2010年9月30日木曜日

どうしてくれるんだ民主党!


一気に気温が下がってきました.
先週までは暑さにやられいましたが,今週はというと肌寒さに足の先を摺り合わせるようになりました.
涼しくなってきた,という感じもなく,アッと言う間に寒さが迫ってきています.

こういう時に体調不良を起こしやすいですからね.
気をつけなければいけません.


さて,
そろそろ取り上げようかなということで,民主党の記事を書きます.
やってくれました.
想像を絶する大フィーバーです.

例の尖閣諸島漁船衝突事件ですね.

まさかここまでバカな党だとは思いませんでした.
どいつもこいつも責任を取らないカスどもです.
さっさと辞めて選挙すればいいのに.
国益を損なう人ほど続けたがるものですね.


とりあえず,どう転んでも責任逃れできない状況ですが,いまだに何とか逃げ道がないかと皆必死で答弁しています.
あんまりヒドいと撃ち殺されると思います.適度なところで素直になっておいたほうがいいですよ.

あっさりとこの事件を解説しますと,
海上保安庁が中国の違反船舶を拘束し,那覇地検に引き渡して勾留.
その後,運命の9月24日,那覇地検はこの違反船舶の船長を釈放します.
これを機に中国政府は謝罪と賠償を要求してくるわけです.

なぜ中国が謝罪と賠償を要求するのかと言うと,こうすることで「尖閣諸島は中国の領土である」と主張できる材料になるからです.
今回の件,日本にとってはとんでもない大ダメージなのです.


「那覇地検が判断して中国人船長を釈放した」というのが本当であれば,これは検察による国家レベルの大暴走であり,法に抵触する大事件です.
が,普通に考えて検察がそんな大犯罪を組織的に行なうことは考えられません.
奇跡的な確率で集団的によっぽどラリっていたか,検察はみんなシャブを射っていて丁度それが切れてきて異常な心理状態だったかのどちらかです.

であれば,可能性はもう一つ.
「官邸(民主党)が指示を出した」というものです.
一連の事件の黒幕とされているのが官房長官・仙石氏です.
国会などで質問に応じなければならないところですけど,出席せずに逃げ回っています.
たいした議員です.政治をする気がゼロです.

たまに記者会見などでは,
「まさか中国がこんな対応をするとは思わなかった」と狂ったこと言ったり.
かと思えば,「私は関わっていない」とバレバレのウソをついたり.

もういい加減中国を信じるのをやめたほうがいいですよ.
歴史上,一度たりともプラスになったことなどないのですから.

というか,今回の件で完全に民主党は終わりました.
国を運営する力が全く無いことがわかったのですから.
もう民主党をネタにする記事もやめにします.書くだけ無駄です.

2010年9月26日日曜日

魂の一冊


本日もこの本のお世話になりました.
感謝です.

スポーツ科学をやる身としましても,ここまで役立つ本,他にお会いしたことがありません.
増原光彦 著『運動生理学読本』
スポーツ科学の魂がこもった一冊です.

特にトレーナーとか運動指導者にオススメ.
“肌身離さず持つハンドブック” という情熱系の本ではなく,そっと本棚の一番見えやすく取りやすいところに置いておくタイプの本です.

体育・スポーツ関係の人っていうのは,たいてい「何でも屋」にさせられます.
あれやれ・これやれと様々なことを持ちかけられるのですが,なんでもかんでもカバーできるわけでもなく.
ということで参考書籍にあたるわけですけども.

たいていの書籍の誕生する理由がそうであるように,スポーツ系のテキストにおいても著者の主張やオリジナリティ,新しい知見を前面に押し出すあまり,知りたい情報がなかなか出てこないというのがよくあるパターン.
「そんなことが知りたいんじゃなくて,...」とイライラすることもしばしば.

そんな時には,そっと『運動生理学読本』を開きましょう.
スーッと心が穏やかになっていきます.
基本中の基本が丁寧にしっかりと書かれており,まるで著者の性格が出ているかのようです.
こういう「基本」をちゃんと書いている本,以外と無いのです.

運動生理学読本なんて,洒落た謙遜もいいじゃないですか.
「テキスト(教科書)」と銘打たないないところも著者の謙虚な性格が出ています.
でも,これだけゾロゾロ目的不明なスポーツ系テキストが氾濫するなか,この一冊こそ最高のテキストだとも思えます.

というか,スポーツ生理学のテキスト,この一冊以外に知りません.
その昔,猪飼道夫 著『運動生理学入門』というのがありますが,それくらいでしょうか.

自らの研究分野を飾り立てて押し出すわけでなく,自らの専門分野だけに絞ってマニアックに語るわけでなく,全ての分野を分け隔てなくカバーできてこそ真のテキストです.

このテキスト,自分の学生達にも買わせるつもりです.
なにも,全部読んで全部覚えろというのではありません.
テキストっていうのは,とりあえず目を通して何処に何が書いているのかを頭のすみっこに置いておくだけでいいのです.
なにかの拍子に「たしかこれについてはあの本に書いてあったような…」と思い出せればいいのですから.

いろいろと助けられること間違いない一冊.
この本を見るだけで,著者の仙人のような笑顔が見えてくる気がします.

2010年9月24日金曜日

聖剣伝説


今回は聖剣伝説というのを取り上げます.
同名のTVゲームがありますが,それではありません.

前回はF.E.A.R. 著『ドラゴン』を取り上げましたが,このF.E.A.R.というのはFar East Amusement Researchの略で,こういったファンタジー系の書籍をシリーズで販売している会社です.
今回はそのF.E.A.R.が企画する書籍の中の『聖剣伝説』というのを紹介します.

世界のファンタジー物語・伝説の中に出てくる剣をまとめている本です.
「内容に間違いが多い」というのはAmazonレビューでも取り上げられていますが,大雑把に理解する上では便利な本です.

たくさんの伝説の剣の中でも,特に知っておいて損はない(得もない...)ベスト3を私の独断と偏見で紹介しましょう.
でもまぁ,なんかの話のネタにはなるでしょうし,なんかの拍子に出てきた名称の由来がこの剣だった,という蘊蓄(うんちく)を披露できるかもしれません.


第1位:エクスカリバー
聖剣と言えばこの剣です.世界中で最も有名な聖剣と言えるでしょう.
アーサー王伝説に登場する王者の剣.アーサー王が所有する剣として物語の中核を占めます.
アーサー王がエクスカリバーを持つに至った経緯も非常に有名で,2パターンあります.
一つは “岩に刺さった剣(エクスカリバー)” を引き抜いた,というもの.真の王者のみが引き抜くことが出来るという象徴的な経緯です.
もう一つは,“泉の妖精から受け取った” というもの.これも “聖なる者から授かる” という神秘的で象徴的な経緯としてステレオタイプなものです.
このエクスカリバー,切れ味も凄まじく,甲冑をまとった兵士をバッサリと切り捨てることができる威力で,いかなる鎧・盾をも切り裂き,刃こぼれ一つ起こしません.
まさに聖剣にふさわしい逸品です.

第2位:デュランダル
中世ヨーロッパの叙事詩「ローランの歌」に出てくる,騎士ローランが所有する聖剣です.
ローランがデュランダルを所有するに至る経緯は,まず天使がローランにデュランダルを「シャルルマーニュ大帝に渡すように」ということで授けます.その剣を気に入ったシャルルマーニュは有能な騎士ローランに渡してさらなる活躍を命じるというものです.
切れ味もかなりのもので,ローランが戦死する間際,デュランダルが敵の手に渡らぬようにと岩に叩き付けて壊そうとしたのですが,逆にその岩を真っ二つにしたことで有名です.
そう言えば,2002年〜2005年までGⅠレースで活躍した競走馬にデュランダルというのがいます.短距離・追い込みが得意な切れ味抜群の走りで人気を博しました.

第3位:天叢雲剣
「あめのむらくものつるぎ」と読みます.
草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれる,日本・天皇の三種の神器の一つです.現在は愛知県・熱田神宮にあります.
ちなみに,三種の神器のあと2つは「八咫鏡(やたのかがみ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」です.
須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した際に,その尻尾から出てきた剣として有名です.
須佐之男命がオロチの尻尾を切ろうとした際に,持っていた十拳剣(とつかのつるぎ)は天叢雲剣に当たって欠けてしまいます.
こうしたエピソードは,鉄器文明を持った出雲国(現在の島根県出雲地方)と青銅器文明であるヤマト王権との戦争において,出雲国を征し鉄器を手に入れたヤマト王権の遠征を物語化したものではないかという説があります(これについては以前の記事を参考に).

番外編:ライトセーバー
『聖剣伝説Ⅱ』ではライトセーバーについても紹介されています.スター・ウォーズに出てくるジェダイの騎士が使用する聖剣(?)です.
ライトセーバーの刃の色ですが,これは柄の部分に内蔵されているクリスタルの色なんだそうです.色によって刃の強さが変わるわけではありません.
ジェダイの騎士は,このライトセーバーを作成することも修行の一つだそうです.えらくエンジニアリングな修行もあるんですね.
このライトセーバーを使ったジェダイの騎士の剣術ですが,かなり具体的かつ明確な「型(フォーム)」の設定があります.
・基本スタイル:シャイ・チョー
新人のジェダイが使う型で,全ての技の基本だそうです.
・対ライトセーバー用:マカーシ
対ライトセーバー,つまり対ジェダイ用の型です.「ダース○○」と呼ばれる悪役が使う型だそうです.
・防御重視スタイル:ソーレス
あのオビワン・ケノービが有名な使い手.相手の攻撃を受け流す生存率の高い型です.
・攻撃重視スタイル:シエン
ダース・ベイダー(アナキン)が有名な使い手.SW ep3において,オビワンとアナキンの戦闘が長引いたのは,両者の型が拮抗したからだそうです.
・アクロバティックスタイル:アタール
ヨーダが有名な使い手.ピョンピョン飛び回って攻撃する型で,ヒットアンドアウェイと言えなくもありませんが,捨て身の特攻ともとれる難度の高い型です.
・バランススタイル:ニマーン
欠点を少なくしたバランス重視ですが,長所もないので最弱の噂もある型です.事実,この型を採用したジェダイは死滅しています.
・究極スタイル:ジュヨー
力を追求するため,暗黒面に陥る可能性が高い危険な型です.使いこなせるジェダイは極わずかで,メイス・ウィンドゥが有名な使い手です.
・ライトセーバー最奥義:ヴァーパッド
宇宙の歴史上,最強の騎士であるメイス・ウィンドゥが手に入れた型です.ジュヨーをさらに発展させて絶対無敵の境地に入りました.が,結局メイス・ウィンドゥは不意をつかれてあっけなく死んじゃいます.

ライトセーバーの剣戟も,適当にチャンバラしているわけではなかったのですね.
神は細部に宿るとか.
緻密な設定が質の高い作品を構成しているのです.
  

2010年9月22日水曜日

趣を変えて


趣を変えて,ということでタイピング・変換したら趣(おもむき)という漢字がこんなんなんだということを初めて知りました.
以前も漢字にかんする記事を書きましたが,漢字を覚えることは一筋縄ではいきません.
やはり,語彙力をつけることが先です.
漢字は覚える必要はありません.

さて,今回は趣を変えるということで,「ドラゴン」について取り上げようと思います.
そろそろ民主党の悪口を再開しようとも考えたのですが,もう少し放置します.
取り上げるほどの価値もありませんしね.さっさと誰かが民主党本部に火炎瓶か銃弾による怒りをぶつける時期が来ていると思います.


で,
なんでドラゴンなんだ,ということですけど,特に意味があるわけではありません.
たまたま本棚にF.E.A.R 著『ドラゴン』という本があったので取り上げてみました.
無理矢理こじつけて意味をつくるとすれば,今年の大河ドラマが「龍馬伝」ということで,その「竜」を取り上げるということで.
まぁ,そのうち「馬」についても取り上げますね.


ここまで有名な幻獣も珍しいほどに知名度抜群のドラゴンですが,その存在を本気(マジ)で調べたこともなかったので,これをいい機会に,と手に取った書籍だったと記憶しています.
今回,もう一度読み返してみました.

先ほど私は「ドラゴン」と「竜」を同一視しましたが,実際には似て非なる存在です.
ドラゴンは西洋,竜は東洋の文化から生まれたものであり,その意味するものも違います.

ドラゴンは西洋文化において絶対悪,畏怖,立ちはだかる脅威としての存在であり,これを退治,または支配するといった趣旨の文学や伝説が多いのです.おそらく,人間の前に立ちはだかり,克服し難い「自然」の驚異を象徴した幻獣なのだと考えられています.

一方の「竜」は偉大な力を持つ神聖な霊獣としての存在であり,これによって文明の発展や生活の豊かさが左右されるものとして描かれることが多いのです.雄大で逆らうことの出来ない「自然」を象徴した神秘的な霊獣なのだと考えられています.

ここから言えることは,ドラゴン(竜)という幻獣を通して西洋と東洋における「自然」への接し方の違いをみることができるのです.
西洋における「自然」は克服・支配すべきもの,東洋においては共存・従属すべきもの,という哲学が垣間みれます.
こうした東西世界の自然への観点が,ドラゴン(竜)という類似した容姿による幻獣・霊獣を通して考察できることは興味深いですね.

もう少し付け加えると,
西洋において自然を克服し,解明しようとする姿勢が「自然科学」すなわち「科学 Science」を生んだという経緯があります.
「科学」は現代における “ドラゴン退治” であり,科学者は現代における “ドラゴンスレイヤー” とも呼べるのかもしれません.


ところで,ドラゴンを取り上げるからには無邪気な男の子の感覚で気になるのは「最強のドラゴンは何か!?」というところです.
いろいろ読んでみて,あえて私の独断と偏見によりランキング化するとすれば以下のようになります.

第1位:ヒュドラ
まさに最凶・最悪のドラゴンです.
容姿はヤマタノオロチのように無数の頭を持ち,一説には百以上の頭を持っているとされています.
巨大な体躯,凶暴かつ高い戦闘力を有します.その血液も触れるだけで神々をも死に至らしめる猛毒です.
英雄ヘラクレスが最も手こずった敵として神話にも登場します.
ヒュドラの存在自体がとにかく最強の悪としての存在なんですから,文句のつけようがありません.

第2位:アジ・ダハーカ
魔力は最強のドラゴン.
千の呪術が使えるとされ,ゾロアスター教における暗黒の力の結晶として存在しています.
容姿は3つの頭を持つ巨大なドラゴンです.
この世に存在するもの全てを破壊するために生まれたという,迷惑極まりないヤツです.

第3位:レヴィアタン(リヴァイアサン)
体格および支配力は最大のドラゴン.
旧約聖書に出てくるバカでかいドラゴンで,人間世界や自然そのものを支配している存在です.このドラゴンの思いつき一つで世界がぶっ壊れるんですから,たまったもんじゃありません.
こうしたレヴィアタンの存在は,ホップズ 著『リヴァイアサン』の中で,「万人による万人の闘争である人間社会」をコントロールする “国家” の比喩として登場します.
誰も逆らうことが出来ないんですから,黙ってついて行くしかないヤクザの組長みたいなドラゴンです.


まぁ,こうして調べ直してみてみますと,ドラゴンも多種多様で世界中に伝説があるんだなということがわかります.
世界は広しと言えど,各地域の人々は同じような幻獣を創造して自然というものを捉えていたのですね.
     

2010年9月18日土曜日

出張三昧

今回もまた東京方面に出張していました.
今週は二度,東京に足を運んでいます.

今回は出張と言っても学会なので,自分が楽しむことがメインです.
この学会では自身の発表もありませんでしたので,気楽なもんです.
できれば私も研究発表したかったのですけど,なにぶん,この学会に行けるかどうか自体が微妙な状況だったので見送ることにしておいたのです.


昨年までとは学会に参加する目線が変わりました.
完全に仕事に役立つ情報探しの場です.

昨年まではと言うと,どちらかと言えば勉強のためだったり研究の視点で参加していたのですけど.
今回は研究以外の学内事業のアイデア探しだったり,授業のネタ探しだったりです.
ツール探しというんでしょうか.
結構,為になった学会でした.目線が変わるだけでも得る物が変わります.

今まではスルーしていた企業の製品ブースも,買わないとはわかっていても話を聴いてみて,今後の活動に生かせるアイデアが無いか考えてみたり.

これまでだったらスルーしていた研究発表も,やっぱりここでもアイデア探しとしての視点で演者に話しかけたりしています.
例えば「○○を対象にした運動指導の実践事例」なんて発表は何かを明らかにした研究じゃないから,どっちかっていうと報告めいていて今までなら興味が薄かったんですが,「実際にやってみた」っていうモノにはそれなりの経験知が入っているものなのですよ.

聴く側の焦点が少し変わるだけで,とても有益な示唆を含む内容に変わります.
多分,発表している側も「何かを明らかにする」という視点を期待している聴衆に合わせた発表内容にしているので,せっかくの研究(あえて言うなら事例発表)の旨味が損なわれています.調理の仕方が一辺倒なんですね.
バーベキューだからってんで,イチゴやメロンも鉄板焼きにしているようなもんです.
肉・野菜とフルーツでは,同じバーベキュー(学会)でも食べ方を変える必要があります.

「この研究,意味あんのか?」っていうものであっても,視点を変えた質問をすれば得る物はあります.
今までで比較的収穫の多かった質問は「なぜこの研究をしようと思ったのか?」というところを突き詰めて,角度を変えて質問してみることです.
研究者のそのテーマに対する考え方(哲学?)が聴けるから,自分自身が事象を捉える際の引き出しを増やせます.

オーラル発表では聴けないことも,ポスター発表でなら細部を詳細に聴くことが出来ます.
ポスター発表の良さはココですね.
私は断然,ポスター発表が好きです.


そろそろ夏休みも終わります.
冬に向けて忙しい日々が始まります.

2010年9月13日月曜日

女性の成功


内田樹 著『疲れすぎて眠れぬ夜のために』というのを,東京出張中に読んでおきました.
かなり以前に買ったのですが,あまりページを開く機会がなかったので放っていた本です.

自己啓発書のうちに入るんでしょうかね,こういうの.
内田氏の本はなかなか鋭い視点で書かれることが多く,示唆に富んだ内容ですので愛読している一人です.

また,氏は神戸女学院大学の教員でもあり,女性の大学教育ということをテーマにすることも多いので,仕事柄,私にも関係が深いのです.

今回は,この書のなかでも特に「女性の社会的成功」についての視座で,私も賛同できる箇所が多くありましたので,それを紹介したいと思います.


まずは「女性の社会進出」です.
これはフェミニズムを中心とした「男性中心主義」への反抗から始まり,男性が持っている良いものを女性も享受できるように活動してきて今日に至っています.

ここで問題なのは,“男性中心主義の社会に女性が進出することを良い事だ” とする価値観で活動してきたことです.
勇ましい表現をするなら,男性社会に女性が浸食する,ということでしょうか.
一見,「女性の社会進出」には正当性があるように思えますが,それはつまり男性中心主義である権力,金,威信は良いものである,ということを肯定することになります.

フェミニズムは男性中心主義を批判(すなわち権力,金,威信を批判)していながら,その権力,金,威信を我々にも分け与えよ,と主張することになるのです.

一方の男性としては,そんなような権力,金,威信がそんなに良いものだとは思っていませんが.
欲しいならあげるよ,って感じでしょうか.
「女性にそんなものを..」と反感を抱く男性の方が少ないと思いますよ.

というか,「私たちにも権力,金,威信をよこせ」と抗戦的にきたら誰でも敵対心を持つものです.
「職場では男性の抵抗がまだまだ..」という事象の裏は,こうしたことがあると思われます.
黙って結果を出せば誰も文句は言いませんから.


男性中心主義を批判してはいるが,その男性中心主義を自身が目指しているという矛盾を孕んで活動してきたフェミニズムに苦難が訪れます.

男性中心主義の社会に女性が男性のように進出したのですから,そこでは女性を男性のように扱うわけです.
女性も男性に負けない力があるのだ,ということを見せられなかった場合,それは女性の敗北を意味します.
こうした背景を持って進出してきた女性は「私は女性だから」といった弱音は吐けません.
過酷な精神状態であることは容易に察しがつきますよね.


そうした中で,次に「女性のサクセスモデル」が追い打ちをかけます.
長年,女性のサクセスモデルは男性中心の社会でバリバリ働くキャリアウーマンとして紹介されています.
おまけに,思慮深いパートナーと結婚していて,一流校に子どもが通い,たまの休日は海外旅行,趣味はワイン,といった具合です.

こんな人,普通じゃありません.
極々一部の人だけです.
例えば,勝間和代 氏なんかがその典型例でしょうね.

ところが,こうした極一部の人だけが達成可能なサクセスモデルを「これからの女性はこれを目指せ」的にフェミニズムは,そしてメディアは紹介してきました.

内田氏は,こうした女性の社会進出のキャンペーンは,女性を奮い立たせると同時に苦しめていると述べます.
むしろ,苦しめている割合の方が多いのではないかと.理想と現実とのギャップに.

男性は仕事にこのような無理なサクセスモデルをつくりません.
等身大の目標をたてるようにしますし,「人生これ適当」と考えている人の方が多いのです.
仕事だって,みんながガツガツ喰い合うことはないのです.大部分の男性が,自身を広大な社会を構成する歯車の一部であることを自覚し,適切に隣の歯車を回すことに日々を費やします.


そんなわけで,最近の女子大生は「就職しなくていい,主婦がいい」というのが増えているのだとか.
これは明らかにこれまでの反動です.

この不景気のなか主婦でいい,とは,これもまた贅沢な進路希望ですけど.
振れ幅が大きすぎやしませんかね.

逆説的ですが,女性も男性のように淡々と働けばいいのです.
たまたま能力と運があれば権力や金,威信を手にできるだけのこと.
狙ってとれる人は極わずかしかいないのですから.

2010年9月10日金曜日

300

記念すべき300記事目です.
今年に入ってだいぶ更新速度が落ちてきましたが,ボチボチやっていこうと思います.

ここ数日間,学会に参加していました.
大会中は前に赴任していた大学の恩師やメンバーにお世話になり,楽しくも熱い・厚い話をさせてもらいました.
この研究室のメンバーには個性的で深いメンツがドンドン集まってきています.
良い傾向です.
これこそ大学院です.

一方,現在赴任している大学からは学会や研究活動に熱心な人はいません.
行っている人も,気分転換か学内での自己アピールのために参加しているようなものです.
残念でなりません.


かくゆう私も今回の学会期間中に,例の母校・黄柳野高校に行ってきました.
久しぶりの豊橋駅.
14年前と何ら変わらない風景に懐古感が高まります.
何度も乗ったJR飯田線.
独特の起動音の電車もいまだ健在.
あと,やっぱりというか,まだというか,この電車のドアは乗客が手で開けるんですよね(長野方面に北上すると,気温により空気圧で作動するドアが働かなくなるため).これも懐かしいです.

新城駅を降りて高校までの移動手段はスクールバスかタクシーだけなのですが,バスはわずかに朝と夕方しか出ていないので,今回私はタクシーで.
思わず運転手さんにも,この地域の話をフリたくなります.

20分くらい田舎道を走って,ちょっと(かなり・・)高いタクシー代.おつりを間違えた運転手さんに感謝しながら,大急ぎで降りてその身を校舎に隠します.タクシーが残念そうに帰ったことを確認して,いよいよ懐かしの人々との再会.

当時の担任や野球部監督,体育科の先生や進路指導の先生等々,他にも今の私を形成するに重要な存在である方々とお話しできたことは感動です.
それでも,これ以外にたくさんの先生がこの高校を去っていることも確かでして,寂しい部分でもあります.

初めて会ったとき,今の私と同じ歳だった野球部の監督は,今はこの高校の教頭をやっていました!
出世しましたね.私も嬉しいです.

担任だった先生も,相変わらずの関西のノリで安心しました.
中部日本にあって,大阪・関西のボケとツッコミが味わえるのは貴重です.

あまり栄誉ではない理由でTVにも映った校長とも対談できました.
最近は,高校の経営も大変そうです.
それでも,なんとか頑張っている様子ですから,「なにか力になれることがあれば」とサポートは惜しまないつもりです.

とは言え,ちゃっかり私のところの大学の学生募集もしてきまして.
そこらへんは持ちつ持たれつ.
ただ,そちらから生徒を送り込んでもらえれば,なんかデカイ事をやらせてもらいますんで,期待して送ってきてください.

こうして大人になってから高校にくると,大人同士の会話になります.
なんだかんだで自分は生徒ではないんだな,と思う事.
そして,生徒の時とは先生方を見る目・目線が変わっていることを実感するのです.
あれだけ苦手にしていた先生と普通にしゃべっている自分.
ガキだったのですよ,やっぱり当時の私は.
これって,ステレオタイプな感想ですが,本当にそう想い,感じるのです(これが正しい「ステレオタイプ」の使い方です(笑)).


他にもいろいろ有意義な学会期間でした.
大学に閉じこもってばかりでなく,こういった機会をつくるのも大事ですね.

2010年9月6日月曜日

宵のハイテンション

あと前任校の特徴について,もう一つ.

今は世間の大学は夏休み期間中です.
大学というのは長期休暇中は物静かな雰囲気に包まれるものですが,この大学はおかまいなしに賑やかです.
今の大学に勤め始めてわかりました.

ここぞとばかりにクラブ活動が盛んに行なわれています.
普通に大学に来ている学生が多いのが不思議です.
駐車場の賑わいといったら,他の大学の追随を許しません.

それに,もっと言うなら午後9時以降でも煌煌と明かりが点いているのがこの大学の逞しさを表しています.
「さっさと帰れば良いのに」,というところなのでしょうが,こういう “昼夜問わず” という姿勢は大学としてのパワーを感じますし,実際,底力のあることの証だと思います.

先日,前任校にお邪魔した時は帰宅した時間は夜の9時半ごろでした.
この時間は,今の大学では残りたくても残れない時間です.
夜の9時をまわったら敷地を出なければなりません.

一時は,こういうスタイルもメリハリがあって良いな,と思ってもいましたが,「好きなだけ仕事する」っていう自由がないことは善し悪しです.

帰宅するために駐車場まで歩いていますと,前任校はまるで眠らない街のように深夜も活気があるのです.
少し羨しい部分もあったりで.

なんというか,
Universityとはこういうことだ!
というものを見せられている気がします.

深夜までフットサルやってる学生もいますし,遅くまで残って仕事している事務員,パソコンに向かって研究している院生,実験室にこもっている研究生etc......

教育機関としての躍動感があります.

実際,私もここで仕事する方が楽だし,はかどります.
それは一言で言えば「自由」だからです.
コピーとるのも自由.パソコン使うのも融通が利く.施設,設備の利用もなんとかなる.
在学・赴任していた時は,もっと自由にできないだろうか?と感じていましたが,外に出たらいろいろ分かります.この大学の価値がね.

これを言っているのは私だけではありません.
私の先輩や同期の人も,この大学を出てから同じことを言っています.


学生や研究生,教員,そして外部の人までもが自由に融通を利かせて活動できる場所・大学.
それが大学教育の髄のような気がしてなりません.

別にこの大学だけを取り上げて言ってるんじゃないです.
私の弟が通っている大学・大学院も同じような空気があります.
キャンパス内で犬の散歩とかジョギングしている地域の方々もいたり,学生や院生も適当に“生活”しています.昨年の私のように.

「そこを覗けば,いつも」というニュアンスでしょうか?
トレーニング室には,いつもあの学生がいる.
グラウンドでは適当にフットサルしている学生がいる.
あの実験室には長(おさ)がいる.
この人に頼めばなんとかなる,ていう職員がいる.
その大学の名物があることが,“その大学としての存在” を楽しくさせるんではないかな,と.


現在赴任している大学で同じことを直ぐにやることはできませんが,一つの目標ではあるな,と考えさせられました.
思い起こせば,そういう存在が今勤めている大学には無い気がします.

できることなら,学生,院生,研究生だけでなく,地域の方々や高校生なんかが自由に使える施設としての「大学」を目指すことが,日本ならではの「大学」を実現できるポイントなのかもしれません.

なんかね,今の職場である大学は中学・高校の延長のような気がしてならないんですよ.
閉鎖的というか,会社的というか.

大学ならではの教育活動,教育施設をつくること.
難しいですけど楽しみな部分です.

2010年9月4日土曜日

高速の高速

今日も朝から前任校にお邪魔していろいろと作業してきました.
恩師にもお会いできたのでよかったです.
ずっと手術・入院をしており,体の加減はどうなのか心配だったのですが,そんなそぶりを見せない元気そうな姿がなによりです.

先ほど自宅に帰ってきましたが,前任校〜自宅間の最速記録を更新しました.
「1時間ジャスト」です.
かなりぶっ飛ばしましたが,無理したわけではありませんし,信号や前を行く車の状況次第でこれくらいの時間で行き来できるようです.

やっぱり,引っ越さなくてもよかったのかもしれません.
今の職場,前の自宅からでも十分通えます.
てか,帰宅時間に至っては以前の方が遅かったはずですから.


さて今日行なった作業ですが,学会発表用のポスター作りです.
共同研究の人たちのポスターや発表スライド(ppt)も見たりしながら,あーだこーだと打ち合わせました.
授業準備よりもこっちの方が楽しいです,が,そんなこと今の職場では言えません.

私の発表ポスターではありませんけど,私が作っているものがあります.
そんな中,今日は「科学的方法」としてはやってはいけないことをやってきました.
科学研究発表としては大問題になるようなことですけど,サラッとやってのけるところが我らが研究室です.
まぁ,でもそれも私なりの科学の楽しみの一つですから.
倫理観にギリギリ触れない程度にやっておきます.
どんな事したか詳しくは,前任校のテニス部コーチ,または研究員に聞いてみてください.
「Sらの推定式」を使わせていただきました.


いよいよ学会が始まるのですけど,私はその学会期間中に行っておきたい場所があります.
母校の高校です.
はい,例の喫煙室問題を起こして世間を騒然とさせた高校です.

もう4年近く訪問していません.
学生募集も兼ねて行ってこようと計画しています.
今の私に多大な影響を与えた高校ですから,お礼と激励をさせていただくべく還ってみようと思うのです.

今から楽しみにしています.

2010年9月3日金曜日

巡り巡って

昨日・今日と,学生がお世話になっている学外実習先をまわってきました.
専門外の分野の実習ですが,そこらへんは体裁がなんとかなっていればOKな部分ですので,適当に話を合わせて..,というか実習先の担当者とおしゃべりして帰ってきているようなもんなのです.

学生としても,実習巡回の先生に期待する何かがあるわけでなし.
十中八九,元気に実習しているかどうかを確認するためのものです.

今日は一日中あっちこっち実習先を飛び回りましたが,昨日に関してはその他のイベントがメインであったようなもんです.
以前も被験者をした実験に関連した実験に,再度,被験者として呼ばれましたので,その研究室に行ってきました.
私の同級生の実験です.別の大学の研究室でやってるんですけど,前回はちょうど一年前だったんですね.

今回は血管にカテーテルを入れて,運動中に血液を常時採取するような実験だったのですが,案の定,私の血管はくせ者でして.
なかなかカテーテル挿入担当の人を苦しませておりました.

んで結局,全部で7カ所刺しましたが,うまいこと血液が出てこなくて実験は途中で打ち切り.
刺して直ぐは素直に血が出てきてくれるんですけど,その後,すぐに出てこなくなってしまうんですね.
カテーテル入れる意味がないんですよ.

この手の実験の被験者に私は向いていないようです.
ということで,この実験の被験者については前任校の後輩達に後を託したいと思います.

こういう実験は被験者集めが大変です.
拘束時間が長いし,肉体的,精神的苦痛を伴いますからね.やりたがる人は少ないです.
その苦労は同じ研究者として解っているつもりですので,出来る限り参加してあげたいのですけど.

そんでも,研究活動に携わっている者はお金を払ってでも体験してみる価値があります.
ぜひとも参加してもらいたいものです.
生理医学系の研究を身をもって体験できるのですから.

そりゃ大変ではありますけど,こういう経験は巡り巡って自分の糧になります.

そんなわけで,ということでもないのですが,昨日は前任校にまた行ってきていました.
いろいろな偶然と気分の移り変わりが重なっての帰還.
去年までお世話になっていた先生とも半年ぶりに話せましたし,ハゲてる人にも会えました.
しっかりと容姿を確認して,記憶に深く刻みました.
が,やっぱり増えている気がします,毛.
時々会うからこそ分かることもあるもんです.

この大学に来たら,いろいろな人に会えます.
そういう場所があるのは嬉しいことです.

実は明日も行くんです.
学会が間近に迫っているので,ここでやっておきたいことが次々出てきます.

特に計画はしていませんが,また行ってから考えます.