2014年1月20日月曜日

計算方法が分かれば良い...,のかな,どうだろ

明けましておめでとうございます.
今年も続けるかどうか迷いましたが,やっぱり続けることにしました.
6年目.
まさか6年も続くとは思いませんでした,なんてセリフを毎年繰り返しているようにも思います.

さて,ここで問題です.

70÷0.8=

その答えはなんでしょうか?

答え:87.5です.
馬鹿にしてるわけではありません.

今日,私の授業の最終テストとして出した問題の一部に,上記の計算をするところがあったのです.
もうちょっと言うと,「70という値を元に,この100%の値を算出せよ」という趣旨で,よく読めば「70は100%中の80%に相当する」という状況が導ける問題だったわけです.

80%である70から,100%を算出しようと考えれば
70÷0.8
を計算すれば良い.というのは当然のことなのですけど.

ところが,結構な数の学生が,

70÷0.8=88.8(または,89)
答え:88.8

などと書いて出してくるのです.

いやいやいやいや.
君ら,あの◯◯大の学生でしょう?
(本学学生の偏差値は国内でも上位に位置する)

100%の値を算出するのに,「70÷0.8」をすれば良いというところが全員分かったのは良しとしましょう.
が,それよりもメチャクチャ簡単なはずの70÷0.8という計算そのものを間違えちゃってる.

以前,
数学が苦手な者の意見として
で書いたことですが,
数学教育は,「計算する力」を高めることも大事ですが,それ以上に,「式を考える力」も大事だという点を取り上げました.
決して計算力を高める指導が不要だと言っているわけではなく,どのような計算をすれば物事を説明できるのか?という部分に焦点をあてることも重要ではないか,ということです.

暗算なんかの計算スピードはめちゃくちゃ速い人なのに,「なんでこんなデータ分析をするんだ!」と怒りたくなる卒論指導をしたこともありまして.
計算する力と,式を考える力は別物だな,と思うに至っておりました.

が,今回の一件で,学生の計算する力を疑うようになりました.
たまたまミスった.というのであれば良いのですが.結構多かったからなぁ.
よく,こういう若者の学力低下を煽るニュースがあって,私はそれに対しては冷静かつ慎重な考察をしなければいけないという記事を出してきましたが...,うーん.どうでしょう.

うちのゼミの学生いわく,
「完全に文系で育ってきた奴もいますよ.そういう奴って数学は全く出来ないッスから」
とのこと.

ま,計算方法(式)が分かっただけでもOKとするか.
電卓やエクセルをたたけば正解が出せるわけだし,
以前赴任していた大学だと,そもそも,上記と同様の問題を出すと「100%の値を出すための式」そのものが分からない人が多かったので.
それよりは格段にレベルは高い.のかぁ?