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新年への準備,お宮とか田の神とか
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明日から2017年ですね.ここ実家でも新年の準備にバタバタしています.
私の家はこの地域のお宮の手入れを担当しています.なので今日は父と一緒に,今晩から正月三ヶ日にかけて必要な作業を済ませてきました.
田舎にある薄暗いお宮の内部を見ることなど普通はないでしょうから,興味のある人は御覧ください.
まず,これが我々の地区のお宮です.
村の中心部にある鎮守の杜に建てられています.
小学生の頃,学内行事でここにピクニックに来ることもありました.
その時,御神木の樹の皮の一部を剥いでしまった同級生がいて,それを学校に持って帰ってきたことが先生に知れ,えらく怒られていたことを思い出します.
小学生ながらに,「罰当たりめ.こいつには「教養(みたいな概念の何か)」がないな」と呆れたものです.
たしか,本件は全校集会になったと思います.学校長の英断です.今ではどうでしょう.「御神木ごときで・・」と,そんなことしない学校もあるかもしれませんね.
学校の隣にあるお宮ですので,たまにここで遊んでいました.
今じゃ入る気がしないです.
ちなみに,このお宮の担当をしている父たっての希望で,地区の人々に頼み込み,「力石」というものを鳥居の横に設置させてもらいました.
「力石ってなに? どういう謂れのもの? 」っていう話はまた後日.
そんなことより,お宮の手入れです.
まずは鳥居のしめ縄を調整.
シデ(紙垂)を取り替えてきれいにします.
父の脚立に載る姿が年を感じさせるようになってきました.危なっかしい動きがするところは私が代わることに.
次は宮の中.
さかき(榊)を新しいものに取り替えます.
奥が新しい榊,手前が以前の榊.写真では分かりませんけど.
これも紙垂を付けて,社の横に飾ります.
三方(さんぽう)に,米,酒,塩,水を載せて棚に置きます.
手前・左から,水.その右が塩の小皿.
その奥が酒が2つ並びます.
写真では見えにくいですが,その奥に小皿に載った米があります.
米はこぼれるほど山盛りにすることが作法とのこと.
三方を並べて完成.
本当ならそれぞれに「おめでたいもの」を載せるのですが,ここではずっと略式です.
並べ方を知る人が少なくなってきたこともあり,父は壁にこんなものを作って貼っています.並べ方を記したものです.
そう言えば,社の飾りに隅切り角に十字の紋がありますが,これが我が家の家紋になっています.
マイナーすぎて,家紋集にも掲載されていないとのこと.
家紋を入れた服やネクタイを作る時に苦労するんだそうです.
十字といえば九州・島津家が有名ですが,彼らは丸に十字ですね.関係はないと思います.
ネットで調べてみましたが,たしかに隅切り角に十字はありませんでした.
菱轡のそれが一番近いでしょうか.でも,菱ではなくて隅切り角です.
このお宮の壁には,こんな絵も飾られています.
二人の若い女性が,一人の侍と決闘をしているシーンです.周りには立会人と見物人が並んでいます.
だいぶ傷んでいますが,これも父がたっての希望できれいにして飾っているのだそうです.
今では毎年,小学校のイベントなどでこのお宮と絵の説明をしているとのこと.
文久元年(1861年)に描かれたと記録されているこの絵は,私の実家がある集落で起きた事を示しています.
この話もまた別の機会にしましょう.
家に帰ったら,最後に「田の神」をまつります.
まさに「田の神」です.田の神って書いています.
今年,石柱を新しくしたのだそうです.
左から榊,カズラの輪と中央に丸石,柿,稲穂.後ろに笹です.
来年の豊作を祈りました.
ついでに,自宅の門にもしめ縄をしました.
これで新年の準備は終了.
皆様が良いお年をお迎えできることを祈っております.
私の家はこの地域のお宮の手入れを担当しています.なので今日は父と一緒に,今晩から正月三ヶ日にかけて必要な作業を済ませてきました.
田舎にある薄暗いお宮の内部を見ることなど普通はないでしょうから,興味のある人は御覧ください.
まず,これが我々の地区のお宮です.
村の中心部にある鎮守の杜に建てられています.
小学生の頃,学内行事でここにピクニックに来ることもありました.
その時,御神木の樹の皮の一部を剥いでしまった同級生がいて,それを学校に持って帰ってきたことが先生に知れ,えらく怒られていたことを思い出します.
小学生ながらに,「罰当たりめ.こいつには「教養(みたいな概念の何か)」がないな」と呆れたものです.
たしか,本件は全校集会になったと思います.学校長の英断です.今ではどうでしょう.「御神木ごときで・・」と,そんなことしない学校もあるかもしれませんね.
学校の隣にあるお宮ですので,たまにここで遊んでいました.
床下に潜り込んでいたのも懐かしい思い出です.
今じゃ入る気がしないです.
ちなみに,このお宮の担当をしている父たっての希望で,地区の人々に頼み込み,「力石」というものを鳥居の横に設置させてもらいました.
「力石ってなに? どういう謂れのもの? 」っていう話はまた後日.
そんなことより,お宮の手入れです.
まずは鳥居のしめ縄を調整.
シデ(紙垂)を取り替えてきれいにします.
父の脚立に載る姿が年を感じさせるようになってきました.危なっかしい動きがするところは私が代わることに.
次は宮の中.
さかき(榊)を新しいものに取り替えます.
奥が新しい榊,手前が以前の榊.写真では分かりませんけど.
これも紙垂を付けて,社の横に飾ります.
三方(さんぽう)に,米,酒,塩,水を載せて棚に置きます.
手前・左から,水.その右が塩の小皿.
その奥が酒が2つ並びます.
写真では見えにくいですが,その奥に小皿に載った米があります.
米はこぼれるほど山盛りにすることが作法とのこと.
三方を並べて完成.
本当ならそれぞれに「おめでたいもの」を載せるのですが,ここではずっと略式です.
並べ方を知る人が少なくなってきたこともあり,父は壁にこんなものを作って貼っています.並べ方を記したものです.
そう言えば,社の飾りに隅切り角に十字の紋がありますが,これが我が家の家紋になっています.
マイナーすぎて,家紋集にも掲載されていないとのこと.
家紋を入れた服やネクタイを作る時に苦労するんだそうです.
十字といえば九州・島津家が有名ですが,彼らは丸に十字ですね.関係はないと思います.
ネットで調べてみましたが,たしかに隅切り角に十字はありませんでした.
菱轡のそれが一番近いでしょうか.でも,菱ではなくて隅切り角です.
このお宮の壁には,こんな絵も飾られています.
二人の若い女性が,一人の侍と決闘をしているシーンです.周りには立会人と見物人が並んでいます.
だいぶ傷んでいますが,これも父がたっての希望できれいにして飾っているのだそうです.
今では毎年,小学校のイベントなどでこのお宮と絵の説明をしているとのこと.
文久元年(1861年)に描かれたと記録されているこの絵は,私の実家がある集落で起きた事を示しています.
この話もまた別の機会にしましょう.
家に帰ったら,最後に「田の神」をまつります.
まさに「田の神」です.田の神って書いています.
今年,石柱を新しくしたのだそうです.
左から榊,カズラの輪と中央に丸石,柿,稲穂.後ろに笹です.
来年の豊作を祈りました.
ついでに,自宅の門にもしめ縄をしました.
これで新年の準備は終了.
皆様が良いお年をお迎えできることを祈っております.
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