2018年1月11日木曜日

週末はセンター試験ですね

明後日からセンター試験ですね.
今年も監督者をやりますよ.かれこれ10年近くやってます.

各大学では毎年「センター試験説明会」なるものが開催されているのですが,ここ数年は実施方法に大きな変更点が無いので,どうしても馬耳東風気味になってしまうのが自分でも怖いところです.油断していると凡ミスをしかねません.

そういう意味においても,昨年書いた■今年もセンター試験の感想の記事でも述べましたが,意外にもセンター試験監督は「主任」が最も楽です.
初心者や慣れていない人にとっては,当該試験場の責任あるポジションだと思ってビビる役職ですが,慣れてしまえばその緊張感がちょうど良い加減になって,むしろストレスは減ります.

それに,主任監督者は実施要項(っていう監督マニュアル)に従って「指示出し係」として人間スピーカーになっていれば済むので.
もちろん不測の事態に対応しなければいけないという側面もありますけど,実のところ「不測の事態」というのは想定されておらず,あらゆる事態が実施要項に書いてあるので,それを読んで対応することになります.

そうは言っても,不測の事態は起こりうるわけですけど,実施要項に書いてないことは「書いてないから」ということで対応しなければOKです.
こういうところにも原発事故問題とか北朝鮮ミサイル問題あたりと関連性がありそうな我が国の課題が見え隠れしますが,それはそれ.

なんにせよ,そういうわけでセンター試験監督は慣れてしまうと途端に退屈な仕事になります.
何年もやっていれば色々なトラブルにも遭遇しますので,大抵のことには焦らず対応できるようになっていますし.

というわけで今回は,センター試験監督者がちょっとビビる出来事を取り上げてみます.

(1)リスニング試験中に受験生から手が挙がる
監督者ビビリ度:★★★★★
センター試験初日の最後,英語リスニングテストというのがあります.
センター試験において試験会場と監督者たちから最も嫌われている科目です.
ICプレーヤーでイヤホンを使って英語問題の音声を聞き取りながら回答するというもので,それを妨げないよう監督者は物音を立ててはいけないことになっており,その試験中は他と違って巡回作業をしないんですけど.

そんな試験中に受験生から手が挙がったら,それに対応しなければいけないじゃないですか.
手が挙がった瞬間,複数の監督者で実施してる会場であれば「おい,コイツに誰が対応しに行くんだ?」と各々の無言の譲り合いが始まります.

私もリスニングテスト中の挙手に対応したことがあります.
音を立ててはいけないのですから,筆談で対応します.
その受験生は「トイレに行きたい」というものだったので対応が簡単でしたけど,それ以外の,例えば「近くの受験生がうるさい」などの訴えだった場合は,その対象学生とも筆談をしなければいけないので面倒です.
実際,そんな訴えをする学生はいませんけどね.だって,そんな訴えをしている時にもリスニングテストの音声は流れているので,それを無駄にすることになります.
「トイレに行く」なんて,ほぼその試験を捨てるようなものです.

(2)受験生がメチャクチャ臭い
監督者ビビリ度:★★★★
いろんな意味でビビります.
周囲の受験生から「隣の受験生が臭くて試験に集中できない」などの訴えがあるのではないかと緊張が走ります.
どれくらい臭いのか,試験に支障があるほどの臭さなのか,これくらいなら普通の大衆じゃないの? といったことを客観的かつ主観的に判断しなければいけないので大変です.

受験生の中には,もともとの体質なのか,はたまた「センターが終わってから風呂に入ろう」という願掛けなのか知りませんけど,凄い匂いをさせている人がいるんです.
お願いだから風呂に入って受験してください.
トラブルにもなりますので.

(3)ずっと咳き込んでる受験生がいる
監督者ビビリ度:★★★
これもトラブルにつながるのでビビります.
教員間でよく話題になるのですが,センター試験では体調を崩して咳き込んでいる受験生が多く,これが一般入試ではそういった受験生は減って試験場は静かになります.
もちろんセンター試験で体調管理に失敗したからという経験知もあるのでしょうけど,たぶんセンター試験はオープン参加型なのでいろいろな受験生(中には高齢者も)が来るのに対し,一般入試にはきちんと体調管理ができる受験生が来るという違いによるものと考えられます.
がんばって体調管理していても風邪をひいてしまう人もいますが,大抵の場合これは「試験」というイベントへの準備能力の現れだと思うんです.

(4)奇異な行動をとる監督者がいる
監督者ビビリ度:★★★★★
「奇異な行動をとる受験生に注意しましょう」というマニュアルもあるのですけど,それ以上に監督者をビビらせるのは身内です.古今東西,敵は内部にいるもの.
あれだけ言ってるのに携帯電話を持ち込んでくる人や,不要なはずなのに自分のバッグを試験場に持ってくる人がいます.「いつも持ってないと落ち着かないんで」などとヘラヘラ笑ってるんですけど,内職する気満々なんですね.
私の経験上,ババアに多い.
もちろんやらせないので終始不満そうにするんですが,こういうタイプは要注意です.

それより怖いのは,試験説明中に受験生に対し訳の分からない言葉をかけたり,試験中の巡回が受験生の邪魔になっている人です.
座ったら座ったで居眠りを始める始末.
殺意が湧きます.

(5)写真用シールが足りない
監督者ビビリ度:★
どういうわけか,試験場で写真用シールが足りないことがあります.
「写真用シール」ってのがなんなのか分からない人もいましょうが,そういう物があるんです.
たいてい,受験生が写真用シールを間違ったところに貼ってしまい,予備のシールを使ってしまうことにより発生する事態です.
なんでもっと余裕をもって入れておかないのかと思ったりします.

(6)回収した解答用紙の枚数が合わない
監督者ビビリ度:★★★★
きっと大丈夫だと思いつつ,ホントにそうだとしたら致命的失態になるのでビビります.
回収した解答用紙を2人以上で枚数確認(検算)するんですけど,
「はい,こちらは35です」
「えっ? 35ですか?」
「はい」
「36じゃないんですか?」
「えっ,36なんですか?」
「もう一回お願いします」
ってことになって,焦りながら検算するもんだから次もまた違った枚数になってたりします.
「あの・・,34です」
「えっ,36じゃなくて?」
「はい,えっと・・,もう一回」
こうなってくるとビビるどころか,ちょっとしたパニックです.
この時点で指に汗が滲んでくるので,解答用紙を数えるのに丁度いい感じになります.
人間の体は上手く出来ていますね.

(7)受験生がトイレから帰ってこない
監督者ビビリ度:★★
試験場を監督しているこちらにしてみればどうでもいいんですけど,なんだかんだでビビります.
外にいる担当者に「どうしたの,あの子」って聞いてみたところで,「一緒に付き添っている人がいるんですけど,まだ戻ってこないです」と返されるだけですが.

で,そのまま試験時間が終わっちゃった時がありましたね.
どうやら体調不良でトイレから保健室にレベルアップしたらしい.そんな話でした.
試験場で倒れたり嘔吐されるよりマシなので,こちらとしては良かった.
受験生に感謝.


そんなわけで,今年もまた始まるセンター試験.
受験生の皆様の健闘を祈っております.