注目の投稿

赤いスーパームーン|日本の行政も赤信号

歴史的な振る舞いには象徴的な現象が付いてくる


古代より,世界各地の人類史や神話においては,為政者の歴史的な振る舞いには象徴的な現象がつきものです.

族長がバカをやらかしたら火山が噴火するとか,威勢のいい王様が誕生すると落雷が轟くとか,賢政を振るう君主が現れると麒麟がくるとか.

本日は,日本で感染爆発が発生していることを暗示するデータが公表されたところです.
1日の感染者数400人超え、最多更新(Yahoo!ニュース 2020.4.8)

同日,そんな日本のトップが奇妙キテレツな発言をしました.

安倍首相「責任を取ればいいわけではない」発言に非難殺到(Yahoo!ニュース 2020.4.8)
日本在住のイタリア人記者から「世界はほとんどロックダウンしています。安倍首相の対策は一か八かの賭けに見えます」といった趣旨の指摘が。そして「失敗したらどういう風に責任を取りますか?」と訊ねられると、安倍首相はこう返答した。
「例えば最悪の事態になった場合、私が責任を取ればいいというわけではありません」

世も末だ.
そんな言葉がぴったりです.

安倍首相が責任を取れるのは,一斉休校までだったようですね.
「緊急事態宣言」含む法整備、首相が意向表明…「一斉休校は私の責任で判断」(読売新聞 2020.3.2)
本当にヤバそうな政治的判断では,責任を取りたくないと.

昨今,「責任者が責任を取らなくなった.責任回避の屁理屈ばかりまかり通る」と言われることがありますが,日本では行政の最高責任者が責任を取らないのです.

これを一般的に,「地上の地獄」と呼びます.

実際,今夜は世も末な雰囲気が漂う月が現れました.
厳戒の夜空にスーパームーン 緊急事態宣言の都心照らす(Yahoo!ニュース 朝日新聞 2020.4.8)

私も撮影してきましたよ,今日の赤いスーパームーンを.
たしかに今宵の月は幻想的かつ,不気味です.

2020.4.8撮影

偶然と言えばそれまでですが,こうした人間の歴史的なポイントでは,それを象徴するような現象が発生しているように感じます.

今日の月は,まるで「地上の地獄」を象徴するようですね.


ちなみに,昨夜の月はこちら.
2020.4.7撮影


照らし出される景色も,昨夜とは違ってオレンジがかってきます.
2020.4.8撮影


でも,それなりにきれいです.
2020.4.8撮影


薄く曇っているから,空が白く濁って星が写りにくいですね.
2020.4.8撮影




ちなみに,昨夜はこんな感じでした.
白い光ですので,太陽と同じような色になります.
2020.4.7撮影

2020.4.7撮影

2020.4.7撮影


別に,政府が都市封鎖しないことを批判したいわけじゃない


勘違いしてほしくないのは,私は「政府が都市封鎖しない」ことを批判してるわけじゃないのです.
むしろ私は,過去記事からずっと繰り返しているように,今回の新型コロナは「華麗にスルー」することが最善策だと考えています.

毒性の弱さを利用して,病院・医療施設には重傷者以外は面倒をみないことを指示,軽症者や無症状者は放置すること,ある程度の死者は織り込み済みとして覚悟すること.

パニックや集団ヒステリー,および医療崩壊の発生を防ぐため,一般人の希望による検査はしない.
これにメディアや市民が怒り狂っても一切無視.

その他の飛沫感染症の対策と同じ脅威度であることを口酸っぱく周知徹底し,インフルエンザや既存コロナウイルス,その他細菌性の風邪・肺炎による死亡者数といた比較データを随時公表.
これにより,国民の感染症予防への意識付けは維持しておく.

一方で,肺炎死亡の原因確認と,疫学調査のためのランダム検査は定期的に行なう.
ただし,そのデータは開示しない.
これにメディアや市民が怒り狂っても一切無視.

他にも細かく上げ出したらきりがありませんが,大まかにはこれを政府・総理大臣および厚生労働大臣の責任のもとで徹底指示し,事態収束後は,国民への被害の責任をとって辞任または腹切り(首吊でも飛び降りでもいい)という手順です.


緊急事態において責任者が考えなければいけないことは,自分の判断で殺してしまう人の数の見積りです.
何人までなら死んでいい人数なのかを,冷静に見極める必要があります.
助けることばかり考えることは,責任逃れの思考パターンです.

街の感染爆発にパニクって医療崩壊し,死者数を無駄に増やしている国がいくつかありますが,それらは上記のような人と社会のコントロールをせず,「困った人を助けてあげたい」を合言葉に,その実,責任逃れと大衆迎合の思考で対策したことが原因です.


そう言えば,かなり以前になりますが,「やらない善より,やる偽善」がダメであることを記事にしたことがありましたよね.
やわらかめの「被災地訪問とか募金とか」

あれと一緒です.
やらない善よりやる偽善.
しかしこれは,「活動的なバカほど恐ろしいものはない」に通じます.

偽善は偽善です.やったとしても偽善であることに変わりはありません.
一方,やらない善は,やっていないように見えても善行であることに変わりはありません.
うずうずしても,我慢して善行をとりましょう.


もっと言えば,政治・行政に限らず,誰も損をしない,どこにもダメージがないオペレーションはありません.
なにをしようと必ずどこかに被害者が現れるのであり,あとはその被害レベルが最小になるバランスを考えることが「責任者」の判断なのです.

ただ,実のところ,すでに最初の段階で日本政府はポカをやらかしているので,もう取り返しのつかない状況と立場です.
あとは,その「責任」をとるだけとも言えます.


有事における日本は,ロジスティクス(補給線)が問題になるから注意しておこう


今後,ロジスティクス(補給線)の問題が騒ぎになってきます.

第二次世界大戦の分析でもよく言われるのが,「日本軍は補給線に対する意識が弱い」というもの.
現場の戦闘や攻撃戦略ばかりに気を取られて,戦争における肝心要の補給線をないがしろにすることが多かった,というやつです.


今回の騒動においても,手洗いやテレワークといった感染予防や,病院での対応ばかりが注目されますが,食料の物流や電力・水道の維持管理をどうするのか,それがほとんどニュースになりません.

今はいいんですよ.あんまり感染者数が多くないから.
でも,現政府が発表したような対策を,このままの調子で進めていたら,必ずどこかで感染者数の激増が訪れます.
その時,上記のことはどうするんでしょうね.

それに,今の日本で地震とか火山噴火とか大津波が発生したら,新型コロナ対策はどうなるんでしょうね.
北の国からミサイルが飛んでくることも考えられるし.

そういう時,ちゃんと「補給線」の概念を整えておかないと,あっという間に大パニックになります.

補給線の問題は,来週から再来週にかけて顕在化すると思うんですけど,行政の中心にこれをきちんと考えている人がいて,私の考えが杞憂になることを祈っています.


コメント