですが,この大学はおかまいなしに賑やかです.
今の大学に勤め始めてわかりました.

ここぞとばかりにクラブ活動が盛んに行なわれています.
普通に大学に来ている学生が多いのが不思議です.
駐車場の賑わいといったら,他の大学の追随を許しません.

それに,もっと言うなら午後9時以降でも煌煌と明かりが点いているのがこの大学の逞しさを表しています.
「さっさと帰れば良いのに」,というところなのでしょうが,こういう “昼夜問わず” という姿勢は大学としてのパワーを感じますし,実際,底力のあることの証だと思います.

先日,前任校にお邪魔した時は帰宅した時間は夜の9時半ごろでした.
この時間は,今の大学では残りたくても残れない時間です.
夜の9時をまわったら敷地を出なければなりません.

一時は,こういうスタイルもメリハリがあって良いな,と思ってもいましたが,「好きなだけ仕事する」っていう自由がないことは善し悪しです.

帰宅するために駐車場まで歩いていますと,前任校はまるで眠らない街のように深夜も活気があるのです.
少し羨しい部分もあったりで.

なんというか,
Universityとはこういうことだ!
というものを見せられている気がします.

深夜までフットサルやってる学生もいますし,遅くまで残って仕事している事務員,パソコンに向かって研究している院生,実験室にこもっている研究生etc......

教育機関としての躍動感があります.

実際,私もここで仕事する方が楽だし,はかどります.
それは一言で言えば「自由」だからです.
コピーとるのも自由.パソコン使うのも融通が利く.施設,設備の利用もなんとかなる.
在学・赴任していた時は,もっと自由にできないだろうか?と感じていましたが,外に出たらいろいろ分かります.この大学の価値がね.

これを言っているのは私だけではありません.
私の先輩や同期の人も,この大学を出てから同じことを言っています.


学生や研究生,教員,そして外部の人までもが自由に融通を利かせて活動できる場所・大学.
それが大学教育の髄のような気がしてなりません.

別にこの大学だけを取り上げて言ってるんじゃないです.
私の弟が通っている大学・大学院も同じような空気があります.
キャンパス内で犬の散歩とかジョギングしている地域の方々もいたり,学生や院生も適当に“生活”しています.昨年の私のように.

「そこを覗けば,いつも」というニュアンスでしょうか?
トレーニング室には,いつもあの学生がいる.
グラウンドでは適当にフットサルしている学生がいる.
あの実験室には長(おさ)がいる.
この人に頼めばなんとかなる,ていう職員がいる.
その大学の名物があることが,“その大学としての存在” を楽しくさせるんではないかな,と.


現在赴任している大学で同じことを直ぐにやることはできませんが,一つの目標ではあるな,と考えさせられました.
思い起こせば,そういう存在が今勤めている大学には無い気がします.

できることなら,学生,院生,研究生だけでなく,地域の方々や高校生なんかが自由に使える施設としての「大学」を目指すことが,日本ならではの「大学」を実現できるポイントなのかもしれません.

なんかね,今の職場である大学は中学・高校の延長のような気がしてならないんですよ.
閉鎖的というか,会社的というか.

大学ならではの教育活動,教育施設をつくること.
難しいですけど楽しみな部分です.