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もう一回ゴジラを見てみた
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7月29日にゴジラの新作が出るらしいということで,そんな記事を書きました.
■ゴジラの新作が出るらしい
その予告編の第2弾が出たようです.
■『シン・ゴジラ』予告2(youtube)
そのラストで,今にも熱線を吐こうかとするシーンがあるのですが,
■ゴジラと巨神兵
でもご紹介した,「巨神兵東京に現わる」を彷彿とさせるものです.
やっぱり庵野秀明監督らしい作品になっている模様.期待できます.
私がよく利用している動画配信サイトのHuluでは,今月はずっと「ゴジラ」シリーズを配信しています.
せっかくなので見てみたんです.
第一作は歴史的な作品ということで特別視する部分もあって,感慨深く見てしまいます.
実際,そこを差し引いても面白い作品だと思いますよ.
敗戦直後の日本が,反核メッセージをするため「怪獣映画」という子供向け作品として扱ったのは画期的です.
一見子供向け,だけどメッセージとして強い思想と信念がある.そんな映画です.
それ以降の作品については,残念ながら見るに耐えません.
耐えて見てみましたが,つらい.
不思議ですね.どうしてこんな稚拙な怪獣映画がヒットし続けたのか.
トム・クルーズ主演の戦闘機映画「トップガン」もそう.同じような気分にさせてくれます.
ここ数日は私がリアルタイムで見た「ゴジラ」です.
それぞれ,人生2度目の閲覧.
思い出補正もかかって楽しませてもらいました.
やっぱり一番は「ゴジラ vs ビオランテ」かなぁ.これが私の「初ゴジラ」です.
当時小学1・2年生ごろだったかと思いますが,「科学は人を幸せにしない」というメッセージとか,「ゴジラの細胞と植物を融合させる」といった着想は,もの凄くインパクトがありました.
子供ながらに,こういう話は覚えているものですよ.
友達が持っていた漫画雑誌(コロコロコミックだったと思う)の巻頭企画に「ゴジラ」の特集があって,それを読んでどんな作品なんだろうかと胸を躍らせていたのを思い出します.なんせ「ゴジラ」ってのを知らないから.
それに高嶋政伸が若い.このあとから当たり役であるドラマ「HOTEL」に出るんですよね.「姉さん事件です」懐かしいです.
平成ゴジラと呼ばれるこの作品から,ゴジラの造形が「かっこ良くなった」そうです.
そのせいか,私たちの世代は昭和ゴジラを見ると「怪獣」ではなく「ぬいぐるみ」に見えてしまうんですよね.
次に出たのが「ゴジラ vs キングギドラ」.
太平洋のどこかにある「ラゴス島」で恐竜・ゴジラに助けてくれたという旧日本軍の社長さんのエピソードが脳裏に焼き付いていました.
死にゆく恐竜に向かって敬礼し,「この恩を忘れない」と言い,「ゴジラは私たちの救世主だ」という社長さんがいるのです.
この社長さんにとって,ゴジラとはどういう存在なのか.まさにそのセリフが劇中でも出てくるのですが,子供ながらにずっと気になっていたのです.
最後は自宅高層マンションで怪獣ゴジラと対峙し,視線を交わします.直後,熱線を浴びて死んでしまうのですが,今になって見てみますと,このシーンはいろいろと考えさせられますね.
ゴジラは救世主ではない.それは恐竜であっても怪獣になった今も,彼(社長さん)の救世主ではなかったのだ.ゴジラとはそういう存在ではない.・・・というのがリアルタイムで見た私なりの受け止め方だったのですが.
今回見てみますと,なんというか,ゴジラがこの社長に罰を,乃至,禊を与えるような存在に映りました.
「この恩を忘れない」と言って別れた50年前.その後,彼自身は戦後日本で何をしてきたのか.
核攻撃も可能な潜水艦を保有するほどのモンスター企業を経営し,世界を我が物にしていたのです.彼自身,そうした現状を「善い」ものだとは考えていなかったのではないか.
自分はあの島で死ぬはずだった.それをこの怪獣のおかげで生きながらえ,自分自身が怪獣のような存在になっている.そうした自分の「生」の神託は,この怪獣に預けよう,そんなところだったようにも思えるのです.
いろいろな見方ができるのも,子供向け作品の面白いところですね.
とは言え,あとのゴジラはどうでもいいです.
まずは新しいゴジラ,『シン・ゴジラ』に期待です.
■ゴジラの新作が出るらしい
その予告編の第2弾が出たようです.
■『シン・ゴジラ』予告2(youtube)
そのラストで,今にも熱線を吐こうかとするシーンがあるのですが,
■ゴジラと巨神兵
でもご紹介した,「巨神兵東京に現わる」を彷彿とさせるものです.
やっぱり庵野秀明監督らしい作品になっている模様.期待できます.
私がよく利用している動画配信サイトのHuluでは,今月はずっと「ゴジラ」シリーズを配信しています.
せっかくなので見てみたんです.
第一作は歴史的な作品ということで特別視する部分もあって,感慨深く見てしまいます.
実際,そこを差し引いても面白い作品だと思いますよ.
敗戦直後の日本が,反核メッセージをするため「怪獣映画」という子供向け作品として扱ったのは画期的です.
一見子供向け,だけどメッセージとして強い思想と信念がある.そんな映画です.
それ以降の作品については,残念ながら見るに耐えません.
耐えて見てみましたが,つらい.
不思議ですね.どうしてこんな稚拙な怪獣映画がヒットし続けたのか.
トム・クルーズ主演の戦闘機映画「トップガン」もそう.同じような気分にさせてくれます.
ここ数日は私がリアルタイムで見た「ゴジラ」です.
それぞれ,人生2度目の閲覧.
思い出補正もかかって楽しませてもらいました.
やっぱり一番は「ゴジラ vs ビオランテ」かなぁ.これが私の「初ゴジラ」です.
当時小学1・2年生ごろだったかと思いますが,「科学は人を幸せにしない」というメッセージとか,「ゴジラの細胞と植物を融合させる」といった着想は,もの凄くインパクトがありました.
子供ながらに,こういう話は覚えているものですよ.
友達が持っていた漫画雑誌(コロコロコミックだったと思う)の巻頭企画に「ゴジラ」の特集があって,それを読んでどんな作品なんだろうかと胸を躍らせていたのを思い出します.なんせ「ゴジラ」ってのを知らないから.
それに高嶋政伸が若い.このあとから当たり役であるドラマ「HOTEL」に出るんですよね.「姉さん事件です」懐かしいです.
平成ゴジラと呼ばれるこの作品から,ゴジラの造形が「かっこ良くなった」そうです.
そのせいか,私たちの世代は昭和ゴジラを見ると「怪獣」ではなく「ぬいぐるみ」に見えてしまうんですよね.
次に出たのが「ゴジラ vs キングギドラ」.
太平洋のどこかにある「ラゴス島」で恐竜・ゴジラに助けてくれたという旧日本軍の社長さんのエピソードが脳裏に焼き付いていました.
死にゆく恐竜に向かって敬礼し,「この恩を忘れない」と言い,「ゴジラは私たちの救世主だ」という社長さんがいるのです.
この社長さんにとって,ゴジラとはどういう存在なのか.まさにそのセリフが劇中でも出てくるのですが,子供ながらにずっと気になっていたのです.
最後は自宅高層マンションで怪獣ゴジラと対峙し,視線を交わします.直後,熱線を浴びて死んでしまうのですが,今になって見てみますと,このシーンはいろいろと考えさせられますね.
ゴジラは救世主ではない.それは恐竜であっても怪獣になった今も,彼(社長さん)の救世主ではなかったのだ.ゴジラとはそういう存在ではない.・・・というのがリアルタイムで見た私なりの受け止め方だったのですが.
今回見てみますと,なんというか,ゴジラがこの社長に罰を,乃至,禊を与えるような存在に映りました.
「この恩を忘れない」と言って別れた50年前.その後,彼自身は戦後日本で何をしてきたのか.
核攻撃も可能な潜水艦を保有するほどのモンスター企業を経営し,世界を我が物にしていたのです.彼自身,そうした現状を「善い」ものだとは考えていなかったのではないか.
自分はあの島で死ぬはずだった.それをこの怪獣のおかげで生きながらえ,自分自身が怪獣のような存在になっている.そうした自分の「生」の神託は,この怪獣に預けよう,そんなところだったようにも思えるのです.
いろいろな見方ができるのも,子供向け作品の面白いところですね.
とは言え,あとのゴジラはどうでもいいです.
まずは新しいゴジラ,『シン・ゴジラ』に期待です.