2010年7月8日木曜日

就職するということ


現在,1年生のゼミでは「選挙権を18歳まで引き下げることについてどう思うか」ということをやっています.
んで,その資料を読んでレポートを書くのです.
漢字ドリルの次はレポートを書く練習というわけです.

これはまだ現実的且つ実際的で建設的な課題なので,こちらとしても気合いを入れて指導できるのですが,いかんせん期間が短い上に(3週間)指導方法にいろいろ縛りがあって四苦八苦しております.
それに,レポート提出課題が出ている今のような時期になって始めるのもどうかと思います.
早めにやってあげた方がいいんですけどね.

ただ,「当事者」になってからでないと,その重要性がわからないというのも確かで.
例えば就職活動を啓発するような授業もあるのですが,ポカーンと聞いている学生(3年生)も多いというのが現状.
実際に私もそうだったので何とも言えませんが,とにかく「これはこの先 重要なことだぞ」と言い続けるしかありません.

「選挙権18歳引き下げ」の問題にしてもそうで,若い世代に政治離れがあるというなら,政治に触れる機会を近くすることが効果的かと思います.それ以外にどのようにしろといのでしょう.
政治に興味が無いなりに若い世代から政治に関わるようにすることで,少しでも政治のことを考える人を増やしていくのが地道な作戦.
もしくは大恐慌や戦争とか汚職まみれになって国民がバタバタ死ねば,若者の政治離れも解消するのでしょうけど.
政治離れが顕著な時代というのは平和な時代であるとも言います.

しかし,茹でガエルじゃないですけど,少しずつジリジリ崩壊していけば,気がついた時には取り返しのつかないところまできていた,という結末になりかねません.


自分たちに降り掛かる話題でないと意識レベルが高まらないことは当たり前のことで,受験にしても就職にしても,当事者にならなければその勉強もしないのですから.
私だって福祉関連の勉強は今さらやってるわけですしね.学生にはぶっちゃけられないけど.


さて,現在の大学はいかに学生を就職させることができるか,が重要な懸案です.
そこで就職に関する資料やニュースにも目を通すようになっているのですけど,そもそも就職するとということとは?それも若者の就職にセンセーショナルに訴えられるものはないか?と探していました.

そこで出会ったのが喜多川泰 著『手紙屋』
アッと言う間に読み切りました.テンポ良く展開されているし,内容が濃厚です.

「明暗を分けた両者が言う理由は決まっている.失敗した人の理由は “才能がなかった”,成功した人の理由は “情熱を持ち続けた”」
「どこに就職して何をするかではない.人生で何をしたいのか,が大切」
「その道の専門家になるためには,その道以外の専門家にもなるべき」

こういったことが小説調で進んでいきます.
読み応えのある本です.オススメです.

ここに出ていた内容のいくつかは話のネタにしようと思いました.
就職予備校のような学生指導はしたくないですからね.
密度のある学生生活を送ってほしいものです.