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う〜ん,これは酷い


前回はオススメ本を紹介しました.

今日,あれを読んでくれた人の一人が「あの中からどれか買ってみます」と言ってくれました.


そこで今回は逆をやります.


私の主観と偏見に満ちた,“オススメできない本” を紹介したいと思います.



まずは以前紹介したこともあるロンダ・バーン 著『ザ・シークレット』.引き寄せとかスピリチュアルとか,そっち系です.書いてあること何もかもがつっこみどころ満載.ある意味楽しく読みました.巷じゃ馬鹿売れしているようなので,そろそろ世も末です.


あと,ドロシー・リーズ 著『その気にさせる質問力トレーニング』.「コミニュケーションは質問力から.こういう質問ができたら貴方はハッピー」,とでも言いたいのでしょうが,やりたいけどできないからこそ悩んでるのであって,それができるなら最初からそうしてる,と思います.ためにはならない本でした.


三砂ちずる 著『オニババ化する女たち』.“近所のチョッと変わったおばさんの小言集” です.「子宮を空き家にしてはいけない」とか「子育てにエロスが足りない」とか...,読後の虚無感を覚悟で笑いたいなら価値のある本です.


正高信男 著『ケータイを持ったサル』.“近所のチョッと意地悪なオッさんの小言集” です.「最近の若者は...」という,ショーモないことを新書にして出したのです.いろいろ言いたいことはあるのでしょうが,だったらドーシタイの?という気分にさせてくれます.


古郡廷治 著『文章添削トレーニング』は,私が学生の頃にティーチングアシスタント(TA)として作文技法の授業に参加していた時に買ったもの.この本,何が言いたいのかわからず結局ほったらかしました.文章能力をつけたいのなら別の本がいいでしょう.


ならばとバーバラ・ミント 著『考える技術・書く技術』.新書じゃなくハードカバーなのでお値段がはることと,書いていることは間違ってないと思うんですが,やたら難しく書いている気がすることが減点.文章読本なのですから,分かり易い文章でお願いします.訳本だからしょうがないのかもしれないですが,これ買うくらいなら別のものを買いましょう.


ボビー・ヘンダーソン 著『反・進化論講座』はAmazonのレビューが高かったので購入したのですが,イマイチでした.“科学とは何か” を面白おかしく学ぶ,というテーマで進むのですが,私にとっては面白くもおかしくもない内容でして,どうやら “笑いのツボ” がズレていたようです.ちゃんとした科学哲学を扱ったものを買った方がいいでしょう.


吉村作治 著『それでも君は大学へいくのか』.著者はあの有名なエジプト考古学研究家である吉村先生.「君たちは大学に何しにきたんだ!」 という氏の叫びが聞こえそうなほど,やる気のない学生たちへのメッセージが受け取れます.一読すれば,氏が言うことには納得.特に生徒・学生を相手にするようになった今ではなおさら.が,ただの愚痴と言やーただの愚痴.


岡部恒治 著『考える力をつける数学の本』.考える力も数学の力も身に付きませんでした.具体的に言えと言われても難しいのですが,とにかく読みにくい本.メッセージが弱いのでしょう.


林信吾 著『反戦軍事学』.「戦争に反対する者こそ軍事を知らなくてはならない」というテーマだそうですが,とにかく内容が薄い.Wikipediaで調べられそうなものがほとんどで,むしろWikipediaから引っぱってきたんじゃないかと思う内容.軍事オタクだけど自分が戦うのはまっぴらゴメン,という強烈な恥さらし.


齋藤勇 著『心理分析ができる本』.できない.


ポール・R・シーリィ 著『あなたもいままでの10倍速く本が読める』.読めない.

この手の本は他にもいろいろ買いましたが,一つとして役に立ったものはありませんでした.地道に勉強するのが得策ですよ.


地理と歴史プロジェクト21 編『眠れないほどおもしろい地理の本』.ぐっすり眠れるから結局全部読んでない.


山田眞 著『ディズニーランド流心理学「人とお金が集まるからくり」』.これトム・コネラン 著『ディズニー7つの法則』 のパクリじゃね?よくもまあヌケヌケと,と思えるほど瓜二つの内容です.


とりあえず今回はこんなところでしょうか.

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