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凶悪犯の高齢化


昨年,「少年犯罪は増えていないし凶悪にもなっていない」という記事を書きましたが,それでも未だに少年犯罪が増加しているかのような報道があとを絶ちません.

そこで今回は公式報告されているデータに基づく記事を書いてみようと思います.
まずは図をご覧ください(図をクリックすれば大きくなります).
警察庁の統計による少年犯罪の推移です.

この図は法務省が発行している『犯罪白書』からコピペしたものです.
法務省 『犯罪白書』に詳細が載っていますので,どうしても確認したい人はご覧ください.

実は法務省が少年犯罪について “凶悪犯罪” と位置づけて統計処理しているのは図にも示した平成14年版まででして,以後は少年の凶悪犯罪を分析報告していません.
“する必要” がなくなったと判断したからだと思うのですが,邪推でしょうか?

たしかに平成元年からは「強盗」が増加傾向にありますが,それでも戦前・戦後に比べれば激減しています.
さらに「殺人」に関しては昭和45年(1970年)を境に減少し,増加すらしていません.

マスコミやメディアが伝えるのは平成元年からの少年犯罪の凶悪化ではありません.
明らかに「私たちの時代に比べて・・・」という口調です.

ちなみに少子化が影響しているのでは?と思われるかもしれませんが,比率として算出しても減少しています.

つまり,「少年犯罪が増加,凶悪化している」というのは明らかにウソです.
このブログを見た “最近の若い人” は胸を張って反論してください.

それにしても,普通の爺さん婆さんが適当なこと言うのは老害だと放置するとして,マスコミがこんなにもおバカさんなのはどうしてでしょう.
ネットを使えば5秒で調べられることをスルーするのはなぜか?


実は,この法務省発行の『犯罪白書』には驚愕の裏データがあったのです.

「高齢者犯罪の凶悪化」

最新版である平成21年版をぜひともご覧ください.
なんと,60歳以上の高齢者の犯罪者数が急激に増加していました.
「歳をとったら性格が丸くなる」 なんてウソです.
日本のお爺さんとお婆さんは年々凶悪になっています.

勘がいい人はもうおわかりかと思いますけど.
上の図で示した強盗・殺人が多かった昭和21年〜40年の少年達,今は何歳でしょうか?
そう!60歳以上の爺さん婆さんです.

つまり,「最近の子供は!」とか「私たちが子供の頃は・・・」と話してそうな人達こそ,過去に強盗・殺人をやっていた少年少女であり,しかも未だその世代は凶悪なままだということなのです.

調べりゃすぐに分かるような簡単なデータを無視・捏造してまで “最近の少年犯罪の凶悪化” を訴えるのはなぜか?
きっと,社会的地位が高くなった60歳前後の人達(10年前には働き盛り・威張り盛りの50歳)が,自分達の凶悪性や恥部を隠すためでしょう.卑劣な世代です.
むしろ,凶悪な性格だからこそ傍若無人なデータ改ざん報道ができるのではないか?とも考えられますね.

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