2009年8月30日日曜日

政権交代


いよいよ始まりましたね.自民党の影響がほとんどない政権による政治が.
民・社・国による連立政権です.

私が心配していた “小政党への票の拡散” もなく,民主が単独で,しかも一方的に獲りました.
社民も国民新も議席数がそんなに増えるわけではなさそうですし,共産党も馬群に沈むようです.あとの党のことは知りません.
とりあえずは一安心です.

今後としましては,自民が壊滅することが心配の種です.
そう遠くない将来,もう一度 衆議院選挙があるでしょうから,自民党員にはそれまで我慢してもらいたいものです.

そして民主党は死物狂いで政権を運営してもらわなければなりません.
メディアも国民をいつまでも騙し続けることはできませんから,民主は実力でなんとかしなくてはならないのです.

まずは政権交代の最大のウリである “政官癒着の切り崩し” からやってもらいましょう.それが一番派手だし国民へのメッセージにもなります.

危惧されるのは,あの社会保険庁と年金問題について,実は民主党にも責任があることがバレること.これについては以外と国民は知りませんので慎重に事を運ばねばなりません.下手したら来年4月くらいにまた選挙ということにもなりかねませんので.
民主党には少なくとも1年くらいは頑張ってもらいます.

他にも,外国人参政権や国防問題,領土問題等,これまでの民主党の発言からは命取りになりかねない部分が山積みなので気をつけてほしいところ.
現実をみて運営してください.

今のところ,私としては想定の範囲内で事は進んでいます.ここまで民主が躍進したのはビックリですけど.

あとは民主党からいろいろと膿が出てくることを待つばかり.
グダグダになって1〜2年後に衆院解散があってもいいですが,間違っても “民主党分裂” なんてことにはならないようにしてほしい.

2大政党制実現のため,この2年ほどの動きを興味深く見守りたいと思います.


さて,今日の一冊はジュール・ヴェルヌ 著『十五少年漂流記』でした.世界的な名作の一つとして数えられています.
どんな内容なのかは知っていましたが,実際に読んだことがなかったのでこの機会にと.冒険ものとしては秀逸で,展開にワクワク感があって少年時代の感覚を呼び覚ましてくれる力を持っています.
小学校の頃に,家の裏山冒険に出かけたことを思い出します.

内容はというと,15人の少年が難破して無人島にたどり着き,そこで協力しながら困難に立ち向かい生還するというもの.
子どもたちの自然を相手にしたサバイバルと,未熟ながらも “社会” を作り出してゆく過程に心躍る作品です.

ただ,『十五少年漂流記』を読むと,自然とこの作品と比べてしまうものです.ゴールディング 著『蠅の王』
『十五少年漂流記』では,なにもかもが奇跡的にうまい方向に展開していきますが,『蠅の王』では似たような境遇を描いているのですけど,こちらでは現実的で冷酷な展開をみせるところに違いがあります.

『十五少年漂流記』は徹底したファンタジーであり,子どもの夢をかき立て,大人の懐古感をくすぐるものであるのに対して,『蠅の王』では,“子どもがアナーキーな境遇にたたされるとどうなるか” を徹底して描写しています.

『蠅の王』では,ご都合主義的な自然環境は用意されず,子どもたちも強い自制や高度な組織運営力は持ちません.
とにかく “子ども” がとるであろう行動を淡々とつづります.

実際に子どもが『蠅の王』にあるような行動をとるかと言うと不明なところがありますが,この2作はぜひ対比して読みたい作品です.