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新型コロナ騒動に関する本音中の本音を言ってみる

結局のところ,自分の置かれている状況で言うことが変わるんだよね


それが最も基本だと思うんです.

慎重派としては,
感染者がゼロになるまで自粛を続けよう.
感染者を数名にまで抑え込めるまで自粛を続けよう.
っていう極端な人もいます.

もっとゆるくみて,感染者の拡大が抑えられていればいいという人もいるでしょう.
その数は100人未満,500人未満,1000人未満・・・.

その一方で,感染者はいなくならないのだから,経済をまわすべきという人もいる.
新型コロナウイルスなんて無視すればいいという人もいれば,
感染しにくい行動を徹底するなかで出来ることをすればいいという人もいます.

検査数を増やしたのだから,感染者数が増えやすいのは当たり前,ということで,「陽性率」に着目すべきとか,感染者の半数が無症状なのだから,重傷者数や死者数で検討しなければ現実的じゃない,っていう考え方もあります.

最近は,感染者数が増加しているとか,GoToキャンペーンをどうしようかと大騒ぎしているようです.


さて,そんな新型コロナウイルス騒動ですが,私の超個人的な見解をここで述べておきます.
過去記事でいろいろ述べてきたのですが,それは,
「新型コロナウイルスに湧く日本社会にとって,有益な視座を提供できたらいいな」
という,いわば,お節介から発信しているもの.

では,私の本音ではどうなのか.


どうでもいいと思っているんです.
それはもう果てしなく.


実際,新型コロナウイルスの影響は露ほども受けていません.
私が住んでいる地域から感染者が出ていないということもありますが,たとえ出ていたとしても無関係でしょう.

私は朝,仕事場に行って仕事をし,農協に出荷する.
それで午前が終わります.
午後は田んぼや畑の手入れをし,山と川を巡回して治山治水をします.
そこに新型コロナウイルスの入る余地はありません.


そんな私からすれば,永遠に自粛すればいいとも思っているし,完全にウイルスを無視して以前の生活をすればいいとも思っています.
過去記事では,後者の方を提示していました.
理由としては,その方が日本の社会へのダメージが少ないだろうからです.


たとえ,
「完璧に自粛しろ,自宅から一切出るな,だけど生活保障は全くしないけどね」
という命令が国家から出ても,私は耐えられます.

自宅から出るなって言われても,どこまでが「自宅から出ない」に該当するのか分かりませんが,とりあえず,自宅敷地内から出ないというのであれば,食い物とか気分転換には困りません.
蜂蜜を取ったり,山を散策したりして過ごせるでしょう.

そもそもの話として,こんな辺境の地まで「自宅待機」をしているかどうか確認する役人も警察もいないだろうし.


何が言いたいのかって言うと,結局,自宅に籠もってテレワークで仕事ができる職業だったり,出勤しなくても給料が出る職業の人は,
「徹底的に自粛しろ」
って簡単に言えちゃうわけですよ.

こういうのって,私としてはフェアな思考ではないと思います.

むしろ,日本社会が徹底的に自粛すればするほど,「自粛に耐えられない職業」が衰退するわけですから,相対的に「自粛できる自分」の社会的地位が向上します.
労力を積み上げる必要もなく,放置しておけば自分の地位が上がるのですから,こんなに美味しいシチュエーションはないでしょう.
これ,イジメの構造と心理で「もっと自粛しろ!」って言ってる輩もいるんじゃないかと邪推したくなる.


昨年から,MMT(現代貨幣理論)が取り沙汰されており,さらにこのコロナ禍において注目されるようになりました.
自国通貨建ての国債を,インフレ率に制限をかけながら発行するのであれば,必要なだけ国民にお金を流すことができるという考え方です.
つまり,MMTに沿って考えれば,経済活動を止めなければならない職業の人には,とりあえずコロナ禍を乗り切るだけの補助金を潤沢に出せばいいということです.
  

これはこれで注目すべき理論であり,その救済策の採用が望まれるところですが,ひとまずここでは脇に置いておきます.

ここで論じたいのは,
「徹底的に自粛しろ」
「国家が罰則を課してでも感染拡大を止めるべき」
と主張する人に対する「それでも自粛を叫ぶのか?」と問いたい思考実験です.

それは以下のようなものです.

この未曾有の自然災害である「ウイルス騒動」で,経済活動ができなくなった人にお金を給付しよう,というもの.
だって,この状況は誰も予想できなかったし,誰の責任でもないからです.
その給付金の財源は,2020年度の所得税を特例で大幅に引き上げるというものです(もちろん,累進課税です).
例えば,所得が200万だった人からは100万円を徴収.2000万円だった人からは,1800万円を徴収する,っていう感じです.
まさに,皆で痛みを分かち合おうという思考実験です.
「罰則付きでも経済活動を止めろ」という人だっているのですから,このくらい国家の力を行使してもフェアってもんでしょう.

別に,上記のように具体的な金額をあらかじめ設定しなくても,まずは経済苦で路頭に迷うことがない金額を給付した後,そこにかかった費用をあとで計算してから負担額を算出するというのでもいいです.


自粛徹底派の人は,これについてどう思うんでしょうかね.
徹底的に自粛する,けれど,自分の給料は「自粛できない職業の人」が受け取る給付金である「約100万円」くらいになるっていうこと.

もしこれを,
「バカげている.そんなんじゃ俺の生活が破綻する!」
って怒るようだったら,ご自身が発している「経済を止めてでも徹底的に自粛しろ」という主張こそが破綻していることになります.


ちなみに,私はこの思考実験を自分に課してみて,そんな構造と状況は嫌だから,「自粛」には反対しています.
とてもじゃないですけど,この程度の感染症ごときで経済活動を自粛させる気にはなれません.
国民それぞれが,出来る限りの感染症対策を講じながら,普通に経済活動をすればいいと思っています.

たまたま自分が運良く恵まれた仕事についていたからって,そのアドバンテージを利用して他人のライフスタイルを崩すのは傲慢というもの.
そんなときに採るべき道は,自身のアドバンテージを相殺するか,他人のライフスタイルに口を出さないかだと思います.

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