2009年9月12日土曜日

貸した本


9月に入ってすでに半月が経とうとしています.
ぜんぜんブログを書く機会がなく,今日で4本目.
これから意識的にピッチを上げて行こうかと思います.

いつもは読んだ本について書いていますけど,今日は趣向を変えて “貸した本” について書こうかと思います.

ダン・ブラウン著『ダヴィンチ・コード』.
言わずと知れたキリスト教信者にとっての問題作.我々多くの日本人は,なんでこんなに世界が騒ぐのか解らないまま「なんか凄いんだって」とばかりに一緒になって騒いで飛びついた小説.
私も例に漏れずブームに乗ってみました.今,同僚の人に貸してます.

中身はただのフィクションによる謎解きミステリー・サスペンス.うまく構成されているので面白いことは確かです.

だいぶ前にキリスト教について書きました.キリスト教の源流に遡ればこうした小説も客観的に読めるだろうに.バカ信者が多い地球ですから,出版社の計略にもハマってバカ売れした作品です.
まぁ,教会の教えとは違うからってんで敬虔な信者の方々からすると快く思わないかもしれませんけどね.

この作品は映画化もされました.
映画では2時間の映像として収めるためにかなり早足になっていましたが,まとめ方としては悪くないと思います.
あのクライマックスも,映像として見せた方がわかりやすかったです.小説を読んだだけではルーブル美術館やパリの街をネットで調べなきゃ頭の中で整理できなかったので.

あまりに売れた小説なので,ダン・バーンスタイン著『ダヴィンチ・コードの真実』 などといった解説書まで出回りました.
読み終わってもらった暁にはこちらもお貸ししようかと思います.


舛田光洋 著『夢をかなえる「そうじ力」』
アマゾン・レビューが高かったので,試しにかった自己啓発本.値段以上の価値はないけど,可も無く不可も無くといった感想です.
「自分の部屋を掃除することがどうしても出来ない」という学生に貸しました.

中身ですが,あんまり覚えていないけど掃除すればハッピーになれるという至極単純な内容だったと思います.
話の持ってい行き方がうまいので,フムフムと納得する部分も多々あり,ためにならなかったわけではありません.
後半に行くとロンダ・バーン著『ザ・シークレット』のような “引き寄せの法則” っぽい怪しい論調になってきますけど,それはご愛嬌ということで.

貸した学生の反応はというと,
「凄かったです!私,これからは部屋を掃除するようにします!」
と見事すっかり洗脳された模様.別に悪いことじゃないのでいいんですけど.
「でも私,なかなか続かないんですよ・・」
とか言ってくるので,

石田敦 著『「続ける」技術』を続けて貸しました.
これもアマゾン・レビューがべらぼうに高かったので買ったのですが,中身は覚えていません.たしか物事(ダイエットとか英会話とか)を続けるためのコツだったように思いますけど,ためになった内容がなかったことは覚えています.

これもあの学生にとっていい意味で洗脳されてくれればいいのですが.


岸学 著『SPSSによるやさしい統計学』
誰かに貸したんですけど返ってきません.とても解り易い統計学の本であったことは覚えています.
特に質的データ(χ二乗検定やコクランQなど)の解釈についてきちんと解説されているので統計処理の時に確認しやすい良書です.
もう読んでいないようでしたら返してくださいね.


原田隆史 著『カリスマ体育教師の常勝教育』
荒れた中学校を立て直し,部活動では全国制覇を成し遂げたカリスマ教師の教育理論.心揺さぶられる内容です.でもこれらのエピソードには尾ひれが付いていると思います.推測ですけど.
ただ,著者の主張はマネジメントやマーケティング・スキルにおいてもよく言われている事が多く,「それを教育現場でも実践してみたらうまくいった」 というような感じであり,そういった意味では “気持ちに訴えている” ようでいて,実は非常に理論的な教育論であるとも読み取れます.
でもきっと話に尾ひれが付いていると思いますが.

特に印象的だったのが目標設定についての「設定の仕方」.とにかく生徒に目標を書いて書いて書かせまくって,それを逐一添削したんだそうです.対象がまだ中学生であることもあり,自分の考えを言葉にする技術がない.言葉にできないということは,明確な考えにもなっていないとも言えるわけで.とにかく,なりたい自分のイメージを文章にして形作らせる指導を徹底したんだそうです.
でもきっと話に尾ひれが付いていると思いますが.

“目標設定” については,スポーツ科学やトレーニング科学でもその重要性が指摘されていますけど,その 「設定の仕方(指導)」 については曖昧なままにされることが多いのです.
現場サイドからすると,目標設定が大切なのはわかる,でも,どうやってその「目標」を設定できるようにさせるかがわからないわけです.さしずめ,足の速い選手の動きはわかったけど,どうやってその動きを指導させればいいのかわからないということに似ています.
そうしたことに一石投じてくれたことは素晴らしいの一言に尽きます.

で,この本ですが,後輩の学生に貸したっきり,そのまま卒業していきました.借りパクってやつです.でもまぁ,内容は覚えているのでいいんですけど.