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学術会議人事|実際のところ気にしている学術研究者は少ないけど,後々苦しめられることになる話
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安倍政権をしっかり継承した結果がこれだよ
やっぱりこういうことになっていくんです.
菅政権はスタートダッシュが凄いですね.
一つも碌なことやってない.
実のところどうでもいい「ハンコ廃止改革」でポイント稼ぎしてるくらいでしょうか.
今日はこんなニュースが入りました.
■菅首相 異例の「任命拒否」に学者が抗議…日本学術会議めぐり“菅ショック”広がる(FNNプライムオンライン 2020.10.2)
「学者の国会」と呼ばれる、日本学術会議。
政府から独立し、学者の立場から政策提言をする国の特別機関だが、その会員は学術会議の推薦に基づいて首相が任命することとなっている。
今回、会議側は105人の学者を推薦したものの、菅首相はこれまでの前例を覆し、うち6人の任命を拒否。その理由を明らかにしていないことが問題視されている。
学会を揺るがす“菅ショック”に、日本学術会議の会長からは困惑の声が挙がっている。
学者や研究者であれば,皆このニュースを気にしているのかと言うと,実際のところ全く興味がない,っていう人が結構多いと思います.
関連する仕事をしている人も少ないし,会員になろうと目指してなれるわけでもないし,なったとしても仕事をつまんないと思ってやっている人がほとんどだろうし,強いて言うなら自分に箔が付くくらいかなと.
もちろん,それが嬉しくてたまらない人にとっては,喉から手が出るほど欲しいステータスでしょうけど.
所属機関の役職に就こうと思ったときに,ポイント稼ぎとしては良いかと思います.
ただ,国の学術業界への向き合い方は,ここで決まる部分が結構あるので,その動向は無視できません.
最近だと,私もその煽りを食らったものとして,大学内部で面倒な審議をさせられるハメになったのが,
■軍事的安全保障研究に関する検討について(日本学術会議ホームページ 2017.3.24)
とかいう声明で,軍事目的につながる研究に対する締付けがあったことです.
とかいう声明で,軍事目的につながる研究に対する締付けがあったことです.
声明の一部にこんなのがありました.
大学等の各研究機関は、施設・情報・知的財産等の管理責任を有し、国内外に開かれた自由な研究・教育環境を維持する責任を負うことから、軍事的安全保障研究と見なされる可能性のある研究について、その適切性を目的、方法、応用の妥当性の観点から技術的・倫理的に審査する制度を設けるべきである。学協会等において、それぞれの学術分野の性格に応じて、ガイドライン等を設定することも求められる。
そんなわけで,当時これを几帳面にも持ち出して,私たちの研究科委員会で諮りたいと言い出した先生がいてですね...
研究計画を出す際に,いちいち「これは軍事目的の研究になるか?」などと検討しなければいけないことがありました.
これは一例ですけど,もし学術研究の動向が,時の政権の思惑に従うようになると,それは亡国への道まっしぐらと言わざるを得ません.
過去記事で,散々ぱら繰り返し述べてきたことです.
まさか2020年においてこんなことになろうとは.
私としては,こんな時代になるとしても,もうちょっと時間が経ってからかなって思ってたので(だいたい2025年くらい?),思わず笑いながらこのニュースを受け止めました.
これは,
「政府の方針に楯突く研究者は排除する」
という方針以外のナニモノでもありません.
「そりゃ,いくらなんでも大袈裟だろ」
と思うことなかれ.
ここ何年間かは大したことないように思っていても,そのうち必ずや,
「自分の研究を発展させようと思ったら,政府の意向に沿う内容にした方が良い」
ということになっていくに決まっています.
で,そうこうするうち,
「政府の意向に沿う内容じゃないと補助してくれないから,どうすれば政府が喜ぶか考えよう」
ってことになるんです.
つまり,最初は嫌々従っていたのが,徐々に積極的に政府の意向に従うようになる.
これは多く学者たちにとっても,無自覚的に進行していきます.
いわゆる,茹でガエルというやつです.
いえ,既に現時点でそうなっているという側面もあります.
科学研究費補助金(科研費)なんかでも,採択研究にそんな傾向があると言われています.
「国民の税金から補助してもらってるんだから,当然のことだろ」
っていう意見もありますが,そんな理由で研究内容を操作するのは,学術研究者としての自殺です.
民間企業からの補助金とはわけが違う.
国家としての研究者支援は,国や人類全体に資する研究を育むことを目的としています.
国家とその政府の意向のためではありません.
例えその時点において政府や国民から非難されていようとも,何かの拍子に国や人類のためになる可能性がある研究だってあります.
それが結果的に国家と国民を救うことになるかもしれないのです.
ネットニュースの反応コメントを見ておりましても,
「日本もいよいよ隣国と同じになったな」
などと言うものがあります.
まさにその通りですね.
まあ,遺伝子レベルでは同じ人種ですし,似た者同士,同じような事,同じような社会を目指すんじゃないですかね.
今日は満月でした
昨日は中秋の名月でしたが,今日は暦の上では満月の日です.
今日も夜空は晴れ渡っていましたので,せっかくですから撮影してきました.
撮影に使ったのは,いつものNikon1V3の300mmレンズです.
そう言えば,昨日撮影してみた「木星」ですが,しっかりピントを合わせてシャッター速度を速くしたら(1秒にした),もっときれいに撮れました.
夜空でもひときわ大きい木星とかなら,シャッター速度を速くしてもこんなに撮れちゃうんですね.
それがこちら↓
今日は主要な4つの衛星(イオ,ガニメデ,エウロパ,カリスト)が写っています.
ついでに,その木星の左上で輝いている「土星」も撮りました.
いろいろ試したんですけど,今夜の場合,1/50秒〜1/60秒くらいが土星の姿をきれいに写しています.
今までは,光をしっかり取り込もうとシャッター速度を遅くしていたんですけど,それだと潰れてたんです.
っていうか,こんなに「土星らしく」撮れちゃうなんて意外でした.
土星の輪っかがちゃんと写っています.
やっぱり赤く写ります.
図鑑とかテレビで見覚えのある雰囲気がありますね.
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