ネコがもう一匹増えたよ

オス猫のガリガリ君が追加

この夏頃から，家のまわりに出没していたネコのことです．

もともと我が家には，昨年から三毛猫のミーがいました．

これまでにも，ときどき他のネコが家のまわりをうろつくことがあったものの，その都度，ミーが追い払っていたのです．

ところが，この一匹のネコについては放置．

これといって仲良くするわけではないものの，追い払うわけでもない態度でした．

で，いつしか餌を分け合うようになり，こちらとしても２匹分の餌を与えるようになっていったのです．

写真にあるように，左にいる白と茶の２色のネコです．

ミーと餌を一緒に食べるようにはなったものの，しばらくの間は人間には全くなつかなかったですね．

２ｍくらいの距離が限界で，それ以上近づこうとするとササッと逃げてしまう．

そんな感じで２〜３ヶ月ほど経過したのです．

ある日，餌を器に入れていたら，あっちの方から足元にすり寄ってきました．

それまでの厳重警戒態勢が嘘のように，激甘な態度に豹変．

むしろ，四六時中ゴロゴロとすり寄ってくるので邪魔なくらいです．

そんなわけで家のメンバーに加えることになりまして，名前を「ガリガリ君」としました．

なんでガリガリ君というのか？

それは，今でこそ体格がしっかりしてきましたが，以前は，それはもう哀れなほどのガリガリ体型だったからです．

尻尾も，ヒョロヒョロのヒモみたいだったし．

少し前の頃がこちら↓

最近はここまで太りました（同じアングルじゃないから分かりづらいか）．

今では，ガリガリというよりマッチョ体型になっています．

無視すると盛大に泣き喚きだす，元いじめられっ子

どうやらガリガリ君，ミーと同じく，近所の猫屋敷出身のようです．

（この集落の一つに，何十匹ものネコを飼っている人がいて，そこが猫屋敷と称されている）

その猫屋敷の人に聞いたのですが，この春頃から猫同士でケンカやいじめがエスカレートしていたようで，このガリガリ君は，彼らネコのコミュニティから追い出されたみたいなんですよ．

それでうちにやってきたわけですが，先住者であるミーが追い払わないのが謎で．

もしかすると，血の繋がりとかが近いのかもしれません．

ところで，ガリガリ君の鳴き声は独特で，まるで子供が泣いているかのようです．

つまり，「ニャー，ニャー」じゃなくて，「ウワーン，ウワーン」っていう感じ．

この鳴き声には聞き覚えがあって，昨年の冬から夜な夜なこの集落に轟いていた声でした．

なので，あぁ，あの声の正体はガリガリ君だったのかと．

かなり激しい鳴き声で，最初のうちは，ネコじゃなくて子供が泣き喚いているのかと思ったほど．

実際，毎晩大きな泣き声が響くので，児童虐待を疑ったりもしましたし．

つまり，これまでにガリガリ君はずっと仲間はずれにされて，いじめられっ子として育ってきたようなんですね．

事実，かまって欲しがっているのに無視すると，急にしょぼくれて，どこに向けるでもなく大声で泣き喚きだします．

あと，これまでいじめられ，のけものにされて育っているようなので，私みたいな存在への依存心が半端じゃない．

私を見つけると，毎度毎度大喜びで走り寄ってきて，膝に飛び乗ってしがみつきます．

その時，爪を立てて抱きつこうとするから，めっちゃ痛い．

で，しばらく抱っこして撫でてから「はい，終わりぃ〜」って膝からどかそうとすると，鼻息荒く暴れまわって，どうにかこうにか膝にしがみつこうとします．

何ていうか，「もう絶対に離さないぞ！」という意気込みが感じられるジャレつき具合で，ちょっと異常．

あまりに甘え方が激しいもんだから，先住者であるミーから時々ぶん殴られることもあります（ネコの世界では，新入りのネコが先住者のネコより高待遇を受けていると嫉妬が発生するらしい）．

でもさ，なんかさ，こういう必死な姿を見ると，ネコも人間も同じような心理状態になるんだなぁって思わされますね．

そういえば，ガリガリ君が加入してからは，朝も大変です．

朝の５時くらいから，こちらが寝ているところに鼻息荒くダイブしてきます．

で，顔を舐めまわしたり，首や顔にお腹を押し付けてくるんですが，私は息ができなくなるので極めて迷惑です．

要するに朝食を催促しているのですけど，こっちとしてはガリガリ君のおかげで寝過ごさずに済みます．

実際，仕事の都合で私は５時起きですから．

それに，なんだかんだ助かっているのは，毎日ピッタリ５時というところ．

４時とか５時半とかじゃないので，目覚まし時計代わりになってくれています．