2016年11月11日金曜日

テレビのない生活を15年送ると

学生時代からテレビのない生活を送っています.
もうそろそろ15年になります.

2005年くらいから「最近の若者の中には “テレビ” を持っていない人が増えてきた」なんてことが言われるようになっていましたが,まさにその時「そうそう,僕もその中の一人」と思っていました.
とは言え,そんなに言うほど周囲に「テレビを持っていない」同世代の人がいたわけでなく.なんだかんだで,レアキャラとして認知されていたのもたしかです.

学生生活を始めた頃は持っていたんですよ.でも,途中でテレビ受信機能が故障してしまい,修理するのも買い換えるのも面倒だし,なによりお金がもったいないので放置し,今に至ります.
それに,テレビを見るって言っても,そのほとんどが映画を見るくらいだったので,それだったらTSUTAYAとかでDVD借りてパソコンで見たほうがいいなって.思い起こせば,DVDレンタルが本格化したのもこの2000年頃からですね.時代を感じます.
その後は映画漬けの学生生活を送ることになったので,私の中では転機だったと思います.

さて,テレビを見ずに15年生活するとどうなるのでしょうか.
以下,2000年初頭から約15年間テレビを廃棄した人間の実体験からお話しましょう.

(1)テレビドラマと縁が切れる
最近は「Hulu」などの動画配信サイトが充実しているので見る機会も出てきましたが,この15年間はテレビドラマとは無縁でした.
だからこの手の話は友人たちとも噛み合いません.どうせ噛み合わないんだから話題になりません.それで損も苦労も一切ないので,特に気になりませんが.

(2)芸能人が分からない
以前もネタにしたことがありますが,4年前,前任校の学生たちの前で「AKB48」を「エーケービーよんじゅうはち」って読んでしまい,「フォーティーエイトですよ先生」って指摘されたことがあります.文字で見ることはあっても,音では聞かないですから.それだけ芸能人のことが分からなくなります.
ジャニーズだと,最近解散することになったSMAPとかTOKIOが限界です.V6っていう人達がいるのは知ってますが,どんな人達で構成されているのか分かりません.
当然のことながらAKB48もどういう団体なのか知りません.未だに分かりません.最近,AKBが「秋葉原」を指すということを教えてもらいました.
あと,以前知ってたはずの芸能人も忘れてしまうようになりました.15年ですから,そりゃそうです.

(3)プロスポーツから離れた
テレビがないわけですから,スポーツ観戦にもかなり制限がかかります.
特に興業スポーツ,いわゆる「プロスポーツ」は全く見なくなります.プロ野球,Jリーグ,大相撲,そんなところでしょうか.
プロスポーツが,いかに「テレビ」に依存した存在なのか,スポーツを専門とする者として身をもって知りました.
ところで,ワールドカップとかWBCといった日本代表戦,あとはビッグイベント(有馬記念とか)は,大学研究室の談話室に置いてあるテレビで皆して見ることになるので,特に不自由しません.

(4)流行しているものの名前が分からない
2年前くらいから女子学生の口紅が明るく派手になったなと思って,仕事でご一緒した女性事務員さんに「最近の女子学生の口紅,変な色じゃないですか? あれって何ですか?」って話題をふってみたんです.
案の定,「え? あれ,知らないんですか?」っていう反応が返ってきて,どうやらナントカっていうのが流行っているんだそうです.名前は忘れました.
とは言え,名称を知らないだけで,どんなものが流行しているのか認識できないわけではないのです.なので,これで困ることもありません.むしろ,世の移ろいに敏感になるんじゃなかろうか,と思っています.
ところで,自分自身のファッションに何か影響があるのではないかと考える人もいるかもしれません.でも,案外それもないんですよ.それに私の場合,服はずっとAOKIで買うことにしていて,そのAOKIの店員に予算と年齢を告げて私に合うように選んでもらっています.店員のセンスで買っているのが実情です.

(5)ニュースには困りませんよ
「テレビを持っていない.新聞もとっていない」という私に対して一番多い反応が,「じゃあ,世間のニュースとかどうやって知るんですか?」っていうものです.
ネットでYahoo!ニュースみたいなものさえ見ていれば,特に生活する上で困ることはありません.っていうか,ニュースなんて一切見なくても困らないんじゃないかと思います.
考えてもみてください.今「ニュース」として流れているものを知らなかったとして,何の問題があるのでしょう.
こんな私でも昨日ドナルド・トランプが大統領に選出されたことくらい知っています.嫌でも知ります.でも,仮に知らなかったとしても全然問題ない.アメリカ大統領が誰なのか知らなければいけない人達なんて,極々限られた人達じゃないですか?
ましてや芸能人の不倫とか魚市場の移転問題とか,こんなもの,大多数の人間にとってはどうでもいいニュースでしょう.
むしろ,ニュースは仕入れることよりも判断することのほうが大事です.仕入れるだけ仕入れて,誤った判断をしている人間が多いのではないかと危惧しています.

(6)NHKの集金を本当に追い返せている
NHKの集金取り立て人を,「本当にテレビを持っていないので」ってことで追い返しています.
4年前にここに引っ越してから去年まで,彼らも毎年取り立てにきていました.今年はまだ来ていません.
去年来た時は,ちょっと語気を荒げて返しました.お酒も少し入っていましたので.それが影響しているのかもしれませんね.
携帯電話もiPhoneを使っていますので,本当にテレビを見れない生活を送っているわけですから後ろめたい気持ちは全くありません.
っていうか,あれって明らかに不適切な取り立てですよね.普通に考えて,テレビや携帯電話(厳密には受信装置)を買うときに契約させるようなシステムにすればいいのに.
誤解しないで下さい.私はNHKが不要だと言っているわけではありません.災害等,有事の際には重要な連絡網になる存在ですから,社会的インフラとして整っておくべき存在だとは思っています.

(7)テレビ番組が面白くないらしい
「最近,面白いテレビ番組がない」とのことです.
盆正月に実家に帰った際には,私もテレビ番組を見ることがあります.あと,飲食店に入ったその店内で映っていることもある.たしかに面白くありません.でも,私にとっては物珍しさが先に来ます.
せっかくですから,じゃあ,どういうテレビ番組だったら面白いのか? ってことを考えてみたんです.意外と難しい話ですね.
ただ,テレビ制作をしている方々に言えるとすれば,もう少し肩の力を抜いて取り組んだほうが,自身のためにも,視聴者のためにも,そして社会のためにもなるんじゃないかという直感めいたものを感じるんです.