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追記:財務次官セクハラ問題を論じる
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前回記事の
■財務次官セクハラ問題を論じる
の追記です.
セクハラ疑惑が浮上した財務次官の更迭が決まってから2日が経ちましたが,予想以上に「これはハニートラップだ」との声が大きいので,この点について追記しておきます.
前回記事でもお話ししたように,これがもし「ハニートラップ」だったとしたら,財務次官としてはセクハラ以上の大問題でしょう.
なんせ,一国の財務次官がハニートラップにかかってるんだから.
彼はそこらへんの企業の社員や経営者ではありません.日本の財務次官なのですよ.そんな立場にある人が,記者と称する女性に鼻の下を伸ばして猥褻な言葉を交わすなんて情けないにもほどがあります.
マジで,「セクハラ」で訴えられただけで良かったと思います.
もし財務省の機密事項をすっぱ抜かれたら目も当てられないし,もしこの女性記者が外国勢力のスパイとして仕掛けたものだったら,責任問題などと言ってる場合じゃない.
そんな事態の話を,「これはハニートラップだ」などと,まるで財務次官や財務省を擁護するかの如き見解が流布されている日本.
今回のセクハラ問題は,この国に「危機管理能力が全く無い」ということを,全世界に知らしめた事件だと私は認識しているんですけど,ネトウヨほどそういう自覚が無いのかもしれません.
これが本当の「お花畑」ですね.
記者はスクープや物事の裏事情を求めて取材するのが仕事です.そのためには可能な限りの手法を使うでしょう.それが問題視されることだってあります.
それはそれで話を別にして批判されなければいけませんが,今回の事件の論点ではありません.
今回の女性記者にしたって,彼女なりに福田財務次官も同意する手法でニュースのネタを引き出そうと取材したに過ぎません.
それに対し,「女を武器にした」とか「本人にもその気があったのでは?」などというのは筋違いです.現時点で確かめようがないし,きっと永遠に確かめられない.
この福田財務次官に妻子があるのか知りませんけど,仮に結婚していなかったとしても,記者と会話するのであれば,相手の女性に「その気」があると期待していても慎重にならないといけません.
だって彼は財務次官なんだから.
一国の行政機関のトップとしての常識と覚悟が求められる立場なのですから,取材に来たと称する女性とイチャついてる事自体がまず問題です.
イチャつくにしても相手をちゃんと見極めろよってこと.
それともなんですか.セクシーな女性記者による色仕掛けがあれば,男性官僚は引っかかっても仕方ないともで言うのでしょうか.
冗談じゃない.一国の財務次官が,記者の色仕掛けに引っかかって「言葉遊び」なんかして良い訳ないでしょう.
例えば私が,セクシーな女子学生に言い寄られて,彼女といい関係になって猥褻な言葉を交わしていたとします.その後,彼女が私からセクハラを受けたと訴えられた時,皆さんは私を擁護してくれますか? しないですよね.
十中八九,「そもそも,教員が学生とそんな関係になってはいけない」とか,「プライベートを管理できていないバカ教員」などと言うはずです.
えぇ,その通りですよ.今回の事件と一緒.
これに対し,「どうせ女子学生は単位が欲しくて近づいただけで,この教員はその犠牲者だ」などと擁護してくれたとしても,全然「セクハラ」の擁護にはなりませんし,一般通念上の大学教員としての振る舞いとしては不適切.その責任は免れないのが昨今の風潮です.
これが次官クラスの官僚なら,尚の事.
繰り返しますが,今回はこの女性記者に日本国や財務省を貶める悪意が無い人だったから良かったものを,もし意図的に日本を攻撃するつもりで近づいている人だったら,「セクハラ」では済まないんですよ.
少なくとも,先日まで勤めていた日本の財務次官には,ハニートラップが有効なチョロい奴が任命されていたことが明らかになったわけです.
より深刻な事件や失態を起こす前に,早めに更迭になって良かったですね.って私は思います.いや,ほんとマジで.
「これはハニートラップだ」と声を上げている人は,そのことを踏まえた上で言っています?
もしそうであれば,今回の事件は財務省および任命した政府にそれなりの責任をとってもらわないと済まない話ですが,彼らからのそんな声は小さいのが現状です.
いや,むしろ政府や財務省としては,ここまできたら今回の事件を「セクハラ」で終わらせたいのが本音ではないでしょうか.
「セクハラじゃない」と争えば争うほど,「じゃあ,どうしてこういう事態になったのか?」という点がクローズアップされるわけですから.
そして,「ハニートラップだ」などと言われれば言われるほど,自分たちの無能さを晒すことになります.だって,次官クラスがハニートラップにかかって政府がのほほんとしてるわけにはいかないでしょう.
私が本件の火消し参謀だったら「セクハラ」で押し通しますね.
「今回の事件はセクハラだ.財務次官の性格から惹起された,個人的なミスだ.まさかこの次官がそんなに脇が甘いとは思わなかった」ということにした方が賢いと思いますよ.
そうじゃないと,もっと大きな構造的問題に踏み込まれる可能性がありますから.
そっちは今のうちに裏から手を回して,隠しておきたいはずです.
ひとまず,基本的なところとして記者との付き合い方について通達を出すでしょうね.
記者との飲食や会話内容について,あれこれ制限がかかるはずです.
逆に,そうしないともっと深刻なトラブルが発生するはずなので,今後,ちょっと楽しみにしておきましょう.
もっと言えば,多分,安倍政権はそこらへんの危機管理能力が無いので,本件に関連した事件が発覚する可能性は高いと思います.
「政治と記者」について,アメリカの事例が映画になっています.
「セクハラ」とは違って,シリアスな話題です.こちらもどうぞ.
■体育学的映画論「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」
■財務次官セクハラ問題を論じる
の追記です.
セクハラ疑惑が浮上した財務次官の更迭が決まってから2日が経ちましたが,予想以上に「これはハニートラップだ」との声が大きいので,この点について追記しておきます.
前回記事でもお話ししたように,これがもし「ハニートラップ」だったとしたら,財務次官としてはセクハラ以上の大問題でしょう.
なんせ,一国の財務次官がハニートラップにかかってるんだから.
彼はそこらへんの企業の社員や経営者ではありません.日本の財務次官なのですよ.そんな立場にある人が,記者と称する女性に鼻の下を伸ばして猥褻な言葉を交わすなんて情けないにもほどがあります.
マジで,「セクハラ」で訴えられただけで良かったと思います.
もし財務省の機密事項をすっぱ抜かれたら目も当てられないし,もしこの女性記者が外国勢力のスパイとして仕掛けたものだったら,責任問題などと言ってる場合じゃない.
そんな事態の話を,「これはハニートラップだ」などと,まるで財務次官や財務省を擁護するかの如き見解が流布されている日本.
今回のセクハラ問題は,この国に「危機管理能力が全く無い」ということを,全世界に知らしめた事件だと私は認識しているんですけど,ネトウヨほどそういう自覚が無いのかもしれません.
これが本当の「お花畑」ですね.
記者はスクープや物事の裏事情を求めて取材するのが仕事です.そのためには可能な限りの手法を使うでしょう.それが問題視されることだってあります.
それはそれで話を別にして批判されなければいけませんが,今回の事件の論点ではありません.
今回の女性記者にしたって,彼女なりに福田財務次官も同意する手法でニュースのネタを引き出そうと取材したに過ぎません.
それに対し,「女を武器にした」とか「本人にもその気があったのでは?」などというのは筋違いです.現時点で確かめようがないし,きっと永遠に確かめられない.
この福田財務次官に妻子があるのか知りませんけど,仮に結婚していなかったとしても,記者と会話するのであれば,相手の女性に「その気」があると期待していても慎重にならないといけません.
だって彼は財務次官なんだから.
一国の行政機関のトップとしての常識と覚悟が求められる立場なのですから,取材に来たと称する女性とイチャついてる事自体がまず問題です.
イチャつくにしても相手をちゃんと見極めろよってこと.
それともなんですか.セクシーな女性記者による色仕掛けがあれば,男性官僚は引っかかっても仕方ないともで言うのでしょうか.
冗談じゃない.一国の財務次官が,記者の色仕掛けに引っかかって「言葉遊び」なんかして良い訳ないでしょう.
例えば私が,セクシーな女子学生に言い寄られて,彼女といい関係になって猥褻な言葉を交わしていたとします.その後,彼女が私からセクハラを受けたと訴えられた時,皆さんは私を擁護してくれますか? しないですよね.
十中八九,「そもそも,教員が学生とそんな関係になってはいけない」とか,「プライベートを管理できていないバカ教員」などと言うはずです.
えぇ,その通りですよ.今回の事件と一緒.
これに対し,「どうせ女子学生は単位が欲しくて近づいただけで,この教員はその犠牲者だ」などと擁護してくれたとしても,全然「セクハラ」の擁護にはなりませんし,一般通念上の大学教員としての振る舞いとしては不適切.その責任は免れないのが昨今の風潮です.
これが次官クラスの官僚なら,尚の事.
繰り返しますが,今回はこの女性記者に日本国や財務省を貶める悪意が無い人だったから良かったものを,もし意図的に日本を攻撃するつもりで近づいている人だったら,「セクハラ」では済まないんですよ.
少なくとも,先日まで勤めていた日本の財務次官には,ハニートラップが有効なチョロい奴が任命されていたことが明らかになったわけです.
より深刻な事件や失態を起こす前に,早めに更迭になって良かったですね.って私は思います.いや,ほんとマジで.
「これはハニートラップだ」と声を上げている人は,そのことを踏まえた上で言っています?
もしそうであれば,今回の事件は財務省および任命した政府にそれなりの責任をとってもらわないと済まない話ですが,彼らからのそんな声は小さいのが現状です.
いや,むしろ政府や財務省としては,ここまできたら今回の事件を「セクハラ」で終わらせたいのが本音ではないでしょうか.
「セクハラじゃない」と争えば争うほど,「じゃあ,どうしてこういう事態になったのか?」という点がクローズアップされるわけですから.
そして,「ハニートラップだ」などと言われれば言われるほど,自分たちの無能さを晒すことになります.だって,次官クラスがハニートラップにかかって政府がのほほんとしてるわけにはいかないでしょう.
私が本件の火消し参謀だったら「セクハラ」で押し通しますね.
「今回の事件はセクハラだ.財務次官の性格から惹起された,個人的なミスだ.まさかこの次官がそんなに脇が甘いとは思わなかった」ということにした方が賢いと思いますよ.
そうじゃないと,もっと大きな構造的問題に踏み込まれる可能性がありますから.
そっちは今のうちに裏から手を回して,隠しておきたいはずです.
ひとまず,基本的なところとして記者との付き合い方について通達を出すでしょうね.
記者との飲食や会話内容について,あれこれ制限がかかるはずです.
逆に,そうしないともっと深刻なトラブルが発生するはずなので,今後,ちょっと楽しみにしておきましょう.
もっと言えば,多分,安倍政権はそこらへんの危機管理能力が無いので,本件に関連した事件が発覚する可能性は高いと思います.
「政治と記者」について,アメリカの事例が映画になっています.
「セクハラ」とは違って,シリアスな話題です.こちらもどうぞ.
■体育学的映画論「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」
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