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井戸端スポーツ会議 part 27「オープンスキル・スポーツ界での八百長は普通」
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物凄い降雪にみまわれた今日,こんなスポーツニュースが入っています.
テニス界で八百長が「横行」か,グランドスラム覇者も関与
ボクシングや大相撲とテニス,これらに共通するのは「オープンスキルの個人スポーツ競技」であることです.
オープンスキルってなんぞ? という人もいましょうから簡単に説明しておくと,スポーツは技能(スキル)の発揮のされ方に応じて「オープンスキル・スポーツ」と「クローズドスキル・スポーツ」との2つに分けられます.
オープンスキルというのは,技能を発揮する対象に不確定要素が多いものを指します.格闘技や球技など対戦相手が存在する種目の多くがこのスキルを必要とするスポーツです.
対してクローズドスキルというのは,技能を発揮する対象に不確定要素が少ないものを指します.陸上競技や器械体操などがこれに該当します.
オープンスキル,クローズドスキルというのは「スキル」に対する呼称ですから,例えばテニスについてもプレーの局面に応じて,相手の動きに合わせる「ラリー」はオープンスキルだけど,狙った所に打つことに専念するサーブはクローズドスキル,ということになります.
ただ,競技全体を通してみれば,テニスはオープンスキル型のスポーツだと見做されるのです.
オープンスキル・スポーツ,その中でも個人競技では八百長が簡単です.
1対1で示し合わせておけば,周りにバレることもなく進行できるからです.
それゆえ,ボクシングや大相撲では八百長するのが当たり前のようなところがあります.
さらに今回のテニスですが,このスポーツ種目はボクシングや大相撲と同様,厳格なランキング制をもっており,それが賞金や選手の競技人生に大きく影響するという点が共通しています.
こうしたシステムを持っているスポーツ競技は,八百長が発生するのです.
これがチームスポーツの場合は難しくなります.チーム全体を巻き込まなければならないのは数的に困難ですし,必要な八百長予算も大きくなるでしょう.バレやすいですし.
やはり個人種目のオープンスキル・スポーツ,そしてランキング制というシステムに八百長の影が潜みやすいわけです.
テニスはさらに,八百長が発生しやすい土壌が形成されています.
実はプロテニス選手のサポートを担当していたことがあるのですが,テニスというのは1年を通して世界中を周って試合をこなさなければいけないという,体力的にも精神的にも,そして経済的にも過酷なスポーツです.
特にプロになりたての選手およびチームスタッフは,どの国で開催されるどの試合にターゲットを絞って周るか,というマネジメント能力が試されます.
試合に出場するからには勝つことを目指すわけですけど,実はそれ以上に「試合数をこなす」こともプロテニス選手に求められる戦略の一つです.
そうしたほうが,ランキングを上げるための「ポイント」を稼ぎやすいからです.
※その詳細については割愛します.別のサイトなどを参考にしてください.
ポイントをたくさん稼げば,より上位の試合に出場することができたり,有利な条件で出場することができるので,競技生活が楽になっていきます.
そういうシステムですから,そんな中でたくさんのプロテニス選手が各々の思惑がありつつ活動していくと,自然と以下のような状況が生まれます.
勝たなければいけない試合,落としてもいい試合がでてくるのです.
ここまでくれば,あとはご想像にお任せしても分かってくれるでしょう.
八百長が横行する,なんてのは当然のことです.
例えば,
「今回の大会は,俺はベスト4まででいいんだ」
という選手と,
「今回の大会は,どうしても決勝まで,できれば優勝しておきたい」
という選手が当たるとします.
ここに利害が一致するのです.
相手のランキングとか今年の戦績とか,獲得ポイント数とか,その状況が意味するところはお互い理解しているわけですから,「あいつは今回の試合は落とせない/落としていい」というのも分かるのです.
金銭的に余裕があれば,八百長を持ちかけたい気持ちも出てきます.
それに,プロテニス選手はお金を稼ぐのも一苦労です.
上述したように,年中世界中を飛び回らなければいけません.お金があるに越したことはないのです.
そして,年中世界中を飛び回って試合をこなすわけですから,予め打ち合わせておいて,楽にこなせる試合があることは好都合です.
これはボクシングや大相撲での八百長と理由は一緒ですね.
体力的,精神的にも八百長をしたくなるものです.
私は八百長を推奨したいわけでも,野放しにしておきたいわけでもありません.
こういうシステムと特性をもったスポーツでは,どうしても発生するということを言いたいのです.
まあ・・,今回はそれだけです.
特段,まだ大鉈を振るう必要がある話題とは思えませんので.
テニス界で八百長が「横行」か,グランドスラム覇者も関与
過去10年間、テニスの四大大会(グランドスラム)優勝者を含む16人のトップ50選手が、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を含む大会で八百長に関わってきたという。17日、英メディアなどが報じた。英国放送協会(BBC)と米ニュースサイト「バズフィード(Buzzfeed)」は、世界トップレベルの選手たちの間で、不正が横行している証拠をつかんだと主張している。
何を今さら,という感じではあります.
たしかに表立って言うことではないのでしょうけど,これはボクシングや大相撲の八百長と同様,知る人ぞ知ることです.
たしかに表立って言うことではないのでしょうけど,これはボクシングや大相撲の八百長と同様,知る人ぞ知ることです.
ボクシングや大相撲とテニス,これらに共通するのは「オープンスキルの個人スポーツ競技」であることです.
オープンスキルってなんぞ? という人もいましょうから簡単に説明しておくと,スポーツは技能(スキル)の発揮のされ方に応じて「オープンスキル・スポーツ」と「クローズドスキル・スポーツ」との2つに分けられます.
オープンスキルというのは,技能を発揮する対象に不確定要素が多いものを指します.格闘技や球技など対戦相手が存在する種目の多くがこのスキルを必要とするスポーツです.
対してクローズドスキルというのは,技能を発揮する対象に不確定要素が少ないものを指します.陸上競技や器械体操などがこれに該当します.
オープンスキル,クローズドスキルというのは「スキル」に対する呼称ですから,例えばテニスについてもプレーの局面に応じて,相手の動きに合わせる「ラリー」はオープンスキルだけど,狙った所に打つことに専念するサーブはクローズドスキル,ということになります.
ただ,競技全体を通してみれば,テニスはオープンスキル型のスポーツだと見做されるのです.
オープンスキル・スポーツ,その中でも個人競技では八百長が簡単です.
1対1で示し合わせておけば,周りにバレることもなく進行できるからです.
それゆえ,ボクシングや大相撲では八百長するのが当たり前のようなところがあります.
さらに今回のテニスですが,このスポーツ種目はボクシングや大相撲と同様,厳格なランキング制をもっており,それが賞金や選手の競技人生に大きく影響するという点が共通しています.
こうしたシステムを持っているスポーツ競技は,八百長が発生するのです.
これがチームスポーツの場合は難しくなります.チーム全体を巻き込まなければならないのは数的に困難ですし,必要な八百長予算も大きくなるでしょう.バレやすいですし.
やはり個人種目のオープンスキル・スポーツ,そしてランキング制というシステムに八百長の影が潜みやすいわけです.
テニスはさらに,八百長が発生しやすい土壌が形成されています.
実はプロテニス選手のサポートを担当していたことがあるのですが,テニスというのは1年を通して世界中を周って試合をこなさなければいけないという,体力的にも精神的にも,そして経済的にも過酷なスポーツです.
特にプロになりたての選手およびチームスタッフは,どの国で開催されるどの試合にターゲットを絞って周るか,というマネジメント能力が試されます.
試合に出場するからには勝つことを目指すわけですけど,実はそれ以上に「試合数をこなす」こともプロテニス選手に求められる戦略の一つです.
そうしたほうが,ランキングを上げるための「ポイント」を稼ぎやすいからです.
※その詳細については割愛します.別のサイトなどを参考にしてください.
ポイントをたくさん稼げば,より上位の試合に出場することができたり,有利な条件で出場することができるので,競技生活が楽になっていきます.
そういうシステムですから,そんな中でたくさんのプロテニス選手が各々の思惑がありつつ活動していくと,自然と以下のような状況が生まれます.
勝たなければいけない試合,落としてもいい試合がでてくるのです.
ここまでくれば,あとはご想像にお任せしても分かってくれるでしょう.
八百長が横行する,なんてのは当然のことです.
例えば,
「今回の大会は,俺はベスト4まででいいんだ」
という選手と,
「今回の大会は,どうしても決勝まで,できれば優勝しておきたい」
という選手が当たるとします.
ここに利害が一致するのです.
相手のランキングとか今年の戦績とか,獲得ポイント数とか,その状況が意味するところはお互い理解しているわけですから,「あいつは今回の試合は落とせない/落としていい」というのも分かるのです.
金銭的に余裕があれば,八百長を持ちかけたい気持ちも出てきます.
それに,プロテニス選手はお金を稼ぐのも一苦労です.
上述したように,年中世界中を飛び回らなければいけません.お金があるに越したことはないのです.
そして,年中世界中を飛び回って試合をこなすわけですから,予め打ち合わせておいて,楽にこなせる試合があることは好都合です.
これはボクシングや大相撲での八百長と理由は一緒ですね.
体力的,精神的にも八百長をしたくなるものです.
私は八百長を推奨したいわけでも,野放しにしておきたいわけでもありません.
こういうシステムと特性をもったスポーツでは,どうしても発生するということを言いたいのです.
まあ・・,今回はそれだけです.
特段,まだ大鉈を振るう必要がある話題とは思えませんので.