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寿司を撮る学生とテレビのない学生

卒論研究が一段落したこともあって,ゼミの学生5人と寿司屋で慰労会をしました. もちろん,皿がベルトコンベアで回っていない店です. ここは私が普段から利用している寿司屋ですし,周りも騒々しくないので落ち着いて慰労会ができます. 人数を言って「なんか適当なのを」って頼んでおけば,学生が喜びそうなものを用意してくれるのもいいですね. そう言えば,この店は以前にも記事にしたことがありました. ■ 最近の自宅周辺の外食事情 私が学生の頃も,卒論とか修論が終わったら先生が寿司屋で慰労会をしてくれていたので,これは私にとっての伝統みたいなものです. 肉や油物がダメな私としては,寿司がベターな選択になります. 2年生や3年生だと,「肉にしましょう! 肉がいいです!」とか言われて焼肉屋につれていくことになり,煙たい思いをしながら油対策に苦心する.酔ってきたら大声出して騒ぎ出す. そう考えると,寿司屋のほうが学生も大人しくなってくれることもあって気分もいい. 学生としても,余程裕福な生活をしている者でない限り,寿司下駄に並べられた寿司に感動してくれます. それはそれでいいのですけど,何を血迷ったのかスマホのカメラで寿司をパシャパシャ撮りだす,だけならまだしも,バッグから一眼レフを取り出してシャッターを切り出す奴もいる. そのあとSNSに投稿するつもりみたい.「インスタ映えするから」だそうです.昨年の流行語大賞にもなりましたね. こちらとしては静かに真顔で「おい,やめろ.単位出さないぞ」と叱りつけることになります. いや,むしろこれが現代の大学教育において,最も大事な卒業基準なのかもしれません. 寿司屋で写メ撮ってSNSに「慰労会ナウ」って投稿するような奴に単位は出さない. それだけでもできれば,この国の社会はもうちょっとマシになるでしょう. 寿司食いながら話題になったのが,「最近,テレビを見なくなった」というもの. しかも,5人中3人が「自宅にテレビを持ってない」と言ってました. テレビ不要論が浸透しているようで嬉しい限りです. この学生の中には,1年生の頃に,なんかの授業中に私が「学生の頃からテレビを持っていない」ことを喋っているのを聞いて,「テレビっていらないんだ」と思い,それ以来テレビを捨てた人もいます. 他の学生が「え!テレ

センター試験で嘔吐した人がいて,試験中断しなかったことがニュースになっています

センター試験でしたね. 毎年のことなので,今年も記事にします. 過去記事はこちら. ■ 今年もセンター試験の感想 ■ センター後日 ■ センター試験とか入試におけるアレコレ ■ センター試験とか入試におけるアレコレ2016 センター試験が終わった本日,こんなニュースがありました. ■ センター試験 再試験対象者は49人に 試験中に嘔吐、中断せず (Yahooニュース2018.1.14[産経新聞より]) 初日の13日に大阪学院大(大阪府吹田市)の会場で試験監督者による指示誤りがあったことも判明し、44人が新たに再試験の対象となった。再試験対象者は計49人。 センターによると、大阪学院大では13日、受験生1人が嘔吐した際、本来は試験室全体で中断すべきだったが、監督者が「周囲に影響はない」と判断していた。試験室にいた他の受験生は再試験を受けられる。 このニュースに対して,ヤフーでは「コメント」の所でいろいろな事が言われています. 私も試験監督者の一人なので,当ブログにてコメントしようと思いました. これから語るのは,私の妄想であることを申し添えておいた上でお読みください. 多分ですけど,当該試験場(試験室)における「試験監督者(主任監督者)」は, その場だけで判断しちゃった んでしょうね. だから記事では「指示誤り」という表現になっているんでしょう. 一般的な対応(但書:その対応マニュアルや大学ごとのマニュアルは試験後に回収されるので,私が記憶している限りですけど)としては,受験生の「嘔吐」が発生した場合,主任監督者は同室の他の監督者,または試験室の外にいる監督補助の人(うちの大学では学生バイトがやっている)に試験本部へ状況連絡をさせます. (但書:私はそんな状況になったことがないから推測ですが)試験本部はこれに対し「汚物処理班」を向かわせることになっています. そして,この状況を試験場の責任者(その会場の責任者)が試験の続行・中断および再開方法を判断することになるんです. 通常なら,嘔吐が発生した場合はその時間の試験は中断され,汚物処理班が対処してから後,同じ部屋または試験室を移して再開することになるでしょう. でも,産経新聞の取材では「試験本部の判断ミス」ではなくて,「監督者の指示誤り」ということになっているので,お

週末はセンター試験ですね

明後日からセンター試験ですね. 今年も監督者をやりますよ.かれこれ10年近くやってます. 各大学では毎年「センター試験説明会」なるものが開催されているのですが,ここ数年は実施方法に大きな変更点が無いので,どうしても馬耳東風気味になってしまうのが自分でも怖いところです.油断していると凡ミスをしかねません. そういう意味においても,昨年書いた■ 今年もセンター試験の感想 の記事でも述べましたが,意外にもセンター試験監督は「主任」が最も楽です. 初心者や慣れていない人にとっては,当該試験場の責任あるポジションだと思ってビビる役職ですが,慣れてしまえばその緊張感がちょうど良い加減になって,むしろストレスは減ります. それに,主任監督者は実施要項(っていう監督マニュアル)に従って「指示出し係」として人間スピーカーになっていれば済むので. もちろん不測の事態に対応しなければいけないという側面もありますけど,実のところ「不測の事態」というのは想定されておらず,あらゆる事態が実施要項に書いてあるので,それを読んで対応することになります. そうは言っても,不測の事態は起こりうるわけですけど,実施要項に書いてないことは「書いてないから」ということで対応しなければOKです. こういうところにも原発事故問題とか北朝鮮ミサイル問題あたりと関連性がありそうな我が国の課題が見え隠れしますが,それはそれ. なんにせよ,そういうわけでセンター試験監督は慣れてしまうと途端に退屈な仕事になります. 何年もやっていれば色々なトラブルにも遭遇しますので,大抵のことには焦らず対応できるようになっていますし. というわけで今回は,センター試験監督者がちょっとビビる出来事を取り上げてみます. (1)リスニング試験中に受験生から手が挙がる 監督者ビビリ度:★★★★★ センター試験初日の最後,英語リスニングテストというのがあります. センター試験において試験会場と監督者たちから最も嫌われている科目です. ICプレーヤーでイヤホンを使って英語問題の音声を聞き取りながら回答するというもので,それを妨げないよう監督者は物音を立ててはいけないことになっており,その試験中は他と違って巡回作業をしないんですけど. そんな試験中に受験生から手が挙がったら,それに対応しなければいけ

2018年正月

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明けましておめでとうございます. こちらは今年の我が家からの初日の出です↓ せっかくなので,場所,構図,カメラ,レンズすべて同じもので,昨年の初日の出と比べてみました. こちらが昨年のもの↓ 去年の方が気温が低かったんですね.霜が降りています. 地域によっては曇りや雪で初日の出が見れない場所もあるようですが,私の実家では毎年のように初日の出が拝めています.ありがたいことです. さて,我が家の正月ネタをいくつかしてみます. 皆様も「門松」をご存知かと思います. こういうやつです↓ wikipedia「門松」より 高知県には門松にまつわる変わった風習があります. 実は,高知では門松はプリント物なんです. ■ 紙の門松が早くも印刷 12月18日ごろから無料配布 (高知新聞2017.11.9)こういうの↓ 共和印刷HPより これを玄関のドアの両サイドに魔除けのごとく貼り付けるんです. 私が子供の頃には県下ではどの家にも貼ってあったので,全国的な正月の風習だと思っていました. 60年前から松の保護を目的として始まったとされ,現在では全国各地にみられるようですが,なかでも最も古いのは高知県の共和印刷が始めた,この「紙の門松」だそうです. さて,この門松ですが,我が家ではむしろ「紙」でもありません.「生」です. つまり,「生門松」.庭木をそのまま「門松」ということにしているんですよ. こういうこと↓ 門の前に,「松」「竹」「梅」,それに「南天」と「ユズリハ」を植えています. 上と下の写真では,左から松,竹,梅,その後方に南天とユズリハが見えます. 私が生まれる前までは普通の門松を立てていたそうですが,作るのが面倒だし,買うとバカ高くつくので,いっその事「植えたらいい」ということになって,今に至ります. この松ですが,樹齢は私の年齢と一緒です. 特に何も手入れせずにずっとこの角っこに生やしていますが,形がいいので我が家では気に入っています. 松と梅の足元に生えているのが竹(ササ). 放っとくと次々と生えてくるので剪定が必要です. 梅も剪定が必要な木ですね. 「桜切るバカ,梅切らぬバカ」という諺があります.よく会社やスポーツチームなどの人事を皮肉る際に用いられます. ユズリ