2010年1月19日火曜日

捕鯨のこと


小沢幹事長の政治資金問題はこのまま終息してくいく予感です.
どうやら山場はないようですね.
まさか小沢が議員辞職するようなマネはしないでしょうから,国会中の責任追及の仕方いかんで次期参院選への影響はどうなるか?といったとことろが焦点でしょう.


まあ,それはさておき,日本の捕鯨船に対するシーシェパードのテロ行為から幾日か経ちました.
ネット・ニュースではおなじみのテーマですが,どうやらTVや新聞ではあまり取り上げられていないようです.
だからですかね,周りの学生にシーシェパードのネタが通じないのは.

それに,そもそも
「なぜ欧米諸国が日本の捕鯨に反対するのか?」
ということさえ知らない日本人は多いのではないでしょうか.
今日はそれがテーマです.

欧米諸国が捕鯨に反対するのには複雑な理由があります.
大きく分けると,
⑴ 絶滅危惧種であるという認識
⑵ クジラという可愛らしい動物への感情移入
⑶ 金・利権
の3つが挙げられあす.

⑴ はまったくのデタラメ.クジラの個体数は減っていません.むしろ増え過ぎて問題になっているほどです.
クジラが捕食するエサの量は甚大です.
そのせいでプランクトンや小さな魚がいなくなってしまい,それをエサにしていた大きめ魚(サンマとかマグロとか)の数が減っているのです.クジラが増えすぎた弊害が起こっています.

⑵ についてはアホ過ぎて論じたくもありません.
テメェらは牛とか豚とかニワトリ喰ってんじゃねーかよ.

⑶ は,その道では良く知られていることでして.
⑴や⑵に関する情報に煽られて,その気になった奴らの活動に関する寄付金や利権がからんでいるのです.
シーシェパードが良い例です.
でも,シーシェパードにしたって,非難するのは日本だけ.ロシアやノルウェーといった国の捕鯨には抗議しません.
だって,ちょっかい出したら反撃されるから.
日本の船はどんなに妨害しても何もされないから,やりたい放題です.
捕鯨船を妨害しているところをビデオに録ったりして,世界に流して自分たちを宣伝しています.
日本はナメられているんです.だから話がややこしくなるんだと思います.
シーシェパードの船なんて蜂の巣にして沈めればいいのに.


そもそも欧米諸国の「捕鯨」に関する認識が日本人とは異なります.
例えば,日本人が “捕鯨” と聞いて連想するのは「鯨肉の獲得」だと思います.食べるために捕るのだと.

しかし,欧米ではクジラは食べるために捕るのではありません.
クジラから油を取るために捕鯨するという認識なのです.
欧米諸国は,かつて自分たちが捕鯨していたことを棚に上げ,食肉のためにクジラを捕ろうとしている国を批判します.
アメリカ人はバカですから「私たちの国がクジラを捕った歴史はない」などと言います.
H.メルヴィル 著『白鯨』という小説を知らないのでしょうか?アメリカ文学の傑作のはずですが.
アメリカなんて,完全に油を取るためだけに捕鯨をしていたのにね.

ところで,幕末・1853年に “黒船来航” という出来事がありましたが,なぜアメリカが日本に開国を迫ったか,その理由を知っている人はどれだけいるでしょうか?
一般的には「アメリカが日本と通商を開くためだった」とか「なんとなく」などと誤摩化していますけど,真実は違います.
捕鯨のための中継基地が欲しかったからです.資料にも残っている,最も主な開国の理由です.
そして案の定,アメリカは日本周辺の海だけでなく,太平洋全域のクジラを乱獲して生態系を変えています.つくづくおバカさんな国です.

それでも,クジラにとって幸運だったのは1860年頃からアメリカ本土でも石油が採掘されるようになり,クジラ油の需要が低下したこと.
もしペンシルバニアの砂漠から石油が吹き出なかったら,アメリカがクジラを絶滅させていたことでしょう.

「 捕鯨 = 虐殺・乱獲 」というイメージしかない欧米諸国は,日本やその他の国が持つクジラの食文化は到底理解できません.
だって自分たちが一番クジラを絶滅の危機に追いやったのですから.
というか,むしろその事実を隠すために捕鯨国を槍玉に挙げ,その非難の矛先を自分たちに向けさせないようにしているのでしょう.

なんにしても声を大にして言いたいのは,
「捕鯨しないと生態系が崩れる」
ということ.
闇雲に「保護すればいい」という考えではダメな時期にきているのです.