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大学教員になる方法2
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「2」ということで,前回の続きです.
なかなか 「大学教員に至るまでの道」 がブログとかで話されることは少ないですから,ひとつのネタとして聞いてください.
大学教員を目指している人は参考にしてみてください.
今回はもう少し,“採用” に至るまでの “採る側” の身の内をお話ししましょう.
※ただし,これらは全ての大学にあてはまるわけでも,金科玉条の法則でもありませんので,あしからず.
前回お話ししたことをおさらいしながら,詳しく説明したいと思います.
採る側のニーズに合致すること.
これは我々の間では「タイミングが重要」などと表現されることです.
大学教員というのは採用人数がしっかり決まっています.
思いつきで2人も3人も採れるわけではないので,停年の教員がいてポストが空いたり,新しく学科ができるなどして出来たポストだったりに採用することになります.
もうその時点で大学側は「こういう人を採りたい」というイメージが出来ている場合が多いのです.
任せる業務や欲しい能力,性格や年齢といったことまでも打ち合わせ済みです.
それにいかに合致するか,が全てです.
大学教員はそれぞれ専門性があり,さらにその専門は細分化されています(専門バカとも揶揄されます).
そのポストで求められる専門性と自分の専門が合致しなければ,どんなに業績があろうと能力が高かろうと採用されることはありません.
これは学校と一緒で,理科の先生を採ろうとしているところに,国語の先生が応募しても無駄ということと一緒です.
出てくる求人や公募が,いかに自分の専門と合致しているか? で採用の可否が決します.
たまたま自分の専門と得意分野が合致したポストが出てくれば,労せずとも採用ということになります.
私も以前,業績とか教育歴がほとんどないのに書類審査を通ったことがあります.
え?こんな私でいいの?と逆に心配になりましたが,タイミングというのはそういうものです.
その大学側も人事で話し合ったかなにかで,
「え?こんな若僧でいいの?」
ということになったと推察され,結局もゴモゴモお詫びを言ってきて流れました.
後日談としては,その大学のその人事は無しになったようです(適切な人材が来なかったら無しということもありうる).
このあたりは大学教員を目指している人なら周知のことですし,一般にも理解されやすいでしょう.
しかし,採る側のニーズが決まっているなかで,それとは自分が少しハズレていたとしても,大ハズレでなければ逆転採用の可能性があります.
それこそが「適切な自己アピール」です.
いかんせん大学教員を目指してる人というのは学術的な研究生活をしてきている人が多いので,これまでの自分の研究業績とか職歴の輝かしさをアピールしがちです.
でも,前回も話しましたが,それは大学にとっては価値が小さいというのが本音です.
ようは,その研究だったり職歴がどのように大学のためになるのか,が大事で.
さらに言うなら,
大学側がイメージしている「こういう人を採りたい」に,いかにハマるか,なのです.
なので企業研究ならぬ大学研究が大事だったりします.
大学が求めている教員像とは?これからの大学の方針は?
といった内部情報を知ることができたら半分採用されたようなものです.
だからこそ,その大学に知り合いや先輩,友人がいる人は強いのです.
さながらOB訪問みたいなものです.おおいに活用すべきです.
具体的には,教育歴(具体的な内容),教育スタイル,人脈,性格(例えば改革派or保守派,派手or寡黙など)といったことや,その大学が進めようとしているプロジェクトに必要な能力とかを調べときます.
それに沿うように履歴書,業績書,自己アピール書類を作成すればOK.
余計なことは書かずに,求められる能力を推せれば,
「あれ?この人は専門がちょっと外れてるけどウチで活躍してくれそうだね」
ということになります.
あとで聞いたのですが,実は私がそうやって決まったのだそうです.
求人の専門とはちょっとだけハズレているけど,それを補完する部分をアピールできれば採用されます.
大学の仕事は教育と研究だけじゃないので,それ以外の能力が採用を決します.
小さい大学ほどそうだと思いますよ.
なかなか 「大学教員に至るまでの道」 がブログとかで話されることは少ないですから,ひとつのネタとして聞いてください.
大学教員を目指している人は参考にしてみてください.
今回はもう少し,“採用” に至るまでの “採る側” の身の内をお話ししましょう.
※ただし,これらは全ての大学にあてはまるわけでも,金科玉条の法則でもありませんので,あしからず.
前回お話ししたことをおさらいしながら,詳しく説明したいと思います.
採る側のニーズに合致すること.
これは我々の間では「タイミングが重要」などと表現されることです.
大学教員というのは採用人数がしっかり決まっています.
思いつきで2人も3人も採れるわけではないので,停年の教員がいてポストが空いたり,新しく学科ができるなどして出来たポストだったりに採用することになります.
もうその時点で大学側は「こういう人を採りたい」というイメージが出来ている場合が多いのです.
任せる業務や欲しい能力,性格や年齢といったことまでも打ち合わせ済みです.
それにいかに合致するか,が全てです.
大学教員はそれぞれ専門性があり,さらにその専門は細分化されています(専門バカとも揶揄されます).
そのポストで求められる専門性と自分の専門が合致しなければ,どんなに業績があろうと能力が高かろうと採用されることはありません.
これは学校と一緒で,理科の先生を採ろうとしているところに,国語の先生が応募しても無駄ということと一緒です.
出てくる求人や公募が,いかに自分の専門と合致しているか? で採用の可否が決します.
たまたま自分の専門と得意分野が合致したポストが出てくれば,労せずとも採用ということになります.
私も以前,業績とか教育歴がほとんどないのに書類審査を通ったことがあります.
え?こんな私でいいの?と逆に心配になりましたが,タイミングというのはそういうものです.
その大学側も人事で話し合ったかなにかで,
「え?こんな若僧でいいの?」
ということになったと推察され,結局もゴモゴモお詫びを言ってきて流れました.
後日談としては,その大学のその人事は無しになったようです(適切な人材が来なかったら無しということもありうる).
このあたりは大学教員を目指している人なら周知のことですし,一般にも理解されやすいでしょう.
しかし,採る側のニーズが決まっているなかで,それとは自分が少しハズレていたとしても,大ハズレでなければ逆転採用の可能性があります.
それこそが「適切な自己アピール」です.
いかんせん大学教員を目指してる人というのは学術的な研究生活をしてきている人が多いので,これまでの自分の研究業績とか職歴の輝かしさをアピールしがちです.
でも,前回も話しましたが,それは大学にとっては価値が小さいというのが本音です.
ようは,その研究だったり職歴がどのように大学のためになるのか,が大事で.
さらに言うなら,
大学側がイメージしている「こういう人を採りたい」に,いかにハマるか,なのです.
なので企業研究ならぬ大学研究が大事だったりします.
大学が求めている教員像とは?これからの大学の方針は?
といった内部情報を知ることができたら半分採用されたようなものです.
だからこそ,その大学に知り合いや先輩,友人がいる人は強いのです.
さながらOB訪問みたいなものです.おおいに活用すべきです.
具体的には,教育歴(具体的な内容),教育スタイル,人脈,性格(例えば改革派or保守派,派手or寡黙など)といったことや,その大学が進めようとしているプロジェクトに必要な能力とかを調べときます.
それに沿うように履歴書,業績書,自己アピール書類を作成すればOK.
余計なことは書かずに,求められる能力を推せれば,
「あれ?この人は専門がちょっと外れてるけどウチで活躍してくれそうだね」
ということになります.
あとで聞いたのですが,実は私がそうやって決まったのだそうです.
求人の専門とはちょっとだけハズレているけど,それを補完する部分をアピールできれば採用されます.
大学の仕事は教育と研究だけじゃないので,それ以外の能力が採用を決します.
小さい大学ほどそうだと思いますよ.
※後日,
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