2009年7月28日火曜日

神曲


最近は世界の名作文学が漫画として再構成されて出ているようで,先日,「日本人の歴史教科書」 もいいけど,ついでにそれらも買っておきました.
購入したのはダンテ 著『(マンガで読破シリーズ)神曲』.


神曲と言えば,私は学生時代に 「宗教学」 なる授業で先生が取り上げていたことを思い出します.
使った本は野上素一 訳『神曲物語』 でした.
大学の授業で,半期(10回)しかない授業ですので,神曲の全てを扱うことなどできるはずもなく,天国(天堂)篇を少しかじったくらいだったことを覚えています.

結局 授業で何を扱ったかも頭に入らず(S先生すみません!),ノート持ち込みアリの試験にパスして終わったのですけど,やっぱり世界になだたる名作文学ですから興味がゼロというわけではないのでして.
その後,幾度か神曲読了に挑戦はしてみるけど挫折するオチ.

モヤモヤした気持ちで数年を過ごしてきた日にピリオドを打つべく,
「漫画なら・・・!」
と一念発起して読んでみました.

一度読み始めたら,漫画であることもあって小一時間で読了.
それでいてダンテの神曲物語の概略を押さえているので,たしかな満足感は得ることができました.

物語は,主人公・ダンテが ウェリギリウスとかいう出所不明なお坊さんと一緒にあの世に行って地獄,煉獄(浄罪),天国(天堂)の各エリアを見学して回るお話でして,キリスト教が持つ宗教観についてダンテなりの解釈を交えながら驚きとスペクタクルに満ちた展開で書いているという感じです.
人々がそれぞれにぼんやりと「天国」や「地獄」をイメージしてるなかで,13世紀当時,これほどまでに思いきって宗教的世界観を鮮明に描き出したことは評価されて当然でしょう.

原作には,いろいろとたくさんの文章が書かれていますけど,「要するに言いたいことはこういう事だ」 ということが掴めればそれでいい.読まずに放っておくくらいなら漫画で十分だと思います.
それに,これを機にもう一度原作に挑戦する気にもなったというものです.

気を良くした私は,次はドストエフスキー 著『カラマーゾフの兄弟』 に足をつっこむことにしました.
原作が訳書で出てますけど,あの量をみて尻込みしていたところですから,ちょうどいい機会ですね.

こんな調子でいろいろと読んでみようと思います.