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井戸端スポーツ会議 part 1「プロ野球16球団構想から」

自身が体育スポーツの専門なので,そんな記事をpart-XXと称しながらボチボチとシリーズで書いてみることにしました. part1と称して2や3がない記事も過去にはありますが,別にボツになったわけじゃないので,それはそのうち書こうと思います. ■ アベノミクスにプロ野球16球団構想 という話があがっているようです. これについて賛成・反対という話ではありません.これをネタに井戸端会議をしようというものです. 井戸端ですから,「結論ありき」の記事ではありません.「それ」を期待している人はページを閉じたほうがよいかと思います. さて. 政府・自民党の成長戦略第二次提言案ということで持ち上がってきた話ですが, なぜに16球団構想が成長戦略になるのか? ということが疑問ではあります. プロ野球の球団を16にするのが悪いというわけではありません. スポーツを専門にしている者,スポーツ界で活躍することを目指す学生を預かっている者としましては,歓迎されるべき話ではあります. こういう話が出ると,すぐに火がつく論点が, 「球団を増やしても採算がとれずに経営破綻をするのでは?」 とか, 「球団運営は赤字になるから,企業にメリットがない」 というものです. 頭の中が「金」「金」「金」になっている人は多いものです. 私はそんな人々を蔑みの目で見る気にはなれません.たしかにお金は大事ですので. だから憐れみの目で見るようにしています. そもそも, 球団運営というのは,企業にメリットがあるから手を付けるというものではありません. メリット「も」あるから手を付けるのです. 意識的にせよ無意識的にせよ,「球団運営すれば,その企業の広告になる」だから「球団を持つ」,という発想だけでスポーツにお金を出すわけではない はず なのです. こんなこと言うと,「でも採算がとれずに経営破綻したらお仕舞いじゃないか」と食って掛かってくる人もいますが,別に経営破綻を気にせずにお金を出せという話をしているわけでもありません. あまり頭のよろしくない人からすると発狂してしまうような話かもしれませんが,これは重要な事です. でもたしかに,ここらへんの微妙な「金儲け」と「スポーツ哲学」の部分が難しいわけで

危ない大学に奉職してしまったとき「高校訪問対策」

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まじめな記事を書いていると気分が落ち込んでいくので,やっぱり楽しい記事を書こうと思います. 最近は危ない大学でなくても「高校訪問」という名の営業活動は行われています. 高校に直接出向いて,そこの進路指導を担当している先生なんかと話して,こまけぇことを省けば「本学に誰か生徒を寄こして」ってお願いする営業活動のことです. 高校訪問て何?っていう転任先生や新人先生にとって,「本学は先生方にも高校訪問に行ってもらいますので」って言われた時に参考になるであろう内容を取り上げてみたいということです. ほとんどの大学では既に入試課とか広報課といった部署で,どのような高校訪問をすれば良いか分析・検討がされています. 本当に危ない大学であれば,不慣れな教職員用にアポの取り方とか面談時の対応方法なんかが台本として用意されています.   ところで, 友人である高校の先生なんかに聞きましても,やっぱりと言いましょうか, 「高校訪問に来るような大学には生徒は行かせない」 というのが実情のようです. でも,今にも死にそうな大学にとっては高校訪問が有効であることは確かなんです. 【以下,差別・侮蔑と受け取られかねない話になりますが,よく内容を咀嚼し,誤解無きようお願いします】 それは,高校側・教師側の都合です. 高校訪問に来るような大学,つまり,終わってる大学でもいいから,うちの下位生徒を「大学」とか「短大」,「専門学校」と名のつく所に進学させたという実績がほしい場合です. そんな都合ですから, 入試倍率が0.99倍を“越える”ような大学では勝負になりません.どんな生徒でも受け入れてくれるような大学(短大・専門学校)でなければ勝負にならないんです. よって,高校訪問では“どんな生徒であろうと”文句を言わずに受け入れる大学を示すキーワード,すなわち,「面倒見が良い」「学生目線の教育」「高校との信頼関係」のアピールが強力な武器になります. 高校側とすれば「言ったからには受け入れろよ」という保証,ないし約束が欲しいわけで,それが高校訪問なのです. つまり,第1希望は当然のことながら,滑り止めの第3・第4希望にもなっちゃうような「希望のある」大学に「高校訪問」の効果なんぞありません. 前置きが長くなってしまいました.でも,そういう事情が「高校

STAP細胞研究の件について

STAP細胞にまつわる論文と理化学研究所の騒動について. 「まだ論ずるべき材料が揃っていないから」ということで避けていた話題です. 未だに論ずるべき材料は揃っていないんですが,せっかくですから現時点での「 感想 」を述べておこうと思います. それは何かというと, 何も論じられない話なのに皆して大騒ぎした,“それ” が本件で最も興味深い ということです. 今回の感想をまとめておきます.以下のようなものです. 門外漢の人は,本件を見る上での参考の一つにしてください. STAP細胞があるか否か?について これが最も重要な点です.でも,これこそまだ何も分かりません.な~んにも. 何も分からないのだからSTAP細胞が出来るか否かの結論が出るまで待てばいいものを ,何をトチ狂ったのか,この点をメディアや世論(ネットコメント)はつつき回しました. 研究リーダーの記者会見までやりました.ネットでライブ中継までしてましたよね. そしてその場で「STAP細胞は存在するか?」なんて無意味な質問をしてました.きっと物事を論理的に考えられない人です.それは確認できました. もっと言えば理化学研究所もそうです. 何も分かっていないのに当該論文を「不正」とか「捏造」と決めて取り下げようとしました. ですから私を始めとして多くの「研究者」としては,「 “確実に”  理研が何か隠している」とみるわけです. もしくは,単に彼らも想像を絶するバカだった.そんなところです.でも,理化学研究のプロ集団ですから,そんなことは無いはず・・. ただ,こういうマスコミ対応,世間との対応が苦手でピヨって慌てた可能性も無きにしもあらず.かもしれないです.そう信じたい. 本件の肝でもあるのですが,この 「STAP細胞が存在するか?」と「論文に不正があったか?」は別の話です . 「論文に不正があるからSTAP細胞も存在しない」ということにはなりません.落ち着いて考えたら小学生でも分かる話です. でもなんだかそんな論調で騒いでいたように感じます.今もそうかもしれません. あの研究リーダーの記者会見ですけど. そんな記者会見を見て,「彼女を信じようと思った」なんて言い出すトンチンカンも現れましたが,それ以上に末期症状だと思い知らされたのが, 「結局,説得力のある証拠は示