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貧乏の本気

いろいろ学生と話をしておりますと,うちの大学の学生の生活状況はかなり良好だなと感じることが多いのです.

私が学生だった頃には考えられないようなエピソードや生活感覚です.


とは言え,最近の私も給料をもらうようになって生活が代わり,ふと昔を思い出してみると「荒んだ毎日だったな」と懐かしいものでもあります.

まず,
住んでいた下宿先がその地域最低価格であり,雨露が凌げる程度で,風と暑さは防げませんでした.
いかにも貧乏学生寮といった構えであり,今となってはいい思い出です.
今はレオパレスに住んでいますが,その高性能な住宅機能(すきま風が吹かない.シャワーがちゃんと出る等)に驚嘆しています.

大学院時代には,特に夏と冬は自宅よりも研究室にいる方が快適なので,実際のところ,研究室に住んでいた時間の方が多いかもしれません.
これについては以前の記事を参照ください.


次に食事です.
これは今とは大きく違います.
今のように,外食や惣菜,レトルト食品で済ませるようになったのは大学院に入ってからでしょうか.大学の4年生頃に気づいたのは,冷凍食品が意外と安く済むということ.
特にスーパーで半額セールなんかやってた日には,アホみたいに大量購入して冷凍庫に備蓄していました.
大学1〜3年の時には米を主体に玉子で攻めていました.時々ボンカレーとかを使って贅沢してみたり.
あとは鍋ですかね.ダシと簡単な食材があれば,いろいろな味にしながら毎日鍋です.余ったら朝飯が鍋です.休みの日は昼も鍋です.ずっと鍋です.

そう言えば,その大学で「セミナーハウス」と呼ばれる場所に,以前はパンの自動販売機が設置されていました.
実はその自動販売機,1週間に数回,午後8時頃になると中身を一斉に取り替えるんです.
そして,取り替えた古いパンはそこにあるゴミ箱に捨てられていました.
ハイ,私,それを漁っていました.
捨てているパンも賞味期限は0〜1日の余裕がありますので,それを溜め込んでおけば結構な食料になります.
指導教員にその話をしたら「もう少しマシな生活をしなきゃいけないよ」と,大塚食品のサンプルをもらえました.

基本,財布に千円札が1枚あれば1週間は生きていける,という計算をいつもしていたことを思い出します.
今じゃ考えられませんね.凄い日々を過ごしていたもんです.


着るもんもジャージが基本で,私服なんて着てたかどうか怪しいもんです(いや,着ていない).
今思うと,ショッピングモールとか街中をあのジャージで歩いていたかと思うとゾッとします.

学外授業であるスキー実習でも,スキーウェアなんて高価なものは買えませんし,レンタルするのももったいないので,カッパで行きました.Kappaではありません,合羽です.
シャツとトレーナー,それにいつものジャージを着て,その上にカッパを羽織ればアラ不思議.スキーウェアに匹敵する機能を持ったウインタースポーツギアの完成です.

靴も基本は1足.ミズノ・ウェーブ○○,というパターンが多く,なぜかってこれが一番機能と耐久性のバランスが優れていたからです.
もちろん,靴を買い替えるタイミングは底に穴が開いてから.雨の日に履くのが困難になってからです.

移動手段も今では自動車が手放せませんけど,ずっと自転車.
自分のATPを消費するので経済的です.
クロスバイクが基本スタイルでして,ママチャリのような運搬能力を削ってでも機動性を重視しています.
背中には大型リュックサック,これ最強.
高機動性を維持しつつも,高い運搬能力を付加した貧乏男子学生の決定版です.


大変な暮らしをしていたように感じますが,当時は当時で楽しかったのです.
他にも面白いエピソードはありますので,ちょこちょこ出していきたいと思います.

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