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iPadの実力

2012年度が始まりました.
第1回目の授業は,何度やっても不思議な緊張感がありますね.
無事に終えることが出来たので幸いです.
順調なスタートを切れました.

ところで,
最近,Appleより3代目のiPadが販売されました.
3代目だからといってiPad3と名付けられることはないのですが,巷では事実上の「Pad3」として呼称されています.

私はというと,最新のiPadを購入する予定はなく,昨年の春に購入したiPad2をこれからも使い続けるつもりです.
私はこのiPadを仕事や授業,プライベートなどでも使い倒しており,かなり重宝しております.

でも,
このiPadなんですけど,初代iPadの頃から言われていることで,気になっていることを少しだけ皮肉りたいと思います.
「Appleから金をもらってるわけでもないのに,調子にのっていい加減なこと言ってんなよ」
というところでしょうか.

まぁ要するに,
「iPadで仕事がはかどるようになる」
というのは,かなりの部分が妄想と誇張です,ということです.

同業である大学教員の中にもいるのですが,「iPadで仕事がはかどるようになった」と言うだけならまだしも,「授業も研究もこれ1枚」「iPadがあれば,いつでもどこでも仕事ができる」などと知ったかをする人がいます.

「私は最新テクノロジーを駆使できるのだ」と言いたいのかもしれませんが,「授業も研究も・・・」というのはさすがにウソでしょ.

我々大学教員が扱う程度の「プレゼン(授業含む)」や「データ処理」そして「論文執筆」など,いわゆる「ガチの作業」はiPadではできません.

大学人の仕事は多種多様とは言え,ホントに「iPadで大部分の仕事が完遂できる」なんていうのは,大した仕事していない人です.

私なんか,iPadだと短文のメール打つのも面倒だと思ってるくらいで(というか,仕事で短文のメールなんか打たない),スマートフォン(初代Xperia)と大差を感じません.


では,iPadのどこに魅力を感じているのかというと,「起動の速さ」と「ウェブ・ブラウジングの容易さ」です.

最近の大学は学生の出席管理をウェブでできるようになりました.ですので,起動が速くてサクサクとブラウジングできるiPadは便利です.

学生たちへの連絡事項とか雑多な書類をとりあえずPDFにしてiPadに放り込んでおけば,必要に応じて引っぱり出せますし,会議に持って行っておけば何かと助かったりします.
以前も紹介したSugarsyncとかDropBox,Evernoteといったクラウドをインストールしておけば,さらに利用価値は広がります.

それでも,“iPad上で作業する” なんてことは考えられません.
あくまで「見る」のが精一杯だと思われます.
「iPadを使いながら作業(会議とか授業を含む)」するのであれば,利用価値があります.

残念ながら,iPad上でできる作業の質は低いです.その程度の質で許される仕事なのであればよいのでしょうけど.

「iPad用キーボードがあるじゃないか」という話しですが,ならノートPCを使えば良いじゃないかと思うのです.
むしろ,アレってキーボードと分離しちゃってて鬱陶しい存在になってるんじゃなかろうか?
どうなんでしょう.


あとは電子新聞とか電子雑誌(っていうのかな)を何冊か定期購読にしておいて,何気なく時間ができた時に読んだり,英語学習ソフトを入れて勉強したり,そんなところでしょうか.

あくまで,iPadは「見る」ことが得意なツールのようですから,そこに特化して利用するのが便利なのだと考えられます.

仕事や作業はPCにはかないません.
このブログもPCで書いています.
以前,iPadで書いてみようと頑張りましたが,その煩雑さに気が狂いそうになったのでやめました.