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12月, 2010の投稿を表示しています

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終わりたいとき

1年だけのつもりで始めたブログですが,2年も続けてしまいました. 怠け者な私としては驚異的な習慣です. 当初は月に15本くらいのペースで書いていましたが,勤務先が変わったりもして四六時中仕事しているような状況になると,この2年目はかなりペースダウンしています. 嫌いな仕事じゃないので,そっちに気が向くのはしょうがないとして,合間を縫って書けるときに書いてきたというところでしょうか. 関西にあるちょっと大きめな大学で事務と研究員として働いていた時は, 「上の人たちがなんとかするだろう」 みたいな暢気なところがあったのですが,今年からは同じ関西でも小さな大学を切り盛りするような立場になったので,毎日が明日へ(来年へ)とつながる営業になっていました. 以前は,大学経営ってどんぶり勘定みたいなもんだろう,とも思っていましたし,それでOKだろうとも思っていました. でも,大きな大学ならまだしも,小さな大学では毎日の積み重ね(営業?)が敏感に受験生や社会に影響を与えているのです. 具体例が出せないので表現は難しいんですが,これは私にとっても驚きでした. 小さくても良いニュースをアピールすれば,それを見ている人って結構いて,受験生や地域にとってポジティブな印象に残るんです.その逆も然り. 出来るだけ良いニュースになる講義や学外実習,公開イベントを設けることに頭を悩ます日々. 教員の中には「大学教員である自分たちが営業みたいなマネなんて」と考えている人たちもいますが,うーん,半分くらいいますかね. 現実,きっちり営業しにいかないと来年(実際には再来年)の食い扶持がなくなるんですから,必死な先生方も多いですよ. それに,私を含め今の若い大学教員はスポーツ選手と一緒で,出来高(基準はいろいろだけど)で更新するか否かの契約になっています. 11月くらいになると戦力外通知を出される先生の話とか,明日は我が身とドキドキしながら聞いてました. ご存知の通り,近畿圏って日本の中でも大学が密集している地域の一つですが,来年,再来年とここにきて大学が減っていくことになります. そうです,かなりの数の大学が潰れていきます. 昔は名の知れていた大学も潰れるんだそうです. 私はまだ教員といっても下っ端(しかも最も下)なのでレベルが高い情報は得られないんですけど... 上の人たちの話を時々盗み聞きますと,関

ファンタジスタが関西に来たとき

新年早々,例のファンタジスタが東京からやってきます. 来年は良い年になりそうにありません. 教員採用試験に合格したということで,お祝いをしてほしいとのことです. しょうがないので行ってみることにします. 久しぶりのファンタジスタの会ですね. 今回は小規模な会になるかもしれませんが,人が多くなってきた場合は前任校の近くにある美味しいそば屋で鴨鍋でもつつきたいところです. いや,ダメだ. 次の日が早速授業なので,やっぱり余裕で帰れる場所がいいですね. まぁ,いっそ休講にしたろか,とも思いますが,ファンタジスタごときで赴任1年目の私が睨まれたくはありません. でも,授業は昼からだし.鴨鍋も食べたいしなぁ. 悩むところですね. それでも,今年は「教員採用試験」が私のキーワードになったような気もします. 私の周りの人々の間でも,仕事柄でも. 頑張っているのになかなか合格しない人,頑張っていないのにこのブログ見て合格する人. いったい何が違うんでしょうか. 合格した人からいろいろ話を聞いて,自分なりに分析したいと思います. とりあえず今の仮説. 非常勤講師を続けている人で,悪い噂や浮いた話がない人を採用する可能性大. やっぱり問題を起こす人は御免ですから,玉石混合の中からより確実な人間を探し出そうと思ったらコレでしょう. それに,教師なんていうストレスの多い仕事,私なら御免です. 私の場合,ギリギリ大学教員ということで助かっています. 教師という仕事を続けていられるということ自体,非常に大きなアピールになるはずです. そして,物怖じせずにしゃべることができる,というのも大事だと思います. これは流暢にしゃべれるということとは違います. 下手に流暢なトークを展開すると,嫌な印象を与えますので.人間,そんなもんです. こうした地盤を持った上で個性的な人,ということになるでしょうか. ただ個性的だったらバカと変わりないので,上記2つをクリアした上で,ということになります. ある意味,ファンタジスタって教師に向いているのかもしれません. もう一人,小学校教員になりたいと,通信教育を受けている学生がいます. 昨年の卒業論文で大騒ぎした人ですが,これもまた盛大にファンタジスタ. 来年あたり「合格しました」と連絡がくるやも知れません. 大学の非常勤講師や専任になるかどうかも同じだったりします

X'masの夜空を駆けたいとき

だいたい今年の仕事が終わってきました. 来週は何かがどこかであって,それで今年も終わりということになりそうです. 来月で今年の授業も終わりですが,私が受け持っている授業の1つを使って,大学院時代にお世話になった先輩に外部講師ということで授業してもらうことになっています. 過日,無酸素性作業閾値(AT)のことを聞いてきた方です. 健康運動指導のベテランですから,一つの運動教室を盛り上げるにはどうするのか?ということを楽しくレクチャーしていただけると幸いです. 女子ばかり受講しているの授業なのですが,その人はかなりのイケメンということもあり,違う意味でも盛り上がってくれることも期待しています. 本人も喜んで来てくれるそうです. さすが,女好きは何年たっても変わりませんね. 学生が「どういう人?」 と聞いてくるので,ウエンツと日ハムのダルビッシュを足して2で割った感じ,というと,あまり評判よろしくありませんでしたが. さて,この時期になると思いだすのが,大学院の時にこの人と一緒にクリスマスから正月までを大学院自習室(B105)で過ごした日々です. 無類の女好きがクリスマスの日も朝から晩まで,そして夜通しカタカタとキーボードを打っていました. 「今日は遊びに行かないんですか?」 と聞いてみたら 「そんなことしてる余裕はない」 と. 修士論文を書くのに焦っていました. 遊んでいたツケがここで出たんでしょうか? とは言え,パソコンの前に座りっぱなしでもずっと論文書いていたわけでなし. 当時はyoutubeとかニコニコ動画といったwebの遊びはなく,“フラッシュ” というオモシロ動画を探してきてはお互い見せて喜んでいました. 他にもWikipediaとかwebニュースで面白そうなネタを探してはメールで送りあったり. まぁ,そんなことする暇があったら論文書けよ,というところでしょうが,息抜きも重要です. クリスマスの日は,クリスマスにちなんだネタを探していたのですけど,その時にNORAD Tracks Santa(サンタ追跡プロジェクト)を知りました. 北アメリカ航空宇宙防衛司令部がユーモアでやっているイベントで,クリスマスの夜までサンタクロースがどこにいるのかをレーダーを使って追跡している,というもの. このイベント何が凄いって,きっかけが凄い. アメリカの大手スーパーマーケット

パニクってる上司に仕事を頼まれたとき

こういうときは状況を楽しむしかありません. 言ってる事とやってる事が矛盾していることがわかっても,それを指摘してはいけません. 火に油を注ぐ結果になってしまいます. 論理的に考えられなくなっているからこそパニクっているのですから,論理的に話をしてしまうと余計にパニクります. 法に基づき粛々と仕事をするべきです. 冷静に対応してあげれば,少しずつ落ち着いてきます. 一番ダメなのは,パニクっている上司の影響を受けて自分までパニクることです. これはやってはいけません. でも,こういう人は意外に多いものです. こうなると感情が先走ってしまい,ネガティブな雰囲気が職場に延焼してしまいます. 皆が「自分だけが大変な想いをしている」と考え始めると手がつけられません. なんとしても大火事になることは避けねばならないのです. 私はよく大学の事務の人から, 「○○先生は,よく耐えていられますね」 と感心されます. 私もそう思います.7−8年前の私ならどうだったでしょうか?怪しいところです. ストレス・マネジメントが大事ですね. 最初に挙げたように,パニクっている状況を楽しむことがコツです. といってもパニクっているのは仕事を押し付けてくる上司だけなんですから,そんな相手をドラマや小説を見ているように眺めてみるもの一考です. 慣れてきたら,ズッコケ・ギャグ・マンガを読んでいるような日々に早変わり. 逆に毎日が楽しくなります. 自分を客観視できるかどうかが大切なのです. そういって辞めていった総理大臣もいましたね.アレです. 理不尽な要求を繰り返されたとき, 「クソっ,またかよ」 と思うか, 「今度はどんな反応があるか試してみよう」 と思うかでストレスはだいぶ変わってきます. TVゲーム感覚ですね. RPGをやっているような感じで,「はい・いいえ」を選んでみましょう. あっ,こういうシナリオもあるんだ,と驚くこともあるかもしれません. 「自分」という人物のドキュメンタリー番組を見るのです. その番組では良い事・悪い事がいろいろ起きますが,それは「自分」と言う他人に起きている出来事です. こう考えるだけで感情がダイレクトに反応しなくなります. そして,この人物を追うドキュメンタリーにふさわしい展開を勝手に創造し,脚本を描きます. 面白いドキュメンタリーにするためには,展開に波がなければいけ

ストレッチング指導で困ったとき

以前も紹介した東京に住む伝説のスーパーファンタジスタが,このブログを知人に紹介しているそうです.自分が教採に受かったからと調子に乗っています. 役立つ情報が手に入るということで広めているようですので,そういう記事を多めにしていこうかと思います. そう言えば,最近の知らせで兵庫県にいる後輩からも,今年教採に受かったとの報告がありました. その人はこのブログをみて受かったわけではないと思いますが. さて、今回はストレッチングについてです. 動きが少ない上に盛り上がりにも欠けるストレッチング指導. ただ淡々と内容を消化することになってしまいがちな,このストレッチング指導に “スパイス” を加えるにはどうすればいいのか悩む指導者も多いのではないでしょうか. ややもするとキツめのストレッチングを取り上げながら,自身の体の固さを自覚させることでチョッと盛り上げて場を和ませようとしますが,いつまでも続くネタにはなりません. やはりここは, 「ストレッチングすることで体が柔らかくなっていることを “その場で” 目で見て実感できる」 ということをコンセプトに置くことが重要になってきます. このコンセプトにピッタリで,道具がなくてもすむのがPNFストレッチングです. どうするのか?についてはストレッチングの指導書を読んでください. 長畑 芳仁 著『ストレッチバイブル』シリーズ とか 中村千秋 著『コンディショニングストレッチ』 に詳しく取り上げられていますので,ご一読ください.これらはオススメのストレッチ本です. 目の前で自分の体が柔らかくなっていく様を見せると,けっこう盛り上がりがあります. 特に股関節(ハムストリングス)と肩関節はビジュアル的にも派手に変化があるので滑り知らずです. 一般の学生とか運動慣れしていない人達からは,仙人を見るかのような視線が注がれること間違いありません. その時のポイントは,できる限り体の固い人をデモに選ぶことです. 柔らかい人だと差がはっきり出ないので. あとは股関節と肩関節の回旋筋群のストレッチングも試す価値ありです. 意外に一般の人たちはこれらの筋群をストレッチさせることは少ないので,新鮮なストレッチ感覚を与えることができま

この方法で…,「緒言でつまずいたとき」

前回紹介した,ジョシュア・ペイピン 著『この方法で生きのびろ!』シリーズを模したタイトルで一つ. 論文やレポートには「緒言」や「序論」「はじめに」という文章を用意する場合があります.授業内でのレポートではあまり要求されることはありませんが,卒業論文や修士論文などでよく目にするものです. ですがこの「緒言」,なかなかの強敵でして何を書けばいいのか解らなくて困る学生も多いものです.私が担当している大学の授業の中でも指導することがありますが,前任校の修士の学生からも問い合わせがあったりするわけで. 「緒言」というのは,以下で何を主張し記そうとしているのかを紹介する部分なのですけど,執筆者本人がこの「何を主張したいのか」について深く整理できていなければ書けません. 実際,多くの学生(私も含め)のほとんどが,自分が書いている論文やレポートについて何を書こうとしているのか解っていない場合が多いので,これから何を書こうとしているのか紹介できるわけありません. そこで,最初から「緒言」を書くことを諦めてしまう方法が良策です.緒言は一番後に回します. 一般的に論文やレポートは,・緒言・本論(準備,結果,考察など)・結論という流れで書かれますが,先に「結論」や「考察」を書いてしまうのです. 「結論」や「考察」を書けたということは,当たり前ですがその論文やレポートの結論が出たということですから,緒言も書き易くなるはずです. 論文やレポートだけでなく,社会ってのは結果に合わせて前提を作るものです. むしろ前提通りにいく事なんて僅かなもので,結果次第でどうにでも取り繕わなければなりません. 「Aだと考えていたがBだった」と書きたいんだけど,結果がCだった場合,「Dだと考えていたがCだった」と書き直せばいいのです. 場合によっては,「Bだと考えていたがCだった」と書く図太さと柔軟性も持ち合わせるべきでしょう. 書き手の都合は読み手には関係ないですから,うまいことまとまればOKってことにしましょう. 2011年7月3日「 結論が出ないとき 」も合わせてご覧ください

この方法で生きのびろ

ジョシュア・ペイピン 著『この方法で生きのびろ!』 シリーズを紹介しておきます. 私が大学時代,以前紹介した『SASサバイバル・マニュアル』と同時に購入したものです. この『この方法で生きのびろ!』のシリーズはどちらかというとシュールな設定が多いのですが,SASサバイバル・マニュアルに負けず劣らず役立つ情報が満載です. 面白おかしく勉強できる名著だと思います. 「まさか!」と思えるような,しかし「有り得るかもしれない」という状況を挙げながら,そんなときどうすればいいのか?ということを解説しています. 以下にその目次の一部を紹介しましょう. きっと読みたくなりますよ. 記念すべき第一巻からは, ・ドアを破って室内に入るとき ・キー無しで車のエンジンをかけるとき ・毒ヘビに襲われたとき ・サメに襲われたとき ・クーガーに襲われたとき ・剣で戦わねばならないとき ・走る車から飛び降りるとき ・パラシュートが開かないとき ・銃撃戦に巻き込まれたとき などなど. 「旅先サバイバル篇」では, ・列車が暴走しはじめたとき ・車のブレーキがきかなくなったとき ・旅客機が墜落しはじめたとき ・武装グループの人質にされたとき ・逃走する犯人を追跡するとき ・車が断崖から落ちかけているとき ・ジャングルで迷ったとき ・タランチュラに襲われたとき ・ピラニアがいる河川を渡るとき などが紹介されています. 「有り得ない」と言えばそうでしょうけど,有り得ない状況に遭遇した時,その生死を分けるのはやはり準備しているか否かです. このシリーズは他にも 『恋愛サバイバル篇』や『職場サバイバル篇』があります. また機会があったら購入してみようと思います. 何が起こってもおかしくないこんな世の中ですから,楽しくサバイバル勉強してみるのもいいのではないでしょうか. こういうシリーズを私なりに記事で紹介するのも面白いかもしれません. また考えときます.      

沖縄へ行ってきて

先週末は沖縄へ行ってきました. もちろん仕事での出張ですが,本当にほんの少しだけ南国リゾート気分を味わえて良い休暇になったと思います. 住んでいるところはメチャクチャ寒いんですけど,やっぱり沖縄は違いますね.なんつったって緯度が違いますから.当然ですけど暖かいです. 気温は24〜26度とのことです. 半袖で問題なく過ごせます,というかそれくらいじゃないと暑くてやってられません. 沖縄と言えば普天間基地移設問題がありますが,そのことを全然考えずに過ごしました. まぁ,しょっちゅうそんなことを考えながら沖縄にいるのも変な話ですし. せっかく沖縄に来たんだから基地を覗いていこうかとも思っていましたけど,そこはやはり出張. 空港→ホテル→仕事→空港という華麗な流れで関西に戻って今に至ります. とは言え,一応すこしばかりは観光しようということで「国際通り」とは名ばかりの国際色の無い通りを歩いてきました. 今から十数年ほど前に修学旅行で沖縄・国際通りに来たことがありましたが,その時よりもだいぶ賑やかな通りになっています. 昔は土産屋とミリタリーショップが少し並ぶだけのガッカリ名所でしたから. 我が故郷・高知の「はりまや橋」や北海道の「時計台」などと同じような名所です. 今はどうなっているのか?というと,さして変わりはないのですけど,とにかく賑やかになっています. 全国学力テストで大阪や高知を凌ぎ,あらゆるカテゴリで最下位を独占する県の力をいかんなく発揮しており,「いかがなものか」と思わせる若者がたむろしています. やっぱり全国学力テストは妥当性があるのかもしれません. 大阪や高知も同じ感じがします. 紅芋関連のお菓子をお土産として買ってきました.タルトとか餅です. 学内の方々にも好評です. やっぱり,質量と水分量が高いお菓子は土産物として滑りません.鉄則ですね. その他にも,購入したかったけどなんかその気になりきれなくて買わなかった,というのが「島ラッキョウ」の塩漬け. 仕事の接待を受けたお店の料理に出てきたこの島ラッキョウ.ものすごく美味しかったので買って帰ろうかと. 焼酎や日本酒の肴に最適だと思っていましたが,ほんの少しばかり高い気がしたので二の足を踏みまして. 本州に帰ってもどこかで売ってるんじゃないかと期待していますが,まだ見つけていません.

AT

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アスレティックトレーナー(AT)でもオートマ免許(AT)でもありません. 無酸素性作業閾値(Ananerobic Threshold: AT)のことです. 先日,大学院時代の先輩から電話があり,勤めている施設(健康運動教室などを行なっている)の利用者から 「自分のATを測定したい」 と言われたそうです. 設備が無いその施設としては何か概算・推定することができる方法はないか?と質問を受けました. 「ありません」 と答えました. 無いので. と同時に,ATに関する知見がまだまだ世間には浸透していないので,ここでちょっと紹介したいと思います. 実はこの “AT” という概念ですが,最近は使わなくなってきています. “無酸素性作業” という作業そのもの自体がありえないのです. 常にヒトの身体活動には酸素の利用が伴います. たしかにエネルギー供給過程には有酸素系と無酸素系がありますが,それはあくまで「供給過程」,つまり「エネルギーの生産方法」に有酸素系と無酸素系があるだけのことで,ヒトという一生命体が生み出す活動・作業に有酸素・無酸素の区別があるわけではありません. ちょうど,日本の電力供給を火力・水力・原子力などで同時にまかなっていることと同じです. 電気をあまり使っていない時は水力で,たくさん使い始めたら原子力が稼働する,ということがありえないことと一緒です. 無酸素性作業閾値の測定方法としてLT(乳酸性作業閾値)を用いることが多いのですが,最近はこれについても少しばかり解釈が変わってきています. 「 LT = AT 」として解釈されることが多いのですが,これは乳酸が産生され始めるポイントは無酸素性作業が始まったことを示すものと思われていた経緯があるからです. しかし,実際には乳酸の産生は無酸素性作業が始まったことを意味しません. 上の図を参考にして読んでください. 酸素摂取量は運動強度に対して直線回帰を示すことは周知の事実です. つまり,有酸素作業能力は最大運動強度下において初めてピークを迎えるわけで,もし無酸素性作業閾値なるものが存在するのであれば,酸素摂取量はLT (AT) 付近でピークを迎えなければおかしいことになります. そうならない

北の国から 特別編

黄海での米韓共同軍事演習中に起こった北朝鮮の砲撃事件. この軍事演習に強く抗議する,との趣旨で撃ち込んできたわけですが,日本も対岸の火事ではいられません. 実は,明後日3日から「日米共同軍事演習」が沖縄海域で行なわれるのです. 北朝鮮が日本に何かしでかすことも考えられます. 十分に注意しなければなりませんね. ある情報筋からは,北朝鮮は日本にテロを仕掛ける可能性が高いとのこと. つまり,誰もが北朝鮮の仕業だと周知の事実でありながらも,犯行声明を出さないテロを仕掛けてくるというものです. 極めて迷惑な戦法です. 日本の海上自衛隊の戦力は世界的にみても非常に高く,各国が注目する演習になることは間違いありません. そうした演習に対し,抗議声明を出さずに抗議するということで,北朝鮮はテロを起こすというのです. 私としても,今週末は東京に出張です. 新幹線を使います. 用心しなければなりません. そんな不安を解決するにはどうすればいいか. 柘植久慶 著『21世紀サバイバル・バイブル』 を挙げておきましょう. 自然災害だけでなく,航空機事故やテロ対策に関しても記述があります.活字がメインですが,非常に有益な示唆を含んでいます. もう少しアウトドア志向になると バリー・デイヴィス 著『SASサバイバル・マニュアル』 です. 食べられる動植物のリストやシェルターの作り方をはじめ,犬による追跡から逃げる方法まで載っています. 応急処置についても最新の見解が紹介されており,これ一冊あれば災害が発生しても安心です. 身近な応急処置についてということであれば, 輿水健治 著『スポーツ救急医学』 です. 非常に有益な知見がやさしく紹介されており,とても便利な一冊です.オススメです. 近々,学外実習で雪山に行きます. 安全管理や応急処置について私が講義する時間もあります. ドン引きされない程度に,ガチでやったろうと思います.