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テレビのない生活の流行語大賞

疲れました.
1週間が怒涛のように過ぎ,ようやく一息ついているところです.
不思議なもので,こっちでコントロールできない仕事って分散されず固まって入るものですね.

さて,年末に取り沙汰される流行語大賞について,「テレビのない生活15年」の私が考えてみようという記事です.

流行語大賞のホームページに,過去の受賞対象が挙げられています.
こちらです↓
新語・流行語大賞(自国民社)


私が流行語大賞っていうのを初めて意識したのは高校生くらいの頃.
「凡人・変人・軍人」っていうのが懐かしい思い出です.
流行語大賞って,流行していないものを取り上げるものなんだなぁってのが最初の印象でした.
これは「知ったかぶり大賞」というのが実際のところだろう,と見做して早20年近くになります.

同時代のものをみると,「ハマの大魔神」と「だっちゅーの」が受賞しています.これはたしかによく聞いた覚えはあります.
でも,「流行」していたかどうかと問われたら,かなり疑問です.

なにがどうなったら流行なんでしょうね.
少なくとも,その年に印象深い,参照・引用・利用されることが多かった言葉と考えると良いのかもしれません.
でも,「だっちゅーの」なんて,寒いオヤジギャグにしかならいでしょう.よほどのバカでなければ,能動的に使用する用語ではありません.実際,私の学校では話の節々で「だっちゅーの」と言ってる奴は無慈悲にバカにされていました.それだけに,たしかに印象深い影響のある言葉だったと言えます.

今日,こんなニュースがありました.
俵万智氏「『死ね』が世の中動かした」 流行語選出批判に「思い」明かす(Yahoo!ニュース)
「保育園落ちた日本死ね」って,たしかに今年の流行語でしたね.
選ばれて当然の言葉だと私は思っていますよ.

選出理由はいろいろあるんでしょうけど,つまるところ「流行していた言葉」だったかどうかは重要です.
その「選出理由」が気に入らない人が多いようですが,その年を代表する言葉であれば,別になんでもいいと思うのです.選ばれたからって何かあるわけじゃないでしょうに.そんなにいきり立って評論しなくても,気軽に楽しめばいい.

「神ってる」は,テレビのない生活を送っている私にとっては初耳です.
テレビのない生活を送ると,特にスポーツから縁遠くなりますので.
ところで,過去に受賞している言葉をみてみましても,スポーツ界から多数選ばれていることが分かります.
多分ですけど,スポーツ界から選ぶのが無難なのでしょう.批判されにくいだろうから.
昨年受賞した「トリプルスリー」なんて唐突過ぎて意味不明でした.

私が選ぶ流行語大賞は,やっぱり「ポケモンGO」です.
ポケモンGOがなんなのか未だ不明ですが,それでも聞いたことがあります.猫も杓子もポケモンGOにハマっているというのを聞きます.マスメディアから遠い私にも聞こえてくるのですから,これぞ流行語大賞です.

昨年は「爆買い」とか「SEALs」っていうのが印象的でしたね.昨年を代表するのはこの2つです.
2年前の受賞は何がなんだか.全部分かりません.唯一その意味がわかるのが「集団的自衛権」ですけど,こんなのが流行していたんですか? 世も末ですね.

3年前のものが興味深いですね.
「今でしょ!」は,当時,どういう経緯から生まれたのか全然知りませんでしたが,たしかに皆して「今でしょ」と連呼していました.コイツら頭おかしいんじゃないかと本気で心配したことを思い出します.
ここでもやっぱりスポーツは無難に選出されています.「オ・モ・テ・ナ・シ」.恥ずかしい言葉ですね.日本死ねって思いたくもなりますよ.

そんな感じで過去のものを眺めていたのですが,はっきり言って,どうでもいいものばかりです.気軽に楽しめるようなものではありません.強烈な虚無感を覚えます.
金輪際,我が人生において「流行語」なんてものを意識の縁にもってくることは避けよう.そう誓いました.

ちなみに,私が個人的に今年の新語・流行語として挙げるとすると,
「EU離脱」
です.
流行語としてだけでなく,そして「新語」としても今年を代表するものであり,今後使われる機会が多いであろう言葉だからです.