2009年5月11日月曜日

ネットで拾った名文


カチカチとなんとなしにクリックしていますと,たまに
!!
と思える文に出会うものです.

別に, 「ネットならでは」 というものでもないですが,こうした情報の海に潜っていると,普段は意識していないコンテンツに出会うこともあります.
そして

「・・・・・・,」

と考えさせられます.これだからネットはやめられない.
出会ったら早速,意味や まつわり をググってみます.

今日みつけたのは,


祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
驕れる人も久しからず
唯春の夜の夢の如し
猛き者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

【読み方】
ぎおんしょうじゃのかねのこえ
しょぎょうむじょうのひびきあり
さらそうじゅのはなのいろ
じょうしゃひっすいのことわりをあらわす
おごれるひともひさしからず
だたはるのよのゆめのごとし
たけきものもついにはほろびぬ
ひとえにかぜのまえのちりにおなじ


要するに,
「シャシャんなよ」
ってことやね.

これは平家物語の有名な冒頭です.

読めば読むほど考えさせられます.

栄華を極める者はいつの世にも現れる.そして,それは 「悪いことではない」 がしかし,必ず終焉を迎える.
“それが人の世の常” ということでしょうか.

なんだか,一昔前にあった一連のホリエもん・ライブドア事件を思い起こします.
もう少し前だと,山一證券とか,日本の共産党・左派とか,最近は自民党? (今日は民主の小沢?)

別に栄華を極めなくても,因果の中でもがく人の世では,絶えず繰り返される法則でしょうか?
人は何かをする上では必ず 「成功」 や 「名声」 を求めて,いろいろなアクションをかけます.先にも述べたように,それは「悪いこと」 ではありません.

自らのアクションによって「成功か失敗」,「名声か酷評」 を授かる.
そうした中で人は,今の自分を幸せだ,不幸だ,幸運だ,理不尽だと自己評価をかさね,悩み,もがきます.

しかし,このような人の営みは “ただ春の世の夢の如し” ということなんですね.
えらくバッサリいきますなぁ.バッサリと.
でも心にグッとくるということは一つの真理なのかもしれません.

この文言について,私としては以前は単に 「平家の自業自得に関する一言皮肉」 としかみていませんでしたが,最近は深読みするようになってきました.


せっかくですので,文言の中で出てくる用語を解説しましょう.
その多くが仏教にまつわることでして,

祇園精舎というのは,ブッダが周りの人の力を借りて建てた修行僧用の舎宅.つまり「ブッダ・開眼・スクール (株)」ですね.

で,諸行無常というは,ブッダが説いた教えの一つで,「この世には一つとして不変の物は無い」 ということ.
この世で唯一絶対に言えることは絶対というものが無いこと,という意味.
盛者必衰の理(ことわり)に通じる考え方ですね.


ちなみに,沙羅双樹というのは,日本ではナツツバキ(上の写真) のことを指しますが,ブッダがいたインドでは,沙羅双樹という植物が別にあります.
とある僧が日本の山で沙羅双樹を探したところ,このナツツバキがよく似ていたところから間違って認識してしまい,以後広まったという説があります.ちなみに,日本の気候で沙羅双樹を育てるのは大変なんだそうです.


諸行無常に浸ったところで帰宅.帰路もだいぶ暖かくなってきました.
今宵の月はいつになく赤く濡れています.