2010年4月19日月曜日

NHKを解約


この週末にさっそく読みました.
待望の新作,村上春樹 著『1Q84book 3』.期待を裏切らない出来でしたよ.

結末も “期待通り” って言うとおこがましいですが,アレで良かったんじゃないでしょうか.
結末と言っても,本当にこれで終わりかどうかは不明です.
まだ続くんではないか,という噂もありますが,私はこれでも満足です.続きがあるならそれはそれで読みますけど.

私なりにこの小説のテーマを挙げると,以前に1Q84を取り上げた時にも書きましたが,
「入り口はあるが出口はない」
というものではないかと思うのです.

村上氏はオウム事件を下敷きにこの小説を書いたとされています.
氏はオウム事件の取材も熱心にしており,インタビューを集めた作品も出版しています.

これもブログで以前取り上げましたが,何か大きな渦に足を踏み入れた者は,それが故意であれ偶然であれ,間違っていたからハイ戻りますよ,というわけにはいかない.ということが根底に流れるメッセージでした.

たとえ元に戻ったと思っても,それは以前とは微妙に違うものであり,完全な復元は不可能であり,しかしそうであっても強く生きていかなければならない.
1Q84から染み出ているメッセージも同じような気がします.

劇中に出てくるさまざまなItemもそれを彷彿とさせます.
タバコ,大麻,不倫などなど.
それを言い出すと,劇中に出てくる人々を取り巻く事象の多くが,取り返しのつかない,戻ってくることのない事柄で構成されているようにも思えます.
老化,DV,復讐,痴呆と昏睡,不義の子,違法調査などなど.
登場人物はそれぞれに元来た道を戻れないところを進んでおり,そして前を向くしかない状況にあるのです.

ただ,劇中に登場して結構重要なことであるにもかかわらず,私事になりますが,取り返しのつくこともありまして.
NHKの契約解除です.
本当にNHKの集金人が登場しますので読んでみてください.結構重要な役所ですし.

んで,別にこの本を読んだからではないのですが,ついにNHKの契約を解除することになりました.
何度も暇を見つけては電話をし,ついに先日つながりまして,オペレーターに契約解除を告げることに成功.
「ワンセグなどもお持ちではないですか?」などとしつこく食い下がってきましたが,本当に「受信機」と呼べる物は一切無いので後ろめたさはありません.
むしろ,何も無いのに金をとられることの方が法律違反でしょう.堂々と契約解除しました.

TVが無い生活が3週間.
一切の不便を感じません.

今回の契約解除は,日本のメディアにNoを突きつける意味で,私にとっては気持ちのよいものになりました.
壮絶な自己満足です.

とは言え,マスコミ報道が外ではどうなっているのか,といったことが逆に分からない部分にもなりますが別に構わないでしょう.

私が叩かなくても,ポッポ首相はボコボコに叩かれているようです.
ワシントン・ポストなんか「頭悪い」と切り捨てています.
この新聞の論調は嫌いなので普段は信用できませんが,今回の件については概ね正解です.

普天間基地問題にしても,辺野古の沿岸に滑走路造るっていう案に落ち着く(?)んだそうですが,じゃあこれまでの騒動はいったい何だったんだ?ということです.
無駄な時間と金,エネルギーを使いましたね.

日本史上最悪の時代を生きている私たちは幸運です.その眼に焼き付け,身に染み込ませなければなりません.
こんなカッコつけ政治家ではダメなんだと思い知らなければならないのです.
それが出来るかどうか,日本の分水嶺です.