2010年3月21日日曜日

色々なこと


南からの風が吹き荒れる今日この頃.
その南からの風の便りでは,基地・県外移設不可能の知らせが届いています.

言わんこっちゃない.
ただ状況を滅茶苦茶にしただけの哀れな結末になりそうです.

移設見直しなんて無理,というのが本音でしょうが,建前上,前政権とは違うところを見せたかったんです.
だけど,「国防」 というものをあまりに過小評価していたんですね.軽いノリで発言してみたら大炎上してしまったというところでしょうか.

「外国人参政権」 や「子ども手当て」といったいろいろなことも議論がそろそろ表面化してこないといけませんが,なかなか出てきません.
想像以上に恥晒しなことを提案していたことに,今更気がついたというところでしょうか.
引っ込めるに引っ込められない状況だと思います.


ギスギスした政治の話をしていてもつまらないので,もっと別のことにスポットを当てたいと思います.

サブカルチャーの代表格である富野由悠季 監督「機動戦士ガンダム」という作品があります.
アニメ作品なのですが,見たことはないけど知っているという人は多いはずです.私も子どもの時は知りませんでした.

この作品の特徴はそれまでのロボットアニメでは当たり前だった,良くわからない科学技術や悪の組織や宇宙人からの侵略といったファンタジーではなく 「リアルを追求」 したところにあって,科学的裏づけが濃い世界観,大きくないロボット兵器,人類同士が戦う,勧善懲悪ではない(ヒーローがいない)などの設定がされています.

クリエーターである富野氏としてはこれを前面に押し出したい,つまり「完成した作品」にしたかったのが本音だったようですが,放送局やスポンサーとしては「売れる作品」にしたいのが本音.
富野氏は駆け出しの監督でもあったので,それをしぶしぶ呑んで建前上の作品として描きあげたのだそうです.

では,どこらへんを妥協したのかと言うと,まず「主人公の乗るロボット」について,「原色によるトリコロール(3色塗り)」,「分離・合体する」,「大破しない」,「名前にGとDの音が入っている」というところです.
上で示した画像を見比べてみてください.上はよく見る初代ガンダム,下は富野氏が理想としたガンダムです.
当時のロボットアニメの鉄則として,主人公機は青赤黄の3原色を基本にすることで人気が出るというものがありました.他のロボットアニメも同じですので見比べてみてください.

富野氏としては,あくまでロボットを兵器として描きたかったようで,大きさも20m以内という設定にして現代の戦闘機と同じスケールにしています.武器が「任務によって取替える重火器 プラス,固定のガトリング砲」という組み合わせもそのため.
これはスポンサーから不満だったようです.つまりプラモデル・メーカーですね.
小柄な体格設定で,頭や胸からビームが出ないのでは人気がでない,と不安視されており,少なくとも変形・合体できるように,ということで,分離・合体機構を無理やりとりつけました.

色も当初は全身真っ白にして出したかったんだそうですが,放送局やスポンサーから「地味」というクレームが出ておじゃん.今からしてみると「ダサい」の一言に尽きる青赤黄白のデザインになっています.
作中のガンダムの別称である「連邦の白い悪魔」というのはここからきていて,“一部が白いだけじゃん” という素朴な疑問を持たれることになりました.

時は過ぎ,ガンダムという作品がヒットして富野氏の名声も高まってきます.
やっと自分の色を出せる日が来たのです,しかもテレビ局の意向を排除できる映画作品で.

そして描かれたのが下の図であるガンダムです.白をベースに,黒い部分だけでデザインされた兵器らしいフォルム.青赤黄はワンポイントにしか使われていません.たしかに戦闘機に近いサーフェイス・デザインです.

合体・変形といったギミックもありません.
スポンサーの要求もなくなってきたので,下のガンダムでは変形も合体もしません.

この映画は見たことがあるのですが,たしかに全てのロボットが渋いデザインになっています.富野氏がやりたい放題できたのでしょう.

ただ,この映画でも唯一妥協した点があるのだそうです.
それは「主人公に子どもがいる」という設定.
今のアニメならありえる設定ですが,当時は問題視され,結局なしということになっています.
ただ,この設定はこの作品の本質的なメッセージを隠すものなので,できれば削除しなかったほうがよかったと思います.
もし気になるようでしたら,富野由悠季 監督『逆襲のシャア』を,“もし主人公に子どもがいたら・・” という脳内設定で見てみることをおススメします.


最近,風邪で弱っている私は,ついに口唇ヘルペスができました.
ストレスもたまっていたのでしょう.以前から口がヒリヒリしていたと思っていたのですが,ついに表面化してきました.

次の職場では,新人で一番の下っ端になります.
たしかにやりたいことはたくさんありますが,まずは2~3年は我慢して周りの要求に対応していくところから始めていくのが得策でしょう.
そうした中から見の振り方や新しい自分の色も出てくるでしょうし.